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ヤン について

語りの森を作った魔女

暑さ寒さも😊

小さい秋、小さい秋、小さい秋、み~つけた♬

やっとやっと、いやあ、秋になるんちゃう?という季節になりました。
お彼岸の中日ですが、図書館はたくさんの親子連れでにぎわっていました。

子ども14人、おとな10人。
子どもは、ほとんどが小学生以下の小さい子たちでした。

てあそび ちーちゃんぱーちゃん
おはなし 「あんころもちとあみださん」『子どもと家庭のための奈良の民話3』村上再話
おはなし「せかいでいちばんきれいな声」『おはなしのろうそく11』東京子ども図書館
絵本『ボボンバ ボン ボン』高畠純/光村教育図書
絵本『ゆめ』エズラ・ジャック・キーツ作/木島始訳/偕成社
絵本『きみもこねこなの?』エズラ・ジャック・キーツ作/木島始訳/偕成社
絵本『ねずみのなるき』さとうわきこ作/フレーベル館
てあそび さよならあんころもち

「あみださんって、わかるかなあ???」っていいながら語りました(笑)
仏さんって言っても分からないお年頃なのでね。
まあ、この笑い話はいっしょにきいてくれていたお母さんお父さんたちへのプレゼント。みなさん、我が子ではなくわたしの眼をちゃんと見て聞いてくださってました。
あ、ひとりのお父さんは、おはなし会の間じゅう、おおあくびしてはりました。お疲れのようです。(*^▽^*)

『ボボンバ ボン ボン』は、今日見つけた本です。あたり~!
ーかばは、なにもしません、うごきません。でも、3つかぞえたら、うごきます。1、2、3。ー
「1、2,3」は、子どもたちもいっしょに、声をかけてくれました。
「せかいでいちばん~」のときは、「いえない~」ってなかなか声を出せなかったのに、やっと、リラックスしてくれました。
よく考えたら、まわりには自分の親だけでなく、知らないおじさんおばさん(ほかの子の親ね)がびっしりいるわけだから、なかなかリラックスできませんよね。

で、考えたんだけど、そこで語り手の出番だってね。
わたしを中心におとなたちで雰囲気を作れば、子どもも安心する。
「あんころもち~」のすぐあとに出典紹介をした。もちろん大人に向けて。
「せかいでいちばん~」のすぐあとにも、出典紹介。
そうすると、大人たちが、つきそいじゃなくて自分も参加者って感じになるのね。さりげなく興味持ってくださって、ほんわかとした輪ができた。
おはなしのろうそくは、終わってから借りていったお母さんがいましたよ。

これは今までになかったやりかたです。
以前のおはなし会では、おとなは単なる付き添いで、背後の存在だったのね。
わたしも、ひたすら子どもに向けてサービスしてた。
でも、今回、大人もいっしょに輪に入ってもらえるようにした。
『ゆめ』のあとに、「こんな地味な本だけど、いいでしょ」とか言って。
こんなのもいいな。
ずうっとむかし、おはなしの部屋には大人は入れてはいけないと言われたことがあって、私自身は反発してたことがあった。
やっぱり、いろり端にはいろんな年齢の人間がいなくてはね。
大人の数が多いときにはこの方法がいいと思いました。

それにしても、毎回、人数も年齢層も、予想がつかず、ほんと、どきどきのおはなし会です。
おもしろ~いo(*^@^*)o

 

 

9月のおはなし会🍠

あづい~~~って悲鳴をあげたら、娘から東南アジアより気温高いでって返信が来た(;´д`)ゞ

こども園のおはなし会の報告です。

9月11日(月)

4歳児
手遊び ろうそくぱっ
おはなし「ギーギードア」『おはなしはたのしい』たなかやすこ
絵本『あーん』下田 昌克絵/谷川 俊太郎文/クレヨンハウス
手遊び ろうそくぱっ

