ジミー のすべての投稿

5月の日常語による語りクラス🐶🐈

今年度から、日常語クラスは奇数月の開催になりました。
5月のメニューを報告します。

語り
「師番の赤馬」 『日本の昔話2』福音館書店
まもなく行われる語りの森総会にこの話でエントリーされていますので、気合を入れて練習されてきたことと思います。
完成度が高いというか、総会が明日でも語れるような滑らかさでした。
おみごと!
ちょっと悲しい話ですが、語り手さんのやさしい暖かい語り口がその悲しさを和らげてくれているようです。
総会でもう一度聞けるのが楽しみです!(^^)!

「おんちょろちょろの穴のぞき」 『日本の昔話5』福音館書店
ステージ型の語りをされるかたですので、テキストもひと味もふた味も違うものになりました。
日常語にテキストを変えるというのは、どれも自分だけのテキストにするということですが、語り手によってこんなにも違うのだというのを実感しました。

「めし食わへんよめさん」 『語りの森昔話集1』語りの森

すでに、3年生に語っておられました。冒頭に出て来る木こりが分からない子どもがいたそうで説明を入れたそうです。
そして途中で出て来る5升のご飯の量も分からない子どもがいたので、これも説明したそうです。
日常語で語ると、説明とおはなしの境が分からないから、おはなしの世界にいる状態のままに説明も済ませてしまえるので、「ああ、便利で楽♪」なんですよね。
おはなしの世界が壊れるので説明は極力したくないですが、ほんとに自然に説明できますよね。

「犬と猫と金のえびすさんとだいこくさん」 『日本の昔話3』福音館書店
犬と猫が宝物を口にくわえながら川を渡っているところや猫が宝物を落とすところ、くっきり聞き手に分かるように語るのは難しい話だなあと思いました。
そこをよく分かるように語ってくださいました。
猫が木に登る→鶴を脅す→鶴が川の中の亀に頼む→亀が取って来て鶴に渡す→猫に宝物が戻ってきて犬に怒られずに済む
っていうのが、面白いです。

「まほうの鏡」 『語りの森昔話集1』語りの森

改めて、面白い話だなと思いました。
「本で読んで面白いって知ってましたけど」なのに、やっぱり面白いんですよね。
そして今回のお勉強は、<最初に単語を間違えると、まるでボタンの掛け違いのように他のことも次々に崩れてしまう>です。
教訓ですね。
そして、名言です。
みんなが覚えがありますよね。
ちょっと間違えてしまうとそれが気になるので、他の言葉や簡単な言葉が出てこなくなってしまう。
みんなで再確認いたしました。

ヤンさんの語りは「竹の子童」(『語りの森昔話集2』語りの森)でした。
ちょうど今竹の子が出回っていておいしいですね。
まさに生活に密着した語りを聞かせていただきました。

テキスト
「まんのええ猟師」 『日本の昔話4』福音館書店
“まのいい”という言葉、いまの子どもさんたちにはあんまり分からないようですので、語り手さんの日常語である“まんのええ”もポピュラーではありませんが、両方分からないのなら日常語のほうにしておいたらいいということでした。
両方分からないんならしかたないですね。
テキスト本文が日常語になおしてあるんなら、タイトルも日常語にしたほうが統一性があるということでしょうか。
それもそうだと思いました。

語るときの姿勢について話が出ました。
勉強会の部屋にあるイスはコマがついていて、座席の部分は360度回ります。
語っているときに、どうも無意識に左右にイスが回って、体が揺れているようです。
語っているときに自然に体が揺れるのは気にならないが、イスごと揺れると気になる聞き手もいるということで、今まで目が慣れてしまっていて気づかなかったことだと思いました。
ではまた、次回までみんながんばりましょう~(^o^)/

再話クラス✾

カラスがごみを荒らしているので、注意喚起の張り紙を作成した今年班長のジミーが、再話クラスの報告をいたします<(_ _)>
(班長と再話クラスに関係はありません)

