ジミー のすべての投稿

再話クラス

おはなしを語るためには、再話する力が必要!
再話への道は、なかなか進めないいばらの道!!
なのは、わたしだけかもしれませんが、とにかく前に進みたい!!!

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語り
「三羽の蝶」『日本の昔話14出雲の昔話』日本放送出版協会
再話検討
「地蔵浄土」『全國昔話資料集成14芸備昔話集』岩崎美術社
「竹取翁見付女児養語第三十三」『今昔物語集四』小学館

原話は、普段あまり見ない本から、みなさんとっていますね。
再話のために探す原話は、研究者が採集されたものを書き起こしている資料ですから、語った人の息遣いが感じられます。
それはそれで面白いのですが、実際に語れるテキストとは程遠いです。
今回の語りの「三羽の蝶」は、こんなかわいらしい話があったのかとうなるほどの、三羽の蝶ちょうの仲の良さを簡潔に物語る話です。
それを、人生の先輩である語り手さんの味のある優しい声で語っていただきました。
いつもはしっかりした話を選ばれるイメージがありましたので、「ああ、いろんな話をやる必要があるんだな」と改めて教えていただいた気持ちです。
「地蔵浄土」は、なんとも笑える話です。
となりのじい型のおはなしですが、お勉強なのでみんなで真剣に検討しますが、その中でもついつい笑いがもれる光景がたのしゅうございました。
「竹取翁見付女児養語第三十三」は、竹取物語の難題エピソードが3つという構成のおはなしです。
わたしは現代語訳を見て再話案を考えていったんですが、ヤンさんはじめ古典に詳しいメンバーさんがおられるので、むかしの風習、特に婚姻に関する風習を教えていただき、「女性が求婚者に会うということは、結婚オッケイという意味だった」と教えてもらいました。
現代と全然違うやんか!?
ということで、古典を再話することの難しさを改めて感じました。

わたしが少しでも前に進めたのか、それはよく分かりませんが…(笑)
次回は何が飛び出すか!
次も楽しみな再話クラスです(^^♪

1月の研究クラス🌼

待ちに待っていた研究クラスの報告です(^o^)

レポート付き語り
「まほうの鏡」 『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』語りの森
語り
「半かけ男が神さまをさがしにいった話」 『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』語りの森
ヤンさんの語り
「七人さきのおやじさま」 『世界のむかし話』瀬田貞二訳 学研
昔話研究
呪的逃走モチーフの続き

今回は二話とも『語りの森昔話集1』からになりましたね。
わたしは、「半かけ男が神さまをさがしにいった話」を語らせてもらいました。
テキストについての質問があり、次のお話会までに間に合うようにしたかったので、この勉強会を待っていたわけです。
すでに6年生に語っている話ですし、子どもたちもよく理解して聞いてくれていたと思いますが、これでよかったか、改善する点はないかを研究クラスでヤンさんやみなさんに問いたかったわけです。
ヤンさんが再話されているので、テキスト自体に問題があるわけではないのですが、勉強会に一度も出さないまま語り続けることをわたしは良いと思いません。
ヤンさんやみなさんに聞いてもらって、オッケイが出て、また、前に進める気持ちでうれしいです。
ヤンさんが原話を用意してくださったので、これから再話と突き合わせてみて、さらに深く読み込めるように頑張ります。

そして、毎回何が出るか分からないヤンさんのおまけの語りですが、この日は「七人さきのおやじさま」!
キターーーーーー\(゜ロ\)(/ロ゜)/ (古い?)
わたしの大好きな話!!!
おまけというにはうれしすぎます♡
これは演じる話だそうで、ヤンさんはだんだん小さくなっていくおやじさまを、よぼよぼ度が分かるように演じて語られました。
わたしは途中で咳が出て止まらなくなり、涙や鼻水と戦いながら、全神経を耳に集中させて最後まで聞き漏らすまいと頑張りました(笑)
そんな執念で聞くほど好きなんです、おもしろいから。
演じる話といえば、「なまくらトック」もそうですね。
演じるといえば、今週の日常語による語りクラスのNさんの語りを思い出します。
Nさんはステージ型ですから(そんな語りの型があるのかどうか知りませんが)、ご本人は自然に語られているのですが思いっきり演じているように見えます。
反対にわたしは、思いっきり演じているつもりが「全然演じてない、もっとやってもいい」とアドヴァイスされるほうです。
これはわたしの永遠の課題であり、Nさんのエキスを少し分けてほしいと常々思っています。
人前で語るということは、自分がどんなふうな〝つもり〟や〝イメージ〟で語っていても、聞いているほうがどう聞こえてどう見えているかが正解なのだとつくづく思います。
課題山積みですが、また今年も頑張ろうと思った研究クラスでした(^^♪

