カテゴリー別アーカイブ: 日記

残暑お見舞い💓 さよなら入門講座💓

今年の夏も暑いです。
毎年どんどん暑くなるような気がする。
温暖化のせいか、加齢のせいかわからんけど。
みなさま、いかがおすごしですか?

さてさて、おはなしサークルがらがらどんの「おはなし入門講座」ですが、この秋で、いったんお休みにしようと思います。
入門講座を始めて20年以上がたちます。
いろんな人たちが応援してくれて、たくさんの語り手が生まれました。
弟子たちは、師匠を追い抜いて、りっぱに育ちました。

いえ、とちゅうでやめた人もたくさんいます。
でもね、その人たちは、図書館や幼小中などでは語らなくても、わが子や地域の子とお話を楽しむひとときが確かにあったと思います。
人生の必要なときに必要なものと出会った。
そのきっかけ作りができたことを、とってもありがたく、嬉しく思います。

おっと、お休みするのは、がらがらどん入門講座だけやからね。
ババの勉強会は続けるからね~
それに、どこかのサークルとかで依頼があれば行きますよ~

それでね、もし、おはなしを始めようかなって迷っている人がいたら、今年がラストチャンスです。
お知り合いにも声かけてあげてね。

来年以降、もっと丁寧な再話をしたいな、ホームページをもっと充実させたいなと思っています。
とはいえ、今は暑くて頭がするめですが。

立秋も過ぎましたが、きっと厳しい残暑が続くでしょうから、みなさま、ご自愛くださいませませ。

レクイエム🎼

きょうから、八月。
八月になってしまうと、もう肝がすわって、あきらめの境地。
暑い!
室内でも熱中症の恐れがあるなんていい出したのは、いつからかしら?

広島の日があって、長崎の日があって、敗戦の日がある。
だから、夏にレクイエムを歌うのは意味があるのです。

今年は、モーツァルトのレクイエムを歌いました。
大阪中之島のフェスティバルホールは、ほぼ満席でした。
その中に、亡くなった父と母と義父がすわっていたと、思います。

母は歌が好きでした。
毎日、毎日、朝も昼も晩も、童謡や歌謡曲を歌っていました。
PTAコーラスで習った曲を、とっても楽しそうに歌っていました。
目立つのが好きな人で、いつも人の輪の中心にいました。
わたしはおとなしい子だったから、フェスで歌っているのを見たら、びっくりしただろうなあ。

母と娘というのは、いろいろあるものです。
別れてから何年もたっても、消えないわだかまりもあります。
でも、そんな濃厚な関係を飲みこんで、母に聞かせるレクイエムです。

限られた命を感じながら、歌えることに感謝して、すてきな宵を過ごしました。

聞きに来てくださったみなさま、ありがと~

さあてと、つぎは冬の第九だぞい😍

いずれの日にか国に帰らん🌴

小学一年生の夏に引っ越しをして、2学期から通い始めた新しい学校でいじめられた。
毎晩、泣きながら、いつかきっと、ほんとうの家に帰ろうと心に決めた。

遠足のバスが、ふるさとの家の前を通ったことがあった。
ちょうどそのとき、みんなで、♪うさぎお~いし~♪って歌ってたの。
歌詞は、自分の境遇と全然違うんだけど、それから長い間この歌にしがみついていた。

中学生になって「椰子の実」を覚えた。
「ふるさと」と「椰子の実」は、いつか郷愁にひたる入口になっていった。
ときどき口ずさんでは、遠くを見ていた。

先日、その「椰子の実」の最後の一節 ♪いずれの日にか国に帰らん♪ が、書名になっている本を見つけた。
『いずれの日にか国に帰らん』安野光雅著/山川出版社/2018年
著者のふるさと島根県津和野の挿絵に、深い郷愁にひたった。

はい、ここまでが前置きね。
夏休み明け9月12日(木)に、絵本の会主催の勉強会があります。
でね、そう、安野光雅さんの絵本がテーマです。
ヤンは研究者じゃないから、講師というよりコーディネーターね。
『ふしぎなえ』『旅の絵本』などをいっしょに見て、魅力を探ろうっていう勉強会です。
みなさん、来てくださいね~

さて、かのふるさとのほんとうの家は、今はもうわたしの心の中にしか存在しません。
その住所に行っても、どこがどこやらわからなくなってしまいました。
でも、いずれの日にか国に帰ろうと思っています。

