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語りの森を作った魔女

目薬のお世話👀

3種類の目薬を、一日4回さしてるんですよ。
なんだか一日じゅう目薬のお世話をしてるみたいな気分

白内障手術をして、やっと2週間。
やっと新しいめがねができてきました。
すきっと、まるで語法にのっとったテキストのようにクリアに見えますo(*^@^*)o
ありがたいことです。

2年ほど前に右目を手術したんだけど。
そのとき、4、5分で終わるって、お医者さまが言ってね、でも怖かったから、何かに集中したらええわって思って、開始と同時に「ひなどりとねこ」を心の中で唱えてたのよ。
で、その前回は、何じとこばっかりくりかえして、半分も唱えないうちに、手術が終わった。

今回も「ひなどりとねこ」をやってね。
「とても得意そうに出て来ましたよ」って言ったとたんに、「終わりました!」
ばっちりよ!

べつに得意がることやないけど╰(*°▽°*)╯
2度目となると、余裕が出たんやね。
でも、そのおかげで、前回は全然痛まなかったのに、今回は痛かった!

さてこの間、片目で過ごしたので、文字を読むのに疲れはて。
HPの更新もできず、コメントもできず、なにより、次々いただくメールに返信もできなくって・・・
失礼をどうぞお許しくださいませ。
今、少しずつ返信させていただいております。

以上、近況報告でした~

 

ろばの子~泉の水🤴

KHM144「ろばの子」は、グリム童話なんだけど、赤ずきんやいばらひめやおおかみと七匹の子ヤギのようには、一般に知られていないです。
グリム兄弟が200話の中から50話を選んで「小さい版」を編集したんだけど、それには載せられてない。だからということもあるのかな。

でも、「ろばの子」はとってもいい話なんですよ。

ひと口でいえば、子どもが成長するためには何が必要かがばっちりわかる。
しかも、子どものない王さまとお妃の間にやっと生まれた子がろばだったっていう、実際あり得ないファンタジーの世界でしょ。つまり、昔話がいかに子どもの育ちや人間存在の本質を語っているかってことがわかるのです。

ろばの子が生まれたとき、おきさきは、川に捨てちゃいましょっていうんだけど、王さまは、ろばだってわが子だっていって、将来王さまになるんだからって、大事に大事に育てるんです。

親の愛を一身に受けてすくすく育つ王子。
明るくて快活ないい子になります。
ところが、あるとき、たまたま散歩していて、泉の水に映った自分の姿を見ます。
ろばやんか!!
ろばの子は、お城を出て広い世界をさまよいます。

自分がろばだってわかったときの王子さまの心は、「悲しくなった」としか描写されません。
昔話は、内面を表さない。これ、昔話の平面性の表れね。
自分を人間だと思い込んでいて、というか、そんなことすら意識しなかった子どもが、じつはろばだったと自覚した。
これ、他人から言われたら、腹を立てたり反発したりするでしょうね。
でも、泉の水は、うそをつかない。
自分を客観的に見た。はじめて客観的に見た。

これは、人間の成長過程で、必ず起こることですよね。
おぼっちゃんが、現実を知る瞬間。
「悲しくなった」ではすみませんよね。でも、昔話は「悲しくなった」としか言わない。
とっても複雑な心のうちは、千万言尽くしても表現し尽くせないもの。
しかも、とってもナーヴァスな問題だから、ひとりひとり思いは違うし、他とは比べることができないし。

そこで、内面描写は思い切って削除して、出来事だけを述べる。
そのおかげで、聞き手は、主人公に起こった出来事を自分のこととしてとらえることができる。
それが、昔話の良さだなって思います。

さてさて。
幼いときに無条件で愛されていたことが、この王子に、ひとりで現実を生きる力をあたえてくれる。
そして、成長過程で出会った、よそのお城の王さまは、何を与えてくれたのか・・・
「ろばの子」、全文を読んでください。感動するから。

昔話の語法勉強会(2/6)では、テキストを詳細に読み解いていきます。
ろばの子にとってお姫さまの存在とかも考えますよ~

お申し込みはこちら⇒語法申し込み

1月のおはなし会🎍🎍🎍3

1月23日(火)
小学4年生 朝学習

おはなし「きつねの恩返し」『日本の昔話3』小澤俊夫再話/福音館書店
おはなし「カメの笛」『ブラジルの昔話』カメの笛の会

ヤンにとってはほんとにひっさしぶりの朝学習でのおはなし会でした。
だれひとり気を散らすことなく、お行儀よく聞いてくれました。
なんでかな、もうちょっと元気があったほうがせいがあるのにな、なんて贅沢なことを思ってしまった(笑)
たぶん、先生もお休みで、知らない年寄りが来たからかなって思いながら語りましたが、帰ってから気がついたけど、日常語での語りが慣れていなかったんかな。