児童文学を読む会📚絵本

今年初めての勉強会は、1月4日の児童文学を読む会でした。
曜日の関係ですが、今年は4日からスタートとともにダッシュ!!のつもりで気合を入れて、かつ楽しく勉強会が行われました。

前回に引き続き、リリアン・H・スミスの『児童文学論』第8章絵本を読みました。
本章に出てくる絵本、例えば今回はビアトリクス・ポターのピーターラビットのシリーズベーメルマンスの『マドレーヌ』マージョリー・フラックの『ピンのおはなし』エドワード・アーディゾーニの『チムとゆうかんなせんちょうさん』H・A・レイの『ひとまねこざる』ジャン・ド・ブリュノフの『ぞうのババール』を実際に見ながら読み進んでいきました。
絵本の章は確かに楽しいです。
でも、内容は難しい…。
よい絵本とは、〝しっかりしたテーマがあり〟〝はじめがあり、中間があり、終わりがある〟〝一人の主人公について語られ、その主人公は子どもが自分と同一視できる〟
なるほど、その通り、これは理解できました。
〝私たちの洞察力が敏感であればあるほど、子どもの目でその絵とストーリーを見ることになる〟
正直、わたしはまだそんなに洞察力はありません。
洞察力をもっと磨かないといけません。
前回の内容でその方法が出ましたね。
例えば、たくさんの絵画を見て、絵を見る目を養うことです。
〝その表現を通して子どもに与えなければならないのは、美と真実と想像の世界なのだということをさとるだろう〟
ひえ~~
洞察力でもう怖気づいていましたが、〝美と真実と想像〟が出てきて、もうーとんでもない先にゴールがある気分です。

絵本の章を読み進めて、改めて、その場限りの楽しさを求める絵本なのか、大人になっても心に残る絵本なのか、読み手として絵本を選ぶときにいつも心に置いて絵本を読まないといけないなと思いました。
子どもが喜んでくれる絵本を読むのがいいことだと思っているとあまり考えなくても選べますが、いい絵本を選んで子どもたちに見てほしいと思ったら、ああ…、並大抵の努力ではだめなのかも…。
と、いったんしおれましたが、それでもうしろは振り向かない(笑)
本章に出てくる絵本は、本当にどれも素晴らしいです。
その素晴らしさを本書に解説してもらい、実際にヤンさんに読んでもらい、英語のできるメンバーさんに原語部分を読んでもらって、いい絵本を堪能させていただき、これから自分の洞察力を磨くためのエネルギーをいただきました!(^^)!

次回は、第9章ストーリーに進みます。
児童文学を読む会のメンバーさんは、いますぐ語りの森HPの秘密基地の連絡事項を読んで3月の勉強会に備えてくださいね。
ではまた、2か月後に(^o^)/

12月のがらがらどん

もうすぐクリスマス🎄
でも、今年は暖かい12月ですね。
少し前に、年末らしく寒くなったと思っていたのですがおとといの夜に外出したら、案外寒くありませんでした。
そんなあやふやな温度差が体にダメージをあたえる今日この頃、今年最後のがらがらどんがありました。

ねずみのもちつき 『日本の昔話5』福音館書店
おおかみと7ひきの子やぎ 『語るためのグリム童話1』小峰書店
ババヤガーの白い鳥 『ロシアの昔話』福音館書店
美しいワシリーサとババヤガー 『おはなしのろうそく4』東京子ども図書館

絵本の紹介
『そらからふるものなんだっけ』 文:絵岩田明子 大日本図書
『クリスマスのあかり』 作:レンカ・ロジノフスカー 絵:出久根育 福音館書店
『おじいちゃんとパン』 作:たな パイインターナショナル
他、たくさん

