「日常語の語り」カテゴリーアーカイブ

7月のプライベートレッスン

先日、屋根のない駐車場に車を4時間とめておいたんです。
そしたら社内の温度計が46度になってました。
46度?!
「今ならボンネットで、卵でも肉でも焼けるんちゃうか?!」と思いました。

今月のプライベートレッスンは2話。
どちらもテキストを日常語になおす勉強でした。

「ぬすっと人形」 語りの森HP おはなしひろば → こちら
「ももたろう」『語りの森昔話集5ももたろう』語りの森

お一人は出身が関東地方のかたで、でも共通語ではない土地言葉。
もうお一人は、関西語圏のかたで、でもわたしとはちょっと違う関西弁。
当たり前ですが、自分が普段使わない言葉であると、分かるんだけど分からない(笑)
つまり細かいところのニュアンスが分からない。
たとえば、「これは強調しているのかな? どの程度の強調なのかな?」みたいなところが分かりません。
でも、全体として話は分かる。
テキストとにらめっこしているから語尾などの意味にこだわってしまうのであって、反対に語ってもらって耳で聞いたとしたらほぼ気にならないんでしょうね。
その土地言葉ごとの心地よいリズムがあるでしょうから、耳で聞くとそれを感じられるからどこも引っかからないし意味も分かるということなのかな。
そんなことを考えながら、いっしょに勉強させていただき楽しかったです。

今日は今までで一番暑くなるそうな( ゚Д゚)
ああ、もう勘弁して~~
みなさま、どうぞお気をつけて~(*^▽^*)

7月の日常語クラス

梅雨が明けた途端に大雨というのは、アルアルなんでしょうか?
今日も朝から雨で、うっとうしいですが気温が下がったので、がっつり食べ物の画像を選んでみました。
お腹空いてるもんで(笑)
7月の日常語クラスの報告です(^^♪

語り
「一休さんの大きな話」 語りの森HP → こちら
「さるかにがっせん」『語りの森昔話集4おもちホイコラショ』語りの森
「ラ・レアールの修道院長」『語りの森昔話集5ももたろう』語りの森
ヤンさんの語り
「鬼のひとり娘」 語りの森HP → こちら
テキストを日常語になおす
「笛ふき婿」『語りの森昔話集3しんぺいとうざ』語りの森
「佐渡の白つばき」『語りの森昔話集5ももたろう』語りの森
「おおかみのおくりもの」『日本の昔話2』福音館書店

今回も楽しいお勉強の時間でした。
特筆すべきは、どうしてもテキストを自分の言葉にできなかったので、元のテキスト通りに覚えたというケースがあったことです。
「ラ・レアールの修道院長」です。
エントリーされたあと、いつものようにテキストを日常語になおす作業をされましたがうまくいかず、前回の勉強会でそのことを説明されました。
ヤンさんが、「例えばこういう感じでできるのではないか…」と、例を挙げて指導されて、それならできるかもしれないからと再度挑戦されたのですが、やっぱり自分の言葉にできなかったということで、今回、元のテキスト通りに覚えて語られました。
そこに至るまでの努力とその課程に意味があったのだと強く思ったわけです。
確かに外国のおはなしですから難しいと思います。
すべての昔話を日常語にできるわけではないと思います。
テキストを日常語にする、自分の言葉にするという出発点のことを改めて考えました。

次回は9月です。
まだまだ暑そうですが、次の勉強会も楽しみです(*^▽^*)

6月のプライベートレッスン

言いたくありませんが、暑いですね。
冷たい物を食べると胃腸をこわすので、わたしはほとんど食べられないのですが、どうしても食べたくなるのがアイスクリームですね。
とても我慢できませんな(笑)

今月のプライベートレッスンの報告をします!(^^)!

