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大人のためのお話会3月🎎

昨日今日と、天気予報は〝晴れ時々雨〟です。
晴れの次は曇りじゃないのかと、変な天気予報だと思っていましたが、昨日は見事に当たっていました。
晴れていたと思ってたら急に雨が降って、そして雨がやんだら晴れるという…。
そんなおかしなお天気だった昨日、大人のためのお話会が開かれました。
3月のテーマは〝ひなの月〟
女の子が主人公のおはなしを聞いていただきました。

絵本 『おばあちゃんのひなまつり』計良ふき子/作 相野谷由起/絵 ひさかたチャイルド
おはなし 「勇敢な娘」 語りの森HP → こちら
〃   『美しいテレジーナ」 語りの森HP → こちら
絵本 『かあさんをまつふゆ』ジャクリーン・ウッドソン/作 E.B.ルイス/絵 さくまゆみこ/訳 光村教育図書

来てくださったのは、9人。
常連さん以外も、遠くから、おはなしの勉強をしているサークルのかたが来てくださいました。
語りの森HPで見つけてくださったんですね。
ありがとうございました<m(__)m>
女の子が主人公のお話として有名なのは「白雪姫」とか「シンデレラ」などのお姫さまの話が思い浮かぶかもしれませんね。
好きか嫌いかは別にして、一般的に知れ渡っているという意味でそうではないかと思います。
でも今回のおはなしは、そういう女の子像とは全く違っていて「こんな女の子、いいよね!」と思いました。
昔は女性の地位が今よりももっと低かったけれど、そんななかでも女の子の勇気や行動力を肯定してくれているようですし、テレジーナのおばあちゃんのように知恵で助けてくれたりするのがうれしかったです。

来月の大人のためのお話会は、4月11日です。
テーマは〝春爛漫〟
どんなお話会になるか、どうぞお楽しみに(^O^)/

あ!雪ふってる!

今日はお雛祭りの日ですね。
ひな祭りというと桃の花とか菱餅とか、色合いは春を思い起こしますが、図書館のお話会があった昨日はとっても寒い日でした。
来てくれたのは、子ども12人、大人5人。
ちょっと大きな子どもさんが、自分で本のカートを押しながらお話会のじゅうたんコーナー近くをぐるぐる回っている様子もありました。

手遊び 梅の木じゃんけん
おはなし 「ミアッカどん」『イギリスとアイルランドの昔話』石井桃子編/訳 福音館書店
絵本 『おさるのまいにち』いとうひろし 講談社
絵本 『ぞうはどこへいった?』五味太郎 偕成社
絵本 『わゴムはどのくらいのびるかしら?』マイク・サーラー/文 きしだえりこ/訳 ほるぷ出版
絵本 『うしはどこでも「モ~!」』エレン・スラスキー・ワインスティーン/作 桂かい枝/訳 鈴木出版
手遊び さよならあんころもち

まずは、ヤンさん、図書館のお話会に一カ月ぶりに復活おめでとうございます(^O^)/
「ミアッカどん」のおはなしのあとに、ヤンさんが子どもたちに「みんなもミアッカどんにつかまったら、いすの足を出すんやで!」というときの子どもたちの「え!いるわけないやん! え!もしかしているの?」という顔をするのが大好きです(笑)
ほんの一瞬だけで、すぐに安心して笑うんですけどね、その一瞬の「え!!」という顔がかわいいんですよね。
それとこの日は、絵本を読んでいる最中にヤンさんが「あ! 雪ふってる!!」って言ったら子どもたちがいっせいに窓の外を見たんですよ。
その様子が、まるで水族館のイワシの群れがいっせいに向きを変えるときのようで、超面白かったです。
でも、わたしなら子どもたちの集中が絵本からそれた後にどう戻していいかわからないから絶対言わないだろうなと思いました。
ヤンさん、すぐに戻されたから、すごいです!

2月のプライベートレッスン

こんにちは。
ドラマの見過ぎで目が疲れていて涙目なのかと思っていたら鼻もムズムズしていて、どうやら花粉症がやってきたようです。
今年は飛散量が多いそうで恐ろしい(-_-;)
2月のプライベートレッスンの報告です。

1日目
再話
「貧乏神」
原話『新しい日本の語り5藤原ツヂ子の語り』日本民話の会 悠書館
貧乏神の話をずっと追いかけておられる、その新作です。
なんと、藤原ツヂ子さんの音声が残っております!
語りの森HPでもリンクを張っている〝東アジア民話データベース〟で聞くことができます(^O^)
東アジア民話データベース → こちら
トップページ → 日本各地の民話を聞いてみよう → 東京 → 藤原ツヂ子さんの語り
一番最初に「貧乏神」が出ています。
再話するときに音声を聞けるというのはめったにないパターンで貴重ですね。
原話の語り手さんの語られた話を本を編集した民話の会のかたがどういうふうに読む文章に変えられたかが分かりますし、それをもとにこんどは耳で聞いて分かりやすいテキストにするという作業をされたわけです。
語り手であるからできる作業ですし、やらなければならない作業だと思います。
とても勉強になりました。
参加者さんが貧乏神の話を全国から探しておられることも、すでに研究のようになっているんじゃないでしょうか?
原話をたくさん読むことはとても力がつくんですが自分はそれができていなくて、見習わなくてはと思いました。

