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3月の再話クラス🌷

急に気温が上がってきて、勉強会で暖房を入れるか入れないか、何度に設定したらちょうどいいのか、もうどうしたらいいのかわからない(笑)
各自が着る物で調整しながら、そしてある者は花粉と戦いながら(換気のために窓は閉められないからね)、再話クラスが行われました。

再検討
「とびじいさん」『北欧の民話』山室静/著 岩崎美術社 → 完成
「アズビンの馬」『新編世界むかし話集九アフリカ編』山室静/著 文元社 → 再々検討
新作
「笛吹峠」『鈴木サツ全昔話集』鈴木サツ/語り 小澤俊夫・他/編者 鈴木サツ全昔話集刊行会 → 再検討

今回の3話は、それぞれ全く違う内容の話ですが、共通して考えたことがありました。
それは、言葉にしろ内容にしろ、むかし語られていたころと今の状況が変わっているということに、わたしはもっと敏感にならないといけないなということでした。
「とびじいさん」は、わたしの担当の話なのでずっと向き合ってきましたが、一か所❝気が狂った❞という言葉が出てきます。
自分では、話全体を見てみて修正するところはもう思いつかなかったので、最後に「この表現を使うのはどうか…?」と指摘してもらって「あっっ!」と気づいた次第です。
おはなしおばさんとしては、言葉に敏感になっていないといけませんね。
❝おかしくなった❞という言葉に修正しました。
大人であれば会話の中や小説などで❝気が狂う❞は普通ですが、おはなしおばさんは子どもに語りますからね。
話によって、言葉を変えたり、表現をやさしくしたり、場合によっては子どもではなくて大人に語るようにと話の活かし方を繊細に考えなくてはいけないなと気づかされました。
いや、それはもう、勉強を始めた時からそう教わっているんだから、これでできているだろうという慢心か?!Σ(・ω・ノ)ノ!
それがいちばんこわい。
まだまだ先は見えないのに、こんなことに気づかないとは_| ̄|○
再話は難しいというか、訓練ですね。
言葉に敏感になる訓練だと思います!
運動は苦手だし、軍隊式も嫌いで今まで縁がない言葉だと思っていましたが、❝訓練❞してるんだと知りました。
我ながら気づくのが遅くてがっかりです(笑)

はなたれ小僧さま

今週の図書館は人がたくさんで、お話会の前のじゅうたんコーナーには何組も親子が絵本を読んでいました。
集まってくる顔ぶれを見ると、「はなたれ小僧さま」はちょっと難しいだろうなという年齢がおおい。
ヤンさんは、「ちょっとみんなには難しいかな、頑張って聞いてください~」といって始められました。

参加者は子ども14人、大人13人。
手遊び うめにうぐいす
おはなし 「はなたれ小僧さま」『舌切りすずめ新装版講談社青い鳥文庫日本のむかし話2』松谷みよ子他/作 講談社
 〃   「世界でいちばんきれいな声」『おはなしのろうそく6』東京子ども図書館
絵本 『うしろにいるのだあれ』ふくだとしお/作 新風舎
 〃 『あめのちゆうやけせんたくかあちゃん』さとうわきこ/作・絵 福音館書店
 〃 『おばけのかわをむいたら』たなかひかる/著 文響社
手遊び さよならあんころもち

聞けるかなと思っていた「はなたれ小僧さま」ですが、始まってみると常連さん2名ほどを中心によく聞いていたので驚きました。
続いて、小さい子どもさんにも楽しめる「世界でいちばんきれいな声」を語られると、ヤンさんの❝~と言えるでしょうか?❞のセリフに❝言えないィ~~❞と、思いっきり楽しんで答えてました(*^_^*)
絵本も楽しいものばかりで、子どもたちの反応を見ながらヤンさんがページをめくるタイミングを狙っているので、子どもたちも目を離さずずっと吸い付いている感じでした。
『おばけのかわをむいたら』は、バナナみたいなお化けの皮をむいていくと次々に何かが現れるナンセンスですが、終った時に子どもが、❝もういっかい~!❞といったんです。
ヤンさんが、❝じゃあ、高速でもういっかい行くで(笑)❞といって読み始めると、子どもたちが次に何が出てくるのか全部先に言うんですよね。
一回読んでもらっただけで覚えているとは恐るべき記憶力!
ただ楽しんでいるだけでなくて、すごく集中してるんですね。
恐れ入りました<m(__)m>

見てるだけ、見てるだけ~👀

早いもので昨日から3月に入りました。
明日はひな祭りです。
今週は少し気温が上がっていたので、ひな祭りや桃の花のイメージがぴったり来ますね。

昨日の図書館のお話会は、子ども9人、大人10人でした。
手遊び うめにうぐいす
おはなし 「いぬとにわとり」『おはなしのろうそく31』東京子ども図書館
 絵本 『ゆうたはともだちゆうたくんちのいばりいぬ』きたやまようこ/作 あかね書房
 〃  『セルコ』内田莉莎子/文 ワレンチン ゴルディチューク/絵 福音館書店
 〃  『ゴムあたまポンたろう』長新太/作 童心社
 〃  『にぎやかなおでん』犬飼由美恵/文 出口かずみ/絵 教育画劇
 〃  『はぐ』佐々木マキ/作 福音館書店
手遊び さよならあんころもち

