雨の多いゴールデンウィークですね!さてもう一週間が経とうとしていますが、語法クラスの報告です。毎度遅くなりまして申し訳ありません。
一次元性、平面性、抽象性、孤立性…と学んできましたが、ここまでは語りの表現の問題であり、いわば単純な部分でした。ここまでをふまえて、今回からは、語法の本質的なところを学んでいきます。
「普遍的結合の可能性」
なんでしょうか?科学?哲学?見るからに難しそう!実はこれまで、勉強会でこの言葉に何度も出会っているのですが、実体がつかめないでいる語法でした。この機会に絶対に身に付けたい!と思って講座に臨みました。
「普遍的結合」は、つまり「何とでも互いに結びつくことができる」という意味なのですが、昔話の面白さのカギはここにあるなと感じました。主人公の幸福な結末に向かってストーリーが進んでいくうえで、課題や援助者や贈り物という「外的刺激」が無くてはならないものです。主人公は「孤立的」であるからこそ、それらと結びつくことができます。そして、そこに時間の一致(いばら姫が百年の眠りから覚めるちょうどその時に王子と出会う)、場所の一致(ヘンゼルとグレーテルがお菓子の家にたどり着く)、状況の一致(モリーたちも大男の娘たちも三人、王子も三人)のような奇跡がある…登場人物たちはその「奇跡」自体には驚いたり感動することはありません。そこで語られる昔話の奇跡性は物語を先へ進めるための装置だからです。昔話の「抽象的様式」ですが、これらは昔話ならではの面白さではありませんか!「無効力のモティーフ」の存在も今回知りましたが、ストーリーには直接影響しないのに、明らかに聴き手はそれに引き付けられるとか。こういったもののおかげで、昔話は語り継がれ、時や場所を超えて伝わってきたのだと思いました。
「普遍的結合の可能性」について、少し理解に近づけたように思います。おそらく実際に語っていく中で、実感を深められるのではないかと思います。語り手から聴き手への愛情のこもった「形式意思」の表れなのでしょうから。
昔話は主人公だけを幸せにします。脇役の幸福な結末も描かれるおはなしもありますが、ついでのような語られ方だと思います。昔読んだ少女漫画で、ハッピーエンドを迎えた主人公の背景で主人公のライバルが「どうしてこうなるの!」と嘆いて、もう一人の脇役のキャラクターに「脇役だからだよ」と言われていたのを鮮明におぼえているのですが、まさしくそういうことなんですね。語法の勉強を始めて、昔話の語り方が、創作にも生きているのを発見するようになりました。
さて、これまでは、講座の宿題は書面にして提出する形でしたが、今回はテキスト『昔話の語法』の該当の個所を読み込む(三回!)ことです。勉強会で聞いたことをしっかり思い出し、ノートを見返しながら、一回目を読み終えましたが、ちょっと考えが堂々巡りしています…次の勉強会までにきちんと整理しておきたいと思います。次回の語法クラスは、5月26日です。
たぬこさん、報告ありがとうございます。
すごくわかりやすくまとまってて、復習できました。
語法を学んで、昔話のツボみたいな、キモみたいなものが少しずつわかってくるのって楽しいですよね!
でもすぐ忘れてしまうので、それを見越した宿題、三回読む!は、ナイスです。
まだ途中なんで頑張ります〜
ジミーさん、コメントありがとうございます。
語法を勉強し始めて、随分たつのですが、最近になってやっと、語法を「体感」するようになってきました。以前は「あまり知られていない珍しい話を…」だったおはなしの選び方も変わってきました。子どもたちに、ほんのちょっとでも生きるのが楽しくなるような、良いおはなしを語っていきたいです。
『昔話の語法』はリュティ先生の元々の著作よりはずうっと読みやすい本ですが、それでもこの勉強会がなかったら、ちゃんと理解できなかったかもしれません!引き続き頑張ります!