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ヤン について

語りの森を作った魔女

語りの森に集う人たちと🏕

ババ・ヤガーの勉強会には、様々な年齢の人たちが集まります。
ヤンの娘くらいの人もいるし、10歳も20歳も年上の人もいます。
みんなヤンをセンセと思って来てくださってます(って、ほんまか?😂)

じつはヤンは若いころから、なぜか自分の年齢を意識することがなく歳を取って来ました。
最近は、物忘れとか足腰の痛みとか、物理的に、ああ年を取ったなと思いますけどね。
精神的には子どもの頃からちっとも成長してないと思う。
で、自分が還暦をとっくに過ぎてることにときどきびっくりします(笑)

ってことをいいたくて書き始めたのではなかったな😅
語りの森に来てくださる、年配の方への感謝の気持ちを書きたかったのです。

おはなし、とくに昔話は、人生を語ります。
だから、昔話のことを話し合い学ぶことは、人生を学んでいることではないかと思います。
ヤンは、センセ👵ですが、人生の先輩から、ヤン自身が学んでいると、強く感じます。
セイト👩‍🎓のなかには、ヤンより語り歴の長い人もいます。そんな人は、語りの経験が、ヤンよりずっと深いです。
戦争体験者もいます。その人の言葉は、命の深みからわき出てくるように感じます
そのかたたちは、そんな深い時間を共にするために、遠い所から1時間も2時間もかけて来てくださいます。

ありがたいです💖

人生の残り時間を考えると、焦ってしまうことがあります。
でも、先輩たちと話していると、勇気が湧いてきます。
きっと、自分の年齢を意識しないで歩いておられるんだなと思います。
そんな先輩がうらやましいし、頑張ろうって思うのです。

いまさら若い人をうらやましく思うことはありません。
むしろ若い人にうらやましいと思ってもらえる老人にむかって一直線に進んでいきたいです🏍

ねえ、若い人たち、まわりにいてくれる年配者の言葉に耳を傾けようね。
語りの森の勉強会、とっても貴重な場だと思うよ🎀

『宝さがしのこどもたち』📖

📘『宝さがしのこどもたち』📘

イギリスの児童文学者イーディス・ネズビットによって書かれた物語(小説)です。

バスタブル家には、お父さんと六人の子どもたちがいます。子どもたちが主人公です。
お母さんがなくなり、その頃からお父さんの仕事もうまくいかなくなります。以前は中流階級の暮らしだったけど、貧しくなって、子どもたちは学校にも行けなくなります。
そこで、なんとかしてお金を手に入れられないかと、子どもたちは自分たちが考えられるあらゆる手段を試みます。
庭のそこここに穴を掘って宝をさがしたり、ノエルの書いた詩を新聞の編集長に売りに行ったり、山賊になったり・・・
失敗の連続ですが、子どもたちは明るくめげず前向きです。
母親を失った悲しみは面に出さず、自立して生きようとしています。
現実は厳しいのですが、子どもたちのとんでもない空想にちゃんと応じてくれる大人たちが登場します。それが嬉しい。

はずかしながら、『宝さがしのこどもたち』を読むのは初めてなのですが、めっちゃなつかしかった。
きっと、子どもと周りの大人が、まっとうだからだと思います。
こんなにまっとうにものを考え、行動するなんてこと、ふだん身近で経験しなくなったなあと思います。
小説の中でもあんまりない気がする。
読んでごらん、気持ちがすうっとするから。

ネズビットは、1858年、イギリスのロンドンで生まれました。
生涯で100冊ほどの本を出しました。
小説は、「自分の中の子どもを楽しませ、喜ばせるために書いた」そうです。
『宝さがしのこどもたち』が出されたのは1899年。
だから、時代背景とか生活環境とか考えたら、時代劇のようなものだけど、内容は少しも古くない。むしろ、子どもたちの言動がすごく新鮮です。

吉田新一訳/福音館書店刊、で読みました。
彼女の他の作品も読もうと思います。

え?
なんで今ネズビットって?