語りによる再話確認
「地蔵浄土」 『全國昔話資料集成14芸備昔話集広島』岩崎美術社
テキストを見ないで耳だけで語りを聞いていると何の違和感もありませんでしたが、その後テキストを見ながらの勉強の時間になると、何か所か指摘するところが出てきました。
ということは、語り方でおかしいと思ったり思わなかったりの違いが出てくるということでしょうか?
それは恐ろしい。
わたしは、そんな技量はありませんのでテキスト通りに覚えるしかありません。
そんなことを勉強できたと思います。
再話検討
「人と動物の寿命」 『昔話研究と資料第四六号』日本昔話学会
話の前半は、神さまが人間と動物たちに寿命を決めるという内容で、それを受けて後半は人間の人生の苦労を妻子のあるサラリーマンを例に挙げておもしろおかしく聞かせる内容です。
出版年が2018年です。
後半は世間話になっています。
ということは、昔話がこうやって移り変わっていくのだということと、元の形が『日本昔話通観』には残っているだろうということを学びました。
世間話には世間話の面白さがありますが、再話をするときにまず原話を決めて、それを誰に語るかということが重要です
対象を誰にするかで、再話が全く変わってきますし、そもそも面白い原話でも語れないと判断しないといけないかもしれません。
〝誰に語るか〟
中級クラスで常に基本に戻らなくてはいけないという話が出ましたが、原話選びでもそうですね。
笑える原話なんですが、真剣にいろんなことを考えさせられました。
「しじみ兄弟の竜宮行き」 『日本昔話通観第15巻』同朋舎
太郎しじみ、次郎しじみ、三郎しじみが竜宮へ向かいますが、太郎と次郎は着けずに三郎だけが着けるというお話。
かわいいお話です。
最初タイトルが「しじみの兄弟」とされていたのですが、「しじみの三兄弟」がいいという意見が出て採用されました。
いっそ「しじみ三兄弟」はどうかという意見もありましたが、採用されませんでした。
むかし、だんごでそんなタイトルがあったからでしょうかね(笑)
原話に欠落している一文がありました。
欠落しているとはいっても、勝手に入れてはいけません。
でも、明らかに一文が必要なら、さて、どうするか?
もちろん、文章を作るのですが、原話から推測できる事実だけを表す一文を入れるのです。
決して、事実を作るのではありません。
ということは、記憶にとどめましたが、さあ、次に自分がトライするときに出来るかどうか…。
欠落しているのは分かるんですが、作らずに一文を入れることはほんとに難しいと思いました。

再話と語法は同じペースで勉強していかないと、再話力が上がらないと思ったんですが、それも基本でした。
常に基本を忘れるべからず!
というのを、忘れるべからず!!です(笑)

4月の中級クラス

今年度初めての、中級クラスの勉強会の報告です(^^♪

山の上の火 『山の上の火』クーランダー他/渡辺茂雄訳 岩波書店
まぬけなトッケビ 『おはなしおろうそく30』東京子ども図書館
おんちょろちょろあなのぞき 『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』語りの森
かしこいモリー 『おはなしのろうそく1』東京子ども図書館
ヤンさんの語り
三びきのくま 『イギリス民話集1トム・ティット・トット』J・ジェイコブス再話/木村俊他訳 東洋文化社

『ノート式おはなし講座語りこの愉しき瞬間』
P18おはなしの選び方
どのおはなしを覚えるかというのは大抵の語り手には大問題ですね。
だから人から勧められたら、タイトルと同時に言われた言葉もうのみにしてしまいがちです。
でも、語り手にそれぞれ個性がありますから、低学年向きと言われる話を高学年のおまけで語って大うけする人もいますし、低学年には難しいと思われる話を小さい子どもに語れる人もいます。
聞き手も、おはなしを聞く機会が年に一度の聞き手、月に一度の聞き手、それぞれです。
聞き手と語り手との信頼関係がどの程度できているかということも関係してきて、一概に○○年生向けのおはなしという言い方は難しい、ということを教わりました。
自分の目の前にいる聞き手のニーズと言いますか、終わった後に満足してくれている状態になるのは、いったいどの話だろうと必死に考えて、かつ、自分が嫌いでない話で(好きならばなお良し!)覚えられそうな話をこれまた必死に覚える。
楽に覚えられる人がいたらごめんなさい<(_ _)>
でも、そんな人とは反対に必死と覚悟を決めておかないとわたしは覚えられません(笑)
おはなしの選び方は、聞き手が固定している場合は、おはなしも考えやすいですが、いろんな場所に行く場合ですと決め方が難しいですね。

今年度からメンバーが増えました。
HPから申し込んでくださっていたかたが1人おられて、今回から参加されました。
そして、見学のかたが2人こられていまして、参加を決めてくださいました。
わたしも今回からが正式な参加者ですので、4人増えたというわけです。
今年もみんなで、語りの勉強頑張りましょう!!

