日別アーカイブ: 2022年4月13日

4月の初級クラス

春というより初夏を思わすような陽気の中、新年度初回の初級クラスが開催されました。
残念ながらヤンさんは欠席でしたので講評は無しでしたが、語る予定でなかった方々も飛び入り参加して、それぞれの方々の感想や質問などの時間を共有しました。

手遊び ハンバーグ

ハンバーグ ハンバーグ モグモグモグモグ ハンバーグ
ピーマン ピーマン モグモグモグモグ ピーマン
パンの耳 パンの耳 モグモグモグモグ パンの耳
スープ スープ モグモグモグモグ スープ
シータケ シータケ モグモグモグモグ シータケ

1.世界の果ての井戸 /  語りの森昔話集5 ももたろう/  語りの森

練習不足で皆さんの前で語るに至らないとおっしゃっていましたが、語りの間、膝に置いておられたテキストは「お守り」で終わりました。他の方の語りを聞くと、自分が選んだお話よりも素敵に思えるとの事。
確かに昔話は知れば知るほどいいお話がいっぱいで、時に自分が選んだ話とは向かい合いすぎて「隣の芝生は青い」現象が起こる事もあるのかもしれないなと思いました。
これは「かえるの王様」の類話で、それよりも内容がやわらかく(王様→お母さん)短めなので小さい子にも向くとの事。

2.主人と召使い /  語りの森HP外国の昔話 こちら→

旧ソビエト連邦の構成国だった頃のアルメ二アのお話なので、お金の単位がルーブルになっているとの事。歴史を感じますね。
日頃から、語りの森HPのおはなしひろば こちら→
をお嬢さんとよく聞かれていて、お嬢さんが好きな話で覚えられたとのこと。
親子で語りを楽しんだ後、そのお話について感じた事を言い合う豊かな時間、いいですね!
語りの中で怒るシーンが何度か出て来るのですが、後でご自分で聴くとコワすぎる、キツすぎると感じるとの事。
語り手さんはとても良く通るいいお声で一気に語られる。これは笑い話なので、本番では聞き手が笑う「間」を大切にすれば良いのではとTさんよりアドバイス。

3.みつけ鳥 /  語るためのグリム童話3/  小峰書店

ラジオで聞いて好きになり、選んだお話。1話目の「かめのピクニック」よりも覚えるのに時間がかかったのは、単にお話の長さの違いでしょうか。
お話の中に3回の同じくり返しがあるが、言葉が違う事に意味はあるのか疑問に感じながらも、テキスト通り覚えられたとの事。
Tさんより、3回のくり返しは同じにしても良い場合が多々あるが、話によってはちゃんと意味があって言葉を変えている。ヤンさんの再話の中から比べてみると良い。

4.三人兄弟 /  語るためのグリム童話6/  小峰書店

入門講座でひと月かけて選び、覚えたお話。働く事の尊さ、美しさがあるお話が好きで、このお話は三兄弟が仲が良いところが特に好き。将来に夢を持てないような子ども達にこういうお話を通して伝えていけたらいいと思われているとの事。
2話目に語りたいお話の候補が、この日聞かれた中にあったようですよ。読んだ時よりも、聞き手になってその魅力に気づくお話ってありますよね♪

5.くるみ割りのケイト /  おはなしのろうそく10 /  東京子ども図書館

練習量が前半に偏りがちになってしまっているのが、実際に語ってみるとよくわかるとの事。これって皆さんあるあるだと思います。
この語り手さんが最近ペーチカで語った「七羽のからす」について、洗礼など宗教的な事が理解しにくく、ご自分が語るのはどうかなと思っているとのお話に、Tさんが熱くこのお話の良さを語ってくださいました。ヤンさんもHPの井戸端会議で語った時の実体験や、洗礼についても書いておられます。 こちら→
ヤンさんの日記のように、子どもの反応からお話の深さ、そして子どもの能力の高さを目の当たりにする、そんな日々が早く戻ってきますように~

6.三つのオレンジ /  語りの森昔話集5 ももたろう/  語りの森

これを語って下さった大先輩は、他の方々に温かく、時に熱くコメントを下さって、ご自身の語りについては何もおっしゃらないままでした。(突っ込むべきでした!)
でもその後、ご自身がまず語りを「聞く体験」をそれこそ様々なサークルでたくさんされた事、そこから語りの森で学びを深められ、ご自身で色々と「気づく事」によって「今がある」という貴重なお話を聞かせていただきました。

最後になりましたが、今期より初級クラスの報告をさせていただく事になりましたフルーツです。よろしくお願い致します。
個人的には今回の一番の学びは、常にいつでも語れる話を用意しておく事の大切さです。今回のような突然語れるチャンスを逃さないために!

次回は5月10日(火)です(^^)