5歳児
手遊び ろうそくぱっ
おはなし「ヤギとライオン」『子どもに聞かせる世界の民話』矢崎源九郎編/実業之日本社
絵本『やまこえのこえかわこえて』こいでやすこ/福音館書店
手遊び ろうそくぱっ

いまさらですが、暑くても、子どもは元気です。
わあわあきゃあきゃあと筒いっぱいの声で自己主張しますね(笑)
いいなあ。

「ギーギードア」は、きょうは、ドアのぎーぎーぎーが楽しかったみたい。
トミーのわあを言わせてやろうと思って仕掛けたんだけどね、ぎーぎーぎーがよかったようで(笑)

最近、雷とかにわか雨があるので、「ヤギとライオン」の導入は楽でした。

わたし「ライオンが、まどからずぶぬれのやぎを見ました」
子ども「あ、あぶない!」
すごいね、先取り。かしこいなあ。

わたし「おいしい肉って何のことか分かりますか?」
こども「やぎ!」「やぎ!」「ひつじ!」(笑)

ヤギの歌はめっちゃ楽しかったみたい。
わたし「歌ってみる?」
子ども「うん!」
(@^0^)きのう殺した1万匹のらいおん!
愉しく合唱しました。
絵本読んでるときも、だれかがふと「きのうころした~」

**********

またコロナが流行ってきているそうです。
気をつけましょうね。

きのうは図書館主催の絵本読み聞かせ講座。
そのあと畑の肥料を買いに行って、そのあと整形外科へ。
きょうになってやっとおはなしひろばを更新できました~
ほんのりいやされてきてくださいませ(^///^)

最後の語り部📚

『最後の語り部』ドナ・バーバ・ヒグエラ著/杉田七重訳/東京創元社

翻訳が今年の4月に出たばかりの本です。

とにかく感動。
とちゅう何度も涙があふれた。
読み終わってしばらく動けなかった。

題名を見たときは、歴史とか過去の物語かと思ったのね。
ところがそうじゃなくて、舞台は2061年から始まる。主人公は380年の時間を未来に向かって旅する。
そう、SFなのです。

ハレー彗星が地球に激突する。どうやっても避けられない。地球滅亡の運命。そこで人類は、限られた人を選んで、宇宙船を打ち上げる。
人間の住める星を目指して、せめて人類の子孫が生き残るために。

選ばれた人はポッドと呼ばれるカプセルに入れられて眠り続ける。眠っているあいだに、特別の能力が、脳にインプットされる。
ポッドに眠る選ばれた人の世話をするため、世話人たちも乗り込む。世話人たちは380年の間、世代交代しながら宇宙船の中で人生を送る。

主人公は12歳の少女ペトラ。
両親と弟ともにポッドで眠るために宇宙船に乗り込む。
ペトラは、植物学に関する、人類のすべての知識を脳にインプットされる予定。
ペトラ自身は、植物学者じゃなくて語り部になりたいんだけどね。だから、人類のすべての物語をインプットしてほしいの。

新しい惑星で、語り部になって、地球の物語とその先の自分たちの物語を人々に語りたいって思ってる。
ペトラのおばあちゃんは、伝承の語り手で、ペトラは子どものときから語りを聞き続けてきた。

そのおばあちゃんの語りの場面が、いいのよ~
伝承とは何かという作者の考え方も、すてき。

ペトラは380年後にポッドから出されるんだけど・・
眠っているあいだに・・・

びっくりする事件が次から次と息つく暇もない。
読んでのお楽しみ╰(*°▽°*)╯

ああ、人は、物語がなければ、ほんとの人間にはなれないんだ。

 

 

 

じいちゃんばあちゃんもとうさんかあさんもみんな一緒に🌞

9月2日(土)
図書館のおはなし会(*^▽^*)
子ども8人 大人8人

プログラム
じゃんけん ちーちゃんぱーちゃん
おはなし「カメの笛」『ブラジルの昔話』カメの笛の会
絵本『みず、ちゃぽん』新井洋行作/童心社
絵本『なにをたべたかわかる?』長新太/絵本館
絵本『みんなうんち』五味太郎/福音館書店
絵本『ちいさいじどうしゃ』ロイス・レンスキー作/渡辺茂男訳/福音館書店
手遊び さよならあんころもち

