「日常語の語り」カテゴリーアーカイブ

6月のプライベートレッスン

言いたくありませんが、暑いですね。
冷たい物を食べると胃腸をこわすので、わたしはほとんど食べられないのですが、どうしても食べたくなるのがアイスクリームですね。
とても我慢できませんな(笑)

今月のプライベートレッスンの報告をします!(^^)!

一日目
語り
「アナンシと五」『子どもに聞かせる世界の民話』矢崎源九郎 実業之日本社
二日目
日常語による語り
「聞き耳」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』語りの森

「アナンシと五」を聞くと、わたしはいつも同じ本の中にある「ヤギとライオン」も対で思い出します。
今までたくさんのかたの語りを聞かせてもらって、たくさんのバージョンというか(笑)それぞれに違って個性あふれる語りなもんですから、忘れがたい語りの数々をいっぺんに思い出すんです。
語り手さんは、いろいろ一生懸命考えてこられて語ってくれているので申し訳ないんですが、わたしはこの日も、ただただ楽しく聞かせてもらいました。
「聞き耳」も楽しかった(*^▽^*)
子どもたちに語られたときに、聞き耳と聞いて(イヤマフみたいに)両手を耳に当てた子どもさんがいて、語り手さんは「両方なんや!」と思ったそうです。
語り手さんは片方だと思っていたそうで…。
昔話は、みんなの中にあるイメージがそれぞれ違って、それぞれが正解という、そこがいいですね。
ちなみにわたしも両方です。
常にステレオで音が聞こえてほしいから。

さて、来週はほぼ雨の予報らしいです。
暑いのもつらいけど、湿気もつらい。
「ゴチャゴチャ言うな!」と天の神さまに怒られそうなのでこの辺で失礼します。
ではまた(^o^)/

研究クラス

研究クラスは年に2回です。
今年度初めての研究クラスがありましたので報告します<(_ _)>

今回の語り&レポートの当番はMさん。
選ばれた話は「五分次郎」でした。
出典は語りの森HPの日本の昔話です → こちら
テキストを日常語に直して語られました。
話型名は「一寸法師」、有名ですね。
小さく生まれる話や小さな生き物(たにしとか)に生まれる話は日本中にあるそうです。
AT番号は700「親指トム」、ATU番号は700「親指小僧」です。
類話は世界中に分布しており、レポートでもたくさんの話のあらすじを乗せてくださっていました。
〝小さ子〟の話は今まで意識していなかったのですが、レポートにまとめてくださった資料をみますと改めて深く考えることができます。
「勉強したな~~」という気になれるのがうれしかったりして(笑)
実際、勉強してるんですよ! ほんとです!!

続いて、前回(12月)の当番だったHさんが、なんと追加のレポートを発表してくれました。
呪的逃走の話のなかによく出て来る、〝悪魔や巨人などに子どもを与える約束をする〟モチーフについて、モチーフとして確立されているのかということを調べて、レポートにまとめてくださいました。
ずっと調べてくれてたんですね。
Hさんありがとう、執念ですか?
いやいや、勉強熱心に頭が下がります。

最後は、呪的逃走の話を各自が宿題で読んできていたものを持ち寄って、逃走の内容をまとめた表を埋めていきました。
先にみんなが読んできていたのでかなり進みましたよ(*^^)v

次回は12月です。
当番はわたしなんですけど、話を決めるのはこれからなんです。
でもレポート作成に時間がかかるから早いに越したことはないので、ぼちぼち頑張らないといけないですね。
決めるのも楽しいです。
では次は半年後に(^o^)/

5月のプライベートレッスン

最近、日中は真夏の気温の日が続いています。
でも朝晩は寒いと感じるこの気温差がね~~( ;∀;)
今月のプライベートレッスンの報告をします。

1日目
語り
「七羽のからす」『おはなしのろうそく10』東京子ども図書館
テキストを日常語になおす
「一休さんの大きな話」 語りの森HP日本の昔話 → こちら
2日目
テキストを日常語になおす
「聞き耳」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』語りの森

