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語りの森を作った魔女

雪のおはなし会⛄

2月13日(水)
2年生 授業 一クラスずつ二回
おはなし「ホレばあさん」『語るためのグリム童話』小澤俊夫監訳/小峰書店
おはなし「つるの恩返し」語りの森HP(仲間)
ブックトーク「雪」

ブックトークを25分と、長めに取りました。
ふだんは短時間でたくさんの本を紹介するので、駆け足です。が、今回は、雪を楽しむことをテーマにじっくりやってみました。
まあ、これが本来のブックトークですが。
とりあげた本をあげておきますね。
☆はぜんぶ読んだ本。@は、絵を見ながらかいつまんで紹介。

ふたつのストーリーテリングで雪をイメージした後、こんどは視覚でも楽しみます。
☆『ゆきのひ』エズラ=ジャック・キーツ作/木島始訳/偕成社
@『だるまちゃんとうさぎちゃん』加古里子作/福音館書店
@『ゆきのひのホネホネさん』にしむらあつこ作/福音館書店
わたしたちの土地ではこんなに雪が積もることがないので、雪の日の遊びの面白さを本の中で実感してみたわけです。

つぎは、雪で家をつくる、写真絵本です。
@『「イグルー」をつくる』ウーリ・ステルツァー文・千葉茂樹訳/あすなろ書房
大好評でした。ほぼ全ページをいっしょに見ました。

つぎは、初めての雪。
@『リスとはじめての雪』ゼバスティアン・メッシェンモーザー作/松永美穂訳/コンセル
これは、大笑いでしたね。作者のユーモアに拍手!
@『ゆき』ユリ・シュルヴィッツ作/さくまゆみこ訳/あすなろ書房
@『ゆき!ゆき!ゆき!』オリヴィエ・ダンレイ作/たなかまや訳/評論社

雪を体験したい。少しでいいからふってこないかなと期待が高まったところで、科学絵本に移ります。
☆『きらきら』谷川俊太郎文/吉田六郎写真/アリス館
雪の結晶への好奇心をくすぐっておくと、案の定・・・
@『雪の結晶ノート』マーク・カッシーノ、ジョン・ネルソン作/千葉茂樹訳/あすなろ書房
こんな本が読みたかった!!!って言った男の子がいましたよ。

@『雪の写真家ベントレー』ジャクリーン・ブリッグズ・マーティン作/メアリー・アゼアリアン絵/千葉茂樹訳/BL出版
@『水の本』ピエール・マリ・バラ作/手塚千史訳/岳陽舎
@『お天気の本』パスカル・ド・ブルゴアン作/手塚千史訳/岳陽舎
水の3つの状態を、「水蒸気、水、氷」と、ちゃんと言い当てた子がいました!賢いなあ。
@『水のぼうけん』アーサー・ドロス作/神鳥統夫訳/リブリオ出版
@『水のたび』ジョアンナ・コール文/ブルース・ディーギン絵/藤田千枝訳/岩波書店

結局、この冬、雪はほとんど降っていません。
本の中だけでも、楽しんでくれているかな。
教室に一カ月置いて帰りました。

かかりました🤒

かかったんですよ。
インフルエンザ😨
きょうで5日目。
世間では、そろそろ収束か、という時期に。

わすれもしない、なんぎな2年生の翌日。
あれ? のどがイガライぞ。たたりか?
なんて思ってたら、みるみる体温上昇🌡

やっぱりおとなの高熱はしんどいね。
3晩つづいた。
やっと下がったと思ったら、体のあちこちが筋肉痛。
花火みたいに、痛みがあっちこっち飛ぶの。
それで2晩寝られなかった。
さあ、今晩は寝られるか~!

予防接種は受けてたのよ。
だからといって、軽くはなかったような気がする😥
すぐにお医者に行ったのはよかった。
ゾフルーザっていう新薬と葛根湯を処方された。
ゾフルーザはいっぺん飲むだけで即効くんだって。
うちには病人がいるからね、うつせないしね。早く効くほうがありがたい。
夫は感染予防にタミフルを処方してもらった。

夫「何が食べたい?」
わたし「おかゆ」
お、やさしいなあ。せっせとお買い物(あ、買い物は夫の趣味ね)
夫「スポーツドリンクも買うてきたしな。おかゆもここ置いとくで」
逃げるように階下に降りる夫。

ちょっと、待ってえな。
土鍋におかゆを作ってもらえるなんてもとより期待していないが、レトルトのおかゆをふたつ、ぽんと置いて行かんといてくれ。
どないして食べたらええねん。
うつわがほしい🥣
スプーンも🥄

けっきょく、お話会をふたつと、がらがらどん例会と、中級の勉強会、あなあけてしまいました。
みなさま、ご迷惑をおかけして、ほんとうにごめんなさい。
ああ、ことしは、このお詫び、3回目。

