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語りの森を作った魔女

ゆったり紀州の旅♨️

このいそがしいときに、紀伊勝浦にいって来ました。
総会がすんで、翌日他県での小学校のおはなし会をすませ、ちゃちゃっと準備して特急くろしおに乗りました。

いいお天気で、窓の外を飛んでいく海の景色をぼおっと眺めながら、新大阪で買いこんだお弁当をぱくぱく。
あ! 橋杭岩~、なんていいながら気楽な旅です。

その宿は、露天風呂からの朝日の眺めが最高で、翌日早朝から、ねむい~、さむい~といいながら、温泉につかりに行きました。
宿の温泉で楽しいのは、知らない人とおしゃべりすることです。
今回は、群馬県からのわたしと同年配のかたといっしょに長湯しました。

女性「あした、大門坂をひとりで歩こうと思うんだけど、大丈夫かしら・・・?」
わたし「え???」
女性「熊は出ません???」
わたし「・・・たぶん出ないと思いますよぉ」
女性「でも、物騒なことはありません?ひとりきりになるのは恐い」
わたし「ああ!大丈夫。インバウンドでいっぱいやから、ひとりになりたくてもなれませんわ」
女性「雪は降らないかしら???」
わたし「和歌山の海岸側は、まず降りませんね。奥山に入れば降りますけどね」
しゃべっているうちに、自分が地元のおばちゃんみたいな気がしてしまった╰(*°▽°*)╯

2泊3日で、中の日はこんな日程。めっちゃよかったから、参考にして!

JR紀勢線三輪崎下車で、熊野古道中辺路を歩く
駅から海に向かっていくと、ぽつんと足湯あり。だれも入っていないんだけど、とっても清潔にしてある。
さらに行くと、鏡島っていう、めっちゃ小さな島。突堤から渡れます。
ここの岩が最高におもしろい。
鏡島から、防波堤を500メートルほど歩いて、孔島へ。
孔島の厳島神社に旅の無事をお祈りして、来た道を引き返します。
海岸にそって黒潮公園まで歩きます。
その少し先に、公設市場があって、猟師さんがやってる市場食堂があるの。そこで、お昼。
海鮮丼がおすすめ!
鯛とまぐろのきときとのがのっていて、安くておいしいこと!



そこから熊野バスで新宮行きに乗って、途中の神倉神社前で下車。

新宮を歩く
神倉神社は、熊野三山の神さまのさらに古い神さまが最初に降り立った神社。
もんのすごいガタガタの石段が538段!
めっちゃ急勾配!
もちろん、ヤンは石段下で待っていました。


そこから、浮島の森へ。
浮島は、池に浮いている島です。雨とかで水位が上がると、島もいっしょに浮き上がるそうです。かつては、池の中をあっちこっち動いていたそうです。
その理由は、島が泥炭(植物の遺体が分解されないでできたもの)で、水より軽いからだそうです。

温泉につかって、おいしい魚を食べて、古い物をいっぱい見た旅でした。

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今日のHP更新は、《外国の昔話》「フランチェスコの話」
語ってくださいね~

 

 

11月のおはなし会🐐

すっかりわすれていた11月のおはなし会の報告です(っ °Д °;)っ

14日(金)
こども園 4歳さん 1クラスずつ2クラス

ろうそくぱっ
おはなし「おおかみと七ひきの子やぎ」『語るためのグリム童話1』小澤俊夫/小峰書店
おはなし「暗~い、暗~い」『語りの森昔話集4』村上
ろうそくぱっ

おはなしの題をいうと、「しってる~~~」
昔は、知ってるといわれると、ちょっとビビってしまったものですが、今では、「よしよし、知っているな」と、ちょっとわくわくしながら語ります。
子どもの期待に応えつつ予想外に裏切っていくという、語り手としての楽しさを知ってしまったもので・・・笑
どちらのクラスも、たいへんたいへん、盛り上がりました。
子やぎたちがかくれるところなんか、べつに叫ばなくてもいいのにねえ。

17日
こども園 5歳さん 1クラスずつ2クラス

ろうそくぱっ
おはなし「三枚のおふだ」『日本昔話百選』稲田和子・稲田浩二
ろうそくぱっ

長めの日常語のおはなし。
1クラス目では、劇遊びの出し物が「三枚のおふだ」だったので、おふだとか、いろりとか、雨だれとか、全然ことばの説明しなくてもよくって、とってもやりやすかったです。
ところが、あとのクラスでは、それをぜんぶ説明しながらだったので、いつもよりやりづらかったなあ。

知っている話をちょっと違った言葉やストーリーで聞くことは、余裕や好奇心を引き出せて、いいなあと思った11月のおはなし会でした。

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今日のHP更新は、《日本の昔話》「さるの婿さん」です。
語ってくださいね~

 

 

はじまりの話💫

《外国の昔話》に新しいコーナーを設けました。
〈はじまりの話〉です。
〈動物たちの話〉〈まほうの話〉〈人間たちの話〉〈おかしな話〉のあとに〈はじまりの話〉というバナーを入れたので、そこをポチっとしてみてください。⇒こちら
すると、「はじまり話リスト」のページが開きます。⇒こちら

