6月の語りクラス

朝晩は涼しいですが、昼間は暑くなってきましたね。目をやる先々で紫陽花がきれいに咲いています。そして、何年かぶりにホタルを見ました。梅の実、しとしと降る雨。季節を感じる小さな幸せ。この感覚を忘れると、時の流れが速くなってしまいます。毎日忙しくても、身の回りの小さな自然が「みてみて」と、言ってくれている声に、耳を傾けたいものですね。さてさて、今月の語りクラスも、それぞれの語り手のおはなしに、心惹かれる楽しい時間となりました。

手遊び  「はじまるよ はじまるよ」

語り

みなごろし、はんごろし 『日本の昔話4』おざわとしお/再話 福音館書店

七羽のからす 『語るためのグリム童話2』小峰書店

危機一髪 『語りの森昔話集5』語りの森

鬼のつぼ 『語りの森昔話集5』語りの森

この世の光 『語りの森昔話集1』語りの森

こすずめのぼうけん 『おはなしのろうそく13』東京子ども図書館

ヤンさん  ヤギとライオン 『子どもに聞かせる世界の民話』矢崎源九郎/実業之日本社

語りに癒され、それぞれの課題を皆さんで一緒に受けとめました。とにかく学びが多かったので、心が満たされて、あぁ本日も満足満タンという事でして。それでも、のんきなことばかり言ってる場合ではありません。この時間の学びを浸み込ませ、自分のものにして、使いこなしていくのです。ヤンさんは、「ヤギとライオン」を語った後で、おはなしにまつわる大切な事やテーマを添えて、関連付けて大きな印象を与えてくれました。また、最後にノート式おはなし講座「語り この愉しき瞬間」を使い、ヤンさんの解説をはさみつつ、読んでもらいました。「第一章おはなしを語る 語りの場」現代の語りの場でも、かつての囲炉裏端のように、人々が肩を寄せ合い、信頼する人から生の声でおはなしを聞くという光景を再現することができるはずです。とあります。私は、この言葉の意味やまとっているものに心をつかまれました。理解できるための体験や言葉の準備がやっと整ったようで、今までは立ち止まって心を寄せることができませんでした。そして、「そんな場でのおはなしが子供の情操を育て、大人の心を寛容にすると思うのです。(抜粋)」いろんな場でおはなし会をしていく際に、ここに心を置いて、語り手の在り方を体現していきたいなと思いました。語りの場を途切れさせない工夫として、できる限りのことを考えて、プログラム組みや先生とのやり取りなどでも、行動していきたいです。

次回は7月9日㈫です。

4 thoughts on “6月の語りクラス

  1. ウーカーさん、報告ありがとうございます。
    「ヤギとライオン」についてのヤンさんの説明は、わたしも改めてですがいい勉強になりました。
    誤解される可能性があるから語らない、ではなくて、語る場に理解してもらう努力や聞き手との信頼関係を作る努力が大事なんですね。
    「みなごろし はんごろし」について、メンバーは結構年季の行ったお嬢様ばかりなのですが、案外知らない方が多かったのに驚きました。
    うちは、ぼたもちを手作りする家ではなかったですが、なぜか知っています。
    死語に近いと知りませんでした。
    昔の言葉はこんなふうに忘れ去られるのですね。

  2. ジミーさん、補足をありがとうございます!「みなごろし、はんごろし」の言葉は、大人になってから、おはぎの作り方を知り合いに実演で教えてもらったのですが、その時に知りました。古い言い回しや自分の土地の言葉、大和言葉とかも、好きな言葉はどんどん声に出して周りの人に聞いてもらうのがいいですね。失くなってほしくないなぁ~。

  3. ウーカーさん、丁寧な報告をありがとうございます。
    今回は、久しぶりに語ってくださったかたの語りが新鮮でした。
    それと、語れる人数が少なくて、切羽詰まっている人優先で語ってもらっているので、切羽詰まった感も新鮮で楽しかったです。
    楽しいだけじゃなくて、プラス自分が語らなくてもなんらかの学びがあるっていう場になればなあと思います。

  4. ヤンさん、コメントありがとうございます。切羽詰まった感は、感じなかったのですが、私が鈍いのかぼけっとしてるのか…
    練習だけではつかめない事がありますので、わからない事が本当にそのまま語りに表れますね。語り手にとって、ここから何年も共に歩むおはなしでありますように。

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