まほう使いの弟子 過去から未来へ 空間を越えて 🚀

『語りの森昔話集3しんぺいとうざ』所収の「まほう使いの弟子」

フランスの昔話研究の大家ポール・ドラリュは、1889年生まれ。昔話の生き残る土地で昔話に浸って育ったそうです。(新倉朗子訳『フランスの昔話』大修館書店刊 解説より)
ドラリュは、そのころフランスで語られていた昔話を集め、大部の叢書としてまとめました。
その叢書の中の一冊が新倉朗子先生の手によって『フランスの昔話』として日本に紹介されました。

どの話もおもしろく、夢中で読んだのですが、なかでも、「12、魔法使いの弟子」を語りたいと思いました。
父親を越えて成長していく少年を描いています。明るくカラッと、しかもハラハラドキドキさせてくれます。
思春期の子どもたちにぴったりだと思いました。
わたしの聞き手たちに、ぜひとも!

きのう、中学3年生に語りました。珍しく、担任の先生が、ひとりの男子に感想を求めました。
「手綱を売るなと言われたのに、お父さんは売ってしまった。そのせいで息子はひどい目にあったけど、息子は自分の力で、魔法使いをやっつけた。ぼくも、お父さんがぼくの言うことを聞かなくて失敗しても、ぼくは自分の力で何とかしようと思いました」
教室は、共感と、楽しい笑い声でどっとわきました。

ドラリュが生まれて130年目です。
この話が語られてから、もっと年月がたっているはずです。

フランスの片田舎での語り手と聞き手を想像してみます。
少年(聞き手)を思う肉親(語り手)の愛情はとても個人的ですよね。
ドラリュの昔話への思いも個人的なものから出発しています。
日本語になって出版されるにも、個人的な思いと出会いがあったと思います。
もちろん、わたしは、個人的な思いでこの話を選び、再話し、語りました。

人は、親を越えて、大人を越えて成長しなければならない。
この普遍的なテーマが、時代を越えて、空間を越えて、あの子たちに届いたことに感動しました。
個人の思いが鎖のようにつながることに、未来を信じようかなと思った次第。

個人の思いって大事だよ。

6月のがらがらどん

昨晩、新潟県と山形県で地震がありましたね。
どんなに驚かれ、怖かったことかと思います。
どうぞこれ以上、被害が広がりませんように。

今月のがらがらどんの報告をいたします。
「行けざんざんの梨」 『おはなしのろうそく32』東京子ども図書館
「なら梨取り」をすでに語っておられるのですが、ろうそく32号にあるこの類話を選んで覚えられた理由をぜひお伺いしたくて質問しました。
語り手さんは、この道40年以上のわたしが尊敬する大ベテランさんです。
お答えは、「この一冊は、すべて松岡享子さんの再話と訳になっていて、松岡さんの思いをこの一冊から感じたから」でした。
おおお~~
わたしも32巻は読んでいますが、まったく何も感じられず( ノД`)…
すべて松岡享子さんの再話と訳だということすら気付かず、おはなしを読んで終わり_| ̄|○
大きな違いに改めて気づいたのでありました。
もちろん、語りもとてもよかったのは言うまでもありません。
「かきねの戸」 『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』語りの森
なんと、幼稚園の3才さんに語られるとか、すごいです。
〇んことお〇っこの話は最強ですが、なかでもこれは最強かも。
「くいしんぼうのはなこさん」 同名絵本(石井桃子/作) 福音館書店
牛のはなこさんのわがままが、とってもおもしろい話でした。
ありのままの自分を肯定する話なのか、わがままをいさめる話なのか。
わたしは、過食をいさめる話かと思って、恐々として聞いておりました。
「しゃれこうべ」 『おはなしのろうそく32』東京子ども図書館
怖くて素敵なお話でした。
これもろうそくの32巻です。
語り手さんの怖がらそうというのではなくて、ていねいに語られるのがよくて、同時にそれが怖いという語りの妙とでも言いますか。
聞いていない人には「ごめん、わたしは聞いたから分かるねん」的なことしか言えないので、ホント、聞けて良かったです。(←謝らないのね)
「三本足の大熊」 『日本の昔話5』 福音館書店
中学生に語っておられます。
アイヌのおはなしは独特のかたちと神さまに対する厳かな雰囲気もあり、聞いていると気持ちが引き締まる思いでした。
子どもがワシにさらわれる話は各地にありますが、このおはなしは熊です。
昔は、動物と身近だった分、さらわれる恐怖もあったのかな?
でも、ワシより熊のほうが、現実味を感じました。
「こぶとりじいさん」 語りの森HP → こちら
これ、わたしです。
大事なところを抜かしてしまいました_| ̄|○
ヤンさんが「やっぱりな、(ヤンさんは)そんな原話を選ばないと思った」とおっしゃいました。
まことに持って面目ない限り<(_ _)>
子どもの前では抜かしてませんが、大人の前では…
言い訳山盛りてんこ盛りのジミーでした。
「赤ずきん」 『グリムの昔話』子ども文庫の会
かわいい赤ずきんちゃんの話は、いつ聞いてもなんか心がにっこりしますね。
もともとは、おばあちゃんはほんとに食べられる話でしたが、グリムさんが今のようにされたと最近知りました。
「え、そうやったん?!」と思いましたが、子どものころから知っている赤ずきんをいまさら塗り替えることはできないので、わたしの中の赤ずきんは、いまの赤ずきんちゃんです。
「ハヴローシェチカ」 『語りの森昔話集2ねむりねっこ』
ねんねんころり~、の歌が、ヤンさんオリジナルの節でしたね!
ちょっと、短調な感じが異世界を思い起こさせて良かったです。
他の語り手さんの節もそんなに違わないですが、やっぱりちょっと違ったように思います。
どれもオリジナルでしょうし、どれもよかったです。
目が三つあるって、不思議ですね。
どんな風に見えるんだろう?
そっちじゃないですが、気になります。
絵本の紹介
『おおかみのおなかのなかで』マック・バーネット/文 ジョン・クラッセン/絵 なかがわちひろ/訳 徳間書店
『うかいのうがい』さくらせかい/作 ブロンズ新社
他たくさん