2日目

テキストを日常語になおす
「舌切りすずめ」『語りの森昔話集4おもちホイコラショ』村上郁再話 語りの森
小学校の低学年と幼児さんに語るために、助詞をあえて抜かない個所をのこして、日常語のテキストになおしたそうです。
わたしも、幼稚園で日常語で語って「あ! 意味が分からないんだ」と思ったことがありました。
標準語だと分かるんでしょうが、地元でも小さい子は単語が違って分からないことがあるようです。
この「舌切りすずめ」は、すずめの名前が〝たろう〟なんですよ。
いろんな「舌切りすずめ」があって面白いですね。
語り
「マカトのたから貝」『子どもに語るアジアの昔話2』松岡享子訳 こぐま社
これ、わたしなんですが、4年生に語る予定です。
おはなしを始めたころに覚えて3年ほど語り、その後15年くらい語っていませんでした。
話を戻そうとテキストを読んでみたら、そのころは見えなかったものが見えてきたといいますか、手も足も出なかったであろうことができるようになったといいますか、テキストを整理する箇所を見つけましたのでいったん自分でやってみて覚え、ヤンさんにチェックしてもらいました。
その結果、より語りやすく聞きやすいテキストができてうれしいです。
昔話の語法の勉強を続けていてよかったと思う瞬間でした!

3日目

語り
「鉄のハンス」『子どもに語るグリムの昔話5』佐々梨代子・野村泫訳 こぐま社
去年の11月の中級クラスで他のかたがこの話を語られて、その時の講評と今回のプライベートレッスンの勉強で、わたしは語りもしないのにとても「鉄のハンス」を理解したような気になっています(笑)
ああ、語る当てもないのに覚えたい~~
でも、長い話だし、ほかに覚えないといけないのと、戻さないといけない話がある~~(´;ω;`)
みたいな気持ちを感じております。
語り手アルアルですね。
若い時みたいに力技で覚えられない自分の頭が恨めしいです。
語り手のみなさん、若いうちにたくさん覚えておいたほうがいいよ!
最後は愚痴になっちゃってすいません。
とはいえ、継続することが大事だしそれが難しいですよね。
細く長く続けられるように頑張るのがいいんだと思います。
では、また~~(^O^)/

第27回昔話の語法「ろばの子」

東京で大雪が降った翌日、オンラインで昔話の語法勉強会が行われました。
関東方面から参加されたかたに雪の様子をうかがうと、まれにみる大雪だったそうで、停電もして怖かったとおっしゃってました。
大変だったようですが、そんな中でも勉強会に参加してくださってありがとうございました。

今回とりあげていただいたのは「ろばの子」(『語るためのグリム童話7』小澤俊夫/監訳 小峰書店)です。
この話は、わたしがとても好きな話なんです。
取り上げてもらってうれしかったです。
いつものように、話の最初から順を追って語法を説明してもらうんですが、愛着があって、語っていて、子どもたちの反応も経験している話なので、講義内容がよくわかるというか「なんて楽しいんだ~!」と思いながらヤンさんの話を聞いていました。

その中で、ろばの子が王女と結婚することの大事さ・意味を説明してもらったんですが、これがわたしには新しい発見でした。
いや、よく考えると前にも聞いていたかもしれないけれども、今回2時間以上かけて「ろばの子」を勉強してやっとわたしが頭に入ったというべきでしょうか(笑)
ろばの子の本当の姿を認めてくれた(=たちまち王子を好きになる。一生この人を夫にすると王さまにいう。)その人と結婚するということは、昔話の幸せな結末の結婚の中でも、特に強い意味を持つ〝幸せな結婚〟であるということ。
このことは気づいていませんでした。
今までは、王さまがろばの子のありのままの姿を認めてくれたことには重きを置いて語っていました。
そこに、王女様もろばの子の本当の姿を愛してくれて結婚するという幸せがプラスされて、もう~幸せのてんこ盛りというか、幸せまみれでこんないいことはないという結末が、ほんとにうれしいです。
それと、「ろばの子」は、主人公をいろんなパターンの人物に設定できると思います。
わたしが練習の時や語るときにイメージする主人公は、学校や親に反抗している不良少年とか、過干渉に嫌気がさしている子とか、勉強勉強で抑圧されている子とか、友だちの中で自分を主張できなくて悩んでいる子とか、いろんなパターンを想像します
どんな子どもにも当てはめられるというところが、昔話の含世界性なのかとおもいますが、あってるのかどうかわかりません。
でも、どんな聞き手にも当てはまるというのは素晴らしいと思いますし、それは昔話の持つ力なんだろうと思います。
好きな話なんで、力んで書いてしまいましたが、みなさんは「ろばの子」をどう感じられたんでしょうか?
他の受講生のかたのご感想も、あとでヤンさんがあげてくださると思いますので、楽しみにしています~~(^O^)/