時間になって集まってみると、参加者が少なくてがらがらどんメンバーの4人と絵本紹介のいつものMさんの超コアなメンバーだけ。
「さあ、底なしの深いところまで話がいってしまい身動きできなくなるまで追求するか、普段にもましてゆるゆるぐさぐさのお茶を飲みに来ただけの時間になるか~」と思いながら始まりました(笑)
どっちにも転びませんでした。
少しして、お子さま連れの初めてさんが来てくださり、一気に雰囲気が変わったからです。
なんと、語りの森ホームページを見てくださっているかたが、がらがらどんをのぞきにきてくださったのです。
隣県のK市から、ちいさいお子さんをふたり車に乗せてはるばるきてくださり、本当にうれしい限りです。
このかたも語り手さんでして、みんなで語りについてしゃべっていますと初めてとかそういうことはもうどこかにいって、「そうそう、分かる分かる、分かるわぁ~」みたいに話が盛り上がりました。
そして、小さいお子さん連れでいらしたので、風のように現れ、しばしおしゃべりして、また風のように去って行かれたのでした。
また是非来てくださいませ。
こんなふうに、おはなしの輪が少しずつ広まっていくのでしょうね。
✌(‘ω’✌ )三✌(‘ω’)✌三( ✌’ω’)✌

今年も一年、雨にも負けず、風にも負けず、台風もきて大変な時もありましたが走り抜けました(気持ちは)
宮沢賢治のように謙虚なわたしではありませんが、特に反省することもなく(自己肯定感?ちがいますね(笑))また来年もがらがらどんを楽しみに頑張っていこうと思います。
来年もみなさんの参加を待っております。
次回は1月20日(日)です。
みんなでおはなしを楽しみましょう(^^)/

いわさきちひろ 絵本の講座📚

すっかり秋です。
朝晩寒くなりました。
いろんな秋のある中で、今日はいわさきちひろの絵本の講座がありました(*^-^*)              

絵本の会さんが主宰される勉強会で、講師はヤンさんです。
最初は参加者がおはなし会形式にすわり、ヤンさんがいわさきちひろの紙芝居と絵本を読んでもらいました。
いつもながら、じっくりと絵本を読んでもらうのっていうのは楽しいものですね!
自分で読んでいたとしても、誰かに読んでもらうのとは全く違います。
自分で読むときも、じっくり目を通そうと反省しました。
ところで、いわさきちひろの絵が世に出た第1作目は紙芝居だったんです。
わたし、知りませんでした~。
というか、いわさきちひろについてまったく知識ないんですけどね。
(堂々と言いますが…)
以前、うちに『おふろでちゃぷちゃぷ』と『母さんはおるす』があったんです。
わたしが買ったのではなくて、なぜかあったわけです。
どちらも作者はいわさきちひろではないんですが、とってもかわいい絵なんですが、あまりにも内容が違うんで「どういう人?」とずっと思ってました。
それに、きれいでかわいい絵ですが、中に「ドキッ!」とするほど淋しそうな子どもの絵があるので、少々暗いイメージを抱いていました。
今回の勉強会で、資料の年表を丁寧にたどってもらって、いわさきちひろの生涯を超短縮でなぞっていくと分かるところがありました。
分かるというのはおこがましいですが、淋しいのではなくて、やっぱり子供への目が暖かい人なんだなと思いました。
資料にあった、松居直さんの文章の〝感じる絵本〟という言葉で、何かが分かった気がしました。
輪郭線がなくて分かれ目がオーバーラップしているような絵は、描いてある事物よりも先に目の奥で何かのイメージを先に作るような気がします。
そして、淡い色のイメージではありますが、かなりカラフルです。
色があふれている感じがします。
見た途端に一気に目を通り抜けて頭の奥でイメージを作るようだなと思いました。
いわさきちひろさんの足跡を知ると、ほんとに好きになりました。
いったい今まで、なんで二の足を踏んでいたんだろうと損した気持ちです。

最後にうれしい情報も教えてもらいました(*^-^*)
京都駅で作品展があります。
「生誕100年いわさきちひろ、絵描きです。」
2018.11.16~12.25
美術館「駅」KYOTO
詳しくは → こちら
グッズも充実しているようです!
(買い物は外せません)
知っていたのに改めて好きになったいわさきちひろ!
まだ興奮気味です!!