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語りの森を作った魔女

16万光年のひとり旅🌟

10代のころからひとり旅が好きだ。
ふと自由な時間できたので、ひとり旅に出た。

行先は、大マゼラン雲。
銀河系から16万光年かなたにある、もうひとつの銀河だ。

JR東西線北新地で降りて雨の中、中之島を歩くこと15分。
なつかしの大阪市立科学館のプラネタリウムに着く。

入館するだけでほっとする。
ひとりはいい。
15時からのと16時からのと、2回分の投影チケットを買う。

どちらも初めの30分は春の星座と今日の星空解説だ。
だが、学芸員によって投影の仕方も説明も異なる。それがたのしい。
のこり15分はテーマのある企画。

15時からの企画は「眠れなくなる宇宙のはなし」
これは絵本にもなってるから、興味のある人はどうぞ。
おもしろいなあ・・・と見ているうちに、ぐっすり眠ってしまった(笑)

16時からの企画が、お目当ての「はるかなる大マゼラン雲」
光の速さで16万年かかるという宇宙のかなたに行ってきた。
それでも私たちの銀河系から一番近い銀河なのだ。

しかも、宇宙にある無数の銀河たちはどんどん遠ざかっているのだ。
ってことは、宇宙は拡大していっているということ。しかもものすごい速さで。
わたしも宇宙にいるのに、そんなことぜんっぜん感じないな。すごいな、わたし。

宇宙には水素とか私たちが知っている元素がふつうにあって、そんなもので星ができているんだって。
私たち人間の体もそれと同じものでできている。
うーむ。わたしは宇宙なのだ。

どうしてわたしは今ここに生きているのだろう。
その疑問の中に、感動を持って、浸れる場所。
それがプラネタリウムだ。

あ、眠るのにももってこいの場所だぞ。

高校生の講習📚

今年も、高校から依頼がありました。
保育を選択している生徒たちが、保育所に実習に行くための事前学習です。
保育所で絵本の読み聞かせをするのです。

きょうは、その第一回目。
まずは、『ぐりとぐら』『はらぺこあおむし』『ピーターのいす』『とらっく とらっく とらっく』『よあけ』『いないいないばあ』を読みました。
いつも、高校生のまっすぐな瞳に感動します。ことしもそうでした。

読み聞かせで一番大切なことは、「子どもたちの期待に応えること」だといいました。
子どもたちはお客さんが大好き、絵本も大好き。だから期待して待っている。その期待に応えてあげて欲しいのです。
そのために、5月に入ったら4時間、学習します。

よい絵本を選ぶこと。
でもそのためにはまず、図書館で貸し出しカードを作りましょう。

ほんと、4月は新しいことや人との出会いがいっぱい。
わくわくしますね。

そうそう、廊下を歩いていたら、イケメン男子に声をかけられました!
「あ、おはなしのおばさん!!!。ほら、〇〇小学校で、めっちゃお話してくれた~」
何人かがわいわい集まってきて、「へ~、そんなん、あったん?」
高校はあちこちの市町村から来ていますからね。
彼もうれしかったようですが、わたしもものすご~くうれしかったです💖

今週のおはなし会 🌷

16日(月)
幼稚園5歳児 一クラスずつ2回
てあそび「ろうそくぱっ」
おはなし「さんびきのくま」村上再話/語りの森HP《外国の昔話》
てあそび「ろうそくぱっ」
ちょうど一年前にも同じ話をしているのですが、とっても新鮮に聞いてくれました。「三匹のくま」は、ほんとに、みんな好きですね~

17日(火)
小学一年生 朝学習
おはなし「さんびきのくま」村上再話/語りの森HP《外国の昔話》
小学校に入って初めてのお話会。幼稚園でおなじみの子どもたちが半数います。しかも、「三匹のくま」が大すきたっだ彼がいてくれたので、私もとっても嬉しかった。お話の終わるころには、お話が初体験だった子どもたちも、なんだかなれなれしくなっていました(笑)

