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3月のプライベートレッスン

このあたりでは、今週は雨の多いお天気ですが今日だけ晴れだそうで、気温と気圧の差がつらいお年頃としては、体にこたえますがな…
さて、今月のプライベートレッスンは3話でした。

一日目
日常語による語り
「貧乏神」『新しい日本の語り5藤原ツヂ子の語り』日本民話の会/編 悠書館
日常語による語り
「舌切りすずめ」『語りの森昔話集4おもちホイコラショ』語りの森
二日目
語り
「十二人の兄弟」『語るためのグリム童話1』小澤俊夫/監訳 小峰書店

グリム童話の「十二人の兄弟」を久しぶりに読んだんですが、女の子が兄さんたちを探して助け出すための冒険と言いますか、苦難を乗り越えるいい話です。
やっぱりグリム童話はいいですね。
しかし、兄さんたちを救うために、7年間口をきいても笑ってもいけないなんて、なんと壮絶な方法なんでしょうか!
しかも、ちょっとでも守れなかったら、兄さんたちは死んでしまうのです(´;ω;`)
深い深い兄弟愛を感じました。
わたしには無理ですけど。
出典本にある次の話が「兄と妹」なんですが、これも続きで読みまして「やっぱりいい話! 覚えるか⁉」と、時間も語る当てもないのに心が動きました。
グリム童話が大好きな自分を再確認した次第です。
そして貧乏神シリーズ、いったい何作目になるんでしょうか?
いろんな貧乏神の話を日常語で覚えてこられましたが、頭の中でこんがらがったりしないんでしょうかね。
こちらも、わたしには無理(笑)
「舌切りすずめ」は、今月の中級クラスで別のかたが語られました。
同じ話でも、語り手が違うとまた違った味わいになるということを改めて思いました。
日常語による語りは、どれもほっとするところがいいですね。

桜の木も今日の温かさでつぼみが大きくなるのかな?
去年みたいに急に咲きそうな気がするので、気を付けておかないと見逃がしそうです。
ではまた(^O^)/

いつのまに膝に?!

昨日はとっても暖かくて、少し歩くと〝暑い?〟と感じるような春の陽気でした。
子どもたちも元気いっぱいに、図書館のお話会に来てくれました。
昨日の参加人数は、子ども12人、大人7人。

手遊び じゃがいもめだした
おはなし 「世界でいちばんきれいな声」『おはなしのろうそく11』東京子ども図書館
絵本 『ひこうきにのろう』バイロン・バートン/作 なかがわ ちひろ/訳 好学社
〃  『ものぐさトミー』ペーン・デュボア/作 松岡 享子/訳 岩波書店
〃  『あける』はらぺこめがね/作 佼成出版社
手遊び さよならあんころもち

昨日も子供たちの年齢層が低めだったので、ヤンさんは予定表に出ていた題の話ではなくて、小さい子どもさん向けのおはなしにされました。
予定表に書いてもらうおはなしの題は、三カ月前に提出するから当然、当日どんな子どもたちが来てくれるかわかりませんからね(笑)
どんな年齢の子どもたちが来るかわからないのが図書館のお話会!
いろんな話がすぐに出てくるようにしないといけないなと思うと、究極の修業の場だと思います。

昨日の元気な子どもたちは、最初からヤンさんの膝にくっつくようにまとわりついていましたが、そのうちのひとりが、ヤンさんが次の絵本を手に取るほんの一瞬のすきに膝の上に座ったんですよ!
なんという早業かと驚きました。
もっと驚いたのはヤンさんだと思いますが(笑)
ちょっと絵本を取るのに右を見た瞬間に乗られてるんですから!
「どんだけ自由やねん~!」と突っ込みを入れたかったです。
ヤンさん、お疲れさまでした(^^)/

大人のためのお話会3月🎎

昨日今日と、天気予報は〝晴れ時々雨〟です。
晴れの次は曇りじゃないのかと、変な天気予報だと思っていましたが、昨日は見事に当たっていました。
晴れていたと思ってたら急に雨が降って、そして雨がやんだら晴れるという…。
そんなおかしなお天気だった昨日、大人のためのお話会が開かれました。
3月のテーマは〝ひなの月〟
女の子が主人公のおはなしを聞いていただきました。

絵本 『おばあちゃんのひなまつり』計良ふき子/作 相野谷由起/絵 ひさかたチャイルド
おはなし 「勇敢な娘」 語りの森HP → こちら
〃   『美しいテレジーナ」 語りの森HP → こちら
絵本 『かあさんをまつふゆ』ジャクリーン・ウッドソン/作 E.B.ルイス/絵 さくまゆみこ/訳 光村教育図書

来てくださったのは、9人。
常連さん以外も、遠くから、おはなしの勉強をしているサークルのかたが来てくださいました。
語りの森HPで見つけてくださったんですね。
ありがとうございました<m(__)m>
女の子が主人公のお話として有名なのは「白雪姫」とか「シンデレラ」などのお姫さまの話が思い浮かぶかもしれませんね。
好きか嫌いかは別にして、一般的に知れ渡っているという意味でそうではないかと思います。
でも今回のおはなしは、そういう女の子像とは全く違っていて「こんな女の子、いいよね!」と思いました。
昔は女性の地位が今よりももっと低かったけれど、そんななかでも女の子の勇気や行動力を肯定してくれているようですし、テレジーナのおばあちゃんのように知恵で助けてくれたりするのがうれしかったです。

来月の大人のためのお話会は、4月11日です。
テーマは〝春爛漫〟
どんなお話会になるか、どうぞお楽しみに(^O^)/

あ!雪ふってる!

