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語りの森を作った魔女

7月のおはなし会🎋

3日(水)
中学校1年生朝学習

おはなし「この世の光」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』村上再話
おはなし「九尾のきつね」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』村上再話

10分間、ぎりぎりセーフで出典本の紹介してそそくさと終わりました。
全員の目がビシィっとこちらに注目して聞いてくれて、快感でした(笑)

18日
こども園4歳さん 1クラスずつ2回

ろうそくぱっ
おはなし「さんびきのくま」『語りの森昔話集』村上再話
ろうそくぱっ

どちらのクラスも、なぜかみんなゴキゲンで、わたしのひとことひとことに、ひっくり返って笑ってました。

「おばあさんは、どうなったでしょう?」
1クラス目
「死んだ!」
2クラス目
「逃げた!」
どちらのクラスも、「ろうやにぶち込まれた」っていうのがウケてましたね。

こども園5歳さん 1クラス

ろうそくぱっ
おはなし「アナンシと五」『子どもに聞かせる世界の民話』矢崎源九郎編著/実業之日本社
絵本『フォックスくんのあそびかた』五味太郎/ブロンズ新社
ろうそくぱっ

わたし「いち、に、さん、し」
子ども「ご!」
わたし「あかんやろ。5って言ったら死ぬねんで!」
・・・・
わたそ「いち、に、さん、し」
子ども「ご~~!」
わたし「5って言ったら死ぬって!」
子ども「ご~~~~笑」
わたし(もうええわ)

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おはなしひろば、一日遅れで更新です。
インドの「木こりの宝」。いい話です。聞いてくださいね~

6月のおはなし会☔

ちょっと遅い記録です。

6月17日(月)

こども園
4歳 1クラスずつ2回
ろうそくぱっ
おはなし「ひなどりとねこ」『子どもに聞かせる世界の民話』矢崎源九郎/実業之日本社
ろうそくぱっ

毎年、どのクラスにも、おはなし会に慣れるまでに時間のかかる子がいます。
そして、慣れるまで独自に活動します。
その活動が、わたしに「話しかける」という子が一定数います。
わたしは、その子と「話をする」か「おはなしを進める」かで、引きさかれます。
このバランスを崩すと、おはなし会自体がくずれます。
なかなか悩ましい問題です。

5歳 1クラス
ろうそくぱっ
おはなし「ミアッカどん」『イギリスとアイルランドの昔話』石井桃子/福音館書店
絵本『そそそそ』たなかひかる/ポプラ社
ろうそくぱっ

5歳児になると、経験が積み重なって、それなりにおはなし会が成り立ちます。
のめりこむ子と、テキトーに付き合う子と。
そうなると、こっちのもんで、大きな渦を作ってひきこみます。
さて6月、ここからが勝負です。
秋~冬に向けて聞く耳が育っていけば、2月の最後のおはなし会で「ジャックと豆の木」が聞けます。
今年はどうでしょうか・・・

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きのうの《おはなしひろば》はイスラエルの昔話「人に悪いことをしなければ自分にもされない」。考えさせられる話です。

 

 

あづい・・・メロンがぁ😱

きょうは暑かったですねえ。
静岡で39.5度やって!
ここ京都府南部も体温に届くかという暑さでした。

暑いのきらい

今日は歯の検診日。
ゆうがた、歯医者から帰ってきたら、夫が、
「さっき、畑から帰ったら、台所が変なことになってる」
わたし「ふうん」
夫「見てみ!」
わたし「暑い。暑い。あつい。あづい」

暑さと脱水と膝痛で、たおれそうになってるのに。
台所に這って行った。

へ?

冷蔵庫のとびらにメロンの種が、ぴたぴたとくっついてる。

へ?

