ジミー のすべての投稿

2月の日常語による語りクラス

ブログ担当のかぶさんが体調不良で無念の欠席をされました。
かわりに、ジミーが臨時担当を務めさせていただきます<(_ _)>

語り
「雪娘」 『日本の昔話5』福音館書店
「地獄に行った吉兵衛さん」 『語りの森昔話集2ねむりねっこ』語りの森
「大工と鬼六」 『日本の昔話2』福音館書店(ヤンさん)
テキスト
「蛇からもらった宝物」 『日本の昔話3』福音館書店
「つるの恩返し」 語りの森HP → こちら

この日の語りもテキストも、それぞれ楽しい思いとお勉強と、程よくマッチした内容でした。
が、個人的に大変ラッキーだったのは、じぶんがおぼえたてほやほやの「大工と鬼六」をヤンさんが日常語で語るのを聞けたこと✌(‘ω’✌ )三✌(‘ω’)✌三( ✌’ω’)✌
わたしは、本のままをおぼえました。
わたしの脳内で、ヤンさんの日常語の語りと、『日本の昔話2』のテキストが同時進行し、まるで〝この放送は同時通訳でお送りしております〟状態になります。
そしたら、どこがどうヤンさんの日常語に変わっているのか一目瞭然で、これをラッキーと言わずしてなんとする!!
おぼえている話がもっと多ければ、こうなる確率は当然高いわけですから、喜んでいる自分が同時に悲しくもありますが…
そして、「大工と鬼六」を語るときは、「お前の名前はー」で、ちょっと伸ばして、子どもたちの「言うぞ」「来るぞ」という気持ちを考えて繰り返すといい、というヤンさんのアドヴァイスも聞けました。
ラッキー、グッドタイミング、今月の年中さんに語ります!(^^)!
さあ、練習だ(^o^)/

1月のがらがらどん🐐

今年最初のがらがらどんは、初めてのかたがお一人いらっしゃったこともありますが、それ以外はほぼいつものメンバー。
しかし、語られたおはなしはまるで幕の内弁当のようでした(笑)
さっそくメニューをご覧ください

ホレばあさん 『語るためのグリム童話2』小峰書店
酋長カイレ 『語りの森昔話集2ねむりねっこ』語りの森
かきねの戸 『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』語りの森 →こちら
命の水 『語るためのグリム童話5』小峰書店
海の水はどうしてからいの (出典不明)
聖帝の御代 『古事記』より
あぶら取り 『日本の昔話2』福音館書店
てぶくろ 同名絵本 福音館書店
「笑」という字 『子どもと家庭のための奈良の民話三』村上郁再話
この世の光 『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』語りの森 →こちら
新刊絵本の紹介

「ホレばあさん」ういういしい語りでした(^^)
「酋長カイレ」ベテランさんの語りで、深~いおはなしをきいて満足です(^^♪
「かきねの戸」わたしです。いいおはなしの後に、う〇ことおしっこの話で何だか申し訳なかったんですが、しかたありません。
でも、こんなの序の口でした。
「命の水」深いおはなしの世界にまた引き戻してくださいました。ありがとうございました。
「海の水はどうしてからいの」きっちりと語ってくださいました。
ふむふむ、類話がたくさんある話は、勉強になりました。面白かったです。
「聖帝の御代」ひじりのみかどのみよ、と読みます。古事記です。
難しい天皇の名前や、かっちりした内容と文体に(わたしがそう感じただけなのかもしれませんが…)、気持ちは、正座で襟を正して聞く感じでした。
難しい言葉を滑らかに語られ、初めての体験をさせていただきました。
「あぶら取り」出ました!
古事記の後は、太らせて逆さに吊るして油を搾り取る話です(笑)
この急展開がたまりません~
「てぶくろ」次は、幼児向けです!
油を搾り取ったと思ったら、かわいい手袋に次々と動物たちが無理から入っていく、楽しいおはなしです。
幕の内弁当感がヒートアップしてまいりました。
「笑という字」お年寄りの施設でされるので、おはなしの前後に日本と西洋の笑い方のアクティビティが入る、聞き手も参加するまさにステージです!
全員が一緒に手と口を動かすのです!
語り手さんはパワフルな声の方なので、みんなも負けじと声が出ます。
もう、満漢全席です!!
そんなステージの後で、ヤンさんが「この世の光」を何事もなかったかのように語られて、これも一種の力業かと思いました。
一言もつなぎの言葉を入れることなく語りを始められ、聞き手のざわつきは一瞬にして消えました。
まことにもって、おみごとでした。
そして、絵本を紹介してもらいましたが、いつも以上に絵本に癒されたのはわたしだけだったでしょうか(笑)
ああ、疲れた。
ああ、面白かった!(^^)!

