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ヤン について

語りの森を作った魔女

こんにちは! 🌞

ゴールデンウイーク後半戦。
といっても年金生活者は毎日連休。シルバーイヤー。

買い物袋下げて近所のスーパーへ。
ゆる~い普段着、ノーメイク、なんぼなんでもはずかしい。
マスクと帽子で隠す。

向こうからガキの自転車。
すれ違いざまに、「こんにちは!」
わたし「わ! びっくりした!」
つづいてもう一台、「こんにちは!」
わたし「こ、こんにちは」
なんでや、変装してるのに。
思いっきり気配を消す。
向こうからまた一台、「こんにちは!」
な、なんでやあ。

そそそと買い物すませて帰り道。
坂の下でさっきのガキどもが七人に増えておる。
横道に入る。
向こうから若い男性がやってきたようだ、帽子のあいだから見える。
「こんにちは!」
えええ~っ❢
よく見たら、息子だった。
「こ、こんにちは」
わたしは昔からよく息子を見間違える。

「だんまりくらべ」の語りかた ((´∀`))

きのうのがらがらどんで「だんまりくらべ」を語ってくださいました。
HPの≪日本の昔話≫から、日常語になおしての語りがとっても楽しかったです。
自分が再話した話を語ってもらえるのは、めっちゃうれしいです💖

ところでね、4月21日の再話法勉強会で批判的にとりあげたのが、「だんまりくらべ」なんですよ。(報告はこちら→
大川悦生さんの『子どもに聞かせる日本の民話』(実業之日本社)に入っているのです。
原話は、ヤンが再話したのとおなじ。

再話っていうのはいろんなスタイルがあるんだなあって思う人もあったでしょうね。
いまは、そこはちょっと置いておいて。

わたしね、だんまりくらべを語るとき、子どもとのやり取りをだいじにするんです。
おじいさんとおばあさんが、じっと黙る。その間(ま)をとる。
するとね、子どもは、始めは面白がるんだけど、じきに「まだあ~?」って感じにになってくる。
その一瞬の間をつかんで「おじいさんは、たいくつになって」って語るんです。
するとね、登場人物と聞き手と語り手が、まるで共犯者のような関係になる(笑)

この話、起承転結がきちっとあって、おもしろいでしょ。
おもちをもらって食べたらひとつ残った:起
だんまりくらべをする:承
どろぼうが入ってくる:転
おばあさんが叫んでどろぼうを撃退する:結

うん?
そう、ここで結、みたいに語るんです。
でも本当の「結」はおじいさんが勝っておもちを食べました、ってことでしょ。
でも、あえてそう語るんです。
そうすると子どもは、たいてい「おじいさんが勝った!」っていってくれるんですよ。
そしたらね、「おじいさんずるい」って声が出にくいの。

昔話はストーリーが命ね。
ひとつのおもちをめぐって、だんまりくらべというルールを作った。泥棒が入ってきておもちを取ろうとした。「こら」って叫んだのは、おもちを取られたら困るから。叫んだおばあさん、負けちゃった。理不尽やね~笑
このストーリーの面白さが、この話の命。
おじいさんは、ちっともずるくないの。聞き手にずるいって言わせてはダメ。
だから、叫んだのがおじいさんでもいいんですよ。
でもね、ヤンもえらそうに言ってるけど、この一瞬の間をつかむのって難しい。なかなか成功しない。
3分の話に命がけ(笑)

でも、たのしいよ~

いきなりアンケート

まったく何の脈絡もなく、アンケートです。
あなたにとって、

1、四姉妹はだれ?
2、三姉妹は?
3、二人姉妹は?
4、クリスマスソングといえば?

お答えお待ちしてま~す。

くそ忙しい、語りの森の書籍部メール会議で、だれや知らんがアンケートだしたんですよ。
本題はどこへやら、答えるスタッフの目に星が光ってた、と思う(笑)

愛することと愛されること

朝刊の一面に、小中高生の自殺について、警視庁の統計が発表されたと書いてありました。
2016年、一年間で320人の子どもが自ら命を絶った。
おとなも含めた全体の自殺者数が2003年をピークに減少しているのに対し、小中高生のその数は、ずっと300人前後で推移しているそうです。
減らない。

最初の妊娠のとき、近くにたまたま母乳育児サークルがあって、参加しました。
リーダーは、かつてみんぱくで昔話の研究をされていた故江口一久さんの奥さまです。
たくさんの先輩かあさんに、子育ての極意を伝授していただきました。
そのときは、未経験のことばかりで、その意味もよく分からずに聞いていたと思います。
ただ、深く心に刻んだことは、
「あなたが子どもを愛している、それは分かる。でも、その愛を伝えなければ、子どもは愛されていることが分からない」
という言葉でした。
抱きしめて、ほおずりして、すきすきすき、私の宝物、とその子の耳にささやく、かわいいかわいいと笑う。なでる。
どんな方法でもいいから全身で伝えてあげてと。

子どもが生まれて、いつもいつもかわいいとは思えませんでした。
だって、泣くし、寝させてくれないし。
でも、抱きしめてゆすりながら、かわいいな、かわいいな、と言っていると、私の心が満たされていきました。
子どもも泣きやみました。通じた、応えてくれた、と思いました。
これが愛するということなのかな、と思いました。
それは、ささやかな、ささやかな、行為です。
愛は、観念ではなく、行為です。

子どもたち、あなたを愛している人が、近くにきっといるよ。
その人はきっと、伝えるのが下手なだけだよ。
だから、あなたは、あなたの心とからだを大切にしてほしい。
そして、いつかあなたは、あなたの愛をちゃんと伝えてほしい。
愛することは幸せだからね。

子どもが死ぬのはつらいです。

ウニはえらい・・・?

珍しく本を買ったんですよ。
中公新書。
京都駅前の本屋。

入ってから、えっと、気になってたあの本の題、忘れた~
でもね、もうおばあちゃんだから気にしない。
わたし「メモ忘れたんですけど(ちゃうやろ、題忘れたんやろ)、『ウニはえらい』って本、あります?」
店員さん「?・・・・ああ、こちらです」
さすがやね、あれだけのヒントで、平積みの台につれていってくれました。

『ウニはすごい バッタもすごい』でした~

書いたのは、本川達雄さんって動物学者。
『ゾウの時間 ネズミの時間』と同じ著者です。
地球上には約130万種の動物がいるんだって。
人もいるし犬もいるし蚊もいるしウミウシもいるし・・・
でね、みな住んでるところがいろいろ、形も様々、食べるものも・・・、でしょ。
だからね、みなそれぞれに違う価値観を持ってるんだって。
そういわれれば当たり前だけど、ウニが自分の価値観もってるなんて考えもしなかった。
価値観なんて人間しか持っていない、というのは思い上がりなのだ。
そうなんや、価値観が違うんや!

どの命も同じ価値だっていう思想に涙しました。
ちょうど、悔しいことがあって、「一寸の虫にも五分の魂」なんて思ってたとこだったから、よけいにね。
巻末には、著者の作詞作曲の歌の楽譜が載ってるの。
「サンゴのタンゴ」とか「虫はとぶ」とか「ナマコ天国」とか。
大学の講義の終わりに歌ったんだって。
そんな講義、受けたい!
ちょっとだけ紹介。
「ちじょうのくらしは たいへんなのだ
じょうぶなほねや さいぼうへきが
なければ しせいが たもてない
らくじゃないんだ ちじょうのくらし」  『地上の暮らしはたいへんだ』から

わ、はっはっはっは ((´∀`))