一日目
語り
「アナンシと五」『子どもに聞かせる世界の民話』矢崎源九郎 実業之日本社
二日目
日常語による語り
「聞き耳」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』語りの森

「アナンシと五」を聞くと、わたしはいつも同じ本の中にある「ヤギとライオン」も対で思い出します。
今までたくさんのかたの語りを聞かせてもらって、たくさんのバージョンというか(笑)それぞれに違って個性あふれる語りなもんですから、忘れがたい語りの数々をいっぺんに思い出すんです。
語り手さんは、いろいろ一生懸命考えてこられて語ってくれているので申し訳ないんですが、わたしはこの日も、ただただ楽しく聞かせてもらいました。
「聞き耳」も楽しかった(*^▽^*)
子どもたちに語られたときに、聞き耳と聞いて(イヤマフみたいに)両手を耳に当てた子どもさんがいて、語り手さんは「両方なんや!」と思ったそうです。
語り手さんは片方だと思っていたそうで…。
昔話は、みんなの中にあるイメージがそれぞれ違って、それぞれが正解という、そこがいいですね。
ちなみにわたしも両方です。
常にステレオで音が聞こえてほしいから。

さて、来週はほぼ雨の予報らしいです。
暑いのもつらいけど、湿気もつらい。
「ゴチャゴチャ言うな!」と天の神さまに怒られそうなのでこの辺で失礼します。
ではまた(^o^)/

研究クラス

研究クラスは年に2回です。
今年度初めての研究クラスがありましたので報告します<(_ _)>

今回の語り&レポートの当番はMさん。
選ばれた話は「五分次郎」でした。
出典は語りの森HPの日本の昔話です → こちら
テキストを日常語に直して語られました。
話型名は「一寸法師」、有名ですね。
小さく生まれる話や小さな生き物(たにしとか)に生まれる話は日本中にあるそうです。
AT番号は700「親指トム」、ATU番号は700「親指小僧」です。
類話は世界中に分布しており、レポートでもたくさんの話のあらすじを乗せてくださっていました。
〝小さ子〟の話は今まで意識していなかったのですが、レポートにまとめてくださった資料をみますと改めて深く考えることができます。
「勉強したな~~」という気になれるのがうれしかったりして(笑)
実際、勉強してるんですよ! ほんとです!!

続いて、前回(12月)の当番だったHさんが、なんと追加のレポートを発表してくれました。
呪的逃走の話のなかによく出て来る、〝悪魔や巨人などに子どもを与える約束をする〟モチーフについて、モチーフとして確立されているのかということを調べて、レポートにまとめてくださいました。
ずっと調べてくれてたんですね。
Hさんありがとう、執念ですか?
いやいや、勉強熱心に頭が下がります。

最後は、呪的逃走の話を各自が宿題で読んできていたものを持ち寄って、逃走の内容をまとめた表を埋めていきました。
先にみんなが読んできていたのでかなり進みましたよ(*^^)v

次回は12月です。
当番はわたしなんですけど、話を決めるのはこれからなんです。
でもレポート作成に時間がかかるから早いに越したことはないので、ぼちぼち頑張らないといけないですね。
決めるのも楽しいです。
では次は半年後に(^o^)/

5月のプライベートレッスン

最近、日中は真夏の気温の日が続いています。
でも朝晩は寒いと感じるこの気温差がね~~( ;∀;)
今月のプライベートレッスンの報告をします。

1日目
語り
「七羽のからす」『おはなしのろうそく10』東京子ども図書館
テキストを日常語になおす
「一休さんの大きな話」 語りの森HP日本の昔話 → こちら
2日目
テキストを日常語になおす
「聞き耳」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』語りの森

共通語のテキストを日常語になおすときに、丁寧な敬語をつかっている台詞をどうすべきかという質問がでました。
受講者さんは「丁寧なままでおいておくか、丁寧ではなくなるけれども自分の言葉になおすか、決めかねる」という感じであったと思います。
選択肢は、
話全体を自分の言葉に変える(丁寧ではなくなる)
敬語を使うべき立場の人の台詞だからそのまま生かす
自分がその立場だったらしゃべるであろう自分の丁寧な言葉にする
の3つですね。
そしてそれはどれを選んでもよいそうです。
どれを選ぶかを自分で決めるということは、話の解釈と自分の言葉とをよ~く考えて決めるということでしょうね。
話によって最適と思う言葉を選ぶのはとても難しい。

聞いていて、自分では日常語のテキストに変えることを慣れてきたなと思っていましたが、は~~、やっぱり時々雷に打たれるような(笑)「すんませ~ん、ぬけてました~~」と反省しました。
休んだら気が抜ける。
回し車をまわすハムスター?!(笑)
そんなにかわいいか! と、突っ込まれそうですが、勉強し続けないといけないなと思ったのでした。
また、どんな気付きを得られるか、来月も楽しみです(*^▽^*)