~おはなしをたのしむ~ がらがらどん創作モノ大会 

あたりでは、桜の見ごろは終わり、桜吹雪となっております。
久しぶりの、そして平成最後のがらがらどん〝創作モノ大会〟が行われました。

プログラム
あなのはなし 『おはなしのろうそく4』東京子ども図書館
ごぞんじ、あなが四人の仲間と旅をするおはなし。子どもさんが来てくれていたことと、急用で来られなくなったプログラム1番だった語り手さんの代わりに、急きょヤンさんが語ってくれました。短い話の中に冒険がある、安定のロードムービー的なおはなしです。
二ひきの蛙 『定本新美南吉全集』新美南吉/大日本図書
小学校のお話会で新美南吉がテーマになるとき用のおはなしだそうです。黄色と緑の二匹の蛙が突然お互いの色をけなしあい、喧嘩が始まります。しかし冬眠の時期で喧嘩は時間切れ、「目覚めたら決着をつけようぜ」的に終わります。そして目覚めたとき二匹はどうなるのでしょう?
初代のシュレミール 『ヤギと少年』アイザック・シンガー/岩波書店
シュレミールとはいわば〝おろかもの〟です。ですから、〝元祖おろかもの伝〟みたいなおはなしで、おもいだすとおかしさがこみ上げてきます。シュレミールが奥さんの留守の間、赤ちゃんとにわとりの面倒を見る…はずが失敗するという物語。シュレミールが歌う歌が何とも言えずおかしいのですが、なんと、語り手さんの作曲だそうです。短調のメロディーにのった歌詞が笑える内容で、もうたまりません。そして、持ってきてくださった出典本は、貴重な初版でした!
くしゃみくしゃみ天のめぐみ 『くしゃみくしゃみ天のめぐみ』松岡享子/福音館書店
ものすごいくしゃみをするおっかあがいて、その息子の名前が〝はくしょん〟といいます。はくしょんが立派な若者になったとき、おっかあのくしゃみの勢いで遠い村まで吹き飛ばしてもらいます。行きついた村ではくしょんを待つ出来事とは…。
語り手さんの笑わせ方があまりにも狙っているように思い、あとで少し聞いてみましたら、やっぱりものすごく練習したそうです。さすが!語りは一日にしてならず!! 面白かったです。
いつか、ずっと昔 『つめたいよるに』江國香織/新潮文庫
この短編集の中では、「デューク」が有名ですが、こんないい物語もあったんだなと教えてくれました。主人公のれいこが恋人のこういちとデートしています。ですがれいこは、人間にうまれるまえは蛇だったことに気が付いて、気づくと同時に蛇になっていました。そして蛇の恋人と一緒にいると、蛇になる前は……。これは生まれ変わりの物語、はたまた夢か? 語り手さんの個性と相まって、くすっとおかしくもあり、そしてやっぱり不思議な物語です。
銀貨 『本当に読みたかったアンデルセン童話』イェンス・アナセン編/NTT出版
あんまり知られていないアンデルセンの物語です。ジミーが一年間中学校で語らせてもらっていました。外国へ行った銀貨が、にせ金と間違われて苦難の日々を過ごすという物語です。アンデルセンというと小さな子ども向けの話がよく知られているのですが、大人向けの物語もたくさんあります。大きくなっているからこそ、面白くて理解もできるという話が埋もれているように思います。ジミーはアンデルセンの物語が大好きなので、たくさんの人に、いろんなアンデルセンを読んでほしいと思います。
おしゃべりはだいきらい 『放課後の時間割』岡田淳/偕成社
野原にいるのが野ネズミです。だから、学校にいるのは学校ネズミというのだそうです。学校ネズミもいろいろあり、学校のどの場所にいるかで、語る話も違うそうです。この物語は、運動場にいるネズミが語る、プラタナスの木がとても沈黙を好むという話です。学校ネズミがいるなんて、ほんとおもしろい発想ですね!
遠い野ばらの村 『遠い野ばらの村』安房直子/筑摩書房
小さな商店を営むひとり暮らしのおばあさんが、架空の息子夫婦や孫の話をまわりの人にしゃべります。本当のことを知らない人はふんふんと聞きますが、昔からおばあさんのことを知っている人は「またか…」と思って聞いています。ある日、お店に〝おばあさんの孫娘の千絵ちゃん〟が、石鹸を卸しにやって来ました。そして一週間後(正確には一週間の一日前)には兄弟を連れて3人でやって来ます。いったい、誰?! おばあさんの気持ち、孫たちの可愛さ、野ばらの石鹸、手縫いのゆかた、あったかさとやさしさがあふれかえった物語に感激しました。そして、長い話を語ってくださったヤンさんに感謝! 聞いていて長いとは思いませんが、でもこの長さだからこそ出る物語全体の包み込まれているような温かさの中の感動! 自分では決して覚えられない物語を聞かせていただきありがとうございました<(_ _)>

