くまぜみとあぶらぜみ  byヤン

ごみを出してから、門柱で立ちどまり、やかましい垣根を見あげた。
虫おんちのわたしでも、ぱっとひと目で五匹発見!
シャンシャンシャンシャンシャン……
ずっと鳴きつづけているのかと思ったら、交代で鳴いている。
おお、みごとなカンニングブレス!
体を震わせ、ここぞとばかりに鳴いている。
体=声=いのち。
なにも、なにも、考えず。
体=声=いのち。
「あれって、だれやったっけ?」
毎年尋ねるわたし。
毎年答える夫。
「くまぜみ。昔はあぶらぜみのほうが多かった。温暖化でくまぜみが増えたんや」
「あぶらぜみは、ジージージー、やな?」
毎年尋ねるわたし。
毎年答える夫。
「そや。見たらわかるやろ。くまぜみは羽が透明やから値打ちもんやねん」
半世紀以上むかしの少年の目をする夫。
繰り返される年中行事。
平和。
ちなみに息子は、虫のプロ。
三歳からの興味を失うことなく、今はそれで食べている。
なんの役にも立たないことで……?
どうか、文科省に切られませんように。
どうか、戦場に行きませんように。
つくつくほうしが鳴くのを心待ちにしている ヤン

本との出会い よもやま   byヤン

夏休みの図書館は子どもでいっぱい。
読書感想文や自由研究の材料探しに、家族総出でがんばっています。
そのにぎやかなこと。
図書館員さんもたいへんです。
おはなしのおばちゃんも、こどもたちといっしょに夏休みです。
二学期に向けて、ブックトークの材料集めをしています。
子どもたちが自発的に本を手に取ること。
それだけを念頭に本を探します。
わたしは元々本が好きな子どもで、大学でも国文学を専攻していて、国語の先生
になって、いまはおはなしのおばちゃんをしています。
だから、わたしの人生のたくさんの時間が本を読むことで占められてきました。
こどものころ、わたし、本さえあればどんなことが起きても生きていける、と
思っていました。
文字が作りだす想像の世界に入りこむと、時間を忘れました。
その頃わたしが生きた想像の世界は、今も心の中にあって、お話を語るときに見
えています。
それがただの想像なのだと信じられないくらいリアルに。
カナダも、エチオピアも、ロシアも……、子どもの私が作りだした国々の風景が、
私の中にあります。
きっとほんとうの姿とは全然違っていると思いますが、その世界は今の私の時間
を豊かにしてくれています。
本が人の心を揺さぶる力はとても大きいです。
大きな感動は、人を行動にみちびきます。
主人公と行動を共にしたあと、子どもは生まれ変わります。
日常は、ひそかに新しい日常となっています。
その子にとっての「一冊」と出会えるようにと知恵を絞りながら、本を探してい
ます。
夏休みはまだまだ続きます。
今年こそは有意義な夏にしようと決意しての何十回目かの夏休みです(笑)
え?
夏休みやねんから、休んだら〜って?
おお、サタンよ立ち去れ〜
  ヤン

一難去って……byヤン

例のこぶとりの話、続編。
来ました来ました、人間ドックの結果〜
バリバリ……封を開ける音ね。
おお、食道炎!
そういえば、このところ空腹時に気持ちが悪かった。
ああ、悪性でなくてひと安心。
あのこぶは、ただの炎症だったのか……
疑心暗鬼を生ず。
が、なんだこれは!
コレステロールと血糖値がC判定なのはわかるが、もひとつG判定があるではな
いか!
ええ?
胸部レントゲン?
結節の影否定できず?
何とまわりくどい書きかただ。
あるのかないのかどっちだあ〜?
というわけで、CT検査を受ける羽目に。
こんどは自分で見られない。
レントゲンで輪切りにしていくんだって。
見たいなあ。
一難去ってまた一難。
待合室で同年のおはなし仲間にばったり!
わたしもあるねん。コレステロールやろ、食道炎やろ、胃のポリープやろ……
いつのまにか私たちも、病気の話題に事欠かない年齢になった。
そういえば、むかし、おばあちゃんたちが病名並べて得意顔やったなあ。
でもね、誰かが言ってた。
年寄りは、年寄りになるまで生きてきたのだから、それだけで偉い。
さて、わたしに、残り時間をかけるモノはあるか?
  ヤン

聖なる書物って、聖書?

