「日常語の語り」カテゴリーアーカイブ

5月のプライベートレッスン

最近、日中は真夏の気温の日が続いています。
でも朝晩は寒いと感じるこの気温差がね~~( ;∀;)
今月のプライベートレッスンの報告をします。

1日目
語り
「七羽のからす」『おはなしのろうそく10』東京子ども図書館
テキストを日常語になおす
「一休さんの大きな話」 語りの森HP日本の昔話 → こちら
2日目
テキストを日常語になおす
「聞き耳」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』語りの森

共通語のテキストを日常語になおすときに、丁寧な敬語をつかっている台詞をどうすべきかという質問がでました。
受講者さんは「丁寧なままでおいておくか、丁寧ではなくなるけれども自分の言葉になおすか、決めかねる」という感じであったと思います。
選択肢は、
話全体を自分の言葉に変える(丁寧ではなくなる)
敬語を使うべき立場の人の台詞だからそのまま生かす
自分がその立場だったらしゃべるであろう自分の丁寧な言葉にする
の3つですね。
そしてそれはどれを選んでもよいそうです。
どれを選ぶかを自分で決めるということは、話の解釈と自分の言葉とをよ~く考えて決めるということでしょうね。
話によって最適と思う言葉を選ぶのはとても難しい。

聞いていて、自分では日常語のテキストに変えることを慣れてきたなと思っていましたが、は~~、やっぱり時々雷に打たれるような(笑)「すんませ~ん、ぬけてました~~」と反省しました。
休んだら気が抜ける。
回し車をまわすハムスター?!(笑)
そんなにかわいいか! と、突っ込まれそうですが、勉強し続けないといけないなと思ったのでした。
また、どんな気付きを得られるか、来月も楽しみです(*^▽^*)

5月の日常語クラス

こんにちは。
当地では最近、曇天や雨が多くて肌寒い日々が続いています。
少し前は真夏のような日もあったのに、コロコロ変わる不安定な天気で心も沈みがち…。
なんてことはなくて、みんな元気に日常語クラスに集まりました(*^^)v

手遊びは、初級クラスと同じく🎵じゃーがーいーもー、芽ェ出したぁー🎵でした。
いつもながら、テンションの上がる明るい歌です!
手遊びは、テンションが上がるのがいいですね!

語り
「春の野道で」『語りの森昔話集3しんぺいとうざ』語りの森
「花さかじいさん」『語りの森昔話集4おもちホイコラショ』語りの森
「とほう」 語りの森HP日本の昔話 → こちら
「産神さまの運定め」『日本の昔話2』福音館書店
「和尚おかわり」『日本の昔話1』福音館書店
ヤンさん「若がえりの水」 語りの森HP日本の昔話 → こちら

テキスト
「腰おれすずめ」語りの森HP日本の昔話 → こちら

感想の中で、話自体には何の問題もないのだけれど、話の内容が悲しい事柄を連想させる場合は、やっぱり語るのが辛いし今はやめようかと思う、ということが出ました。
わたしがそうだっだように、案外聞き手のほうは気が付かない、あるいは気にしないものかもしれません。
だったら語ればいいじゃないかというと、それはそうでもないようです。
なぜなら、語り手の悲しい気持ちや、語ってもいいのかどうかという迷いが語りに反映されてしまうので、話ほんらいの姿やメッセージを膜で覆ってしまうような、隠してしまうようなことになってしまうからだそうです。
なるほどそうだと納得しました。
語り手というものは、自分の状態をベストに保って、というかベストに持って行って本番に臨まなければと感じました!
そうできない引っ掛かりがどうしても解消できないならば、次の機会を待つことを決断しなければならないんですね。
楽しいなかにも学びがあり、今回もいい時間でした(*^▽^*)

4月のプライベートレッスン

ゴールデンウィーク、いかがお過ごしですか?
今のところ、当地では雨天と晴天が交互にやってきており、外出するには迷う日々です。

4月のプライベートレッスンは2件でした。
1日目
テキストを日常語に変える
「きつねの田植え」 語りの森HP → こちら
2日目
語り
「ペドロのふしぎな話」 語りの森HP → こちら