ちょっとあらすじを紹介しようと思ったのですが、やっぱり長くなってしまいました。
でも、いろんな種類の創作の物語を聞くことができ、充実した時間を過ごせたことにみなさん満足していただけたようで、この大会もやれてよかったと思いました。
そして、創作の物語を知り、同時に昔話の良さも改めて認識するという一挙両得感も感じることができました。
語り手のみなさん、聞きに来てくださったみなさん、お疲れさまでした。
ありがとうございました<(_ _)>

3月のがらがらどん🌼

3月のがらがらどんは、こじんまりした回になりました。
人数は6人で、いつも新刊絵本を紹介してくださるかたもこの日は欠席( ;∀;)
でも、さびしい感じにならないのがおはなしのいいところ(^o^)
以下のメニューで順番に語りましたが、聞き手が〝大きなお友だち〟になっているので、正直いってうるさいくらいでした(笑)

とりのみじさ 『日本の昔話3』福音館書店
かめのピクニック 『語りの森昔話集2ねむりねっこ』語りの森
金の小牛 『語りの森昔話集2ねむりねっこ』語りの森
さとのはる やまのはる 『新見南吉幼年童話えほん1さとのはるやまのはる』チャイルド本社
びんぼうこびと 『おはなしのろうそく26』東京子ども図書館
こぶたのリコション 『フランスの昔話』大修館書店 ヤンさん再話

前日にあった図書館のお話会のブログでおらふさんが書いておられた「こぶたのリコション」が聞けました。
わたしは、図書館のお話会に行けなくて、子どもたちの楽しそうな反応が見られずに残念だったので、ヤンさんが語ってくれて嬉しかったです。
「こぶたのリコション」は、「3びきのこぶた」と違って仲間が食べられずにリコションの家に逃げ込み、助かります。
その違いは、リコションが仲間の家を建ててやるという内容から、リコションが仲間に対する責任を担っているということだとヤンさんが話をされました。
な・・る・・ほ・・ど・~~!
お話を読み込むことの大切さが分かりました。
このことを納得してから語ると、説得力が生まれるんでしょうね。
いいこと聞きました。

そしてこの日は、新しく初級クラスに入られたSさんが2回目の参加で、初めて語ってくださいました。
そしてそして、〝おはなしの楽しさが分かった気がする〟と言っておられました(*^_^*)
そういってもらえて、〝大きなお友だち〟になりきっていた参加者一同、とっても嬉しかったです。
これでSさんをおはなしの世界に引きずり…、いえ、引き込めたと思います。
がらがらどんはおはなしを楽しむ会なので思いっきり楽しみ、初級クラスではお勉強をして、これからもご一緒に頑張りましょう!

最後にインフォメーションをのせときます。
加古里子さんの特別展が開かれています。
越前市武生公会堂記念館(福井県越前市蓬莱町8-8)
3月21日~5月12日
記念館の近くには加古さんの通った幼稚園や、加古さんが監修した公園〝だるまちゃん広場〟があります。
詳しくは → こちら

そして来月はいよいよ「ものがたりをたのしむ・創作モノ大会」です。
みんなで一緒におはなしを楽しみましょう(^^)/

 

3月の研究クラス

今年度最後の研究クラスの報告です(^^♪

語り
「てんじくねずみ」 『子どもに語るグリムの昔話6』こぐま社
王女が、うまく隠れられた人をお婿さんにする、という話。
この話は、類話と比べると王女が気位が高くて誰とも結婚したくないという性格付けが強く、わたしはちょっとそれが驚きでした。
最後も、主人公を見つけられなかったので、仕方なくいやいや結婚したというのが、昔話の結末としての〝幸せな結婚〟のイメージがずれているような…
主人公は若者ですが、語り手が王女の特徴の描写を読んで王女に重きを置くと、王女が主人公のような感覚になるかもしれません。
実際、王女の説明は多いです。
語りを聞いたときに、うまく言えないけどなんか違和感がある、んじゃなかろうか、いや、ん~、なんだろう、みたいな(笑)感じになりました。
で、語りを聞いた後に詳しく語り手さんに話を聞いてみると、王女が主人公のような気持ちになっていたということが分かりました。
それって、聞き手には分かりませんよね。
勉強会だから、あとで詳しく話しあって分かることですから、やっぱり勉強し続けないといけないなと思いました。
いい発見だったと思います。

