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3月の研究クラス

今年度最後の研究クラスの報告です(^^♪

語り
「てんじくねずみ」 『子どもに語るグリムの昔話6』こぐま社
王女が、うまく隠れられた人をお婿さんにする、という話。
この話は、類話と比べると王女が気位が高くて誰とも結婚したくないという性格付けが強く、わたしはちょっとそれが驚きでした。
最後も、主人公を見つけられなかったので、仕方なくいやいや結婚したというのが、昔話の結末としての〝幸せな結婚〟のイメージがずれているような…
主人公は若者ですが、語り手が王女の特徴の描写を読んで王女に重きを置くと、王女が主人公のような感覚になるかもしれません。
実際、王女の説明は多いです。
語りを聞いたときに、うまく言えないけどなんか違和感がある、んじゃなかろうか、いや、ん~、なんだろう、みたいな(笑)感じになりました。
で、語りを聞いた後に詳しく語り手さんに話を聞いてみると、王女が主人公のような気持ちになっていたということが分かりました。
それって、聞き手には分かりませんよね。
勉強会だから、あとで詳しく話しあって分かることですから、やっぱり勉強し続けないといけないなと思いました。
いい発見だったと思います。

レポート付語り
「ハヴローシェチカ」 『語りの森昔話集2ねむりねっこ』語りの森
原話は、『ロシアの民話集上アファナーシェフ』岩波書店のなかの「おちびのハヴローシェチカ」です。
同じ話型のグリム童話「一つ目、二つ目、三つ目」や、他の類話との比較、アファナーシェフについて調べたことをレポートにまとめて説明してくださり、資料としてうれしいレポートをいただきました。
新しくおはなしを覚えるとき、1話ずつこうしていけば一番いいのだけれど、全くできていないので研究クラスのメンバーさんのレポートはいつもありがたいです(⋈◍>◡<◍)。✧♡
それにしても、リンゴをとるだけで結婚してもらえるなんてすごいことやと思っていましたが、そうではなくて、「とってきてくれたら結婚してもいいほど素晴らしいリンゴ」なんだということを読み取るんだと教えてもらい、ハッとしました。
スーパーに売ってる、特選のシールが貼ってあって一つずつラップされてるような、そんなもんじゃないんです!
人生をかけてもいいくらい欲しいリンゴなんだという気持ち、これが大事なんですね。
「てんじくねずみ」のところでも出ましたが、語り手がどういうつもりで語っているのかは聞き手には分かりませんが、語りには何かしら表れてしまうようです。
だから、テキストを心して読み込まないといけませんね。

呪的逃走の物語の読み合わせは、今回2話進みました。
「魔女の妹と太陽のお姉さん」「バーバ・ヤガーと月たらずの子」
どちらもロシアの昔話です。
ロシアの昔話は特に華やかなアイテムが続々と出てくるので豪華だそうです。
金・銀・銅・太陽・ダイアモンド、etc
思わず「再話した~い」と、みんながいうので、これは競争ですね~(笑)

ヤンさんの語りは、「酋長カイレ」でした。
カイレについては、3月6日のブログに詳しくあるのでご覧くださいね。
ほんとに、ほんとに、いい話です。
何度でも聞きたいわ~~

児童文学を読む会🎎

もう3月ですね。
そして今日はひな祭り!
我が家のお雛さまは今年も押し入れの箱の中ですが…
旧暦で出せたら出そうかな…(すでに、挫折感がただよいます)

児童文学を読む会の報告です(^^♪
今回読んだのは「第9章ストーリー」です。
9章に出てくる冒険物語を読んでくるのが宿題でした。
まず、自分が読んできた本の紹介を各自がしました。
子どもの時に読んだ感想、今回初めて読んだ感想、子どもの時に読んで今回改めて読んだ感想、みなさんいろんな本をたくさん読んでこられていました。

それから、本章をみんなで読みあいました。
本章で、ロバート・ルイス・スティーヴンソンの『宝島』を取り上げて、この作品がいかに優れているかを説明しています。
〝独創的な想像力と、見事な散文のスタイル〟
〝一人称の語り口は、ストーリーに終始一貫した、統一あるものの見方をあたえ、事件はいっそうくっきりとうきだしてくる〟

