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語りの森を作った魔女

東京

1週間滞在していた孫を送って行ったかえりに、上野公園にある国際子ども図書館に寄りました。

東京駅に着いたのが午後1時だったので、暑いのなんの。
必死で歩いて、15分。

建物は、明治39年に建てられた帝国図書館を保存利用したものです。
すごい!

重厚なとびらには、こんなことが書いてありました。


読めます?
「おすとあく」
「と」は変体仮名です。

多分、当時は、いちいち書かないと、どうやって開けたらいいか分かんなかったんでしょうね(笑)

子どもの部屋に向かう廊下には、おはなし会のお誘いや、わらべ歌と絵本の会のお誘いなどのポスターが張られていました。
子どもの部屋では、たくさんの親子がお気に入りの本をさがしたり、いっしょに読んだりしていて、ふつうの図書館の光景と変わりませんでした。
でも、さすがに、開架で並べてある選書はすばらしい。
どの一冊をとっても外れがない。
司書さんの目も行き届いていて、いつでも相談に乗ってくれます。

子どもの部屋のとなりには、おはなしの部屋もあるんですが、残念ながら見学できませんでした。

ホール。天井が高く、素敵なシャンデリアが!

 

この木の建具は、エディキュールと呼ばれるもので、となりの書庫への入り口です。閉まっている右のとびらが書庫につながっているそうです。開いている左のとびらの向こうに見えるのは、100年以上前のれんがの構造です!

こんな所で好きなだけ本が読めるなんて、いいなあ。
東京があんなに人の多いところでなければ、引っ越したい。

暑かったし、帰りに道に迷って寛永寺まで行っちゃったけど、ひとりの時間を楽しめてよかったです。
新幹線では読書と居眠りを楽しみました。あ。窓の外をながめるのも。富士山はほとんど見えなかったけどね~

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きのうのホームページ更新は、《外国の昔話》「ちょうむすび」
いまちょっと悪魔の昔話をいろいろ読んでるところ。
めっちゃおもしろい!

7月のおはなし会

京都府南部は、とにかく暑い。
まいにちほぼ体温!
きょうは久しぶりに雨が降りましたが、ぜんっぜん涼しくなりません。

こども園のおはなし会の報告です。

7月16日(水)
4歳さん 一クラスずつ2回

ろうそくぱっ
おはなし「あなのはなし」『おはなしのろうそく4』東京子ども図書館
おはなし「暗~い、暗~い」『語りの森昔話集4』
ろうそくぱっ

もうおはなし1話では終わらなくなりました。
ストーリーをつぎつぎと先取りしながら聞いてくれます。
おおかみのお腹に穴が開いたとたん、「そう思っててん!」
「世の中を見たいと思ってね」「おおかみだってこわくない」の繰り返しに「おんなじことばっかりやん」って、笑ってよろこびます。
子どもは同じものにまた出会いたがっている・・・語法を覚えてますか?

おはなし一つでは物足りない顔をします。
でも、頑として絵本は使わない!
オマケの話をフルに使って、聞く楽しさを積み上げていきます。
聞く力は、基本の力です。
ほんと、聞けない大人の多いこと!

7月18日(木)
5歳さん 一クラスずつ2回

ろうそくぱっ
おはなし「ヤギとライオン」『子どもに聞かせる世界の民話』矢崎源九郎編/実業之日本社
おはなし「暗~い、暗~い」『語りの森昔話集4』
おはなし「ヘビの天のぼり」語りの森HP
ろうそくぱっ

あ~、おもしろかった。
ひさしぶりにライブ録音とりましたので、よかったらどうぞ。
オープンな部屋なので、外の声が入っていて聞きづらいですけど。

ヤギとライオン 暗い暗い へびの天のぼり ←こちら♬

かなりテンション高めです(笑)

 

 

 

初鳴き🌞

今朝、コーヒー豆をひいていると、あああああ!
セミが鳴いてる!
しゃんしゃんしゃんしゃんしゃんしゃん

梅雨はあけたのに、まだセミ鳴かへんなあって言ってたんだけど、やっと裏庭のセミが、鳴いた。
きっと、前の庭のセミも一斉に鳴くんやろな。

本格的に夏が始まった。

ホームページに載せる再話は、完成するとその翌日の早朝に音声を録音するんだけど、セミの季節になると鳴き声が入るから、音採れないんですよ。
それで去年の夏は採りためてあった奈良の民話をUPしてたんだけど。
今年は新しい再話の音声もだいぶたまってるから、放出しよっかな。
全国あちこちで語りの森のなかの話を語ってくださってて、やりがいがあって、うれしいです。