ババ・ヤガーの『児童文学論』を読む会でね、3月に第9章ストーリーを勉強することになってるの。
でね、宿題(笑)
『宝島』『ツバメ号とアマゾン号』『シロクマ号となぞの鳥』『宝さがしの子どもたち』『若草物語』『トム・ソーヤ―の冒険』『ハックルベリー・フィンの冒険』を読もう~✨
みなさまも、どうぞ、読んでみて!
どれもおもしろいよ。わくわくするよ~😊

今週のおはなし会 🗻

1月9日(水)
幼稚園5歳児 二クラス
ろうそくぱっ
おはなし「がちょうはくちょう」『おはなしのろうそく』東京子ども図書館
ろうそくぱっ
目をまん丸にして夢中で聞いていましたよ。
幼い子は、ひとりひとり聞く力というか集中力が違っていて、その違いが大きいのね。年長さんのこの時期になって、やっとここまでそろって聞けるようになったなあって感じます。
「みじか~い」っていうのは、子どもの誉め言葉です(笑)

学童保育
おはなし「七人さきのおやじさま」『世界のむかし話』瀬田貞二訳/学研
おはなし「貧乏神」『日本の昔話』小澤俊夫再話/福音館書店(日常語で)
絵本『まるくておいしいよ』小西英子作/福音館書店
絵本『ゆうかんなアイリーン』ウイリアム・スタイグ作/セーラー出版
絵本『さんびきのゆきぐま』ジャン・ブレット作/ほるぷ出版
わたし「つぎのおはなしは、貧乏神」
子ども「知ってる~」
わたし「あ、そうなんや」
子ども「この前おばちゃんしてくれたやん。クラスで」
わたし(心の中で:いや、そんなはずはない。重ならないようにどんだけ苦労してるか)
結局、どこかで聞いたか読んでもらったかした別の「貧乏神」のことだったようです。福の神が出て来る類話ね~
子どもたちは、だれが語ってくれたかとか、どこで聞いたかとかは関心がないんですね。
わたしたち語り手は透明で、だけど、どこまでひとつひとつのお話の世界を強烈に残すかが、勝負なんですね。
いや、べつに、戦いでもなんでもないんですけどね(笑)
・・・いま、ネズビットの『宝さがしの子どもたち』を読んでるもんで、子どもの想像力にめっちゃ影響されてるのよ😂

10日(木)
幼稚園4歳児 一クラス
ろうそくぱっ
おはなし「おおかみと七匹の子やぎ」『語るためのグリム童話1』小澤俊夫監訳/小峰書店
絵本『まるくておいしいよ』小西英子/福音館書店
ろうそくぱっ
わたし「きょうのお話は、おおかみと七匹の子やぎ」
子ども「知ってる~」の合唱(笑)
子ども「おおかみが食べるねんで」
わたし「そうやねえ」
子ども「段ボールの中にかくれるねんで」
わたし「・・・・」
きっと、おおかみと七匹の子やぎごっこをしたことがあるんだろうな。もしかしたら、劇遊びでしたのかな。
知っている話でも、夢中で聞きました。いや、知っているからこそ、それをなぞりながら夢中で聞いたのかな。
おおかみがおぼれて死んだところは、ひとりの男の子が「やった!」ってとても嬉しそうにいいました。ほかの子たちも大喜びでした。
そう、結末で仲直りをしてはいけないのだ😁🐺🐐🐐🐐

幼稚園3歳児 二クラス
ろうそくぱっ
おはなし「にんじんとごぼうとだいこん」村上再話
ろうそくぱっ
3歳児って、ちいさいのよね🐾
ハムスターみたいにかわいい🐹🐹🐹
ほとんどの子にとって、うまれて初めての耳からのお話。
気に入ってほしいなと思いながら語りました。
ほんとにほんとに嬉しそうに聞いてくれました。
「もうひとつ!」っていわれたんだけど、「きょうはひとつだけね」といって、期待させて帰りました。
絵本は先生や親に読んでもらえるけれど、おはなしは月に一回、特別のことなのね。
それを大事にしています。