「きつねの田植え」は奈良県の話で、田植えの季節にぴったりですね。
かわいそうな話ですが、きつねは律義なところがあるんだと感心しました。
「ペドロのふしぎな話」はベネズエラの話です。
主人公が、ちょっとあちらの世界に行っていて、戻ってきたらすごい時間がたっていたというのと、反対に孫が生まれるくらい長くいたのに戻ったらほとんど時間がたっていなかったという話がありますが、この話は後者です。
あちこちに類話があるのなら、時間の経過について昔の人が抱いていた気持ちは人類の総意なんでしょうかね?
わたしは、こんな不思議な話が大好きです。

外国の昔話に続いて、日本の昔話もリニューアルされてました!
カテゴリーに分けられていて、同時にテーマ・キーワード・題名でも探せます。
ヤンさん、ありがとう!
そしてお疲れさまでした<(_ _)>

3月のプライベートレッスン

桜も菜の花も、いろんな花が咲き出しましたね。
まさに春!な感じです🌷
3月のプライベートレッスンの報告です(^^♪

1日目
日常語のテキストに変える
「めしを食わないよめさん」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』語りの森
2日目
語り
「仁王と賀王」『日本の昔話2』福音館書店
3日目
日常語のテキストに変える
「とほう」語りの森HP日本の昔話 → こちら

「めしを食わないよめさん」では、よめさんが正体を現した後は鬼になるわけですが、元はよめさんだから女の鬼なんだろうなあとわたしはなんとな~く今まで思っていました。
受講者さんは〝鬼ばば〟ではないかと考えられていて、そのことが話題になりました。
鬼ばばと聞くと、やまんばと同一な感じがします。
じゃあ、鬼の女とやまんばは一緒でしょうか?ということです。
そんなの考えたことがありませんでしたので、興味深く聞かせてもらいました。
昔話というのは、聞き手のどのような解釈も許容しますから、不正解はないわけです。
ですから、受講者さんは〝鬼ばば〟で、再話者のヤンさんは鬼の女とやまんばは別物だろうと解釈したので原話のとおり〝鬼〟にした。
どちらも正解ということです。
わたしは、考えたこともなかったことを知れて、これまたオッケイ?(笑)
要は、どこまで突き詰めてイメージをしっかりしたものにしておくか、ということでしょうかね。
漫然と読んでいたらスルーしてしまう。
痛いところを突かれた気持ちでした。
次はどんな話について勉強できるか、楽しみです(*^▽^*)

3月の日常語クラス

駅の改札の壁に、「ご卒業おめでとう」っていう手書きのポスターが出ていました。
桜の花を形どった飾り付きです🌸
そうそう、そんな季節ですね。
駅員さん、忙しいのに駅を利用する人たちのために心を込めてはるんやなとうれしくなりました。
次は、「入学おめでとう」のポスターを期待しております(^_^)

金曜日に三か月ぶりの日常語クラスがありましたので報告します。
語りで確認
「河童の薬」『日本の昔話3』福音館書店
「かちかち山」『語りの森昔話集4おもちホイコラショ』語りの森
ヤンさん「ねずみのもちつき」 語りの森HP → こちら
テキストの検討
「花さかじいさん」『語りの森昔話集4おもちホイコラショ』語りの森
「産神さまの運定め」『日本の昔話2』福音館書店
「ラ・レアールの修道院長」『語りの森昔話集5ももたろう』語りの森
「和尚おかわり」『日本の昔話1』福音館書店

「かちかち山」は、おばあさんが殺されてしまってしかもばば汁にされてしまうという、内容としてはきつい部分がありますので、語り手さんは自分の素のトーンより一段上げて、軽めで明るめに語ることを意識されたそうです。
聞かせてもらって、それは大成功だったと思います。
うさぎが、「たぬきさん、たぬきさん、やけどはどうや?」って聞くところなんか、声を出して笑いました。
わたしもこの話覚えます~~
覚えたい!と思う程の面白さでした(^o^)/

ヤンさんが語ってくれた「ねずみのもちつき」は愛媛県の昔話です。
お正月のおもちをつくために小豆を買いに行きます。
まず小豆を買いに行くのはなぜかというと、この地方はお雑煮にあんこのおもちを入れるからだそうです。
場所が変わると食べ物も随分違うんですね。
びっくりしました。
日常語の語りっていうのは、聞いているとほっこりします。
味が出るというか、優しい感じに聞こえて癒されるというか…
やっぱり日常語による語りは、聞いていて楽しいです。
次回も楽しみです(*^▽^*)