月別アーカイブ: 2022年12月

熊野古道2🏞️

熊野古道っていうのは、熊野三山へ詣でるための道。
熊野三山っていったら、熊野本宮と、速玉大社と、那智大社ね。
熊野信仰が盛んになったころから千年くらい使われてきた道なんだって。
大阪や奈良、三重などを結んでいる。
ルートはいくつかあるんだけど、この旅で歩いたのは、中辺路の速玉大社から那智大社へ向かう途中の、高野坂と王子浜を中心にしたほんの短い区間です。

宇久井から三輪崎まで電車で行って、三輪崎のコンビニでパンとお茶買って、出発です。

すぐに道を間違えました~
でも、この高野坂の看板のとこに、ひとりのおじさんが現れて、「どこへ行くんや」って聞いてくれてね。
「高野坂です」っていったら、「まっすぐ行ったらあかん。ここ左へ行ってあとは川に沿って歩くんやで」と教えてくれました。
ところが、お礼をいって、あたりを見たら夫がいない。
さっさとまっすぐの道を行っていたのです。
いっつもです。間違えても立ち止まることを知らない人です(┬┬﹏┬┬)
わたし「おおお~~~~~い」
夫「やっぱりな」
わたし「(心の中で)なにがやっぱりやねん!」

ロ〇ソニンと杖に助けられて、ひたすら山道を歩きました。山道といっても、山の向こうはずっと海岸が続いているのですが、道からは見えません。

石垣のあいだに石畳の道が続きます。
しんとして、人にも会わず、ちょっと心細くなりました。

ようやく、坂を上って下りきると、こんどは浜辺の道です。
これがまた、石ころコロコロの海岸で、しかも遠い~~
膝にはきつい道で、こけつまろびつ進んでいきました。

もちろん、宿に戻ったら、ひたすら温泉で疲れをいやした次第です。

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きょうのおはなしひろばは、フランスの昔話「金のひげの巨人」。
笑って聞けるなが~いおはなしです。
テキストは《外国の昔話》にUPしてるので、ぜひ語ってくださいね。

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再話入門から再話クラスに入会された仲間が、クリスマスにちなんだ話を再話されました。
「小さいコマドリくん」です。
語りたい方もおられるかと、秘密基地のプレゼントにUPしました。
ババのメンバーのかた、ご覧くださいね~

 

 

おはなし入門講座第4回(最終回)

こんにちは、チーコです。

今日は2022年度入門講座の最終回!
皆さんがご自身で選び覚えたおはなしを、おはなし会形式で語っていただきました。

皆さん、ちょっぴり緊張の面持ちで集合されつつ…、
それでは、スタートです!


1.ヤンさんよりご挨拶
「生の語りは緊張しますし、慌てますし、失敗もします。
でもそれがいい!
思いっきりやってください💛」

こんな温かいメッセージで、皆さんにっこり。空気もほぐれました☺


2.手あそび
メリークリスマス メリークリスマス メリークリスマスクリスマス トゥーユー
メリークリスマス メリークリスマス メリークリスマスクリスマス トゥーユー Oh!


3.おはなし
さあ、メインのおはなしの時間です。
(残念ながら今日はおひとりお休みということで、)計7つのおはなしを聴くことができました。
バラエティーに富んだおはなしたちで、とー---っても面白かったです!!

1.三匹のくま
(出典『語りの森昔話集4おもちホイコラショ』)

2.ねずみのすもう
(出典『おはなしのろうそく18』/東京子ども図書館)

3.お月さまの話
(出典『おはなしのろうそく31』/東京子ども図書館)

4.ねむりねっこ
(出典『語りの森昔話集2ねむりねっこ』)

5.しんぺいとうざ
(出典『語りの森昔話集3しんぺいとうざ』)

6.小さな赤いセーター
(出典『愛蔵版おはなしのろうそく4』/東京子ども図書館)

7.お経をわすれた和尚さん
(出典『語りの森昔話集4おもちホイコラショ』)


4.感想
みんなで輪になって、それぞれ感想を話していただきました。
以下、感想順に掲載します。

○「お月さまの話」を語ったAさん
覚えることに苦労した。年長の息子に練習に付き合ってもらった。
新しいおはなしをどんどん覚えたい気持ちと、今覚えたこのおはなしを忘れたくない気持ちとある。
可愛いおはなしだと思いこの話を選んだ。月を見るとこのおはなしを思い出す。

○「小さな赤いセーター」を語ったBさん
平和で誰も死なないおはなしを選んだ。
日ごろ勉強を教え教わるのとは逆の立場で、小二の娘に指摘されながら練習した。
自分の声を録音して耳から聞くことでやっと覚えることができた。
繰り返す内容の細かな表現の違いに戸惑った。
おはなしを思い出そうとすると視線を上に向けてしまう。語りながら目線をどこに置くか困った。

