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次の話は「三匹の…」🐷🐭

昨日から急に寒くなりました。
今まで暖かかったから寒さがこたえる~~
でも先週の土曜日のお話会の日はまだまだ過ごしやすい日で図書館もたくさんの人が本を借りに来ていました。
お話会の参加者は、子ども10人、大人10人。

手遊び く~るぽん
おはなし 「三びきの子ブタ」『イギリスとアイルランドの昔話』福音館書店
おはなし 「三匹のネズミ」『小さなおはなし集4』おはなしかご
絵本 『うし』内田麟太郎/詩 高畠純/絵 アリス館
絵本 『みちくさ』さとうわきこ/作 偕成社
絵本 『なにをたべたかわかる?』長新太/作 絵本館
絵本 『どんなくるまにのるでしょう?』鈴木まもる/作 小峰書店
手遊び さよならあんころもち

この日はまずウーカーさんが、「三びきの子ブタ」を語られました。
終わったらヤンさんにバトンタッチして、ヤンさんが「次の話は、〝さんびきの~~〟なんやと思う?」って言ったんです。
わたしは、「え! 三匹が続くの? 「三びきのくま」しか思いつかんけど…」と思っていたら、子どもらも何やら「ほかにさんびきってあるのぉ~」とか言ってました。
で、おはなしは「三匹のネズミ」だったんですけど、どんな話かというと、超々短い話でびっくりして笑いました。
おまけとも言えない話ですが、そうか、こういう風にプログラムの中に入れると楽しいプログラムになるというか、プログラムに動きができるというか、どう言ったらいいかわかりませんがコツのようなものを教えてもらった気持ちでした。
続く絵本の『うし』も人を食ったようなというか、ナンセンスなんですけどちょっと聞き手の期待をはぐらかすというか、「だから何!?」と突っ込まずにはいられないような絵本で流れが面白い!
これが今日のヤンさんワールドなのかと、スタッフだということを忘れてお話会のお客になっていました。
まあ、わたしはいつもそうなんですが(笑)

最初にネタばらし💦

先週の土曜日は、すごい雨が降っていました。
濡れながら図書館に行くと、駐車場はいっぱいなのに図書館の中は普段より静かで、「どういうこと?」って思いました。
参加者は、子ども5人、大人3人でした。

手遊び く~るぽん
絵本 『どうぶつしりとりえほん』薮内正幸/作・絵 岩崎書店
おはなし 「はん点をなくしたヒョウ」『大きいゾウと小さいゾウ』アニタ・ヒューエット/著 清水真砂子/訳 大日本図書
絵本 『バナナじけん』高畠那生/作 BL出版
 〃 『さるさるおさる』乾栄里子/作 高畠那生/絵 金の星社
 〃 『これなあに?くだもの』フォトエージェンシーアイ/写真 ジュリアン
手遊び さよならあんころもち

おはなしを始める前に、おはなしに登場する❝ヒョウ❞を分かってもらうために『どうぶつしりとりえほん』をみんなで楽しみました。
そして、いよいよおはなしが始まった時に、ペンキが出てきたとたんに男の子が「ペンキで塗る…」とネタばらしをしてしまいました!
まったくその通り、正解!!
でも、語っているヤンさんはとても焦ったそうですΣ(・ω・ノ)ノ!
そりゃそうでしょうとも、誰でも焦りますよね、こんなハプニング。
でも驚くのはそのあとも続いて、見事に話の内容を言い当てた男の子はずっと話の進むごとに反応してくれて、その雰囲気が周りにも伝わってどんどん楽しくなっていくんです。
小さい女の子のパパがこれまたノリのいいパパさんで、子どもたちと一緒に楽しんでくださり、後ろから見ていたら、ヤンさんが、子どもたちに向ける視線と同じ視線をそのパパさんに向けておられたのが面白かったです。
普段語り手は、(その人にもよりますけど)、子どもたちを見てるから大人の人は目に入らないほうが多いと思うんですよね。
参加者が少なかったけれど、語り手と聞き手のやり取りが満開で、とっても楽しい時間でした。
短い絵本なのに、1ページずつみんなといろいろやり取りするものだから、時間がかかる(笑)
絵本の楽しさを、こうやって読むとやり取りできるんだということを、学ばせていただきました。
ああ、楽しかった(*^_^*)

