コロナ禍の中、きのうは、オンラインによる昔話の語法の勉強会を開きました。
詳しい報告は、かぶちゃんが、あらためてやってくれます。
お楽しみに~
きょうは、昨日言い忘れたことを、ここで書いておこうと思います。
12月にリアル会場でやったときは説明したんだけどね、昨日、いい忘れたこと。
「まほうの鏡」の後半、主人公の狩人が、魚と鷲と狐に手伝ってもらってお姫さまから隠れるところ。
前半で命を助けた魚、鷲、狐に隠してもらうんだけど、助けた順に助けてもらう。順番が入れ違っていない。抽象的です。
それから、魚は狩人をのどの中に隠しますね。どんだけ大きな魚やねん!
鷲は、狩人を背中に乗せて飛び立ちますね。どんだけ大きな鷲やねん!
これらは、物理学を無視している。
どちらも典型的な昔話の語り口です。
ここまでは言いました。
昨日、極端性についてお話しできていなかったんです。
魚は、魚の属性にぴったりの隠し方をするんだけど、深い海の底まで行きます。極端に深いのです。
鷲も、鷲の特性にぴったりの隠し方をする。空高く舞い上がり、天の果てまで飛んでいきます。極端に高いです。
これで、この物語の世界が、極端に広がりますね。ファンタジーとして面白いところです。
では、狐は?
狐は穴を掘ります。お城のお姫さまの椅子の下まで掘ります。
狩人は、お姫さまが鏡を見ながらすわっている椅子の下にかくれるのです。
極端に近いです。
極端に近かったために、お姫さまは狩人を見つけることができなかった。
意味深いと思いませんか?
この場面は、昔話の極端性という性質が、ファンタジーの世界を成り立たせていて、人生の深い意味を教えているということが読み取れます。
あらあ、大事な事なのに、いい忘れちゃったよ~
いま、読んでおいてね。
でね、そういうことを知って語るのと、知らずに語るのとでは、語りかたが違ってくると思うのです。
だから、語法の勉強は大事o(* ̄▽ ̄*)ブ
ところで。
きのうは、無料版のズームでやったんだけどね、ほら、途中で、「あと10分です」とか出てくると、集中できなくて困った。2回休憩を入れたんだけど、その出入りがまた神経を使ってねえ。一人対多人数で講義するには無料版は無理ですね。
もし次回もやることになったら、ケチらないで有料版で、余裕でやりたいと思っています。
みなさん、参加してくださいね~
あ、それから、昨日のは録画があるので、みたい人は、連絡ください~