今日は、ちょっと年齢が低かった。
「カメの笛」って、やっぱり小さい子にはストーリーについてくるのが難しいのね。
頭の上に「???」が浮かんでる小さな子どもたちに、「わかってくれえ~」って念じながら一生懸命語ったんだけど。ほんと、語りのいい勉強になります(笑)
でも、大人の方たちからはひそかな笑いが聞こえてて、ま、よかったかな。

子どもの親だけでなく、ご自分が聞きたいと思って周りの椅子に腰かけて聞いてくださっていた年配のかたが何人かいてはりました。
楽しんでくださってたんだけど、カメがヒョウの骨を拾うところは、まゆをひそめた人たちがいました。
これって、ほっといたらあかんなって思ったので、
「これは、ブラジルの子どもたちに伝わっている昔話で、弱いものが強い者に勝つ話なんです」って、言わずもがなの一言を言ってしまった。

でね、その一言を言ったとたん、語り手としてのわたしの気持ちがね、その場の全員に向かって開いたの~~
これ、囲炉裏端のおはなし会やん。
そのあと絵本を読んでるとき、子どもと一緒にお父さんまで、笑ったりなんじゃかんじゃ言うてはりました。

オープンなのって、いい╰(*°▽°*)╯

今日は、読んだ4冊の本、てんでにぜんぶ借りていってくれました。
うれしい!

けじめ😊

ようやく9月の声を聞いたけど、ぜんっぜん夏は終わらない。
つくつくほーしもこおろぎすずむしも鳴きだしたけど、ぜんっぜん涼しくならない。
なんで(⊙x⊙;)

ヤンは8月に一個歳をとるんですよね。
一個歳とるごとに先のことを考える、っていう年代に差し掛かっております。
8月はババ・ヤガーの勉強会がお休みでした。だいたいが暑さが苦手なのでね、お休み。
そのあいだに、一個歳をとって、がく然として、考えた。
体力集中力が衰えても一番やりたいことをやるにはどうしたらいいか。

答え
勉強会の運営をやめる。
あ、運営って、日取りを決めたり会場を確保したりそれを会員に伝えたり、会費を集めたり支出したり、出欠連絡に対応したりなど、会を維持存続させるためのもろもろの仕事ね。

え、なんで?って(っ °Д °;)っ

子どもに語ること、再話すること、このふたつが、わたしのやりたいことのすべてで、もうこれだけをやっていたい!
わがままかね?
再話は、資料を読んで見つけた話を多くの人に伝えることやから、子どもに語ることと同じ意味が、わたしにはあるのね。
許されるなら、最後まで、伝承する者として生きていきたいなと思ってる。

もちろん、培ってきたスキルを後輩につたえることは全然嫌じゃない、お役に立ててもらえればうれしい。
だから、たのまれれば、可能な限り講師やアドヴァイザーとして勉強会に出向きたいです。
どんな遠くでも行くよ~

ただ、勉強会やおはなし会の運営は、もう卒業させてもらってもいいかな。
エネルギーのある次の世代に任せたいと思うのよ。
ヤン、もう十分やってきたからね。

ほんと、年を取るとね、今までやって来てたあれもこれもはできなくなるのよ。
みんな、覚えておいた方がいいよ。

ババ・ヤガーの運営は、ジミーさんとふたりでやっています。
いま、どんなふうにフェードアウトしようか、ふたりで考えています。

どんなグループでも、世代交代って難しい課題だと思います。
次の世代が気持ちよく、時代にあった活動をしてくれるように、先輩世代はでしゃばらず、でも的確なサポートをしたいですね。
そして、若い世代の人たち、先輩を上手に使ってやってくださいね。