新しい年が明けました。
みなさん、どんな年越しでしたか?
どうぞ、穏やかなよい年となりますように。
昨年は、新型コロナウイルス感染症のおかげで、否が応でも自分の生きかたを見つめ直すことになりました。これを、つらかった思い出で済ますわけにはいきません。
人類の片隅に生きる個人として(たいそうやなあ~笑)、ここから学ぶべきことはあるはずです。
おはなしを語ることは、我が子から出発して、いつの間にか、幼稚園、小・中学校、図書館、学童保育と、公教育の場での活動に広がり、それが当たり前の日常になってしまっていました。
多くの子どもたちと物語を共有する愉しさ。それは、子どもの心の育ちに関わることのできる喜びでもありました。
その語りの場がいかにもろいものかを、コロナ禍が教えてくれました。
いま、子どもが生でおはなしを聞けるのは、ほとんど家庭内しかありません。
私たち語り手は、おはなしが、どんなに子どもの成長する力になるかを、身をもって知っています。
だから、お家の中で、大人が子どもに語ってやってほしいのです。
そのわずかな時間が、ストレスに疲れた大人の心もいやすに違いありません。
子どもと大人の心をほぐし、心を安定させてくれ、励ましてくれます。
コロナがいつ終息するか分からないけれども、元日の今日から、語りの森の基本に立ち返って、何ができるかを考えていきます。
え?
語りの森の基本って?
トップページのメッセージ、貼り付けますから、読み直してね。
おさないころ、母の腕に抱かれて聞いたさまざまな歌。
父の大きなあぐらの中で聞いたおかしな話。
五右衛門風呂をわかしているおばあちゃんの横で聞いたふしぎな話。
耳の奥には、愛した人の声、愛してくれた人の声が、体温やにおいとともにのこっています。
それは幸せの記憶です。
こんどは、あなたの声で、あなたの愛する人に語りませんか。
わくわくドキドキする話、けれども必ず幸せになる話、たまにはほろっと悲しい話。
昔話は、人生の知恵の宝庫です。
ここにのせるおはなしから、あなたの心に響くものを受けとって、あなたの声で語ってください。
「 こんなすてきなおはなしを見つけたよ 」 って、愛する人に語ってください。
これは、何百年、何千年と、自然災害やさまざまな感染症等におそわれながら、それでも次の世代へと口伝えてきた昔話のたましいなのです。
さあ、がんばるぞლ(╹◡╹ლ)