毎日暑い日が続いていますね。
それに、今年の暑さは本当に今までで一番のようで、北海道が沖縄より暑い時があったとか!
信じられない暑さです💦
8月のプライベートレッスンは1話。
テキストの整理をしたいということで申し込まれました。
「地主のはなよめ」『太陽の東月の西』アスビョルンセン/編 佐藤俊彦/訳 岩波書店
はじめに、既存のテキストに手を入れて語れるように整理するときのポイントを教えてもらいました。
これ、教えてもらえてすごく勉強になりました(*^_^*)
1.読み物と語るための文章はちがう。
おおかたの本は、元の資料から読んで楽しいように再話してある。
外国の昔話であれば、翻訳するときの訳者の手も通る。
読んで面白い文章が、耳で聞いて分かりやすいとは限らない。
例えば倒置がされているとか、翻訳調(例:セリフが分割されていて、あいだに〝と、彼は言いました。〟がはさんである)などは、読んでいる分には何の引っ掛かりもないが、耳で聞いているとイメージが止められてスムーズに前に進めない。
そこで、耳で聞いて分かりやすく楽しいように整理する。
その個所を見つける。
2.聞き手はだれかを想定する。
これは、テキストの整理の場合だけでなく、語る話を決めるとき、テキストを決めるとき、再話するとき、すべてに言えることですが、対象の年齢を最初に決めることが重要。
話の内容も、言葉の選び方も、対象の年齢のことを考えないと決められない。
例えば今回の話では〝利子〟という言葉が出てくるので、それを生かすなら高学年以上を対象にしてテキストを整理するということをはじめに決めました。
結果的に、「地主のはなよめ」は、全身の大手術となり、難しいだろうなと思っていましたが、ほんとに自分でやるのは難しい、プライベートレッスンで説明してもらいながらだからこそ整理できたと思います。
わたしは、いつものように役得だけですが、ヤンさんと参加者さんはすごい集中して疲れたんじゃないかなと思います。
わたしも、ずいぶん前に、本のタイトルにもなっている「太陽の東月の西」を勉強会でテキストの整理をしてもらったことがあります。
昔ばなし大学で小澤先生が、「とてもいい話だからぜひ子どもたちに語ってあげてください」と紹介されて、読んでみたら面白い話だったので語ろうと思ったんです。
今思えば、そのときのわたしの経験値では、❝また、やっちまったぜ…❞で、途中でやめなければならない話でした。
面白いけど、完全に読み物で、それに長すぎる(-_-;)
何も分かっていなかった強さで、無謀にも勉強会で取り上げてもらって短くしてもらったんです。
その時の、自分の必死さを思いだしました。
苦労した思い出の話は、とても大切な話になっています。
だから、今回も、参加者さんにとって特別な話になるかも、なったらいいなあと思いました。
「地主のはなよめ」の語りを楽しみにしています~~(^O^)/
読み物を語りのテキストに整理するには、語法の知識と、語りの経験の深さが必要だと思っています。ヤンは、後者に関しては、コロナ前まで約30年、馬車馬のように語り続けてきたのが、幸いしていると思います。
みなさんも、チャレンジされるのはいいのですが、語る経験を積んでからでないとなあ。