レポート付語り
「ハヴローシェチカ」 『語りの森昔話集2ねむりねっこ』語りの森
原話は、『ロシアの民話集上アファナーシェフ』岩波書店のなかの「おちびのハヴローシェチカ」です。
同じ話型のグリム童話「一つ目、二つ目、三つ目」や、他の類話との比較、アファナーシェフについて調べたことをレポートにまとめて説明してくださり、資料としてうれしいレポートをいただきました。
新しくおはなしを覚えるとき、1話ずつこうしていけば一番いいのだけれど、全くできていないので研究クラスのメンバーさんのレポートはいつもありがたいです(⋈◍>◡<◍)。✧♡
それにしても、リンゴをとるだけで結婚してもらえるなんてすごいことやと思っていましたが、そうではなくて、「とってきてくれたら結婚してもいいほど素晴らしいリンゴ」なんだということを読み取るんだと教えてもらい、ハッとしました。
スーパーに売ってる、特選のシールが貼ってあって一つずつラップされてるような、そんなもんじゃないんです!
人生をかけてもいいくらい欲しいリンゴなんだという気持ち、これが大事なんですね。
「てんじくねずみ」のところでも出ましたが、語り手がどういうつもりで語っているのかは聞き手には分かりませんが、語りには何かしら表れてしまうようです。
だから、テキストを心して読み込まないといけませんね。

呪的逃走の物語の読み合わせは、今回2話進みました。
「魔女の妹と太陽のお姉さん」「バーバ・ヤガーと月たらずの子」
どちらもロシアの昔話です。
ロシアの昔話は特に華やかなアイテムが続々と出てくるので豪華だそうです。
金・銀・銅・太陽・ダイアモンド、etc
思わず「再話した~い」と、みんながいうので、これは競争ですね~(笑)

ヤンさんの語りは、「酋長カイレ」でした。
カイレについては、3月6日のブログに詳しくあるのでご覧くださいね。
ほんとに、ほんとに、いい話です。
何度でも聞きたいわ~~

児童文学を読む会🎎

もう3月ですね。
そして今日はひな祭り!
我が家のお雛さまは今年も押し入れの箱の中ですが…
旧暦で出せたら出そうかな…(すでに、挫折感がただよいます)

児童文学を読む会の報告です(^^♪
今回読んだのは「第9章ストーリー」です。
9章に出てくる冒険物語を読んでくるのが宿題でした。
まず、自分が読んできた本の紹介を各自がしました。
子どもの時に読んだ感想、今回初めて読んだ感想、子どもの時に読んで今回改めて読んだ感想、みなさんいろんな本をたくさん読んでこられていました。

それから、本章をみんなで読みあいました。
本章で、ロバート・ルイス・スティーヴンソンの『宝島』を取り上げて、この作品がいかに優れているかを説明しています。
〝独創的な想像力と、見事な散文のスタイル〟
〝一人称の語り口は、ストーリーに終始一貫した、統一あるものの見方をあたえ、事件はいっそうくっきりとうきだしてくる〟

