月別アーカイブ: 2018年9月

今週のおはなし会 🌂

26日(水)
学童保育
おはなし「はんてんをなくしたヒョウ」『おおきいぞうとちいさいぞう』アニタ・ヒューエット作/大日本図書
おはなし「ヤギとライオン」『子どもに聞かせる世界の民話』矢崎源九郎編/実業之日本社
絵本『チコときんいろのつばさ』レオ・レオニ作/さくまゆみこ訳/あすなろ書房
絵本『つくえはつくえ』五味太郎/偕成社

子どもたち、「疲れたあ~」といいながら部屋に入ってきました。
1学期、地震・台風・大雨で休校になったのでね、穴埋めに、水曜日なのに6時間授業だったんですって。授業は45分のままで休憩時間が短縮だったんだって。
そこへもってきて連日運動会の練習。
しかもさっきまで学童のお誕生日会。
そら疲れるわな😿

1年生「それってさあ、雨が降ったからペンキが流れたんとちがうん?」
2年生「おばちゃん、そういうてはったやん」
5年生「水性ペンキやな」

わたし「おいしい肉って何のことかわかりますか?」
1年生「???
上級生「ヤギ❢❢
1年生「???
わたし「トンカツちゃうで」
1年生「???

はい、お疲れさま~笑

28日(金)
1年生 朝学習
おはなし「鳥のみじさ」『日本の昔話3』おさわとしお再話/福音館書店
おはなし「めんどりちゃん」語りの森HP《外国の昔話》村上再話

「鳥のみじさ」は日常語で語りました。
日常語で語ると、自分だけに語ってもらっているような気持ちになるのね。
おはなしを聞き慣れていない子でおしゃべりの子だったら、掛け合いでしゃべろうとするの(笑)
わたし「おへそから鳥の羽がぺろっと出てきてん」
子ども「それな、あんな、あんな」
わたし「黙って聞き!」
こども「あんな、あんな、えっとな」
わたし「な、わからへんやろ。黙って聞き!」
そのせいでストーリーが中断しても、他の子どもたちはまったく気にしないで、にこにこしながら聞いています。

「めんどりちゃん」は、頭を振ってリズムを取りながら聞いていました。
ただ、きつねどんが出てくると、「おっと!」と言う感じでぐっと集中。
きつねどんがしちめんちょうちゃんたちを次つぎ食べるところは、口をあんぐり開けてましたねえ(笑)

先生「楽しいお話聞かせてもらったねえ」
子ども「めんどりちゃんは最後は楽しくなかった・・・」
なるほどね、最後を喜ぶ子とそうでない子がいるだろうとは予想していました。
4、5歳児はほぼ全員喜んだ。4、5歳児はめんどりちゃんだけに感情移入をしていたんだと思う。
1年生はほかの鳥たちにも思いをかけた子がいたんだ。
2年生はどうだろう??
でもまあ、カラッと、笑い話ね~

あしたは図書館のおはなし会。

また台風が近づいているので、みなさま、くれぐれも気を付けてくださいね。

おはなし入門講座🌸

今年もおはなし入門講座が始まりました。
「わお~、なつかしいなあ」って思ってくださっているあなた💖
あなたにもそんな初心なときがあったのですよ😊

ことしもやはり「えっ❣ 覚えるんですか❓」というかたが数人いらっしゃいました(笑)
え? あなたもそうだったって?
で、だまされてここまで来てしまったって?
でも、たのしいでしょ。それでいいのだ。終わり良ければ総て良し。

なぜ十年も二十年も入門講座を続けているかっていうとね。
もとよりわがサークルのメンバーを増やすためではありません。だって、がらがらどんはメンバーは4人までって決めてるからね。(そう、うちはめっちゃ弱小なのだ)
語る人を増やすため、いや、お話を聞かせてもらえる子どもを増やすためです。
いろいろな考えの語り手はいるけれど、ヤンは、「自分のためではなく、子どもに語りたいって思う語り手」を増やしたいの。
わたしたちの未来のために。
相手は、わが子、わが孫、近所の子ども、図書館に来る子、地域の小学校の子ども・・・

言い古された言葉だけれど、おはなしに上手下手はありません。
あるのは、愛だけ💖
それと、うまく伝えるための技術がある。
ババ・ヤガーはその精神と技術を学ぶところ。

今年はメンバー14名で始まりました。
赤ちゃん連れのお母さんからおばあちゃん世代まで、いつも幅が広いのが楽しいです。
12月の発表まで、頑張ってついてきてくださいね。
今は自信がなくても大丈夫。誰でも最初は初めてです(笑)

再話勉強会📖

ババ・ヤガーの再話勉強会は、4カ月に一度あります。
メンバーが、再話したい昔話資料を持ち寄り、みんなで再話します。
前もってお家で予習してくることになっています。しっかりやってくる人、電車の中でやって来る人、出たとこ勝負の人、いろいろですが、勉強会では、みな集中します。
集中しすぎて、ぼ~っとなるので、ヤンはちょっとほかのことを考えたりします(笑)

語り
「はらぺこきつね」『世界の民話3北欧』櫛田照男訳/ぎょうせい より再話
「金の斧」『山城和束の昔話』京都府立総合資料館 より再話
前回仕上げた再話を語って聞いて確認しました。
机の上ではOKでも、語ってみると語りにくかったり、聞いてみると分かりづらかったりするものです。今回も、それぞれ2~3カ所変更しました。
どちらも短いけれどよくできた話で、みなで「語りたいねえ」といい合いました。