今回わたしが、積年の疑問が解けた(大げさ…)のは、子どもはたいして中身のない物語にでも、子ども自身の創造力を使って面白く読んでしまうということが書いてあったことです。
そして、大人という時間は長いが、子どもの時間は限られた一瞬だから、子どもがよい本を読めるように一瞬を逃がさないように配慮するのは大人の役目だということ。
全くその通りだと思いました。
いつの時代でも、なぜそんなに流行が続くのかが分からない本があります。
人気が出たら今度はテレビアニメになり、ますます知名度が高くなったりして。
初めは面白くてもそのうち飽きそうなものなのになんでかなと思っていました。
子どもの創造力が内容をカバーしていたんですね。
『宝島』のあとにも、同様の作品が出版されたけれども、『宝島』におよばないのは、上記のような条件を備えていなかったからでした。
〝人生の真実性を描き出している〟作品を読んで、上質の感銘を受けることは、自分の子どものころを振り返っても、軽く読める子ども用の本ではありえませんでした。
わたしの読書といえば、小学生の頃は小〇館の学年雑誌でしたから、ほぼ中身は覚えてません。(学年雑誌が悪いというわけではありません<(_ _)>)
「いなかっぺ大将」が、あったような、無かったような…
(あと、歌手の記事なんかは覚えています…)
いい本も、そうでない本も、きっと出版はされてたんだと思うんですが、身近だったのは学年雑誌でしたから、ほんとに楽しみに読んでました(笑)
この講座をきっかけに、よい児童文学を読もうと思いますが、子ども時代の一瞬を逃がしたことに残念さを感じます。

本章では、『宝島』のほかに、アーサー・ランサムの『ツバメ号とアマゾン号』にもページを割いて説明してあり、それを読むだけでその本を読みたくなりました。
今回進んだのは、282ページの12行目までです。
次回までに読んでくる本は、9章と10章に書いてあるファンタジーと歴史小説です。
まず、どんな本があるか9章と10章を読んでみて、最低1冊はどれか読んできてくださいね。

第9回 昔話の語法勉強会📚

今週、昔話の語法勉強会がありました。
今回ののおはなしは「おおかみと七ひきの子やぎ」です。

グリム童話は二〇〇年以上前にグリム兄弟が昔話を集めて初版を出版しました。
その後、少しずつ話が増えていきながら、七版まで出版されました。
出版する以前の、昔話を集めたときに書き付けた稿があり、これをエーレンベルク稿と言います。
現在日本語で読めるのは、エーレンベルク稿・初版・二版・七版の四種類です。
三版~七版までは、話数は増えていますが各話の変化はほぼありません。
が、四種類の中には、グリムさんが変更している箇所があります。
また、翻訳した人が違うと表現が少々違っています。
ちょっと足したり、減らしたりしてるわけですね。
今回サンプルとして取り上げられたのは小峰書店の『語るためのグリム童話1』です。
この本の「おおかみと七ひきの子やぎ」が、他の版のものとどこがちがうのかが資料のテキストに指摘してありました。
そして、その変更は、語法に則ってされていたということが講義の進行とともに分かったんです。

出てない人には何のことか分からないと思うんですよね。
説明がよろしくなくて、すいません<(_ _)>
でも、語法に則っているんだと分かった時、「スッキリ!」するんですよね。
「スッキリ!」するのは、講義全体でもいえることなんですが、すべては耳で聞いて分かりやすいためのものであるということに改めて納得しました。
かなり前から語法を勉強しているので、単語だけは増えているんですが、今回も「そうだったのか、理解したぞ」(つまり今までは私は何を理解していたんだろう…遠い目)というのを何度も感じました。

例えば、冒頭の、「むかし、あるところに、お母さんやぎがすんでいました。」
これは、〝昔話は、時間と場所と人物を不特定に語る。昔話の固定性〟と、寝言でも答えられるんです。
(寝言は無理やろ! すいません<(_ _)>)
でも、ヤンさんは冒頭の語法の説明に、「不特定に語る事によって普遍性が生まれる。」と言われたんです。
普遍性! 固定! 架空の話!
ヤンさんのやさしい言葉と丁寧な説明で、私の頭の中でファンファーレが鳴りました。
同様に、2時間の間に何回もファンファーレが鳴ったわけです。
たぶん、今回は初めて語法を勉強されるかたがおられたので、初歩的なことを丁寧に説明されたと思うんですよね。
それでやっと自分が理解できたというショックはスルーして、分かったということに焦点を当てたいと思います(笑)
講義で説明があった固定性・完全性・一致など、ホームページの該当箇所もさっそく読んで復習!
ああ、この勤勉さが子どものころにあったらもっと成績が…(もう、言うまい、考えまい)