今回わたしが、積年の疑問が解けた(大げさ…)のは、子どもはたいして中身のない物語にでも、子ども自身の創造力を使って面白く読んでしまうということが書いてあったことです。
そして、大人という時間は長いが、子どもの時間は限られた一瞬だから、子どもがよい本を読めるように一瞬を逃がさないように配慮するのは大人の役目だということ。
全くその通りだと思いました。
いつの時代でも、なぜそんなに流行が続くのかが分からない本があります。
人気が出たら今度はテレビアニメになり、ますます知名度が高くなったりして。
初めは面白くてもそのうち飽きそうなものなのになんでかなと思っていました。
子どもの創造力が内容をカバーしていたんですね。
『宝島』のあとにも、同様の作品が出版されたけれども、『宝島』におよばないのは、上記のような条件を備えていなかったからでした。
〝人生の真実性を描き出している〟作品を読んで、上質の感銘を受けることは、自分の子どものころを振り返っても、軽く読める子ども用の本ではありえませんでした。
わたしの読書といえば、小学生の頃は小〇館の学年雑誌でしたから、ほぼ中身は覚えてません。(学年雑誌が悪いというわけではありません<(_ _)>)
「いなかっぺ大将」が、あったような、無かったような…
(あと、歌手の記事なんかは覚えています…)
いい本も、そうでない本も、きっと出版はされてたんだと思うんですが、身近だったのは学年雑誌でしたから、ほんとに楽しみに読んでました(笑)
この講座をきっかけに、よい児童文学を読もうと思いますが、子ども時代の一瞬を逃がしたことに残念さを感じます。

本章では、『宝島』のほかに、アーサー・ランサムの『ツバメ号とアマゾン号』にもページを割いて説明してあり、それを読むだけでその本を読みたくなりました。
今回進んだのは、282ページの12行目までです。
次回までに読んでくる本は、9章と10章に書いてあるファンタジーと歴史小説です。
まず、どんな本があるか9章と10章を読んでみて、最低1冊はどれか読んできてくださいね。

第9回 昔話の語法勉強会📚

今週、昔話の語法勉強会がありました。
今回ののおはなしは「おおかみと七ひきの子やぎ」です。

グリム童話は二〇〇年以上前にグリム兄弟が昔話を集めて初版を出版しました。
その後、少しずつ話が増えていきながら、七版まで出版されました。
出版する以前の、昔話を集めたときに書き付けた稿があり、これをエーレンベルク稿と言います。
現在日本語で読めるのは、エーレンベルク稿・初版・二版・七版の四種類です。
三版~七版までは、話数は増えていますが各話の変化はほぼありません。
が、四種類の中には、グリムさんが変更している箇所があります。
また、翻訳した人が違うと表現が少々違っています。
ちょっと足したり、減らしたりしてるわけですね。
今回サンプルとして取り上げられたのは小峰書店の『語るためのグリム童話1』です。
この本の「おおかみと七ひきの子やぎ」が、他の版のものとどこがちがうのかが資料のテキストに指摘してありました。
そして、その変更は、語法に則ってされていたということが講義の進行とともに分かったんです。

出てない人には何のことか分からないと思うんですよね。
説明がよろしくなくて、すいません<(_ _)>
でも、語法に則っているんだと分かった時、「スッキリ!」するんですよね。
「スッキリ!」するのは、講義全体でもいえることなんですが、すべては耳で聞いて分かりやすいためのものであるということに改めて納得しました。
かなり前から語法を勉強しているので、単語だけは増えているんですが、今回も「そうだったのか、理解したぞ」(つまり今までは私は何を理解していたんだろう…遠い目)というのを何度も感じました。

例えば、冒頭の、「むかし、あるところに、お母さんやぎがすんでいました。」
これは、〝昔話は、時間と場所と人物を不特定に語る。昔話の固定性〟と、寝言でも答えられるんです。
(寝言は無理やろ! すいません<(_ _)>)
でも、ヤンさんは冒頭の語法の説明に、「不特定に語る事によって普遍性が生まれる。」と言われたんです。
普遍性! 固定! 架空の話!
ヤンさんのやさしい言葉と丁寧な説明で、私の頭の中でファンファーレが鳴りました。
同様に、2時間の間に何回もファンファーレが鳴ったわけです。
たぶん、今回は初めて語法を勉強されるかたがおられたので、初歩的なことを丁寧に説明されたと思うんですよね。
それでやっと自分が理解できたというショックはスルーして、分かったということに焦点を当てたいと思います(笑)
講義で説明があった固定性・完全性・一致など、ホームページの該当箇所もさっそく読んで復習!
ああ、この勤勉さが子どものころにあったらもっと成績が…(もう、言うまい、考えまい)

あと、これが動物昔話だというのが意外でした。
本格昔話かなと勝手に思っていたんです。
幼稚園でこの話を語った時に、おおかみが子やぎをだましに来る3回目なんか、子どもたちが息をのんで真剣に聞くものだから、動物昔話のイメージは持っていませんでした。
それにこの話は、語りの勉強会で取り上げられることが何度もあったので、それを聞いてもう分かったようになっていたんですね。
おはなしを覚えるごとに話型まで調べる、なんてことはやっていませんでした。
堂々と言うことではありませんが、逃げも隠れもしないという姿勢を貫きたいもんで(笑)  (…そんなの興味ないって)