すると、まずは台湾の「太陽を射る」が掲載されています。どうして月が生まれたかという話です。
つづいて、アラスカの「ワタリガラスが星と月と太陽を盗んだ話」があります。空に星と月と太陽が生まれたわけが語られます。
次にインドの「月のうさぎ」が載っています。
「月のうさぎ」は、お月さまでうさぎがお餅をついている話のもとになった話です。このうさぎは、お釈迦様の前世のすがたです。

というわけで、この世が生まれたころ、地球に人が住み始めたころのことを物語る話を集めています。世界じゅうの民族が、そんな原初の話を持っています。
人びとのとても豊かな想像の翼を感じます。

日本じゅう、世界じゅうに、貴重な美しい物語がちりばめられています。
この世での時間が許される限り、届けていきたいと思います。
願わくば、みなさんの手で次の人たちへ語り継いでくださいますように。

 

紅葉狩り🍁

「周りが公園になってて落ち着くとこやで」
と、息子に勧められて滋賀県立美術館に行ってきました。

JR瀬田駅から大学病院行きのバスで、美術館前まで10分。
自然がいっぱいの「びわこ文化公園」のなかに、美術館、図書館、埋蔵文化財センターが点在しています。
なだらかな山のふもとで、木々を眺めるだけでもいやされました

公園に入ってすぐのところに、茶室「夕照庵」があります。
お抹茶をおいしくいただきました。
お菓子は、栗蒸ようかん(*^▽^*)

夕照の庭の向こうに美術館が見えます

そう、紅葉が見ごろだったんですよ。

この日は特別展が終わっていて、常設展のみでしたが、速水御舟の「洛北修学院村」や安田靫彦の「飛鳥の春の額田王」、志村ふくみさんの「湖上夕照」など美術館コレクションをゆったり楽しみました。

大津出身の画家小倉遊亀の作品群も興味深かったです。↓

県立図書館ものぞきました。
吹き抜けが広々とした雰囲気で、いつまでもいたいと思える図書館でした。平日でしたが、けっこう混んでました。
カフェもあったけど、この日はお休みでした・・・

美術館にあったカフェで、パフェをいただきました。

半日の旅でしたが、足が元気なら、山のほうに遊歩道やビオトープがあるので、一日楽しめると思います。

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きょうの《おはなしひろば》は「海行こう 山行こう」
かわいそうなおはなし。
しみじみと聞いてくださいね。
この昔話に登場する三井寺は、県立美術館のある大津市にあります。

 

 

ニョッキとフォカッチャ

秋晴れの暖かい土曜日。
図書館は、大人や子どもがゆるやかにおだやかに本をめぐって過ごしています。
そこへいつものおばちゃんたちがお話をしにやって来ます。
図書館のアナウンスが聞こえると、三々五々、子どもが、おとなが、じゅうたんコーナーに集まってきます。
平和やなあ。
ありがたいなあと思います。

11月15日

子ども8人、大人4人

プログラム
てあそび どんぐりころちゃん
おはなし「はらぺこピエトリン」
絵本「おちば」おーなり由子・文 はたこうしろう絵 ほるぷ出版
絵本「かべのすきま」中西 翠・文 澤野 秋文・絵 アリス館
絵本「よくみると・・・もっと!」shimizu 学研プラス
てあそび さよならあんころもち

先週と比べると、こじんまりしたおはなし会(*^▽^*)
こういうのも、落ち着くから好きです。

小学生がいなかったから、ピエトリンはちょっとむずかしかったかなと思いながら語りました。
でも、ここに来る子どもたちは本好きだから、むずかしい言葉があっても聞けるんですね。
わたし「こわかった?」
こども「こわくなかったあ」
わたし「長いおはなし、よく聞けたねえ~。けど、汚かったねえ」
こども「汚かった~」

「おちば」は、秋にははずせない美しい絵本です。
「かべのすきま」は、新しく見つけました。こたつが出てくるので、読んでみました。大阪のおばちゃんが3人登場。これがまたいかにも大阪のおばちゃんなんですよ。
「よくみると・・・もっと」は、「よくみると」の第2弾。子どもたち前に出て来ておしあいへしあいして探していました。こういうの、好きですねえ。いつ終わったか分からん感じで、さよならあんころ餅に突入ました。
第3弾「よくみると・・・さらに」も出ているようです。
三冊とも、みんな借り手がつきました(笑)
読んでもらった本を借りるっていうのは、オープンスペースになってから人気になりました。
じゃんけんしたり、あたらなかったらリクエストしたり。
「かべのすきま」が当たらなかった子のお父さんお母さんが、とっても残念そうでしたよ(笑)もちろんリクエストして帰られました。
こういうのっていいなあ。

締め切ったおはなしの部屋のおはなし会は濃密でいいけれど、オープンなおはなし会もみんなで創る・楽しむ感じがいい。
結局は、あたえられた場所で、その場所を活かせるようにせいいっぱい考えればいい。
目的さえはっきりしていれば、通じる。
なあんて、おだやかな秋のゆうぐれ、帰りの肉屋の前で考えていました・・・