検討
「三羽のチョウ」『出雲の昔話』立石憲利他編著/日本放送出版協会
「なんでもないもの」『フィンランドの昔話』高橋静男他訳/岩崎美術社

「三羽のチョウ」は色彩もきれいで三回のくりかえしも軽やかです。それをいかに生かすかが腕の見せ所(笑)
短い話なので、どうしても言葉を入れたくなるのですね。説明しないで感じさせる・考えさせる再話をめざしたいです。
この話は「兄弟仲良く」を解いていますが、兄弟に限らず「人間同士仲良く」がテーマの類話があります。再話するとき、語りついだ人の思いに敬意を表して、テーマは変えてはいけません。

「なんでもないもの」は、北欧らしい話です。
長い話なので一度の検討では終わらず、きょうは前回の続きをやりました。
原話には、矛盾点がいくつもあって、何とか回避しながらやって来ましたが、いよいよ大団円になって、矛盾をどうすることもできなくなりました(笑)
もういちど次回に持ち越しです。
この話は『かぎのない箱』ボウマン・ビアンコ文・瀬田貞二訳/岩波書店所収の「どこでもないなんでもない」とほとんど同じです。読み比べてみましたが、「なんでもないもの」にあるような矛盾はなく、本当に楽しめました。ただ、読み物になっているので、このまま語ると聞きづらいです。

10時から15時まで、みなさまお疲れさまでした。
でも楽しかったね~といってお開きになりました💖

今週のおはなし会 🏃

暑いのやら涼しいのやら分からない気候にもかかわらず、元気な幼稚園児と遊んできました。
ほな、いってみよー

18日(火)
5歳児
ろうそくぱっ
おはなし「ヤギとライオン」『子どもに聞かせる世界の民話』矢崎源九郎編著/実業之日本社
おはなし「めんどりちゃん」語りの森HP 村上再話
ろうそくぱっ
まだまだ落ち着かないかなあと思って、軽~い話をふたつしました。
あはは。軽かった~
子どもたち「短~い」
子どもたち「また短~い」
さて、10月からはしっかりした話を持っていきましょう。

20日(木)
4歳児
ろうそくぱっ
おはなし「めんどりちゃん」語りの森HP村上再話
おはなし「じいとばあ」村上再話
おはなし「くらいくらい」語りの森HP村上再話
ろうそくぱっ
元気いっぱいのこの学年。
おもしろかった~
「もっと!」っていうのを振り切るようにして「おしまい」にしました。
「くらいくらい」は、語りはじめると、いちばんにやんちゃなA君が先生の所へそそそっと逃げていきました(笑)
ふつうは、間(ま)を取るたびに、どひゃっと笑うんだけど、今日の子どもたちは違った。笑うんじゃなくて、声をそろえて「きゃああああ~!」って叫ぶの。こわくないくせに。
最後、「おばけ~」で終わったら、A君がだきついてきて、「もう一回やって!」だって。
「また今度ね」っていったら、蛍光灯の壁スイッチの所へ走っていって、パチッと消した。
みんながまた「きゃああああ~!」
さて来月も、「くら~い、くら~い」やろね(笑)

9月研究クラス 🌰

暑い暑い夏を乗り越えて、地震と台風を乗り越えて、やっと学びの季節がやって来ました。
残暑のなか、研究クラスの熱い発表がありましたよ~

レポートと語り
「きんぷくりんとかんぷくりん」
「きんぷくりんとかんぷくりん」は、和歌山に伝わっている話を、発表者のグループが、かつて再話した話です。
キンプクリン、カンプクリン、という音に興味があって調べ始めたとのことです。
話型名は「いかとするめ」
類話を比較しようと、日本昔話通観、日本昔話集成、日本昔話大成から、資料を集められるだけ集めてきて詳細に比較してくださいました。全部で27話です。その一覧表のすごいこと。めっちゃ面白いのです。
「キンキン、カンカラカンノカン」「ジョジョラノジョン、ガガラノガン」「ヌラクラ、ヒッカラカン」・・・。
笑い話に属する、とんち話です。だから、大分では主人公は「吉四六さん」になっています。
落語にもあるということで、当日ユーチューブで聴かせてもらいました。落語の題は「テレスコ」です。「テレスコ、ステレンキョウ」
かぶちゃん、落語家、だれやったっけ?おもしろかったね~
さらに、各話を日本地図に落として、分布図を作ってくださっていました。
うひょ~~
この話は東北と西日本に分布していて、なぜか関東地方と近畿地方にはありません。
なんでないのやろか?
落語のせいやろか、と思いましたが、鎌倉時代の文献『沙石集』にもあるとのこと。ずっと古いんですね。

語り
「なまくらトック」
ずいぶん慣れて楽しく語られているなあと思いました。
この話は演じないと面白くない話です。でも、だからといって、登場人物の気持ちになりきると、リアルになって面白くありません。かご(ヤシの木、葉っぱ)とトックの対照的なキャラクターをばちっと決めてしまって、やりとりを楽しみます。
かごはどこまでも朗らか元気に。トックはどんどん怠け者になっていく。で、ふたりの落差が激しくなって、最後の嫌なものをつめて帰ってくるところがピークね。うまくやれば子どもたちは飛びあがって叫びますよ(笑)
「銀貨」
これも、ずいぶん慣れて、ああ自分のものにされているなあと思いました。
最後の所は、ふっと涙が出たよ。
だれだって、偽物扱いされたり役立たずっていわれたりするでしょ。そんなことない?ヤンはあるよ😿

比較研究
「呪的逃走」のモティーフ
ケルトの昔話「鳥たちの戦争」「スモール・ヘッド」を読みました。呪的逃走を探すのも比較するのもおもしろいけれど、読むだけでも面白い。語りたいなあと思うけれど、長すぎる~
一覧表を秘密基地で更新しているので見てくださいね。

はい、きょうは、パソコンの調子の悪いかぶちゃんに代わって、ヤンが報告しました~
補足をよろしく~💖