今回も実りある勉強会でした。
最後に、今後取り上げてほしい話があればリクエストしてもいいということでしたので、みなさんふるって、ヤンさんかホームページのお問合せからどうぞ。

2月のがらがらどん💊💊💊

早くも、今年2回目のがらがらどんです。
「寒くなったね」とか、「インフルエンザが流行っているよ」とか言っているまに2月も半分以上過ぎました⛄

ジャックと豆の木  『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』語りの森
初代のシュレミール 『ヤギと少年』岩波書店
つるかめ  『かたれやまんば藤田浩子の語り第1集』藤田浩子の語りを聞く会
仙人のおしえ  『日本の昔話5』福音館書店
りこうなまほうの鳥  『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』語りの森
びんぼうこびと  『おはなしのろうそく26』東京子ども図書館
新刊絵本の紹介 『はりねずみのおいしゃさん』『金の鳥』/他いっぱい

どのおはなしも楽しく聞かせていただき、おかしい話、まじめな話、ハラハラする話、今月もバラエティーに富んだおはなしの数々でした。
その中で、一つどうしても書いておきたいのが「つるかめ」ですね。
ひとつだけ取り上げるというのはよろしくないとは思いますが、お願い、どうか聞いてください、プリーズ<(_ _)>
老人ホームで語りをされている語り手さんなので、普段わたしが勉強したり、聞いたり、語ったりしている話とは違う話をいつも聞かせてくださいます。
子どもたちには語れないけど、覚えるのは自由ですね。
でも、この面白さを出そうとしたら、「はたしてわたしはどうかな、できる?!」と思うんです。
前にも別の語り手さんが語られるのを聞きましたが、面白かった!!
語り手さんの味とか、間の取り方とか、色気?の出し方とか、ああ、まだまだひよっこの自分を思い知ったのでした。

そして、うれしいことがもう一つ。
昨年末に〝おはなし入門講座〟を受講されて初級クラスに進まれたかたと、語りの森HPからたどり着いてきてくださった初めてさんがお二人も来てくださいました。
今回は、様子をうかがうだけとのことで語りはされませんでしたが、気楽な集まりと分かったと思いますので、きっとまたいらしていただいて語っていただきたいと思います。
次回は3月24日です。
また、楽しい語りとおしゃべりのひと時を過ごしましょう。
少々下火になったそうですが、みなさまどうか、インフルエンザにご注意くださいね。
では(^o^)/

2月の日常語による語りクラス

ブログ担当のかぶさんが体調不良で無念の欠席をされました。
かわりに、ジミーが臨時担当を務めさせていただきます<(_ _)>

語り
「雪娘」 『日本の昔話5』福音館書店
「地獄に行った吉兵衛さん」 『語りの森昔話集2ねむりねっこ』語りの森
「大工と鬼六」 『日本の昔話2』福音館書店(ヤンさん)
テキスト
「蛇からもらった宝物」 『日本の昔話3』福音館書店
「つるの恩返し」 語りの森HP → こちら

この日の語りもテキストも、それぞれ楽しい思いとお勉強と、程よくマッチした内容でした。
が、個人的に大変ラッキーだったのは、じぶんがおぼえたてほやほやの「大工と鬼六」をヤンさんが日常語で語るのを聞けたこと✌(‘ω’✌ )三✌(‘ω’)✌三( ✌’ω’)✌
わたしは、本のままをおぼえました。
わたしの脳内で、ヤンさんの日常語の語りと、『日本の昔話2』のテキストが同時進行し、まるで〝この放送は同時通訳でお送りしております〟状態になります。
そしたら、どこがどうヤンさんの日常語に変わっているのか一目瞭然で、これをラッキーと言わずしてなんとする!!
おぼえている話がもっと多ければ、こうなる確率は当然高いわけですから、喜んでいる自分が同時に悲しくもありますが…
そして、「大工と鬼六」を語るときは、「お前の名前はー」で、ちょっと伸ばして、子どもたちの「言うぞ」「来るぞ」という気持ちを考えて繰り返すといい、というヤンさんのアドヴァイスも聞けました。
ラッキー、グッドタイミング、今月の年中さんに語ります!(^^)!
さあ、練習だ(^o^)/