18日(水)
学童保育
おはなし「いい夢とつまらない旅」『空に浮かんだお城』岩波書店
おはなし「おいしいおかゆ」『おはなしのろうそく』東京子ども図書館
絵本『ゆめねこ』真珠まりこ/金の星社
絵本『だいすき』田島征三/偕成社
絵本『ぼく・わたし』高畠那生/絵本館
一年生の男の子が、お話や本がひとつ終わるごとに「もういらんわ」といっていました(笑)
「そこで寝てたらええから」といって、続けました。そうです。子どもも疲れるのです~

19日(木)
幼稚園4歳児 一クラス
てあそび「ろうそくぱっ」
おはなし「おいしいおかゆ」『おはなしのろうそく』東京子ども図書館
てあそび「ろうそくぱっ」
ひとつ大きくなって、活発になった4歳児。人数が減って今年は一クラスになりました。先生はたいへんです!

21日(土)
学童保育
おはなし「かしこいモリー」『おはなしのろうそく』(仲間)
おはなし「なまくらトック」『おはなしのろうそく』
おはなし「かめのピクニック」『語りの森昔話集2ねむりねっこ』
絵本『ものぐさトミー』デュボア/岩波書店(仲間)
絵本『だいすき』田島征三/偕成社
絵本『ぼく・わたし』高畠那生/絵本館
初めての子どもたち。いい子ちゃんだったけど、やっぱりおたがいに遠慮が・・・笑
お話は聞きなれているそうです。
この日は午後からいつもの図書館。これは省略。

というわけで、始まりました~

新・中級クラス始動 🐤

新しい中級クラスは7名で始まりました。
自己紹介代わりに全員に語ってもらいました。
このクラスも個性があってめっちゃ面白いです。
というか、経験を積んでいるので、いい意味では自分の語りかたに迷いがない、悪い意味では固まってしまう傾向がある。
いろいろな姿の話を選んで、姿に応じた語りをめざすのが、このクラスの当面の目標かなと感じました。

中級では、いろんなところからテキストを選んできてもいいことにしています。
むしろそれで、テキストの勉強になると思っています。どう手を入れたらいいかとかね。
これからが楽しみです。

今日のおはなし
「腰折れすずめ」『おはなしのろうそく16』稲田和子再話/東京子ども図書館
「へこきじい」『日本の昔話1』小澤俊夫再話/福音館書店
「九尾のきつね」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』村上郁再話/語りの森
「語らず姫とかしこい王さま」『大人と子どものための世界のむかし話 インドのむかし話』坂田貞二編著/偕成社
「めしを食わないよめさん」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』村上郁再話/語りの森
「熟し柿でけが」「重荷をわける」『日本の昔話4』小澤俊夫再話/福音館書店
「この世の光」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』村上郁再話/語りの森

本当のことではない昔話、してくれるの~?👦

きょうは、4月に入って最初のおはなし会。幼稚園の5歳さんでした。
子どもたちが何人か職員室の前で待っていてくれました。
「ムラカミさ~ん」
「〇✖△◎~~~」
「また、ほんとうのことではない昔話、してくれるの~?」

びっくりしました。
本当のことではない昔話!
5歳の子どもが、ちゃんと知っているのです!

昔話は、「むかし、あるところに、、おじいさんとおばあさんが、」と、冒頭で、時代・場所・人物を不特定に語りますね。
それは、この話は本当にあったことではないのだよ、架空の話だよ、という宣言です。
一年と3カ月、昔話を聞きつづけてきたこの子は、昔話がファンタジーだってことをちゃんと理解していたんですよ。
すごい!
ヤンは教えてもらうまでそんなこと考えもしなかったのに。
ヤンよりすごい!

ね、子どもって真実をつかむ能力がすごいのね。
年をとるにつれてあほになっていく・・・

さて、新しい年度が始まり、子どもたちの笑顔もピカピカです。
きょうは、いつもの小学校に打ち合わせで行ってきたんだけど、何人もの子どもに出会った。
みんな、きらきらしてた。
「何しに来たん?」
「きょうは何年生のおはなし会?」
「いつ来てくれるの~」
子どもと話をすると、自分の心もまっさらになる。

わたし「きょうはね、いつお話会するかを決める日を決めにきたの」
子ども「やった~」
わたし「???」