はい。仕事量を減らしますm(__)m

みなさまも、油断大敵。
まだまだご自愛くださいね。

あしたから、大手を振ってお買い物💕

今週のおはなし会😘

2月4日(月)
小学1年生 授業 一クラスずつ3回
おはなし「三びきの子ブタ」『イギリスとアイルランドの昔話』石井桃子訳/福音館書店(仲間)
おはなし「アナンシと五」『子どもに聞かせる世界の民話』矢崎源九郎編/実業之日本社
じゃんけん ちーちゃんぱーちゃん
おはなし「ひなどりとねこ」『子どもに聞かせる世界の民話』矢崎源九郎編/実業之日本社
絵本『うしはどこでも「モ~!」』エレン・スラスキン・ワインスティーン作/すずき出版
ミニブックトーク「動物の物語」
「ひなどりとねこ」のあと、子どもたちが、「ねこはどうなったん?」って聞くの。
ヤンは、そんなこと考えたことなかったけどね~
わたし「どうなったんやろねえ」
子ども「ぶっとんでった」
子ども「ほんで地球を一周した」
子ども「ほんでな、宇宙までいってな・・・」
ああそうか、ひなどりのくしゃみが大きかったからやね。なんと愉しい想像力。

5日(火)
中学1年生 朝学習
おはなし「酋長カイレ」『語りの森昔話集2ねむりねっこ』村上再話
中一で最後のおはなし会でした~

6日(水)
6年生 授業 一クラスずつ二回
おはなし「忠実なヨハネス」『語るためのグリム童話1』小澤俊夫監訳/小峰書店
おはなし「地獄に行った吉兵衛さん」『語りの森昔話集2ねむりねっこ』村上再話(仲間)
ミニブックトーク「谷川俊太郎」
「忠実なヨハネス」は、2月7日のブログを見てくださいね~

7日(木)
6年生 授業 一クラスずつ二回
おはなし「忠実なヨハネス」『語るためのグリム童話1』小澤俊夫監訳/小峰書店
おはなし「地獄に行った吉兵衛さん」『語りの森昔話集2ねむりねっこ』村上再話(仲間)
ミニブックトーク「谷川俊太郎」
「地獄に行った吉兵衛さん」は、仲間の日常語による語りです。
笑い話なので、間が命(笑)
だいたいが高学年ってあんまり反応を見せてくれないので、笑いも少なくって、語りにくかったと思います。
来年の話をしたら鬼が笑うという言い伝えをどう子どもに伝えるかもネックやね。

8日(金)
支援学級 朝学習
絵本『ひみつのカレーライス』井上荒野作/田中清代絵/アリス館
絵本『ぼくはフクロウ』フィリップ・バンティング作/木坂涼訳/BL出版
絵本『ちいさなエリオット おおきなまちで』マイク・クラトウ作/福本友美子訳/マイクロマガジン社
絵本『ことばのこばこ』和田誠作/瑞雲社
心のやさしい子どもたちです。
『ぼくはフクロウ』は言葉遊びを楽しむ本です。
もちろん、わらって何やかやいいながら聞いていましたが、「ビッグ&スモールダロウ」のところで、1年生が、大きなフクロウを6年生、小さなフクロウを自分にそっくりだといって笑いました。6年生もまんざらでない様子(笑)
あとは、出て来るフクロウを、〇〇君や!△△君や!といいあって、ほんとに楽しそう。
『ちいさなエリオット』では、最後に手に入ったのがカップケーキだけでなくて、ねずみ君と友達になったのを、とっても嬉しそうに感心して聞いてくれました。

小学3年生 授業 3クラス合同(子どもたちと保護者)
おはなし「七羽のからす」『おはなしのろうそく』東京子ども図書館
おはなし「こびとのおくりもの」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』村上再話
じゃんけん「ちーちゃんぱーちゃん」
おはなし「雪おなご」『日本の昔話5』小澤俊夫再話/福音館書店(日常語で)
おはなし「アナンシと五」『子どもに聞かせる世界の民話』矢崎源九郎編/実業之日本社
前半は、子どもたちがお話を語って発表し、保護者が聞き、昔話についての考えを深める時間でした。
え?
子どもたちが語るって?
そうなんです。よく頑張りました。とっても楽しかった。
語ってくれたのは、「ありとこおろぎ」「六匹のうさぎ」「半分のにわとり」「だんごころころ」「この世の光」
そう、ぜんぶ語りの森昔話集から。再話者として、こんなに嬉しいことはありません。
ひとりか、またはふたりペアで、グループに分かれて発表です。
後半、わたしが語りました。食い入るように聞いてくれましたよ。
キリスト教系の学校なので、「七羽のからす」の冒頭、洗礼に使う水が間に合わないことの重大さが、子どもたち、とてもよくわかるのです。洗礼の水が間に合わないことと、父親が呪うことと、息子たちが真っ黒なからすになること、この三つのことがらが同等の重みで、ずっしりとのしかかってくるのです。そこへ、美しい妹が登場、世界の果てまで兄さんたちをさがしに出かけます。
「七羽のからす」はあちこちで語りますが、毎年、ここの学校で語るのが、一番好きです。手ごたえがあります。
最後に保護者のかたからの質問。
なぜこの4話を選んだのかということ、わが子に読み聞かせるには、どんな話をどんなふうに読めばいいのかということ。
短時間でしたが、とっても大切なことを聞いてくださってうれしかったです。