再話クラス

おはなしを語るためには、再話する力が必要!
再話への道は、なかなか進めないいばらの道!!
なのは、わたしだけかもしれませんが、とにかく前に進みたい!!!

メニュー
語り
「三羽の蝶」『日本の昔話14出雲の昔話』日本放送出版協会
再話検討
「地蔵浄土」『全國昔話資料集成14芸備昔話集』岩崎美術社
「竹取翁見付女児養語第三十三」『今昔物語集四』小学館

原話は、普段あまり見ない本から、みなさんとっていますね。
再話のために探す原話は、研究者が採集されたものを書き起こしている資料ですから、語った人の息遣いが感じられます。
それはそれで面白いのですが、実際に語れるテキストとは程遠いです。
今回の語りの「三羽の蝶」は、こんなかわいらしい話があったのかとうなるほどの、三羽の蝶ちょうの仲の良さを簡潔に物語る話です。
それを、人生の先輩である語り手さんの味のある優しい声で語っていただきました。
いつもはしっかりした話を選ばれるイメージがありましたので、「ああ、いろんな話をやる必要があるんだな」と改めて教えていただいた気持ちです。
「地蔵浄土」は、なんとも笑える話です。
となりのじい型のおはなしですが、お勉強なのでみんなで真剣に検討しますが、その中でもついつい笑いがもれる光景がたのしゅうございました。
「竹取翁見付女児養語第三十三」は、竹取物語の難題エピソードが3つという構成のおはなしです。
わたしは現代語訳を見て再話案を考えていったんですが、ヤンさんはじめ古典に詳しいメンバーさんがおられるので、むかしの風習、特に婚姻に関する風習を教えていただき、「女性が求婚者に会うということは、結婚オッケイという意味だった」と教えてもらいました。
現代と全然違うやんか!?
ということで、古典を再話することの難しさを改めて感じました。

わたしが少しでも前に進めたのか、それはよく分かりませんが…(笑)
次回は何が飛び出すか!
次も楽しみな再話クラスです(^^♪

1月の研究クラス🌼

待ちに待っていた研究クラスの報告です(^o^)

レポート付き語り
「まほうの鏡」 『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』語りの森
語り
「半かけ男が神さまをさがしにいった話」 『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』語りの森
ヤンさんの語り
「七人さきのおやじさま」 『世界のむかし話』瀬田貞二訳 学研
昔話研究
呪的逃走モチーフの続き

今回は二話とも『語りの森昔話集1』からになりましたね。
わたしは、「半かけ男が神さまをさがしにいった話」を語らせてもらいました。
テキストについての質問があり、次のお話会までに間に合うようにしたかったので、この勉強会を待っていたわけです。
すでに6年生に語っている話ですし、子どもたちもよく理解して聞いてくれていたと思いますが、これでよかったか、改善する点はないかを研究クラスでヤンさんやみなさんに問いたかったわけです。
ヤンさんが再話されているので、テキスト自体に問題があるわけではないのですが、勉強会に一度も出さないまま語り続けることをわたしは良いと思いません。
ヤンさんやみなさんに聞いてもらって、オッケイが出て、また、前に進める気持ちでうれしいです。
ヤンさんが原話を用意してくださったので、これから再話と突き合わせてみて、さらに深く読み込めるように頑張ります。