あと、これが動物昔話だというのが意外でした。
本格昔話かなと勝手に思っていたんです。
幼稚園でこの話を語った時に、おおかみが子やぎをだましに来る3回目なんか、子どもたちが息をのんで真剣に聞くものだから、動物昔話のイメージは持っていませんでした。
それにこの話は、語りの勉強会で取り上げられることが何度もあったので、それを聞いてもう分かったようになっていたんですね。
おはなしを覚えるごとに話型まで調べる、なんてことはやっていませんでした。
堂々と言うことではありませんが、逃げも隠れもしないという姿勢を貫きたいもんで(笑)  (…そんなの興味ないって)

今回も実りある勉強会でした。
最後に、今後取り上げてほしい話があればリクエストしてもいいということでしたので、みなさんふるって、ヤンさんかホームページのお問合せからどうぞ。

2月のがらがらどん💊💊💊

早くも、今年2回目のがらがらどんです。
「寒くなったね」とか、「インフルエンザが流行っているよ」とか言っているまに2月も半分以上過ぎました⛄

ジャックと豆の木  『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』語りの森
初代のシュレミール 『ヤギと少年』岩波書店
つるかめ  『かたれやまんば藤田浩子の語り第1集』藤田浩子の語りを聞く会
仙人のおしえ  『日本の昔話5』福音館書店
りこうなまほうの鳥  『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』語りの森
びんぼうこびと  『おはなしのろうそく26』東京子ども図書館
新刊絵本の紹介 『はりねずみのおいしゃさん』『金の鳥』/他いっぱい

どのおはなしも楽しく聞かせていただき、おかしい話、まじめな話、ハラハラする話、今月もバラエティーに富んだおはなしの数々でした。
その中で、一つどうしても書いておきたいのが「つるかめ」ですね。
ひとつだけ取り上げるというのはよろしくないとは思いますが、お願い、どうか聞いてください、プリーズ<(_ _)>
老人ホームで語りをされている語り手さんなので、普段わたしが勉強したり、聞いたり、語ったりしている話とは違う話をいつも聞かせてくださいます。
子どもたちには語れないけど、覚えるのは自由ですね。
でも、この面白さを出そうとしたら、「はたしてわたしはどうかな、できる?!」と思うんです。
前にも別の語り手さんが語られるのを聞きましたが、面白かった!!
語り手さんの味とか、間の取り方とか、色気?の出し方とか、ああ、まだまだひよっこの自分を思い知ったのでした。

そして、うれしいことがもう一つ。
昨年末に〝おはなし入門講座〟を受講されて初級クラスに進まれたかたと、語りの森HPからたどり着いてきてくださった初めてさんがお二人も来てくださいました。
今回は、様子をうかがうだけとのことで語りはされませんでしたが、気楽な集まりと分かったと思いますので、きっとまたいらしていただいて語っていただきたいと思います。
次回は3月24日です。
また、楽しい語りとおしゃべりのひと時を過ごしましょう。
少々下火になったそうですが、みなさまどうか、インフルエンザにご注意くださいね。
では(^o^)/

2月の日常語による語りクラス

ブログ担当のかぶさんが体調不良で無念の欠席をされました。
かわりに、ジミーが臨時担当を務めさせていただきます<(_ _)>

語り
「雪娘」 『日本の昔話5』福音館書店
「地獄に行った吉兵衛さん」 『語りの森昔話集2ねむりねっこ』語りの森
「大工と鬼六」 『日本の昔話2』福音館書店(ヤンさん)
テキスト
「蛇からもらった宝物」 『日本の昔話3』福音館書店
「つるの恩返し」 語りの森HP → こちら

この日の語りもテキストも、それぞれ楽しい思いとお勉強と、程よくマッチした内容でした。
が、個人的に大変ラッキーだったのは、じぶんがおぼえたてほやほやの「大工と鬼六」をヤンさんが日常語で語るのを聞けたこと✌(‘ω’✌ )三✌(‘ω’)✌三( ✌’ω’)✌
わたしは、本のままをおぼえました。
わたしの脳内で、ヤンさんの日常語の語りと、『日本の昔話2』のテキストが同時進行し、まるで〝この放送は同時通訳でお送りしております〟状態になります。
そしたら、どこがどうヤンさんの日常語に変わっているのか一目瞭然で、これをラッキーと言わずしてなんとする!!
おぼえている話がもっと多ければ、こうなる確率は当然高いわけですから、喜んでいる自分が同時に悲しくもありますが…
そして、「大工と鬼六」を語るときは、「お前の名前はー」で、ちょっと伸ばして、子どもたちの「言うぞ」「来るぞ」という気持ちを考えて繰り返すといい、というヤンさんのアドヴァイスも聞けました。
ラッキー、グッドタイミング、今月の年中さんに語ります!(^^)!
さあ、練習だ(^o^)/