ぽんです。
久々に連続投稿です。
さて、7/11に7月中級講座の報告をブログに載せました。
その中に「明かりをくれ!」(スペインの昔話 松岡享子/訳 おはなしのろう
そく30)がありました。
このお話、幽霊話であらすじを書くと・・・。
貧乏で7人の男の子を持つやもめ女(以下「母親」)は、村長さんの計らいで空
き家になっている立派なお屋敷に泊まることになります。
ところが、おっとどっこい。このお屋敷には幽霊が住んでいたのです。(よくあ
る展開) 夜になるとどこからともなく声が聞こえてきます「明かりを くれ!
明かりをくれ!」。母親は息子1に燃えている薪を渡し、「持って行っておや
り」。男の子達7人がその薪を声のする方へ持って行くと、そこに は幽霊
が・・・。きゃー。ところが幽霊は分厚い本を持っていたのです。そして、「明
かりを持っていてくれ。わしが本を読めるように」と一言。薪を かざしてやる
と幽霊は一心不乱に本をみ始めます。そして、読み終わると「この聖なる書を読
み終わらなければ、あの世には行けなかったのだ。百年 待ってお前達のお陰で
とうとう読み終えることができた。お礼に富を差し上げよう」(この部分は幽霊
の長い独白)。そして、この家族は幸せになりま した。ちゃんちゃん。
さて、長々書きましたが、中級の当日「この『聖なる書物』って聖書?」と質問
がでました。皆さん「たぶんそうでしょうね」とその場は終わったんで すが、
家に帰って原話と思われるとして担当の方から頂いた「この世の光」(『世界の
民話13 地中海』 ぎょうせい)のコピーを見てびっくり。
この幽霊が持っていた分厚い本は『文字がたてに書いてある厚い本』だったのです。
「文字がたてに書いてある本」????
えっ、聖書で文字が縦に書いてあるってことある?
じゃ、聖書じゃないの?それなら何????
疑問がどんどん沸いてきました。
さて、皆さん。
縦書きの文字って、世界中にほとんどありません。
ほんのすこ〜し、調べてみました。
エジプトのヒエログラフは縦書きだったそうです。
後は、日本語と中国語。つまり、漢字を使う文字ですね。
それと、モンゴル文字。
ところが、このモンゴル文字は古いウイグル文字が元になっていて(今のウイグ
ル文字とは違うらしい。今のウイグル文字は横書き)。そのウイグル文 字は
「中央アジアのウイグル人が古く用い、モンゴル文字のもとになった表音文字。
起源はローマ字アルファベットと同じく、シナイ文字から出ているが、 直接に
はネストリウス派キリスト教会が用いた、シリア文字の変形のソグド文字がもと
である。」(コトバンクより)
コトバンクにはもっといっぱい載っていました。また、その他、ウイキペディア
やら何やら、ネットで検索してみました。
が、やればやる程、わからず。もともと基礎知識がないので、余計ちんぷんかん
ぷん。
ああ、「聖なる書物って聖書?」って思っただけなのに・・・。
それとも、このネストリウス派(どうやら、シリアやペルシア辺りで布教してい
たらしい)が関係してるのか。
「このネストリウス派は自称は東方教会。アッシリア教会とも呼ばれ、近世には
カトリック教会と合同した一派はカルデア教会とも呼ばれた」らしい。
(全部「コトバンク」より)
それなら、やっぱり聖なる書=聖書???
ああ、もうわからん。
誰か、少しでも知識のある方、教えて下さい。
Help me.!

7月日常語勉強会  byぽん

ぽんです。
梅雨が明けましたね。
我が町大阪は、これからの10日間が一年で一番暑い時期。
そして、7月の24・25日は天神さんのお祭り。
0才〜5才と13才〜19才の間住んでいた母の実家の裏に小さな天満宮があり
ました。
もちろん天神さんなのでお祭りは7/24・25。
そして、たまたま母方の祖父の誕生日が7/24。
と、いうわけで、梅雨明けから天神さんのお祭りまでの期間は、私に取って、な
んだか特別な懐かしさを持った期間です。
さて、それはええとして。
17日(金)はババ・ヤガーの日常語勉強会でした。出席者は8名+ヤン先生。
台風がやってくるということで、ヒヤヒヤものだったんですが、どうにか無事に
終われました。
この日のお話。
語り「つぶ婿」 
語り「ちょうふく山のやまんば」
テキスト「夢見小僧」
テキスト「太郎の欠け椀」
テキスト「良弁杉」
「良弁杉」はヤン先生の本『子どもと家庭のための奈良の民話1』に載っている
お話、
あとの4つは『日本の昔話①〜⑤』小澤俊夫/再話 福音館書店/刊に載っています。
日常語勉強会、諸事情により今は休会者の方が数名いらっしゃいます。
淋しい限りですが、残ったメンバーは意欲十分。
先月語ったかと思ったら、もう今月は新しいテキストに挑戦される方もいらっ
しゃいました。
来月は、暑いので勉強会はお休み。
次は9月の第3金曜日です。
            ぽん