この日ヤンさんは、出来るようならば「大工と鬼六」を語ってから「いぬとにわとり」をしようと思っていたそうです。
お話会の始まり時には、小さい子どもさんが多かったのでとっさの判断で「いぬとにわとり」だけにされたそうです。
そのあとの絵本で、しっかりした物語の『セルコ』を読んで、おはなしにしっかり食いついてきていた子どもさん(二人ほど真ん前で聞き入っている子がいた)も満足できるようにされました。
わたしは「いぬとにわとり」の❝見てるだけ、見てるだけ❞の繰り返しが大好きで、ワクワクして聞いています。

昨日は、元気な子どもさんが二人いて、何がそんなに楽しいのかくるくる同じ円周を走り続けたり、ヤンさんにまとわりついたりしていました。
そして当然、ほかの子どもたちはじっとしておはなしや絵本に注目している状態で、その子たちにも目を向けないといけない。
ヤンさん、ほんとにお疲れさまでした。

のどが大変だったんじゃないでしょうか。
でも、「大変だけど楽しかった」とおっしゃっていたので、さすがです。
最後のほうで、お母さんに抱きかかえられて退場になった子どもさん、次も来てくれるかなあ~。
続けて来てくれて、おはなしや絵本に興味を持ってくれるといいなあ~。

2月のプライベートレッスン

ここ近畿のまん中あたりの地域では、月曜日まではすごく寒かったのですが、その後一週間ほどは暖かくなるようです。
予想では一気に春の陽気になるような日も!
寒暖差があるのもつらいんですけど、文句ばっかり言ってても仕方がありませんね。

2月のプライベートレッスンは3話でした。
語り(日常語)「貧乏神と福の神」『日本昔話記録7香川県佐柳島・志々島昔話集』柳田國男/編 武田明/採録 三省堂
1月の再話クラスでテキストが完成したのでおぼえて語られました。
完成したテキストでしたが、プライベートレッスンではほぼ一対一で詳しく話をしますので、もっとテキストを突き詰められます。
この日もテキストの検討をしまして、よりイメージしやすいテキストになりました。

具体的に言いますと、貧乏神とおじいさんの位置関係をスムーズにイメージできるようにしました。
再話する作業はきりがないのかもしれませんが、テキストに取り組み、語りを耳で聞き、そしてまた検討と修正をする。
そしてよりテキストを磨いていくという過程を見せていただいて勉強になりました。

語り「美しいユーラリ」『語りの森昔話集5ももたろう』語りの森
残念ながら参加できませんでした。
ききたかったなあ~

整理「高野谷の狐」『遠州伝説集』御手洗清/著 遠州タイムス社
この話は、かなり再話して分かりやすくなっていますが、やはり読み物であるので耳で聞いて分かりやすいテキストにする作業をされました。
語るためにイメージを追って話を細かく見ていくと、イメージしにくいところが出てきて、それをどういう状態なのか確認しながら文章を整理していきました。
ご自分の地元の伝説集なので、生まれ育ったところの話は愛着があると思います。
そして伝えたいと思うだろうから、ずっと残ってきたんでしょうね。
きつねに騙される話なのに、きつねは全く登場しない、おもしろい話でした。

日本全国できつねに騙される人がいて、「おれはだまされない」と言い張る人がいる(笑)
「自分は、オレオレ詐欺には引っかからない」と思うのはやめにしたほうがよさそうです。

次は何を飲むの~👹

昨日の図書館は駐車場が大混雑で長い列になっていました。
図書館内は普段と変わらない人数のように思いましたが、寒いから車で来る人が多いってことですかね。

参加人数は、子ども12人、大人8人。
手遊び 梅の木じゃんけん
おはなし 「だんだん飲み」『日本の昔話5』おざわとしお再話 福音館書店
絵本  『はらぺこソーダくん』岩田明子/著 佼成出版社
 〃  『だんだんやまのそりすべり』あまんきみこ/作 西村繁男/絵 福音館書店
 〃  『ゆきだゆきだ』中村至男/作 福音館書店
 〃  『まどのむこうのくだものなあに?』荒井真紀/作 福音館書店
 〃  『まどのむこうのやさいはなあに?』荒井真紀/作 福音館書店
手遊び さよならあんころもち

お話会はオープンスペースでやっているので、途中から入ってくる子どもさんがたくさんいます。
昨日は、バスの大型絵本にひかれて何やらしゃべりながらやってきた小さい子どもさんがいて、おはなしの内容はたぶん分からないような年齢だったんですが、少ししたら、ぴたっとしゃべるのをやめたんです。
それまで絶えず動いて何やらしゃべっていたのに、語りの❝声❞に集中したんです。
その後の絵本でも、おそらくほとんど絵は見えない端っこにいたのに、じっと聞いているんです。
前に、ある講演会に行ったときに、子どもを膝にのせて読み聞かせをする態勢、すなわち子どもの耳の後ろから読んでいる肉声が聞こえるというのが子どもにとても良いと聞いたのを思いだしました。
きのうは子どもさんのあまりの変わりように、これが肉声の力なのかと感激しました。
貴重な体験でした。
担当だったウーカーさん、ありがとう~(*^_^*)