消えてはいけない~🕯

家では、飾りも仮装も何にもしませんが、お店や店員さんがハロウィン仕様になっているのを見るとなんだかうれしくなります。
先週土曜日の、図書館のお話会の報告をします~👻
子ども10人、大人7人。

手遊び く~るぽん
おはなし 「命のろうそく」『語りの森昔話集6プレッツェモリーナ』語りの森
絵本 『フルーツパフェをちゅうもんしました』岡田よしたか/作・絵 PHP研究所
 〃 『たれてる』鈴木のりたけ/作 ポプラ社
 〃 『おふろのぼうず』乾英里子/作 石井聖岳/絵 ひさかたチャイルド
 〃 『だれのほね?ぼくたちきょうりゅう』たけうちちひろ/作 出版ワークス
 〃 『いないいないぶー』おおのたろう/作 ポプラ社
手遊び さよならあんころもち

「命のろうそく」を語るには参加者の年齢が低かったのですが、ヤンさんが分かるように工夫しながら語っていくと、少ししたら子どもたちがぐっとおはなしに入ってきたのがわかりました!
すごく勉強になる瞬間に立ち会えて、語り手としてラッキーでした!!
絵本はどれも面白かったけれど、わたしとしては『おふろぼうず』が懐かしかったです。
小さいころ、よくやってもらいました!
親はもちろんですが、たま~にお風呂に入れてくれた祖母やいとこも、当然のようにやってくれました。
ひとりではいるようになってもやっていて、大きいのに挑戦してました。
自分の子どもにはあんまりやってないなあ~(笑)
この絵本で、いろいろな思い出に浸れました(*^_^*)

グリム童話「ねずの木」勉強会

グリム童話「ねずの木」をご存知でしょうか。
継子話ですが、殺されてしまう男の子の、その殺しかたがショッキングで子どもたちに語るのはためらわれる話です。
今回、ヤンさんが企画してくれたこの勉強会は、その「ねずの木」について色々調べてくださった内容をみんなに共有してくれるというもので、わたしはとても楽しみにしていました。
ヤンさんが資料を作ってくださっていて、これだけでも相当の労力だったと思います。
資料に沿って勉強会は進められました。

「ねずの木」は、KHM47で、初版から7版までず~っと入っています。
グリム童話の初版が出た時に、内容が残酷であるという批判があった話は、話自体を2版からは載せないか、あるいは実母を継母に変えて掲載しました。
しかし、「ねずの木」はショッキングな内容にもかかわらず、抜かれることなくずっと掲載されているので、この話にはどういう意味があるのか気になっていろいろ調べてみようと思われたそうです。
「ねずの木」の話型はATU720「ビャクシンの木」です。
まず、類話を探すと、ヨーロッパにたくさんありました。
話の中で何度も歌われる歌を探すと、それもヨーロッパ中にありました。
ヨーロッパ以外も、メキシコ、ボリビアにもありました。
日本の類話は、継子話の中に、継母に殺される子どもの話があり、話型でいうと274A「継子の訴え-継子と鳥型」と274B「継子の訴え-継子と笛型」がATU720に対応します。
話の中に出てくる物がヨーロッパの話とはずいぶん違いますが、歌も入っているし、日本にも類話があったということです!
「ねずの木」に出てくる、骨からの再生のモティーフについても調べておられて、なんと、一番古いのはエジプト神話だそうです。
おどろきですΣ(・ω・ノ)ノ!
グリム童話の初版が200年と少し前ですから、それよりはるかかなたの昔からモティーフはあったわけですね。

