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語りの森を作った魔女

グリム童話「きつねとがちょう」🦊

あんまり語られることのないグリムだと思う。
短くて軽いおはなし。
わたしは、けっこう好きで、以前はおまけの話でよく語っていました。
でも、がちょうのお経が、あんまりいつまでもつづくので、のどが痛くなってしまうので、最近は語らない(*^-^*)

初版から入ってるんですよ。
KHM86「きつねとがちょう」
ほら、「ブレーメンの音楽隊」や「金のがちょう」を伝えたおうち、パーダーボルンのハクストハウゼン家の伝承です。

ハクストハウゼン家、興味ありますねえ(❁´◡`❁)
グリム兄弟に50話以上提供しているらしいです。
ざっと数えたら、37話がグリム童話に入っていますね。
「熊の皮を着た男」もそうです。

グリム兄弟は、ゲッティンゲンで、ハクストハウゼン男爵と知り合いになって、お家に招待されるんですって。そこに、10歳のアンナがいて、アンナたちから聞いた昔話を記録したそうです。
お年寄りからではなくて、少女から昔話を聞いたんですね。ちょっと意外。

さて「きつねとがちょう」
ATU227
話型名は「がちょうが祈りのための一時を請う」
おもにヨーロッパに分布しているようです。

『オットーウベローデグリム童話全挿絵集』古今社より「きつねとがちょうたち」

はい、おしまい。

今日は図書館で借りた本を、ボ~っと読んで過ごしています。
暑くって、元気が出ない(;´д`)ゞ

 

コロナ疲れ🤭❓

夫「おはよう」
わたし「今日、2回目やん」
夫「え?今日初めて会うで?」
わたし「ああ、あれはきのうやったな」
毎朝の夫婦の会話である。

このところトンときかなくなった会話
夫「明日のご予定は?」

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さてさて、第2波がやってくるまで、ちょっと脱力しよう。
ブログも、おはなしひろばも、今後は自然な時間のながれで更新していくので、毎日というわけにはいかないかもしれないけど、訪れてくださいね~
アウトプットばかりだと、やせ細るのでね、インプットします。

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『おもちホイコラショ』、読んでくださってますか~?
「フライラのひょうたん」の原話の翻訳者の中山淳子先生から、お便りをいただきました。
ひょうたんからは、何かが出てくる話が多いけれど、この話は逆の発想、と書いてくださっていて、なるほど~!

昔話を集めた方々、翻訳して紹介してくださった方々、ほんとに感謝します。
どの話も、そのかたの人生において大切な一コマだったのだと感慨無量になります。
子どもに伝えたい思いだけで、夢中で再話していますが、こんなふうにお便りをいただくと、嬉しくて、天にも昇る思いになります。
そして、みなさんが語ってくださって感想を教えてくださるときも、ほんとに嬉しいです。
そんなお便りを心にとどめて、それをエネルギーにして、ほそぼそと、地味な再話作業を続けていきたいです。

ちょっとは、世の中につながったかな、役に立ったかなと思いながら、一生を終わりたいな。
はい。コロナ疲れです。

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図書館が再開して、ひと呼吸おいて、きのう、分館に行ってきました。
目的もなくあてもなく、ふっと見つけた本を持って帰れるうれしさ。
司書の方と言葉を交わす楽しさ。
日常の小さな小さなことが輝いてるんやってことを教えられた、自粛の日々でした。
まだ気を抜いてはいけないけどね( •̀ .̫ •́ )✧

グリム童話「金のがちょう」🐤

人気の話ですが、なぜかずいぶん長いこと語っていません。

親切だった末っ子が、小人の援助で幸せになるのもすてきだし、
がちょうに次々と人がくっついていくのもめっちゃおもしろいし、笑ったことのいお姫さまがその行列を見てはじめて笑ったのもすてきだし、水陸両用の船もいいなあ。
子どもが喜ぶ要素がいっぱいある話ですね。

KHM64「金のがちょう」

エーレンベルク稿では、27番「金のがちょう」
手書きのメモだし、会話とか詳しい描写はほとんどありませんが、ストーリーは、7版までほとんど変わっていません。

初版では、64番の4つ目
以前書いた「三枚の鳥の羽」といっしょに「ぼけなすの話」にはいっています。
こちら⇒
愚か者が幸せになる話って、現代の子どもたちに、とっても大切かも。

2版で、パーダーボルンのハクストハウゼン家のはなしで細部が補われています。
昨日書いた「ブレーメンの音楽隊」も、ハクストハウゼン家のレパートリーでしたね。

ATU571「みんなくっつけ」
類話は世界中に分布しているようです。
主人公が小人(彼岸の援助者)からもらうのは金のがちょうだけではなくて、ほかの動物や乗り物のこともあるそうです。
たいていは、「みんなくっつけ!」という呪文や、魔法の杖で、くっつかせます。

水陸両用の船
『オットーウベローデグリム童話全挿絵集』古今社より「金のがちょう」

 

 

グリム童話「ブレーメンの音楽隊」🎵

ドイツのメルヒェン街道の出発点は、グリム兄弟の生まれたハーナウです。
こんな銅像があります。
立っているのがお兄さんのヤーコプ、座っているのが、病弱な弟のヴィルヘルムです。

 

ハーナウからどんどん北上してグリム童話ゆかりの地を結んで約600キロメートル。
終点がブレーメンです。

ブレーメンはドイツでも大都市で、中世には、ハンザ同盟の自由都市として栄えた町です。海外貿易の町らしく、おしゃれで、内陸の町とは、雰囲気が違っていると言います。

このブレーメンのマルクト広場にあるのが、これ。

ブレーメンの音楽隊の銅像です。

あれれ、ロバと犬と猫とにわとりは、ブレーメンへ行く途中で、盗賊たちの家を乗っ取って、そこで平和に暮らすんでしたよね。
でも、ブレーメンの町に、かれらはちゃんと立っています。

引用
グリム兄弟にこの話のもとになったいくつかの話を送ってくれたのは、パーデルボルンのハクストハウゼン家の人たちでした。
パーデルボルンはハーメルンの南西約60キロメートルの距離にある、ウェストファーレン侯国の古い町です。ブレーメンはここから見るとちょうど真北にあたりますが、直線距離にして約160キロメートルもあります。ですから、パーデルボルン近辺の話として、ブレーメンまで行くということは、ほとんど到達できない夢の町をめざすという意味をもっています。
by『グリム童話のふるさと』小澤俊夫文/新潮社

ということです。
「ブレーメンへ行こう」という動物たちの気持ち、ちょっとわかりました。
結局行きつけなかったけど、それでもいいのです。
夢に向かって歩き出すことが大事なのです。

『オットーウベローデグリム童話全挿絵集』古今社より「ブレーメンの音楽隊」

 

Twitterで見つけた💦

今年に入って、ツイッターをしています。
色々な情報が欲しいからです。
玉石混交で、絶対に信じられる、というものではないと思っていますが、なるほどと考えさせられる情報も多々あります。

この動画もその一つです。
ツイッターのサイトに入らなくていいので、動画の真ん中の△の所をぽちっとして見てください。音が大きいとびっくりしますから、字幕があるので消音でいいかと思います。