はい、一週間、おしまい。

あしたはとしょかんであそぼ~📔📚📕

忠実なヨハネス🤴

グリム童話は、だいたいが、重いです(笑)
ドイツ人の民族性なのかどうか、国際感覚のない私にはよくわかりませんが。

そのなかでも、「忠実なヨハネス(忠臣ヨハネス)」は、題名からして重いです(笑)
で、その重い部分が、私自身の重い部分と共鳴し合うのです。
それで、「忠実なヨハネス」は、グリムの中でもいちばん好きな話のひとつです。
(うん、いちばん好きな話が、複数あるの)

生きていると、知らないうちに人を傷つけることってあります。
だから、せめて、できる限り誠実でありたいと思っています。
それでも凡人だから傷つけてしまう。
また、逆に、誠意が伝わらないこともあります。
いや、むしろ、手痛いしっぺ返しを食らうこともよくあります。

わたしたちの心は、じつは満身創痍で、この世の中に暮らしているんじゃないかと思います。

きのうときょう、6年生に「忠実なヨハネス」を語って来ました。
長いのでね、聞いている子どもたちも大変だと思うんだけど(笑)
私自身も、序盤の、王女を船に乗せるところまでが、しんどい。
カラスがしゃべりはじめると、後は流れに身をまかせ~🚢

ヨハネスが馬を殺す、婚礼衣装を燃やす。子どもたちは、ヨハネスの運命を息をつめて聞いています。
王さまが、「だまれ。あいつのじゃまをするんじゃない。何かわけがあるかも知れないじゃないか。あいつは私の忠実なヨハネスなんだ」というと、子どもたちはホッとします。
そっと拍手をしている女の子もいましたよ。
この王さまの言葉、わたしも祈りを込めて語ります。

人を信じることは、とても難しい。

結局、ヨハネスは死刑台に立たされます。
「王さま、わたしの受けた判決は間違っております。わたしはいつもあなたに忠実でした」
この言葉を語るとき、わたしはいつも涙をこらえます。
身につまされ、胸がつまるのです。
いままで何度、こう叫びたい、人生の一コマがあったことでしょう。
みなさんの人生ではいかがですか?
子どもたちも、どうでしょうか?

王さまがわが子を犠牲にするとき、聞き手にとって、それは衝撃ではあるけれども、納得できるものでなくてはなりません。そのように語らなければならない。
誠実であるとはどういうことなのか。
昔話だから極端に語っているけれども、実人生の中での大切な心性です。

現実は、昔話のようにはいきません。
でも、昔話は、闇夜の灯のように、道を照らしてくれるものではないかと思います。

この話が、これからの人生のどこかで、子どもたちの支えになってくれればと、祈っています。
6年間、聞いてくれてありがとうといって、お話会を終わりました。
片付けているとき、子どもたちが、6年間ありがとうと言ってくれました💖

今週もおはなし会🎢

インフルエンザ、えらいことですね。ほんまどないなってんねんやろと思うほど、全国的に流行してますね。
今週も3年生のおはなし会が、学級閉鎖でひとつなくなりました。

1月29日(火)
中学2年生 朝学習
おはなし「酋長カイレ」『語りの森昔話集2ねむりねっこ』村上再話
あいもかわらずカイレです(笑)
でも、全然飽きないの。
生徒たちが、頭をしゃんと上げて聞いてくれるのでね。
あの子たちの多くが、昔から、ヤンのことを「おもしろいおば(あ)さん」って思ってるのね。え?いやいや、自覚しております(笑)
その懐かしのおもしろいおばあさんが、えらいまじめに語るので、おっ!?と思ってくれてるようです(笑)
すごい集中です。

31日(木)
4年生 授業 一クラスずつ二回
おはなし「いばらひめ」『語るためのグリム童話』小澤俊夫監訳/小峰書店
おはなし「世界でいちばんやかましい音」『なまくらトック』東京子ども図書館
ブックトーク「視野を広げよう」
学級閉鎖や、夏には台風や地震で休校があったりして、年度末に向けて、先生にちょっと余裕がなさそうです。
「早くしなさい!」って、子どもたちをせかさはるんです。別に子どもたちはのろのろしているわけではないのにね。
けど、子どもたちは平気な顔で、お話の世界をゆったり楽しんでくれました。
「いばらひめ」は、息をつめてし~~~~んと聞いてくれたし、「世界でいちばんやかましい音」は、いちいち、え~~~って笑いながら聞いてくれました。
子どもの心っていいなあと思います。