共通語のテキストを日常語になおすときに、丁寧な敬語をつかっている台詞をどうすべきかという質問がでました。
受講者さんは「丁寧なままでおいておくか、丁寧ではなくなるけれども自分の言葉になおすか、決めかねる」という感じであったと思います。
選択肢は、
話全体を自分の言葉に変える(丁寧ではなくなる)
敬語を使うべき立場の人の台詞だからそのまま生かす
自分がその立場だったらしゃべるであろう自分の丁寧な言葉にする
の3つですね。
そしてそれはどれを選んでもよいそうです。
どれを選ぶかを自分で決めるということは、話の解釈と自分の言葉とをよ~く考えて決めるということでしょうね。
話によって最適と思う言葉を選ぶのはとても難しい。

聞いていて、自分では日常語のテキストに変えることを慣れてきたなと思っていましたが、は~~、やっぱり時々雷に打たれるような(笑)「すんませ~ん、ぬけてました~~」と反省しました。
休んだら気が抜ける。
回し車をまわすハムスター?!(笑)
そんなにかわいいか! と、突っ込まれそうですが、勉強し続けないといけないなと思ったのでした。
また、どんな気付きを得られるか、来月も楽しみです(*^▽^*)

5月の日常語クラス

こんにちは。
当地では最近、曇天や雨が多くて肌寒い日々が続いています。
少し前は真夏のような日もあったのに、コロコロ変わる不安定な天気で心も沈みがち…。
なんてことはなくて、みんな元気に日常語クラスに集まりました(*^^)v

手遊びは、初級クラスと同じく🎵じゃーがーいーもー、芽ェ出したぁー🎵でした。
いつもながら、テンションの上がる明るい歌です!
手遊びは、テンションが上がるのがいいですね!

語り
「春の野道で」『語りの森昔話集3しんぺいとうざ』語りの森
「花さかじいさん」『語りの森昔話集4おもちホイコラショ』語りの森
「とほう」 語りの森HP日本の昔話 → こちら
「産神さまの運定め」『日本の昔話2』福音館書店
「和尚おかわり」『日本の昔話1』福音館書店
ヤンさん「若がえりの水」 語りの森HP日本の昔話 → こちら

テキスト
「腰おれすずめ」語りの森HP日本の昔話 → こちら

感想の中で、話自体には何の問題もないのだけれど、話の内容が悲しい事柄を連想させる場合は、やっぱり語るのが辛いし今はやめようかと思う、ということが出ました。
わたしがそうだっだように、案外聞き手のほうは気が付かない、あるいは気にしないものかもしれません。
だったら語ればいいじゃないかというと、それはそうでもないようです。
なぜなら、語り手の悲しい気持ちや、語ってもいいのかどうかという迷いが語りに反映されてしまうので、話ほんらいの姿やメッセージを膜で覆ってしまうような、隠してしまうようなことになってしまうからだそうです。
なるほどそうだと納得しました。
語り手というものは、自分の状態をベストに保って、というかベストに持って行って本番に臨まなければと感じました!
そうできない引っ掛かりがどうしても解消できないならば、次の機会を待つことを決断しなければならないんですね。
楽しいなかにも学びがあり、今回もいい時間でした(*^▽^*)

4月のプライベートレッスン

ゴールデンウィーク、いかがお過ごしですか?
今のところ、当地では雨天と晴天が交互にやってきており、外出するには迷う日々です。

4月のプライベートレッスンは2件でした。
1日目
テキストを日常語に変える
「きつねの田植え」 語りの森HP → こちら
2日目
語り
「ペドロのふしぎな話」 語りの森HP → こちら

「きつねの田植え」は奈良県の話で、田植えの季節にぴったりですね。
かわいそうな話ですが、きつねは律義なところがあるんだと感心しました。
「ペドロのふしぎな話」はベネズエラの話です。
主人公が、ちょっとあちらの世界に行っていて、戻ってきたらすごい時間がたっていたというのと、反対に孫が生まれるくらい長くいたのに戻ったらほとんど時間がたっていなかったという話がありますが、この話は後者です。
あちこちに類話があるのなら、時間の経過について昔の人が抱いていた気持ちは人類の総意なんでしょうかね?
わたしは、こんな不思議な話が大好きです。

外国の昔話に続いて、日本の昔話もリニューアルされてました!
カテゴリーに分けられていて、同時にテーマ・キーワード・題名でも探せます。
ヤンさん、ありがとう!
そしてお疲れさまでした<(_ _)>