もうね、今回は、みなさんそれぞれに楽しいし、ジャンルもいろいろだし、参加者全員一致で「もう、お腹いっぱい」が正直な感想だったんじゃないでしょうか(笑)
そして、これからおはなしを始めようとしているかたがのぞきに来てくださいました。
がらがらどんは、あくまで、ゆるくて楽しい集まりですが、集まる語り手が濃いのかどうか分かりませんが、時々「お腹いっぱい」の日があります。
そして、勉強する気がないのに勉強になってしまうという…(自画自賛かも)
びっくりしないで、どうかまた時間があったら来てくださいね。
7月8月はお休みですが、9月は8日(日)に決定しました。
それまでみなさん、おはなしを貯めておいてくださいね。
9月にまたお会いいたしましょう(^^)/

高校生と絵本📚

6月に突入しましたあ。
今月はヤンは、休みなく働くのです😂

子どもの発達と保育の授業で、高校3年生に絵本の読み聞かせの授業をしています。
ここの学校とは、もう何年もおつきあいがあるのね。
でも、今年は、なぜか、今までと全然雰囲気が違っていてびっくり。
ううむ、なんていったらいいのか・・・・
よく言えば自由闊達。悪く言えば・・・ご想像にお任せします🙄

でもね、変わらないのは、絵本を読んでもらうときの眼😍
『ばいばい』『いないないばあ』をはじめ、『しょうぼうじどうしゃじぷた』『はらぺこあおむし』『よあけ』
どれも食い入るように見ていました。
幼いころに読んでもらって懐かしがっている生徒、初めて読んでもらって、感動(?)している生徒。
ちょっとほっとしました。

で、公共図書館から一冊選んできて、読む、という実習でね、びっくりしたのは、例の岩崎書店の怪談絵本を選んだ人が三人もいたこと。
初版から20年以上たった絵本を選べって言ったのに、聞いてなかったな🤬
でも、なにより、自分たち同士で「こわい!」っていいながら、どうして幼児に読もうと考えるのか、ふしぎでした。
まあ、とってもいい本を選んだ人のほうがずっと多かったんだけどね💖

来週は、子どもにとって絵本とは何かという講義をしてから、もう一冊、希望者に読んでもらうつもりです。
ああ、こっちのほうが、こわいよ~(笑)