今年の夏は、孫が泊まりに来る。
7泊もなにするねん?このくそ暑いのに?
本だけは十分に集めてあるけど、めっちゃ読むの速いからなあ。
動物園も植物園も暑いし、科学館は春に行ったし、水族館かなあ。
まあその間は、わたしも夏休みです。
語りの練習も再話も勉強もお休み。いいかもO(∩_∩)O

 

怖い話のおはなし会はいかがでしょうかぁ🧟‍♀️

もうほんまに暑いです。
ひんやり楽しめるおはなし会はないかいなと思っていたら、ありました。

8月2日(土)
子どもから大人まで楽しめるそうですよ。
詳しくは、こちら⇒2025年8月2日ひやり夜話チラシ

子どもも対象にすると、おとなには恐くなくなることが多いし、大人にとって怖い話は、子どもには向かないし、なかなかプログラムを作るのが難しい。
とくに、子どもにとって、見知らぬ語り手が語る場合、難しいよなあ。
子ども会とか文庫とか、いつものおばちゃんだと、恐くてもどこかで安心できるんだけど。
ヤンは、図書館の子どものおはなし会でもやる勇気がありませんo(≧口≦)o
だから、この「ひやり夜話」、語り手としてとっても興味があります~

ここだけの話、わたしは恐い話は苦手です。
5、6歳のころ、おじいちゃんの家で、スイカ食べながらテレビ見てたらね、「ねこ化け」やってたのよ。
「こわい~~~~! 夜寝られなくなるう~~~」
スイカほっぽり出してふるえてたら、おじいちゃんがいいました。
「テレビで見たおばけは、ほんとうには出てこないよ、夢にも出てこないよ」

これ、いい呪文でした。
おかげで、いまでも、怖いテレビを見ても夢に見ることはありません。
ちゃんちゃん。

ヤンは、恐がりだけど、恐がらせるのは、す・き╰(*°▽°*)╯

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今日のHP更新は《日本の昔話》「かみなりさまとかさやさん」
語ってくださいね~
こっちは笑い話です!

 

 

初めてお話を聞く人に・・・質問に答えて🧐

今年度もおはなしサークルききみみずきんのおはなし入門講座が開かれます。
⇒こちら

ところで、きのう、メールでご質問くださったかたがいて、「初めてお話を聞く人には、まず、どんな話を語ればいいですか」とのおたずねでした。

新しい語り手を発掘するのは、先輩たちの役割です。
各地で、教育委員会や、サークルなどが、ボランティア講座など、工夫を凝らしていますね。

さて、ご質問へのお答えですが、2つのケースがあると思います。

1,語りのみのばあい
1話5~10分で、語り手の好きな話。
好きな話には聞き手に訴える力があります。語り手の楽しい気持ちや感動がつたわればそれでいいです。そして、聞いて楽しかったと思ってもらえればOK。
どんな話がいいかという客観的基準はありません。
おとなだから、よっぽどでなければストーリーは伝わるはずです。
けれども、集中できる時間が短いので、10分を越えないようにします。

2,語りに解説をつける場合
1話5~10分で、子どもたちが喜んだ話。
その話を語ったとき、子どもたちがどんな反応をしたかを、具体的に解説します。
語りには、そんな力があるんだと発見してもらえるようなエピソードを添えます。
ふだん子どもたちに語っていて、そのことがいかに楽しいか、充実しているかを伝えることができれば、ちょっとやってみようかなと思う人が生まれると思います。

お答えになったでしょうか???

わたしたち語り手は、一代で終わってはいけないと思います。つぎの人からつぎの人へと、語り自体をつなげることがだいじだと思います。
物語は、文字にすれば残るけれども、物語に命を吹き込むのは人間です。

語り手はたいがい無償ボランティアですし、若い者たちは仕事もあって忙しい。
不景気な世の中で、でも、わたしたちは暇だからやっているのではありません。
新たな語り手を生み出すためには、ほんと、知恵と努力が要るとつくづく思います。