12日(土)
図書館 子ども17人(2歳~10歳) 大人8人
てあそび「おもちやいて」
おはなし「がちょうはくちょう」『おはなしのろうそく』東京子ども図書館
おはなし「ギーギードア」『おはなしはたのしい』たなかやすこ
絵本『おもちぶとん』わたなべゆういち作/あかね書房
絵本『ねこときどきらいおん』藤本ともひこ/講談社
てあそび「さよならあんころもち」
きょうは、初めてきた子はいませんでした。にぎやかな子もおとなしい子も常連さんばかりだと、リラックスして楽しみます。
でもねえ、そこまでくつろぐかあ?
ここで友だちになった子どもたち同士が、始まる前にクイズや手遊びで盛り上がるのね。ときどき、わたしがいなくてもいいんやないかと思うことがあります。わたしをネタにして、この部屋に集まって遊んで帰る。
あ、文庫と同じやね(笑)

はじまりました🎼

夏のコンサートに向けて、第一回の練習があった。
第九コンサート後の、初めてのレッスン。
あ~気持ちいい~♨🎵

曲は、モーツァルトの「レクイエム」

7月30日(火)
場所:フェスティバルホール 
指揮:三ツ橋敬子
管弦楽:大阪フィルハーモニー管弦楽団
ソロ:S並河寿美・A福原寿美江・T二塚直紀・B三原剛

三大レクイエムっていってね、ヴェルディのとフォーレのとモーツァルトの。
モーツァルトは未完成のまま死んじゃったのね。
それで、それを完成させた人が何人もいて、それぞれ版が違うらしい。
一般的に歌われているのがジュスマイヤー版。
わたしは何年か前にレヴィン版ってのを歌った。
今回はバイヤー版。
少しずつ違うんだって。

きのうは、「ラクリモーサ」を練習。
とってもきれいですてきなんだけど、あれ? めっちゃ新鮮!
理由は版が違うから! ではない! わすれているのだ😅
ああ、こんなにきれいに忘れる?

そういえば、先日、何やったか、忘れものをして台所に行って、何をさがしているのかを忘れた。
さらに、しゃべっているうちに、何をしに行ったのかすら分からなくなった。
いいねん。瞬間瞬間を懸命に生きてるねん(笑)

ともあれ新鮮な練習が始まった💖
一月末まで合唱団員募集だよ~
みなさんもご一緒にいかがですか?
大阪中之島のフェスで歌えるんだよ~~~ン

年の初めに🎍

ここ山城南部は、おだやかに晴れわたった元日を迎えました。
どうか、今年は天も地も、しずかにおだやかに、わたしたちに恵みを与えてくれますように。

若いころから、年頭に「今年のキーワード」を決める習慣があったんですけどね。
何年か前から「伝える」で動かないのですよ。
今年も、考えに考えた末、やっぱりこれしかないなあ、と言う感じで、「伝える」

去年、初めて孫(3歳)にお話を語ったのね。
・・・孫とは年に1~2回しか会わないんだけど、秋に帰省したときのこと。
娘がいうには、「「かしこいモリー」を語ってやったら、固まってしまってなだめるのに大変だった」って。
娘自身は5歳の頃、毎晩「かしこいモリー」を聞いてたの。その頃の彼女にとって必要なお話った。
けどね、お話は成長過程を見て選べ(笑)

こらあかんと思ったので、
おやつを食べてるとき、
わたし「おはなししてあげようか?」
まご「ん」
わたし「むかし、あるところに、ひなどりがお母さん鳥といっしょにすんでいました」
まご「・・・」
・・・・・・・
わたし「・・・とても得意そうに出てきましたよ。おしまい」
まご「もっかい!」
娘・じいちゃん・おじちゃん「おおお~!」
みんなさりげなく聞き耳を立てていたようで(笑)
昔々のお茶の間再現。いろり端再現。

子どもが独立してからは、地域の子どもたちに、ひとりでも多く、ひとつでも多く、昔話を伝えたいと思ってやってきたけどね。
ここへきて、わたしから聞いた話を、娘がわが子に伝えようとしたことにめちゃくちゃ感動。
そして、ばあちゃんが孫に語るという、古来からのすがたを再現できたことに感動。

わたしは、たまたま、子どもが生まれて、孫ができた。
幸運に感謝している。
わたしの持っているものを「伝え」ない手はない。

キーワード「伝える」のもつ意味も、毎年少しずつ深まっていきます。

みなさまの今年のキーワードは何ですか?
ひとりひとり、わずかな歩幅しかないけれども、まず一歩、進まなければ旅は続かない。
子どもは未来。
でも、わたしたちも未来を作っていけるよ。

今年もよろしくお願いします。