さあて、あしたは図書館主催の読み聞かせ講座。こっちは一般市民対象。
ふっふっふ、落差があるかな?ないかな?
めっちゃ楽しみ~

総会すんで、日が暮れて😄

年に一度のお祭りが、終わってしまいました。

楽しかったねえ。

近隣から聞きに来てくださったかたがた、ありがとうございました。
いやいや、今年は静岡からも懐かしいお顔を見せてくださいました。
再会というのは嬉しいものです。
新しい出会いも楽しい。
あの人もこの人も、おはなしでつながる縁は、あたたかいです。
ババのメンバーどうしでも、へえ、こんな人もいてたんやって、新たな驚き(笑)もあった事でしょう。
ババは、年齢の幅も広く、活動地域も広いので、世間も広がったかなと思います。

語ってくださったのは、それぞれ、思い入れのあるお話です。
ほんと、おもしろかった。
みなさん、緊張したって言うてはりましたが、後ろで聞いていたら、ふだんの勉強会のときとは、気合の入れ方が違いましたね(笑)
若手のかたがたもりっぱなもんです。
おはなしを自分のものにして、聞き手にさしだす。
聞き手はそれを素直に楽しむ。
いいなあ。

ヤンは、勉強会のときはめっちゃ集中して聞かないとだめなのね。
でもきのうは、ぼ~っと楽しませていただきました。
進行も、名詞会のジミーさんに任せて、完全にご隠居さんでしたあ~
ローソクわすれてごめんね~

準備やら、会場設営やら、みんなで作ったおはなし会でしたね~
たくさんの参加で、50枚のプログラムが足りなくなりましたよ。
来年もよろしくね💖

しんぺいとうざ

しんぺいとうざ
って、なんのおまじないだあ?
できたてほやほやの語りの森昔話集第3巻の書名。
正解は本の中にあります。
みなさん、読んでくださいね~

ところで、あしたは、語りの森の総会。
ババ・ヤガーで勉強している通年のメンバーたちが、一堂に集まってお話を楽しみます。
全員が語る時間があればいいんだけど、50人近くいるから、一日では終わらない(笑)
一般参加大歓迎!
ホームページを見てくださっているかたも、一度のぞいてみてくださいね。

ところで、屋久島の水害の報道がありましたね。
やっと春になったのに、梅雨や台風の季節になったらまた災害に気をつけないといけません。
日常をたいせつに生きていかなくっちゃ。

今日は午後から高校生に絵本の講座です。
楽しみなんだけど、ううう、じつは、風邪をひいてしまったのだ😢

ついて行けない。自信がない😅

買い物に行った。
その日はメール会員だけが全商品5パーセント引きになるすばらしい日だ。
かごにどっさりおいしい物や日用品を入れて、ケータイを準備してレジに並んだ。
いつも5パーセント引きメールを開くのに手間取るので、ちゃんと準備して並んだ。
レジのおにいさん「きょうはメール会員の日です」
わたし「はい!」とさっと差し出す。
レジのおにいさん「これ、違いますけど、まあいいです」
え?
メール文をよく見ると、こう書いてあった。
・・・5月15日(水)学童のおはなし会、よろしくお願いいたします・・・
ぎゃ~
あわててメールをさがし出してやっとのことでさし出した。
まあいいですって言ってくれているのに💦
おにいさんを待たせて申し訳ないと、こんどはさっと、ポイントカードを差し出す。
レジのおにいさん「これ、違いますけど」
ああ、イコカを渡していた。
まあいいですとは言ってくれなかった。
Oさんごめん。あなたのメールをレジのおにいさんに見せてしまった💌