1月のプライベートレッスン

一月は行く、二月は逃げる
これは、かつて上司に言われたことばで、「だから時間がないからしっかり働け」と言われているようでよくない印象を持っているんですが、ほんとに驚くほど速く時は過ぎて今日からもう二月です!
節分の季節とはいっても特に何かするわけではないのですが、豆を投げられて逃げる鬼の気持ちがなんとなくわかるような(笑)
1月のプライベートレッスンの報告をします(^^♪

1日目
①テキストを日常語になおす
「腹を立てた貧乏神」 語りの森HP日本の昔話 → こちら
このところ、いろいろな貧乏神の話を勉強されていて、シリーズで覚えていかれています。
そういう、研究するみたいな話の取り上げ方はとても内容が濃くなって、知識がつくだろうと思います。
でも、なかなかできないことだし、すごいと思います!
この話もそうですが、貧乏神の話はいつもどこかユーモラスな部分があるので、面白くて好きです。
家をきれいに掃除されて怒るという、感情をむき出しにするところは、ギリシャ神話の恋愛ばっかりしてる神さまを連想しましたが、日本の神様は色恋ではなくて環境を自分好みから変えられたから怒るという、なんか駄々をこねている感じが面白いです。
貧乏神からしたら汚いところでないと生きていけないのだから必死なのかもしれませんが
②日常語の語り
「こおった声」『日本の昔話5』福音館書店
この話はわたしです。
落語にもこの話があるそうで、落語の枕に使うそうです。
ほんの短い話なのでなるほどと思いました。
さぁ~っと語ってしまってはいけない所を教えてもらったので、本番ではがんばってそのとおりに語りたいと思います。
あっという間に終わる話なので、ミスしても巻き返す暇はないから短い話も難しいですね。

2日目
①語り
「がちょうはくちょう」『おはなしのろうそく27』東京子ども図書館
ロシアの昔話で、ババ・ヤガーが子どもをさらうのにこの〝がちょうはくちょう〟という鳥をつかうんですね。
最初にこの言葉を聞いたときは、「がちょうとはくちょうが合体した鳥か?」と思ったものですが、ロシア語ではどんな意味がある言葉なんでしょうね。
おはなしを語るまえに、がちょうはくちょうの説明をしたらいいそうです。
そうしたら、聞き手が「がちょうはくちょうって何?」と思わなくてよくて、話に集中できます。
主人公のマーシャは、弟を連れて帰るときに追われているので一直線にだ~~っと帰るわけですが、「急いでいるところは急いでいるように聞こえないといけないが、急いで語ると聞き取れない。聞き取れる速さで語らないといけない」とヤンさんがアドヴァイスされていました。
聞き手が集中していて次の展開を早く聞きたいときは、やっぱり早く言わなくてはなりませんし、その時その時の聞き手の反応をよく見ないといけないということ。
緊迫感が大事なんですね。
というようなことは、練習ではわかりませんから経験を積み上げないといけないですね。
語り手の道は長いです。
②日常語の語り
「雪女」(原題:「雪おなご」)『日本の昔話5』福音館書店
これもわたしです。
お話会が近いので、間に合うように続けて入れてもらいました。
「雪女」は、わたしが思っていた以上に怖い話だったようで、そのことが分かってよかったです。
怪談話は、怖がらせないといけないから演じる話で、その意味では笑話とおなじカテゴリーになるそうです。
なるほどなと思いました。
ヤンさんが「雪女のセリフを言うとき気持ちよく語れる」とおっしゃったんですが、言われてみればほんとにそうで、「おまえ、今見たことだれにも言うなよ」とか、「あれほどしゃべるなと言うたのに、とうとうしゃべってしもたな」とか、とっても気持ちいいです。
山姥のセリフを言うときは楽しい、雪女のセリフは気持ちいい!
テキストも手直ししてもらったし、まだまだ練習しないといけません。

1月と2月は通常の勉強会はお休みなので、プライベートレッスンに参加させてもらってよかったです。
インフルエンザもコロナも両方流行っているそうでまだまだ気を抜けない日々ですが、みんな体に気を付けてがんばりましょうね。