(→ヤンさん:まずは、一言一句テキストのとおりに覚えるようにしましょう。5年間は我慢。
そうしているうちに、自分自身の言葉のセンスが磨かれ広がっていきます。すると、どうしてもこれは聞き手にとっておかしい、直した方がいいという箇所が分かってきます。
目線に関しては、やはり原則は聞き手に持っていきましょう。でも思い出すときなんかはさりげなくそらして大丈夫。)

○「三匹のくま」を語ったCさん
4歳息子に語りたい。悪者がいないし、全体の雰囲気がいいと思ってこのおはなしを選んだ。
淡々と練習するのが嫌になったり、覚えきったところでまた嫌になったり。
発表中は、今自分がどこを語っているのか見失いそうになった。
ものの質感などを表現するのは難しい。
おはなしは、生活につながった空想が広がる良さがある、子どもに良いと思う。

(→ヤンさん:くまの大中小の大きさを、変化をつけて語ってみてもいい。表現に幅が出る。
そうすることが楽しいのでれば演じるのもあり。)

○「お経をわすれた和尚さん」を語ったDさん
楽しいおはなしということでこれを選んだ。
短いおはなしだが、一言一句正確に覚えることは難しい。
緊張するとテキストと違うことを言ってしまう。
お経をどこまで誇張して唱えるか考えたが、本番では思い切ってやった。
小一娘にはまだ一度も聞かせていないので、これから語る予定。
テキストを読み聞かせるのもいいが、それはやはり本と向き合っている。
覚えて子と向き合って語るのとは違うことだと思う。

(→ヤンさん:小学校でききみみずきんメンバーがこのおはなしを語ったときは、生徒たちに大ウケでした。)

○「しんぺいとうざ」を語ったEさん
一通りおはなし集を読んだ後、もう一度読みたいと思ったおはなしを選んだ。
動物が好きなので犬が出てくるというのも◎。
同じ事象を異なる表現で語るところがごっちゃになる。
緊張してどこかのシーンを飛ばしたかも?

(→ヤンさん:飛ばしてないですよ、大丈夫でした。
いつでも語るときは緊張するものだけど、しっかり覚えたという自信があると変わってきます。
おはなしを覚えるのは、とにかく地道な作業だけど難しいことではない。根気よく積み上げていけばできます。)

○「ねずみのすもう」を語ったFさん
日本の昔ばなしが好きなのと、悪い人がおらずおじいさんがとてもいい人なところが染みるのでこのおはなしを選んだ。
小三娘の指摘を受けつつ練習した。
気が付くと小声になってしまっていたが、本番では「聴いてもらう」スイッチを入れて語れた。
また語りたいと思う。
ほかの方の語るおはなしも、どんなはなしなのだろうと引き込まれて聴くことができる。
語りとは祝福であり、とても大事な場だと感じた。

○「ねむりねっこ」を語ったGさん
スロベニアのめずらしいおはなしを選んだ。
地域性が表れているし、最後の一文も面白い。
自分が読んで楽しかったものだと、語るときにもそれが伝わるかなと思う。


5.ヤンさんよりまとめ
「お疲れ様でした。どのおはなしもとても面白かったです。
おはなしの語りは、人に伝えて仲間を増やしていく、
それだけの値打ちがあるものだと思います。
今はコロナで子どもたちに直接語る機会は限られているけれど、
コロナはいつかは終わります。そのときからが皆さんの出番です。
それぞれの地域に帰ってからも、どんどん語って楽しんでくださいね。」


6.勧誘
最後に、ききみみずきんとババ・ヤガー初級クラスへのお誘いをさせていただきました。
これからも語りをやっていきたい、学んでいきたい! という方は、
ぜひともご参加ください(*^^*)


以上です。

いや~~楽しかった! いろんなお話を聴けて、今日も耳福でした。
ありがとうございました。

今後とも、語りを通じてご縁があれば嬉しいです。
受講生の皆さん、大変大変お疲れ様でした!

熊野古道🏞️

紀勢本線の宇久井(うくい)駅から車で10分足らず、宇久井半島という小さな半島の小高い山の上に宿はありました。

とりあえず温泉!
大浴場と、露天風呂が3つ。どれもオーシャンビューです。
露天風呂はのぼせることもないし、いつまでもつかっていました。
これぞ、正しい老後の過ごし方です。
食事は、海だもんね、新鮮な魚介類。けど、マグロ攻めでちょっと閉口しましたが。茶碗蒸しは、まぐろよりかしわのほうが好きよ~
いっぱい食べて、しあわせもいっぱい。
正しい老後の過ごし方です?