~おはなしをたのしむ~ がらがらどん創作モノ大会 

あたりでは、桜の見ごろは終わり、桜吹雪となっております。
久しぶりの、そして平成最後のがらがらどん〝創作モノ大会〟が行われました。

プログラム
あなのはなし 『おはなしのろうそく4』東京子ども図書館
ごぞんじ、あなが四人の仲間と旅をするおはなし。子どもさんが来てくれていたことと、急用で来られなくなったプログラム1番だった語り手さんの代わりに、急きょヤンさんが語ってくれました。短い話の中に冒険がある、安定のロードムービー的なおはなしです。
二ひきの蛙 『定本新美南吉全集』新美南吉/大日本図書
小学校のお話会で新美南吉がテーマになるとき用のおはなしだそうです。黄色と緑の二匹の蛙が突然お互いの色をけなしあい、喧嘩が始まります。しかし冬眠の時期で喧嘩は時間切れ、「目覚めたら決着をつけようぜ」的に終わります。そして目覚めたとき二匹はどうなるのでしょう?
初代のシュレミール 『ヤギと少年』アイザック・シンガー/岩波書店
シュレミールとはいわば〝おろかもの〟です。ですから、〝元祖おろかもの伝〟みたいなおはなしで、おもいだすとおかしさがこみ上げてきます。シュレミールが奥さんの留守の間、赤ちゃんとにわとりの面倒を見る…はずが失敗するという物語。シュレミールが歌う歌が何とも言えずおかしいのですが、なんと、語り手さんの作曲だそうです。短調のメロディーにのった歌詞が笑える内容で、もうたまりません。そして、持ってきてくださった出典本は、貴重な初版でした!
くしゃみくしゃみ天のめぐみ 『くしゃみくしゃみ天のめぐみ』松岡享子/福音館書店
ものすごいくしゃみをするおっかあがいて、その息子の名前が〝はくしょん〟といいます。はくしょんが立派な若者になったとき、おっかあのくしゃみの勢いで遠い村まで吹き飛ばしてもらいます。行きついた村ではくしょんを待つ出来事とは…。
語り手さんの笑わせ方があまりにも狙っているように思い、あとで少し聞いてみましたら、やっぱりものすごく練習したそうです。さすが!語りは一日にしてならず!! 面白かったです。
いつか、ずっと昔 『つめたいよるに』江國香織/新潮文庫
この短編集の中では、「デューク」が有名ですが、こんないい物語もあったんだなと教えてくれました。主人公のれいこが恋人のこういちとデートしています。ですがれいこは、人間にうまれるまえは蛇だったことに気が付いて、気づくと同時に蛇になっていました。そして蛇の恋人と一緒にいると、蛇になる前は……。これは生まれ変わりの物語、はたまた夢か? 語り手さんの個性と相まって、くすっとおかしくもあり、そしてやっぱり不思議な物語です。
銀貨 『本当に読みたかったアンデルセン童話』イェンス・アナセン編/NTT出版
あんまり知られていないアンデルセンの物語です。ジミーが一年間中学校で語らせてもらっていました。外国へ行った銀貨が、にせ金と間違われて苦難の日々を過ごすという物語です。アンデルセンというと小さな子ども向けの話がよく知られているのですが、大人向けの物語もたくさんあります。大きくなっているからこそ、面白くて理解もできるという話が埋もれているように思います。ジミーはアンデルセンの物語が大好きなので、たくさんの人に、いろんなアンデルセンを読んでほしいと思います。
おしゃべりはだいきらい 『放課後の時間割』岡田淳/偕成社
野原にいるのが野ネズミです。だから、学校にいるのは学校ネズミというのだそうです。学校ネズミもいろいろあり、学校のどの場所にいるかで、語る話も違うそうです。この物語は、運動場にいるネズミが語る、プラタナスの木がとても沈黙を好むという話です。学校ネズミがいるなんて、ほんとおもしろい発想ですね!
遠い野ばらの村 『遠い野ばらの村』安房直子/筑摩書房
小さな商店を営むひとり暮らしのおばあさんが、架空の息子夫婦や孫の話をまわりの人にしゃべります。本当のことを知らない人はふんふんと聞きますが、昔からおばあさんのことを知っている人は「またか…」と思って聞いています。ある日、お店に〝おばあさんの孫娘の千絵ちゃん〟が、石鹸を卸しにやって来ました。そして一週間後(正確には一週間の一日前)には兄弟を連れて3人でやって来ます。いったい、誰?! おばあさんの気持ち、孫たちの可愛さ、野ばらの石鹸、手縫いのゆかた、あったかさとやさしさがあふれかえった物語に感激しました。そして、長い話を語ってくださったヤンさんに感謝! 聞いていて長いとは思いませんが、でもこの長さだからこそ出る物語全体の包み込まれているような温かさの中の感動! 自分では決して覚えられない物語を聞かせていただきありがとうございました<(_ _)>

ちょっとあらすじを紹介しようと思ったのですが、やっぱり長くなってしまいました。
でも、いろんな種類の創作の物語を聞くことができ、充実した時間を過ごせたことにみなさん満足していただけたようで、この大会もやれてよかったと思いました。
そして、創作の物語を知り、同時に昔話の良さも改めて認識するという一挙両得感も感じることができました。
語り手のみなさん、聞きに来てくださったみなさん、お疲れさまでした。
ありがとうございました<(_ _)>