そして、毎回何が出るか分からないヤンさんのおまけの語りですが、この日は「七人さきのおやじさま」!
キターーーーーー\(゜ロ\)(/ロ゜)/ (古い?)
わたしの大好きな話!!!
おまけというにはうれしすぎます♡
これは演じる話だそうで、ヤンさんはだんだん小さくなっていくおやじさまを、よぼよぼ度が分かるように演じて語られました。
わたしは途中で咳が出て止まらなくなり、涙や鼻水と戦いながら、全神経を耳に集中させて最後まで聞き漏らすまいと頑張りました(笑)
そんな執念で聞くほど好きなんです、おもしろいから。
演じる話といえば、「なまくらトック」もそうですね。
演じるといえば、今週の日常語による語りクラスのNさんの語りを思い出します。
Nさんはステージ型ですから(そんな語りの型があるのかどうか知りませんが)、ご本人は自然に語られているのですが思いっきり演じているように見えます。
反対にわたしは、思いっきり演じているつもりが「全然演じてない、もっとやってもいい」とアドヴァイスされるほうです。
これはわたしの永遠の課題であり、Nさんのエキスを少し分けてほしいと常々思っています。
人前で語るということは、自分がどんなふうな〝つもり〟や〝イメージ〟で語っていても、聞いているほうがどう聞こえてどう見えているかが正解なのだとつくづく思います。
課題山積みですが、また今年も頑張ろうと思った研究クラスでした(^^♪

児童文学を読む会📚絵本

今年初めての勉強会は、1月4日の児童文学を読む会でした。
曜日の関係ですが、今年は4日からスタートとともにダッシュ!!のつもりで気合を入れて、かつ楽しく勉強会が行われました。

前回に引き続き、リリアン・H・スミスの『児童文学論』第8章絵本を読みました。
本章に出てくる絵本、例えば今回はビアトリクス・ポターのピーターラビットのシリーズベーメルマンスの『マドレーヌ』マージョリー・フラックの『ピンのおはなし』エドワード・アーディゾーニの『チムとゆうかんなせんちょうさん』H・A・レイの『ひとまねこざる』ジャン・ド・ブリュノフの『ぞうのババール』を実際に見ながら読み進んでいきました。
絵本の章は確かに楽しいです。
でも、内容は難しい…。
よい絵本とは、〝しっかりしたテーマがあり〟〝はじめがあり、中間があり、終わりがある〟〝一人の主人公について語られ、その主人公は子どもが自分と同一視できる〟
なるほど、その通り、これは理解できました。
〝私たちの洞察力が敏感であればあるほど、子どもの目でその絵とストーリーを見ることになる〟
正直、わたしはまだそんなに洞察力はありません。
洞察力をもっと磨かないといけません。
前回の内容でその方法が出ましたね。
例えば、たくさんの絵画を見て、絵を見る目を養うことです。
〝その表現を通して子どもに与えなければならないのは、美と真実と想像の世界なのだということをさとるだろう〟
ひえ~~
洞察力でもう怖気づいていましたが、〝美と真実と想像〟が出てきて、もうーとんでもない先にゴールがある気分です。

絵本の章を読み進めて、改めて、その場限りの楽しさを求める絵本なのか、大人になっても心に残る絵本なのか、読み手として絵本を選ぶときにいつも心に置いて絵本を読まないといけないなと思いました。
子どもが喜んでくれる絵本を読むのがいいことだと思っているとあまり考えなくても選べますが、いい絵本を選んで子どもたちに見てほしいと思ったら、ああ…、並大抵の努力ではだめなのかも…。
と、いったんしおれましたが、それでもうしろは振り向かない(笑)
本章に出てくる絵本は、本当にどれも素晴らしいです。
その素晴らしさを本書に解説してもらい、実際にヤンさんに読んでもらい、英語のできるメンバーさんに原語部分を読んでもらって、いい絵本を堪能させていただき、これから自分の洞察力を磨くためのエネルギーをいただきました!(^^)!

次回は、第9章ストーリーに進みます。
児童文学を読む会のメンバーさんは、いますぐ語りの森HPの秘密基地の連絡事項を読んで3月の勉強会に備えてくださいね。
ではまた、2か月後に(^o^)/