翌日は雨模様。傘を持って宇久井半島をちょっとだけ探検しました。

海岸にほら穴があります。

明日は今回の旅の2つ目のハイライト「熊野古道」を歩きます。

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今日は《日本の昔話》アイヌの「黒い玉、白い玉」をUPしましたよ。
語ってくださいね~

日本一長い路線バスその2🚌🚌

9時15分、いよいよ大和八木駅発車です。
路線バスといっても、さすが距離が長いので、観光バスのような乗り心地の良いバスです。
最終地点新宮まで行く人は、わたしたち含めて8人だけ。
途中での乗り降りもあるけど、めっちゃ少なくて、がらがらです。採算とれるのかな?

十津川沿いを、バスはひた走ります。
狭い急カーブもなんのその。だいたいが十津川って、紀伊山地を曲がりくねって流れてるのね。その川と山のあいだにへばりつくように集落がある。その集落のためにこのバスは走っているのです。

かわいいラッピングでしょ~

とちゅうに谷瀬(たにぜ)のつり橋があります。
長さ297メートル高さ54メートル!
これが揺れるのよ~~~~
が、しかし、今回はメンテナンス中で渡れませんでした。
前回は子どもが3歳と5歳で、5歳は平気でチャチャと渡ったんだけど、3歳と私は渡れへんかった。3歳は父親に肩車してもらったんだけど、かえって高くなって怖かったんと違うかな。
バスの休憩は20分。急いでいけば行って帰ってこられます。

写真上部の黒っぽい四角いのは「工事中で渡れません」って書いてあるの。


これは、十津川温泉のお湯を売っているスタンド。
そばに足湯なんかもあります・

十津川温泉、湯の峰温泉、川湯温泉と、バスは温泉地をめぐります。
ひなびた風情のある温泉地です。
ゆうるりと湯治に行きたいです。

もうそろそろ6時間以上乗ってるのに、なかなか山から出ません。
どんどん下ってるんだけどね。
気が付くとまた上ってたりして。
つぎは「新宮高校前」って表示があるのに、まだまだ山の中をぐんぐん走ります。
なんか不安になってきてねぇ
運転手さん、きつねにだまされてるんちゃう???

16時20分。30分遅れで新宮に到着。

電車の発車まで時間があったので、浮島の森に行きました。
ここは池に島が浮いているのです。水の上に浮かんでるの。
池の上に泥炭が浮かんでて、そこに植物が育って森になっているという不思議な地形。
泥炭はサロベツでは見たんだけど、こんな温かい地では珍しいんだって。
「おいの」という娘がへびにつかまってへびの穴に引きこまれるっていう伝説があるそうです。

きょうはここまで。
あしたは那智勝浦町の宇久井の宿です。

 

 

日本一長い路線バス🚌

日本一長い路線バスに乗ってきました。
奈良交通の八木新宮線です。
路線バスだから、ふつうに生活のために使われているバスですが、始発から終点まで約7時間!

朝出発のバスに乗るので、大和八木で前泊した。
どうせ泊まるんならと、前日は大和八木を楽しむことにした。
昼食は、耳成駅から徒歩15分のJAまほろばキッチンのビュッフェ。といえば、思い出す方も多いだろう。あれは何年前だったか、がらがらどんの遠足で行きましたね~
えっと、調べたら7年前でしたね。がらがらどんツアー「奈良の民話を語る会」。
あのときは、昼食後、今井町を散策して、おはなし会もしたんですね。
今井町町内交流センター花甍っていう県指定の文化財になっているふる~い建物で語りの会をやった。
『子どもと家庭のための奈良の民話』所収の話をほぼ全員が語りました。
総勢24名で楽しかったな~

おっとっと、今回は、今井町まで足の延ばさずに、駅ちかの八木町を散策しました。
ここも古い町並みが残っています。
これは、江戸時代の旅籠(はたご)。ほら、水戸黄門とか時代劇に出てくる宿。

この向かいに、同じような旅籠をリノベーションした八木札ノ辻(ふだのつじ)交流館っていうのがあって、見学できます。
江戸時代の旅籠は、1階が宿泊受付したり旅人が足を洗ったり、主人や使用人の部屋があって、旅人は2階で泊まるのね。
畳敷きの雰囲気のある部屋が並んでて、そこ、貸してもらえるのよ~
橿原市に申し込んだらいいんだって。特に定員はなくて、3部屋合わせて午前なら880円、午後なら1460円、安い!
へっへっへ。コロナが収まったら、おはなし会ようよ!

札ノ辻の近くにあった芭蕉の句碑。

草臥(くたび)れて
宿かる頃や
藤の花

きょうはここまで。