 

1月25日(木)
小学3年生 2クラス合同

おはなし「七わのからす」『昔話絵本を考える』松岡享子/エディタースクール
てあそび ちーちゃんぱーちゃん
おはなし「はらぺこピエトリン」『子どもに語るイタリアの昔話』剣持弘子/こぐま社
おはなし「ひなどりとねこ」『子どもに聞かせる世界の民話』矢崎源九郎/実業之日本社

保護者を交えての昔話の発表会です。
子どもたちは、1か月ほど前から準備をして、おはなしをひとつ覚えて語ります。その背景の国のことなども丁寧に調べてきて発表します。
毎年、お招きいただくんですが、今年も行ってきました。
子どもたち、ほんとに一生懸命で、かわいいです。
子どもたちの語り、よかったよ。
おはなしは、「アルジャおばさんのめんどり」「岩の戸、開け!」「カメのピクニック」「山とヤマアラシ」「とうもろこしおばさん」・・・

子どもたちの語りの後、みんな、ほっとしたところで、わたしが語りました。
「七わのからす」、毎年思うんですけど、ここで語るのがいちばん充実する。
しいいいいいいいいいいんってなって、ぞくぞくする。
「ひなどりとねこ」は、子どももひっくり返ってたけど、先生にもウケてた(笑)

山の上の学校なので、しかも交通手段が徒歩しかないので、行けるだろうかと心配したけど、行けてよかった。楽しかった!
毎日の筋トレと〇キソニンのおかげでした~

***************

ここんとこ、毎日、《日本の昔話》で奈良の民話をUPしてますよ。
事情があってテキストは載せないけど、聞く(語る)ために再話したので、ぜひ聞いてくださいね。『子どもと家庭のための奈良の民話』は、Amazonでも買えますよ~

 

1月のおはなし会🎍🎍2

1月22日(月)
こども園 3歳さん 2クラス

今日が初対面o(*^@^*)o
おそらく生まれて初めてのおはなし体験です。

ろうそくぱっ
おはなし「にんじんとごぼうとだいこん」『日本・中国・韓国の昔ばなし集3』小澤俊夫再話/日中韓こども童話交流事業実行委員会
ろうそくぱっ

ドキドキしながら、お部屋に行ったのですが、めっちゃよく聞いてくれました。
ふたつのクラスはカラーが全く違ったんだけど、個性豊かに聞いてくれました。

初めのクラスは、わたしが「おしまい!」って言ったら、「え、これで、おしまい?」って顔で、しーーーんとしてて、もうちょっとでふたつ目の話をしようかと思ってしまったくらい(笑)。集中力がすごかった~

ふたつ目のクラスは、体も動くし言葉も出るって感じで、躍動的に(笑)聞いてくれました。
わたし「にんじんは赤いし、ゴボウは黒いし、だいこんは」
子ども「きれい!」
わたし「そやな、きれいねんな。まっしろやねん。はい、お・し・まい!」
子ども「はや!」

クラスカラーの極端な違いは普段からだそうです。
これからが楽しみ~~

終わって廊下に出たら、5歳さんのAちゃんにばったり。
Aちゃん「どうしてきたの?」
わたし「小さいぐみさんのおはなし会やってん」
Aちゃん「きのう、ころした、いちまんびきのらいおん!」
Aちゃんは「ヤギとライオン」がお気に入りで、ことあるごとに歌っているそうです。かわいいなあ。せっせっせをしてから別れました。

 

 

ほっとひといき🚌

2泊3日で淡路島の福良へのんびりしに行ってきました。

福良はふくらと読みます。
古くからある漁港です。
鳴門の観潮船の出るところ。
淡路人形浄瑠璃の小屋があるところ。
三ノ宮から高速バスでいけば日帰りもできる立地です。
宿は、食事もよかったし、露天風呂も最高で、海に沈む夕陽を見ながら熱めのお湯でぼーっとしてきました。

足腰の具合が悪いので、行きたかった沼島はあきらめました。
淡路島は国生み神話の地。
あちこちに伝説が残っています。
マイカーがあれば回ってみるものいいでしょう。バスを乗り継いで回るのものんびりしていいかもしれない。
ああ、とにかく、足腰を直さねば。がんばるぞ~

帰ってきたら、おはなし会やら病院通いや大忙しです⊙﹏⊙
がんばるぞ~

何十年ぶりかで、太棹の音をなまで聴きました。
うううううん
やっぱ、いいなあ。
コロナの心配がなくなったら、きっと文楽に行こう╰(*°▽°*)╯