あ、やかんにも。
床にも。
薬袋にも。
ぴたぴたぴた

なんやなんやなんや

夫「何したんや?」
私「今帰って来たとこやで」
夫「怒ってメロン投げたんか?」
私「今帰って来たとこ!」

(最近こういうちぐはぐな会話が増えている)

あたりをさがしまわってたら、テーブルの上のプリンスメロンに気がついた。
きのう畑からとって来て、まだ熟してないからって置いといた。
そのプリンスメロンのあたりが濡れている。

とりあげてよく見たら、7ミリほどの小さな切れ目が(⊙x⊙;)

夫「こいつや」
私「え”~~~」
夫「こいつがはき出しよったんや」
私「ここからぷうーって!」
私「見たかったなあ」
夫「見たかった」

結局メロンは、中が完全に液状化してました。
めっちゃいい匂いやってんけど、変な味で食べられなかった(;´д`)ゞ

今日とって来たメロンはどうしようかと悩んでいる。
爆発したら嫌やから冷蔵庫で冷やしておくか。
このまま置いといて「ぷうー」ってやるとこを見るか。

ちなみに、歯科検診の結果、3か所手入れをすることになった。
またお医者通いが増えた〒▽〒

 

 

ロンドン・アイの謎

シヴォーン・ダウト著 越前敏弥訳 東京創元社 2022年

ロンドンには、1周30分かかる観覧車がある。ロンドン・アイっていうんだって。
それにサリムという少年が乗り込んだんだけど、30分後、その子は下りてこなかった。
本格ミステリーです。

この謎を解く主人公は、サリムのいとこの12歳の少年テッド。
テッドは本人言うところの「症候群」のせいで、頭脳の働きがほかの人とは違っています。
人の感情を読み取るのが苦手。それで、日々とまどったり、友だちができなかったり、家族とうまくいかなかったりするのですが、ひたすら誠実に、自分に正直に生きています。

テッドは、ものすごいこだわりを持って、この失踪事件を解決しようとします。
彼の頭脳は、びっくりするほど明晰です。
彼を取り巻く人々、姉のカット、両親、サリムの両親の想いや行動が生き生きとリアルに描かれていて、読みごたえがあります。

ラストは、危機一髪でサリムの命が救われます。

いま、その続編の『グッゲンハイムの謎』を読んでます。
読む本があるのは、いそがしいけど、し・あ・わ・せ!

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今日のホームページ更新は《日本の昔話》「山の神と童子」。
日本のはなしにしては15分と、けっこう長いです。
語ってくださいね~

 

死の森の犬たち🐶

アンソニー・マゴーワン作 尾崎愛子訳 岩波書店 2024年

『荒野にヒバリをさがして』でカーネギー賞を受賞したアンソニー・マゴーワンの作品です。⇒こちら

表紙絵の背景に見えているのは、チェルノブイリ原発です。
1986年、ウクライナのチェルノブイリ原発が大事故を起こしたとき、ニュースで聞いて震え上がったことを思い出します。
日本でも雨が降ったら放射能が降ってくるってうわさが駆け巡りました。

『死の森の犬たち』は、ナターシャの7歳の誕生日、真っ白で片目が青色、もう片方の目が茶色の子犬をもらうところから、物語が始まります。
ナターシャは、子犬がほしくてたまらなかったから、プレゼントしてもらって天にも昇る思いでした。
ゾーヤと名づけられたその子犬は、オオカミの血が混じっているということでした。

ちょうどその晩、原子力発電所が事故を起こします。
朝になると、ナターシャの村の人たちは全員、避難することになりました。動物を連れて行くことは禁止されていました。
ナターシャはリュックサックにこっそりゾーヤを入れて避難用のバスに乗り込みますが、兵隊に見つかってしまいました。
走り去るバスを追って、ちいさなゾーヤは走ります。
ナターシャは泣きながら見えなくなるまでその姿を追いました。

じきに村に帰れるはずだった人びとでしたが、放射能汚染は深刻でした。村を離れた人々が帰還することはなく、年月がたっていきます。

物語は、ゾーヤが成犬になり、母親になり、子どもたちを育てるという犬の人生(?)と、原発からの避難者だということでいじめられ差別されるナターシャの人生が、並行してつづられます。

人が住まなくなることで新しく原生林ができ、また、放射能のせいで動物の住めない赤い森ができます。
野生化した犬や家畜たちと、本来野生のおおかみたちとが、大自然の中で生きるために戦います。
まさに、手に汗握る・・・です。

後半は、なみだなくしては読めなたったです。
ふしぎな出会いが重なり、犬たちと人とをつなぎます。愛の物語です。