今日はお雛祭りの日ですね。
ひな祭りというと桃の花とか菱餅とか、色合いは春を思い起こしますが、図書館のお話会があった昨日はとっても寒い日でした。
来てくれたのは、子ども12人、大人5人。
ちょっと大きな子どもさんが、自分で本のカートを押しながらお話会のじゅうたんコーナー近くをぐるぐる回っている様子もありました。

手遊び 梅の木じゃんけん
おはなし 「ミアッカどん」『イギリスとアイルランドの昔話』石井桃子編/訳 福音館書店
絵本 『おさるのまいにち』いとうひろし 講談社
絵本 『ぞうはどこへいった?』五味太郎 偕成社
絵本 『わゴムはどのくらいのびるかしら?』マイク・サーラー/文 きしだえりこ/訳 ほるぷ出版
絵本 『うしはどこでも「モ~!」』エレン・スラスキー・ワインスティーン/作 桂かい枝/訳 鈴木出版
手遊び さよならあんころもち

まずは、ヤンさん、図書館のお話会に一カ月ぶりに復活おめでとうございます(^O^)/
「ミアッカどん」のおはなしのあとに、ヤンさんが子どもたちに「みんなもミアッカどんにつかまったら、いすの足を出すんやで!」というときの子どもたちの「え!いるわけないやん! え!もしかしているの?」という顔をするのが大好きです(笑)
ほんの一瞬だけで、すぐに安心して笑うんですけどね、その一瞬の「え!!」という顔がかわいいんですよね。
それとこの日は、絵本を読んでいる最中にヤンさんが「あ! 雪ふってる!!」って言ったら子どもたちがいっせいに窓の外を見たんですよ。
その様子が、まるで水族館のイワシの群れがいっせいに向きを変えるときのようで、超面白かったです。
でも、わたしなら子どもたちの集中が絵本からそれた後にどう戻していいかわからないから絶対言わないだろうなと思いました。
ヤンさん、すぐに戻されたから、すごいです!

2月のプライベートレッスン

こんにちは。
ドラマの見過ぎで目が疲れていて涙目なのかと思っていたら鼻もムズムズしていて、どうやら花粉症がやってきたようです。
今年は飛散量が多いそうで恐ろしい(-_-;)
2月のプライベートレッスンの報告です。

1日目
再話
「貧乏神」
原話『新しい日本の語り5藤原ツヂ子の語り』日本民話の会 悠書館
貧乏神の話をずっと追いかけておられる、その新作です。
なんと、藤原ツヂ子さんの音声が残っております!
語りの森HPでもリンクを張っている〝東アジア民話データベース〟で聞くことができます(^O^)
東アジア民話データベース → こちら
トップページ → 日本各地の民話を聞いてみよう → 東京 → 藤原ツヂ子さんの語り
一番最初に「貧乏神」が出ています。
再話するときに音声を聞けるというのはめったにないパターンで貴重ですね。
原話の語り手さんの語られた話を本を編集した民話の会のかたがどういうふうに読む文章に変えられたかが分かりますし、それをもとにこんどは耳で聞いて分かりやすいテキストにするという作業をされたわけです。
語り手であるからできる作業ですし、やらなければならない作業だと思います。
とても勉強になりました。
参加者さんが貧乏神の話を全国から探しておられることも、すでに研究のようになっているんじゃないでしょうか?
原話をたくさん読むことはとても力がつくんですが自分はそれができていなくて、見習わなくてはと思いました。

2日目

テキストを日常語になおす
「舌切りすずめ」『語りの森昔話集4おもちホイコラショ』村上郁再話 語りの森
小学校の低学年と幼児さんに語るために、助詞をあえて抜かない個所をのこして、日常語のテキストになおしたそうです。
わたしも、幼稚園で日常語で語って「あ! 意味が分からないんだ」と思ったことがありました。
標準語だと分かるんでしょうが、地元でも小さい子は単語が違って分からないことがあるようです。
この「舌切りすずめ」は、すずめの名前が〝たろう〟なんですよ。
いろんな「舌切りすずめ」があって面白いですね。
語り
「マカトのたから貝」『子どもに語るアジアの昔話2』松岡享子訳 こぐま社
これ、わたしなんですが、4年生に語る予定です。
おはなしを始めたころに覚えて3年ほど語り、その後15年くらい語っていませんでした。
話を戻そうとテキストを読んでみたら、そのころは見えなかったものが見えてきたといいますか、手も足も出なかったであろうことができるようになったといいますか、テキストを整理する箇所を見つけましたのでいったん自分でやってみて覚え、ヤンさんにチェックしてもらいました。
その結果、より語りやすく聞きやすいテキストができてうれしいです。
昔話の語法の勉強を続けていてよかったと思う瞬間でした!

3日目

語り
「鉄のハンス」『子どもに語るグリムの昔話5』佐々梨代子・野村泫訳 こぐま社
去年の11月の中級クラスで他のかたがこの話を語られて、その時の講評と今回のプライベートレッスンの勉強で、わたしは語りもしないのにとても「鉄のハンス」を理解したような気になっています(笑)
ああ、語る当てもないのに覚えたい~~
でも、長い話だし、ほかに覚えないといけないのと、戻さないといけない話がある~~(´;ω;`)
みたいな気持ちを感じております。
語り手アルアルですね。
若い時みたいに力技で覚えられない自分の頭が恨めしいです。
語り手のみなさん、若いうちにたくさん覚えておいたほうがいいよ!
最後は愚痴になっちゃってすいません。
とはいえ、継続することが大事だしそれが難しいですよね。
細く長く続けられるように頑張るのがいいんだと思います。
では、また~~(^O^)/