1月のがらがらどん🐐

今年最初のがらがらどんは、初めてのかたがお一人いらっしゃったこともありますが、それ以外はほぼいつものメンバー。
しかし、語られたおはなしはまるで幕の内弁当のようでした(笑)
さっそくメニューをご覧ください

ホレばあさん 『語るためのグリム童話2』小峰書店
酋長カイレ 『語りの森昔話集2ねむりねっこ』語りの森
かきねの戸 『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』語りの森 →こちら
命の水 『語るためのグリム童話5』小峰書店
海の水はどうしてからいの (出典不明)
聖帝の御代 『古事記』より
あぶら取り 『日本の昔話2』福音館書店
てぶくろ 同名絵本 福音館書店
「笑」という字 『子どもと家庭のための奈良の民話三』村上郁再話
この世の光 『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』語りの森 →こちら
新刊絵本の紹介

「ホレばあさん」ういういしい語りでした(^^)
「酋長カイレ」ベテランさんの語りで、深~いおはなしをきいて満足です(^^♪
「かきねの戸」わたしです。いいおはなしの後に、う〇ことおしっこの話で何だか申し訳なかったんですが、しかたありません。
でも、こんなの序の口でした。
「命の水」深いおはなしの世界にまた引き戻してくださいました。ありがとうございました。
「海の水はどうしてからいの」きっちりと語ってくださいました。
ふむふむ、類話がたくさんある話は、勉強になりました。面白かったです。
「聖帝の御代」ひじりのみかどのみよ、と読みます。古事記です。
難しい天皇の名前や、かっちりした内容と文体に(わたしがそう感じただけなのかもしれませんが…)、気持ちは、正座で襟を正して聞く感じでした。
難しい言葉を滑らかに語られ、初めての体験をさせていただきました。
「あぶら取り」出ました!
古事記の後は、太らせて逆さに吊るして油を搾り取る話です(笑)
この急展開がたまりません~
「てぶくろ」次は、幼児向けです!
油を搾り取ったと思ったら、かわいい手袋に次々と動物たちが無理から入っていく、楽しいおはなしです。
幕の内弁当感がヒートアップしてまいりました。
「笑という字」お年寄りの施設でされるので、おはなしの前後に日本と西洋の笑い方のアクティビティが入る、聞き手も参加するまさにステージです!
全員が一緒に手と口を動かすのです!
語り手さんはパワフルな声の方なので、みんなも負けじと声が出ます。
もう、満漢全席です!!
そんなステージの後で、ヤンさんが「この世の光」を何事もなかったかのように語られて、これも一種の力業かと思いました。
一言もつなぎの言葉を入れることなく語りを始められ、聞き手のざわつきは一瞬にして消えました。
まことにもって、おみごとでした。
そして、絵本を紹介してもらいましたが、いつも以上に絵本に癒されたのはわたしだけだったでしょうか(笑)
ああ、疲れた。
ああ、面白かった!(^^)!

再話クラス

おはなしを語るためには、再話する力が必要!
再話への道は、なかなか進めないいばらの道!!
なのは、わたしだけかもしれませんが、とにかく前に進みたい!!!

メニュー
語り
「三羽の蝶」『日本の昔話14出雲の昔話』日本放送出版協会
再話検討
「地蔵浄土」『全國昔話資料集成14芸備昔話集』岩崎美術社
「竹取翁見付女児養語第三十三」『今昔物語集四』小学館

原話は、普段あまり見ない本から、みなさんとっていますね。
再話のために探す原話は、研究者が採集されたものを書き起こしている資料ですから、語った人の息遣いが感じられます。
それはそれで面白いのですが、実際に語れるテキストとは程遠いです。
今回の語りの「三羽の蝶」は、こんなかわいらしい話があったのかとうなるほどの、三羽の蝶ちょうの仲の良さを簡潔に物語る話です。
それを、人生の先輩である語り手さんの味のある優しい声で語っていただきました。
いつもはしっかりした話を選ばれるイメージがありましたので、「ああ、いろんな話をやる必要があるんだな」と改めて教えていただいた気持ちです。
「地蔵浄土」は、なんとも笑える話です。
となりのじい型のおはなしですが、お勉強なのでみんなで真剣に検討しますが、その中でもついつい笑いがもれる光景がたのしゅうございました。
「竹取翁見付女児養語第三十三」は、竹取物語の難題エピソードが3つという構成のおはなしです。
わたしは現代語訳を見て再話案を考えていったんですが、ヤンさんはじめ古典に詳しいメンバーさんがおられるので、むかしの風習、特に婚姻に関する風習を教えていただき、「女性が求婚者に会うということは、結婚オッケイという意味だった」と教えてもらいました。
現代と全然違うやんか!?
ということで、古典を再話することの難しさを改めて感じました。

