入学を迎える前に、国語の教科書に出てくる名作を子どもたちに楽しませておきましょう~
なんて、書いたら、学校の先生に怒られるかな?
子どもの頃、教科書をもらったら、すぐに読んじゃったって経験ありません?
私は、そういう子どもでした。そして、教室で習ったらちっとも面白くなかった、といういやな子でした~
1年生でかならず出てくるロシアの昔話「おおきなかぶ」
絵本になってますね。
A・トルストイ再話/内田莉莎子訳/佐藤忠良絵/福音館書店
昔話絵本の中でも3本の指に入る名作です。
この話は累積譚こちら⇒《昔話雑学》で、体の大きい者(おじいさん)からディミニエンドして最後は最小のねずみでおしまいという、とってもきれいな形をとっています。
かぶはたった一つ。⇒孤立性
かぶはめっちゃ大きい。⇒極端性
引っ張るときの掛け声をふくめ、同じ言葉が繰り返される。⇒抽象性(同じ場面は同じ言葉で繰り返す)
一番小さな一番最後の存在が決定的な力を持つ⇒最後部優先の法則
とまあこう書けば、昔話の語法の勉強の典型例みたいですね(笑)
でも子どもはそんなこと知りませんからね。
めっちゃ大きなかぶにびっくりし、次々走って出てくる者に歓声を上げ、繰り返しのリズムにのって楽しみます。
うんとこしょ、どっこいしょは、みんな必ずいっしょに歌いますね~
テーマなんてどうでもいいんです。
教訓はいりません。
お遊びですから。
さて、今日ご紹介したいのは、『「おおきなかぶ」はなぜ抜けた?』という昔話についての本です。
小長谷有紀編/講談社現代新書
世界じゅうの昔話や伝説について、その成り立ちやら多様な伝承の形を、分かりやすく説いています。
目次の一部を紹介します。
*なぜ「じゅうたん」が空をとぶのか?
*森にお菓子の家があるのはなぜか?
*英雄らしくない英雄が人をひきつける理由
*おなあさんはなぜ桃を食べたのか?
などなど、ね、読みたいでしょ~
「おおきなかぶ」の論考に、こんなことが書いてましたよ。
もともと「おおきなかぶ」は子どもの遊び歌だったらしいのです。それでね、「大きな仕事を成し遂げるには、みんなが力を一つに合わせることが大切だ」とか、「仕事を成し遂げるには、最後のひと踏ん張りが大切だ」とか、そんなことはどうでもよくて、子どものように素直にあるがままに受け入れて、ただただ楽しむことだって。
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きのうのHP更新は、久々に《日本の昔話》
愛媛県の子育て幽霊譚「幽霊和尚さま」
菜の花の季節に語ってくださいね~
わたしはこの絵本を大人になってから知ったんですよね。
多分、昔ばなし大学の講義ではないかなと思います。
当然のようにみんな知ってる前提でしたけど、わたしは何もかも新鮮という(笑)
子どものようにあるがままを受け入れて楽しむんですね。
大人になってもそれはできるんですけど、やっぱり子どもの時に出会いたかったなあと思います。
子どもの時に出会いたかったことって、ありますよね・・・
小学校に入るときに、1こだけ習い事をさせてあげるって言われて、ピアノにしたんよね。今から思えばバレーにすればよかった・・・
あ、ちゃうか。