勉強会の副題は、〝昔話は残酷か?〟でした。
前に、昔話の残酷性について3回に分けて講座を開いてもらいました。
その時にも勉強したことを、改めて一つの話を深堀りすることによって違う角度から勉強できてラッキーでした。
始めにヤンさんが「ねずの木」を語ってくださったんですが、繰り返し出てくる歌を聞いていると立体感が生まれ、また、読んだときはスルーしてしまったちょっとおちゃめなフレーズというのが耳で聞くことによって生きてきて、この段階で残酷性が少し薄れているように感じました。
とはいえ、話自体が変わるわけではないので、ショッキングな場面は当然ショッキングですし、小さい子どもたちには恐怖であろう話を語ることはできないと思います。
でも、大人や大きな子どもだけの場所でなら語ることができると思いました。
この話は、母親としての恐ろしい面を強く出した話ではあろうけれども、もっと何かこう人間の弱さみたいなものも表しているんじゃないかと思いました。
悪いと分かっているけれども自分の感情を抑えられないということは、男女関係なくあります。
今もドラマでは、ありえない悪い奴にやられてどん底に落とされた人が、地獄から這いあがってきてじりじりと復讐を遂げる、みたいなのがわんさかありますが、勉強会で資料を読んでいく過程で、大人気のどろどろ復讐ドラマの魅力を「ねずの木」の物語にも感じました。
わたしだけでしょうか?
わたしだけでしょうね(笑)
世俗にまみれているもので、どうもすいません<m(__)m>

大事な、昔話の語法についても教えていただきました。
「純化作用」です。
純化作用とは、中身を抜いて語るということです。
「ねずの木」はまさに、歴史的・宗教的・社会的な意味や背景をぜんぶ抜いて、そのことだけを語っていて、純化作用のお手本みたいな話です。
どんな不条理なことや不思議なこともすっと通れるのに、残酷な場面だけはなぜかみんな我に返ってしまってファンタジーを忘れてしまうのでしょうか?
でも、語り継がれて残っていることには意味があるのですから、語らないと決めるのではなくて大事な話の一つとして心に残しておきたいです。

最後に、残念なことですが単発の勉強会はこれが最後になります。
わたしもぼーっとして考えもせずに申し訳なかったんですが、勉強会の前の準備というのは、ヤンさんは相当大変です。
もう、無理というところまで気付かずに今まで来てしまったんだなとやっと気付いた次第です。
今回そのこともあって、〝調べ方〟についても教えてもらいました。
そうですね、自分でやればいいんですよね。
よちよちでも、やっていきましょう!
ヤンさん、今までほんとにありがとうございました。
そして、通常クラスではこれからもよろしくお願いします~~

よかった~テーブルの足で!

朝晩は、すっかり涼しくなってきましたね。
図書館のお話会にくる子どもたちも、顔を真っ赤にして汗だくという姿は無くなったようです。
昨日の図書館のお話会は、子ども12人、大人10人の参加でした。
担当は、ウーカーさん。

手遊び どんぐりころちゃん
おはなし 「ミアッカどん」『イギリスとアイルランドの昔話』石井桃子/編訳 福音館書店
絵本 『そら はだかんぼ!』五味太郎/作 偕成社
   『とっています』市原淳/作 世界文化社
   『すもうとりのでし』ねじめ正一/文 大高郁子/絵 福音館書店
   『いろいろおんせん』ますだゆうこ/文 長谷川義史/絵 そうえん社
   『あかにんじゃ』種村弘/作 木内達朗/絵 岩崎書店
手遊び さよならあんころもち

ミアッカどんは、名前はかわいいのに子どもをさらって食べる怖い怪物!
それなのに主人公の少年は、行ってはいけないと言われているミアッカどんのテリトリーに行ってしまう。
狭いところに入り込んではいけないのにはいって出られなくなる、鼻の穴になぜ子どもは豆を入れてしまうのだろうか?!
そんな子どもの探求心というか冒険心というか、未知なるものに対する好奇心を抑えられない気持ちを、ど真ん中でとらえている話だなと思います。
わたしはこの話を聞くと、子どものころ押してはいけないボタンを押してしまったことを思いだします(笑)
そしてしばし、一瞬現在を忘れさせてくれるというか、いや、決して現在がいやなわけではありませんが、全く思いださないよりはちょっとうれしい気持ちになったりします。
わたしにとっては、何度でも聞きたいおはなしです。

絵本のほうは、〝はだか〟がテーマだったのかな?
終ってからウーカーさんが絵本の選びについてしゃべってくれていたと思うんですが、もう覚えていないという_| ̄|○
『あかにんじゃ』は、「赤い時点で忍者失格じゃないか!」と突っ込みを入れながら見てました。
時代劇好きとしては、とってもテンションが上がる絵本で楽しかったです(*^_^*)