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語りの森を作った魔女

プライベートレッスン3月

3月のプライベートレッスンはおひとり。

「とめ吉のとまらぬしゃっくり」を語りたいんだけど、テキストにちょっと違和感があってということで、その確認でした。
出典は『くしゃみくしゃみ天のめぐみ』松岡享子作/福音館書店。

もちろん語れる作品なんだけど、やはり創作。
昔話の語りになれていると、細かなところでひっかかります。
その引っかかった部分が、耳から聞いてイメージできるかどうかを考えます。

だいじょうぶ、ちゃんと見えるということなら、そのまま覚えます。
(すると、語り手の表現力が増します。語彙が増えます)

ただし、大前提として、語り手は聞き手の聞く力を知らなくてはなりません。
今回は、ターゲットは5年生。1年生のときからずっとお付き合いのある子どもたちだということでした。
これは心丈夫です。
こちらも知っているけれど、子どもたちもおばちゃんの声や話しかたを知ってくれているからです。
去年は少し集中しづらかったとのことでしたが、子どもの成長は早いので、多分大丈夫でしょう。
細かく検討した結果、違和感のあるところもほぼそのままで語ろうということになりました。

ただし、読めばわかるけれど、耳からだと誤解が生じる部分が3か所ほどあるので、前後を入れ替えたり、文を切ったりしました。

それから、話の台本ですから、体言止めや連体止めは避けて、きちんと「大よろこびしました」まで言いたいですね。

語り手にぴったりのおはなしだと思うので、語られるのを聴くのが楽しみです。

テキストに手を入れることについて、最近がっかりするケースが結構あったのですが、今回は節度を守ってくださっていて、ほっとしました。

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昨日のホームページ更新は、《日本の昔話》「千丁木」⇒こちら。
語ってくださいね~

春眠あかつきを・・・・🤤


テレビ観ててもとちゅうで寝てる。
本読んでてもとちゅうで寝てる。
動画観ててもとちゅうで寝てる。
ストレッチしながらとちゅうで寝てる。

え?
わたしのことよ。

それは平和やということや。

嫌なこと気がかりなことがわんさかあるのに、考えてるうちにとちゅうで寝てる。

図書館でリクエストしたら下が先に届いた『プロジェクト・へイル・メアリー』
1週間後に上が届いたから、上下合わせて一気に1週間で読まないといけませんでした。
とちゅうで寝ながらぎりぎりセーフ、読めました。
けっこう軽いSFで、ま、おもしろかった。
そしたら、なんと、映画化されたんやね。
映画を観に行ってもきっととちゅうで寝るやろうな。

江戸時代に、雪の越後の国を描いた『北越雪譜(ほくえつせっぷ)』って随筆があってね。もう何十年も前に読んだんだけど。
その『北越雪譜』が出版されるまでの人間模様が小説になってるのを見つけた。
木内昇著『雪夢往来(せつむおうらい)』
時々とちゅうで寝ながら読んだ。
山東京伝とか滝沢馬琴とかが出て来て、学生時代を思い出して懐かしかった!
近世を勉強してたんでね。
読書日記に書いたから見てね⇒こちら

ヒノキ花粉はなんぎやけど、やっと暖かくなっていいなあ。
花もきれいに咲いてるし。

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今日のおはなしひろばは「太陽を射る」
聴いてくださいね~

 

七万年のものさし😯

福井県には、恐竜博物館など、生命の長~~~い歴史を学べる博物館がありますね。
今回は、三方湖のそばにある年縞(ねんこう)博物館に行って来ました。

福井県の三方五湖のうち、水月湖(すいげつこ)は穏やかな湖です。
その湖底に、1年に0.7ミリずつ、プランクトンとか鉄分とか時には葉っぱとかが積もっていきます。季節によってちょっとずつ異なるものが積もります。だから、バウムクーヘンのように縞になります。
その縞を年縞(ねんこう)といいます。
水月湖はあまりにおだやかな湖なので、7万年ものあいだ、しずかにしずかに積もりつづけて、それが45メートルにもなりました。

その45メートルの年縞を見に行きました。
研究者たちがそうっと掘り出して横に並べてあるのです。

7万年前といえば、わたしたちホモ・サピエンスがアフリカを出発したころです。
わたしたちが世界中に広がって行くとき、水月湖の年縞も一年一年積もっていきました。

大山の火山灰も縞になっています。鳥取県の大山が大噴火してその灰が福井県まで飛んできたんですね。縞しまを数えていったら、その大噴火は約6万年前だったことが分かります。

積もっている縞の成分によって、気候変動も分かります。
だから、年縞は、地球の変化を知るものさしといえるんですね。
年縞は世界じゅうにあるんだけど、水月湖のものが世界一長いそうです。

最初の縞からひとすじひとすじ見てると、いっきにさかのぼって7万年前の地球に生きているような気持になります。
奇跡を見ているような感動でした。

日常のささいなごたごたは、気にかけるのもあほらしくなり、逆に、ささやかな楽しみや幸せは奇跡のようにいとおしくなりました。

年縞博物館の公式ホームページです。⇒こちら

 