わたしが少しでも前に進めたのか、それはよく分かりませんが…(笑)
次回は何が飛び出すか!
次も楽しみな再話クラスです(^^♪

1月の研究クラス🌼

待ちに待っていた研究クラスの報告です(^o^)

レポート付き語り
「まほうの鏡」 『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』語りの森
語り
「半かけ男が神さまをさがしにいった話」 『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』語りの森
ヤンさんの語り
「七人さきのおやじさま」 『世界のむかし話』瀬田貞二訳 学研
昔話研究
呪的逃走モチーフの続き

今回は二話とも『語りの森昔話集1』からになりましたね。
わたしは、「半かけ男が神さまをさがしにいった話」を語らせてもらいました。
テキストについての質問があり、次のお話会までに間に合うようにしたかったので、この勉強会を待っていたわけです。
すでに6年生に語っている話ですし、子どもたちもよく理解して聞いてくれていたと思いますが、これでよかったか、改善する点はないかを研究クラスでヤンさんやみなさんに問いたかったわけです。
ヤンさんが再話されているので、テキスト自体に問題があるわけではないのですが、勉強会に一度も出さないまま語り続けることをわたしは良いと思いません。
ヤンさんやみなさんに聞いてもらって、オッケイが出て、また、前に進める気持ちでうれしいです。
ヤンさんが原話を用意してくださったので、これから再話と突き合わせてみて、さらに深く読み込めるように頑張ります。

そして、毎回何が出るか分からないヤンさんのおまけの語りですが、この日は「七人さきのおやじさま」!
キターーーーーー\(゜ロ\)(/ロ゜)/ (古い?)
わたしの大好きな話!!!
おまけというにはうれしすぎます♡
これは演じる話だそうで、ヤンさんはだんだん小さくなっていくおやじさまを、よぼよぼ度が分かるように演じて語られました。
わたしは途中で咳が出て止まらなくなり、涙や鼻水と戦いながら、全神経を耳に集中させて最後まで聞き漏らすまいと頑張りました(笑)
そんな執念で聞くほど好きなんです、おもしろいから。
演じる話といえば、「なまくらトック」もそうですね。
演じるといえば、今週の日常語による語りクラスのNさんの語りを思い出します。
Nさんはステージ型ですから(そんな語りの型があるのかどうか知りませんが)、ご本人は自然に語られているのですが思いっきり演じているように見えます。
反対にわたしは、思いっきり演じているつもりが「全然演じてない、もっとやってもいい」とアドヴァイスされるほうです。
これはわたしの永遠の課題であり、Nさんのエキスを少し分けてほしいと常々思っています。
人前で語るということは、自分がどんなふうな〝つもり〟や〝イメージ〟で語っていても、聞いているほうがどう聞こえてどう見えているかが正解なのだとつくづく思います。
課題山積みですが、また今年も頑張ろうと思った研究クラスでした(^^♪

児童文学を読む会📚絵本

今年初めての勉強会は、1月4日の児童文学を読む会でした。
曜日の関係ですが、今年は4日からスタートとともにダッシュ!!のつもりで気合を入れて、かつ楽しく勉強会が行われました。