これは、博物館そばの三方湖。
野鳥が観察できます。
この向こうに水月湖があります。

博物館には縞(しま)という名のカフェがあります。

福井梅カレーと、年縞コーヒー。
おいしかった~
食べたかった名物の年縞SANDは売り切れだったあ。

年縞博物館のある縄文ロマンパークには、若狭三方縄文博物館もあります。
ところが、たまたま整理休館日で、入れませんでした(;´д`)ゞ

 

これは野外に復元された竪穴式住居。

中に入れます。

 

小浜線の車窓から。
山には雪が残っていました。

敦賀で途中下車して、丸三商店で焼きサバを買って帰りました。

非日常を楽しめた日帰り旅でした。

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今日のおはなしひろばは、「うぐいすの内裏」
聴いてくださいね~

 

訪問者

誹謗中傷が飛び交うといわれているネット空間に、人と人とが直接触れ合い語り合うことを目的としたわがサイトにたくさんのかたが訪れてくださっていることに、大きな喜びを感じています。
語りの森で紹介している昔話は、古い資料から掘り起こした、そのままでは聞いても分からない読むのも難しい話を、聞いて楽しめるように文章を整えています。
もとの資料にある話が伝えようとしているものをできるだけ損なわないようにと考え考え、また、今の私たち、特に子どもたちや若い人たちが聞いておもしろいと思えるように、ない知恵を絞って書いています。
だから1話完成するのに何日もかかります。それなのに、紹介したい昔話は、まだまだ無限にあります。
人生の残り時間であとどれほど紹介できるかわかりませんが、がんばって、そして楽しんで、やっていきたいです。
みなさん、応援してくださいね!

このなかにあなたの心を動かした話があれば、あなたの口から身近な人に伝えてください。
肩ひじ張らず、自分の言葉で聞かせてあげてください。
もとの資料の語り手も、自分の言葉で語っておられたんですからね。
そうやって、過去の人たちとつながりましょう。
そして、あなたの心と口を通して、未来につなげていきましょう。

 

3月のおはなし会🎎

3月5日(木)
こども園3歳児 1クラスずつ3回

ろうそくぱっ
おはなし「せかいでいちばんきれいなこえ」『おはなしのろうそく11』東京子ども図書館
ろうそくぱっ

わたし「はい、おしまい!」
こども「はや~い!」「なが~い!」

ふつう、「はやい」「みじかい」はほめ言葉で、「ながい」はおもしろくなかったっていう意思表示ですよね。でも、この子たちはまだ聞き手初心者なので、どういえばいいかわからないんでしょうね(笑)

「・・・いえるでしょうか?」にいちいち答えながら、楽しそうに聞いてくれました。

おもしろかったのは、お部屋に入って行くと、ひとりの子が「あ、三回目!」っていってくれたこと。
かしこいなあ、ちゃんと分ってんねんな。先生も驚いてはりました。

3月6日(金)
こども園4歳児 一クラスずつ2回

ろうそくぱっ
おはなし「北風に会いに行った少年」『おはなしのろうそく13』東京子ども図書館
おはなし「暗~い、暗~い」『語りの森昔話集4』
ろうそくぱっ

新しいレパートリー「北風に会いに行った少年」。
初めての話はドキドキします。

わたし「きょうのおはなしは、北風に会いに行った男の子の話」
子ども「北風~こぞうのかんたろ~♬」
ひとしきり一緒に歌ってからおはなしを始めます。

キーワードは意味を確認しながら話を進めました。
「小麦粉」「宿屋」「テーブルかけ」「ひつじ」
子どものほうからは「金貨ってなに?」「主人ってなに?」
分からないことはちゃんとたずねることが大切です。
そのおかげで情景が見えてくるからです。

3回の繰り返しは子どもをひきつけます。
わたし「一日では家に帰りつかなかったので、またあの宿屋に泊まりました」
こども「あかん、いうてんのに!」
でも3回目は宿屋の主人をコテンパンにやっつけたので、大喜びでした。

今回は、ちょっと普段やらないことをやりました。
おはなしが終わってから子どもたちにたずねたのです。
わたし「あの羊ってさあ、金貨をどこから出したんかなあ?」
子ども「お口!!」
どちらのクラスでも即答でした(笑)

わたしなんか、昔話のモティーフから考えてしまうんですね。だから、おしりから出すところを見ながら語っているのです。
でも、子どもはそれを聴きながら、口から金貨をはき出してるのを見てるんですね。
どこから金貨を出してもいいんです。「即答」したことが大事。
ストーリーを抽象的に理解しているのではなく、物語を具体的にリアルに見ているから、即、答えられる。
それが理想的なおはなしの聞き方で、そんなふうに「見えるように」語りたいと、ヤンは思うのです。

3月2日「あったらいいな~」⇒こちらのコメントでの質問の意図はこれでしたあ~

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昨日の《おはなしひろば》は「ごろごろ川のかじや」
笑い話です。聞いてくださいね~