前回に引き続き、リリアン・H・スミスの『児童文学論』第8章絵本を読みました。
本章に出てくる絵本、例えば今回はビアトリクス・ポターのピーターラビットのシリーズベーメルマンスの『マドレーヌ』マージョリー・フラックの『ピンのおはなし』エドワード・アーディゾーニの『チムとゆうかんなせんちょうさん』H・A・レイの『ひとまねこざる』ジャン・ド・ブリュノフの『ぞうのババール』を実際に見ながら読み進んでいきました。
絵本の章は確かに楽しいです。
でも、内容は難しい…。
よい絵本とは、〝しっかりしたテーマがあり〟〝はじめがあり、中間があり、終わりがある〟〝一人の主人公について語られ、その主人公は子どもが自分と同一視できる〟
なるほど、その通り、これは理解できました。
〝私たちの洞察力が敏感であればあるほど、子どもの目でその絵とストーリーを見ることになる〟
正直、わたしはまだそんなに洞察力はありません。
洞察力をもっと磨かないといけません。
前回の内容でその方法が出ましたね。
例えば、たくさんの絵画を見て、絵を見る目を養うことです。
〝その表現を通して子どもに与えなければならないのは、美と真実と想像の世界なのだということをさとるだろう〟
ひえ~~
洞察力でもう怖気づいていましたが、〝美と真実と想像〟が出てきて、もうーとんでもない先にゴールがある気分です。

絵本の章を読み進めて、改めて、その場限りの楽しさを求める絵本なのか、大人になっても心に残る絵本なのか、読み手として絵本を選ぶときにいつも心に置いて絵本を読まないといけないなと思いました。
子どもが喜んでくれる絵本を読むのがいいことだと思っているとあまり考えなくても選べますが、いい絵本を選んで子どもたちに見てほしいと思ったら、ああ…、並大抵の努力ではだめなのかも…。
と、いったんしおれましたが、それでもうしろは振り向かない(笑)
本章に出てくる絵本は、本当にどれも素晴らしいです。
その素晴らしさを本書に解説してもらい、実際にヤンさんに読んでもらい、英語のできるメンバーさんに原語部分を読んでもらって、いい絵本を堪能させていただき、これから自分の洞察力を磨くためのエネルギーをいただきました!(^^)!

次回は、第9章ストーリーに進みます。
児童文学を読む会のメンバーさんは、いますぐ語りの森HPの秘密基地の連絡事項を読んで3月の勉強会に備えてくださいね。
ではまた、2か月後に(^o^)/

12月のがらがらどん

もうすぐクリスマス🎄
でも、今年は暖かい12月ですね。
少し前に、年末らしく寒くなったと思っていたのですがおとといの夜に外出したら、案外寒くありませんでした。
そんなあやふやな温度差が体にダメージをあたえる今日この頃、今年最後のがらがらどんがありました。

ねずみのもちつき 『日本の昔話5』福音館書店
おおかみと7ひきの子やぎ 『語るためのグリム童話1』小峰書店
ババヤガーの白い鳥 『ロシアの昔話』福音館書店
美しいワシリーサとババヤガー 『おはなしのろうそく4』東京子ども図書館

絵本の紹介
『そらからふるものなんだっけ』 文:絵岩田明子 大日本図書
『クリスマスのあかり』 作:レンカ・ロジノフスカー 絵:出久根育 福音館書店
『おじいちゃんとパン』 作:たな パイインターナショナル
他、たくさん

時間になって集まってみると、参加者が少なくてがらがらどんメンバーの4人と絵本紹介のいつものMさんの超コアなメンバーだけ。
「さあ、底なしの深いところまで話がいってしまい身動きできなくなるまで追求するか、普段にもましてゆるゆるぐさぐさのお茶を飲みに来ただけの時間になるか~」と思いながら始まりました(笑)
どっちにも転びませんでした。
少しして、お子さま連れの初めてさんが来てくださり、一気に雰囲気が変わったからです。
なんと、語りの森ホームページを見てくださっているかたが、がらがらどんをのぞきにきてくださったのです。
隣県のK市から、ちいさいお子さんをふたり車に乗せてはるばるきてくださり、本当にうれしい限りです。
このかたも語り手さんでして、みんなで語りについてしゃべっていますと初めてとかそういうことはもうどこかにいって、「そうそう、分かる分かる、分かるわぁ~」みたいに話が盛り上がりました。
そして、小さいお子さん連れでいらしたので、風のように現れ、しばしおしゃべりして、また風のように去って行かれたのでした。
また是非来てくださいませ。
こんなふうに、おはなしの輪が少しずつ広まっていくのでしょうね。
✌(‘ω’✌ )三✌(‘ω’)✌三( ✌’ω’)✌

今年も一年、雨にも負けず、風にも負けず、台風もきて大変な時もありましたが走り抜けました(気持ちは)
宮沢賢治のように謙虚なわたしではありませんが、特に反省することもなく(自己肯定感?ちがいますね(笑))また来年もがらがらどんを楽しみに頑張っていこうと思います。
来年もみなさんの参加を待っております。
次回は1月20日(日)です。
みんなでおはなしを楽しみましょう(^^)/