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語りの森を作った魔女

日常語入門講座第4回🚀

オンラインの勉強会です。

日常語の語りでは、選んだ話を日常語のテキストに置き替えて、それを覚えるわけですが、今回は、置き替えたテキストの見せ合いっこです。

「だんだん飲み」『日本の昔話』おざわとしお再話/福音館書店
「千人力」語りの森HP《日本の昔話》
「ねずみのすもう」『日本の昔話』おざわとしお再話/福音館書店
「しんぺいというざ」『語りの森昔話集3しんぺいとうざ』
「仙人のおしえ」『日本の昔話』おざわとしお再話/福音館書店

短いのから長いのまで、怖いのからかわいいのからまじめなのまで、いろんな話が並びました。

言葉も、たとえば同じ京都府でも、市内と府下ではずいぶん違うし、そこに大阪とか近辺での生活が反映されると、また違ってくるし。
個性豊かで、聞いていて心地よかったです。

話し言葉は、住んでいる所の人たちとのコミュニケーションのためにある訳なので、たいていの人は、できるだけ自分の言葉とその土地の人の言葉をすり合わせようとします。それで、何弁だといいきれない土地言葉になるのですね。それは、当然のことだし、また、価値あることだと思うのです。
混じることを楽しむといいなと思います。決してコンプレックスは抱かないで。

もうひとつ、まるまる自分の普段使いの言葉ではなくて、記憶にあるおばあちゃんなんかが使っていた言葉を使うというのもいいもんですね。
伝承の語り手のようにお話を伝えてもらってはいなくても、言葉は伝えてもらっていると思うのです。それを、声とともに思い出すことは、なつかしいだけでなく心の安定にもなると思います。

物語を声に出して語ることの意味を、日常語の語りは教えてくれると、思っています。

年が明けたら、語りの形で発表です。
語りは同じ空気の中でこそ良さが分かるんだけど、オンラインでやります。
おかげで遠い所の人とも語りあえます。
京都と愛媛がつながります。

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きょうは、この冬一番の寒さです
あったかくして、おいしいもん食べて、寝よˋ( ° ▽、° )

 

 

 

こわごわ体調管理🏥

人間ドックに行ってきましたよ。
去年はコロナが恐くて行けなかったんだけど。
思い切って年度初めに予約しておいたの。
そしたら、たまたま今の時期、コロナおさまってたから、行ってきた。
健診センターは感染予防が徹底してるから、安心。

身長が約2センチ縮んでた!!!
そのかわり、腹囲が約2センチ大きくなってたもんね~
だれか上から押したな(ಥ _ ಥ)
ちがうな、下から引っ張ったんや。
万有引力の法則。

検査結果は1か月ほど先なので、それまでは、首を洗って待っておこう。

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今日は外国の昔話「金の杯」をUPしたよ~

 

 

すてきな贈りもの🎁

これ、な~んだ!

おいしそうでしょ~
どんぶらこっこ すっこっこ~

ももからうまれたのは、ももたろう~

ももたろうのお供は?

そ、いぬ、さる、だんご、あ、いや、きじ!

羊毛の針刺しなのです!
まち針たちも、ぜ~んぶ手作り!
金沢のお針箱ヒロの「針物語」。
一寸法師とかぐや姫もあるんだって。

とってもあったかな贈り物(❤´艸`❤)
ありがと~

素敵なメッセージもいただいたし、あったかなクリスマスカードもいただいたよ\(0^◇^0)/

とってもしあわせです💖

あ、『語りのメソッド』は剣持弘子先生からだよ。

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今日はおはなしひろばの日。
高知県の昔話「ぽったりもち」
聴いてね~

 

 

 

師走に🎄

おはなし会は昨日で終わって、残すは勉強会だけになりました。
今年も、子どもに語る時間は少なく、代わりに大人のかたとの時間が多かったです。
そうしたかったわけではなく、それを選んだわけではありませんが、わずかでもだれかに必要とされている感覚を持てるのはありがたいです。

少ないおはなし会で実感するのは、子どもはおはなしを求めているということ。
語り手の私は、子どもにはおはなしが必要だと痛切に思います。
そのことを、子どもに関わる人たちにもっと認識してもらいたいと、ため息混じりに思います。
もちろん、今あえておはなし会を開催される先生がたは、その重要性を考えておられます。心からありがたく思います。

今年度は、おはなし入門講座の発表は1月です。
また新たな語り手が生まれます。
めっちゃうれしい。
ひとりの語り手が、何人の子どもたちとおはなしを楽しむようになるかと思うと、わくわくします。

ただ、入門の後、続ける人は多くないです。
子や孫に語る、家族の語り(これが基本ですけどね)は、子どもが大きくなるまでの一過性のもので十分だと思います。
でも、家族に語ってもらえない子どもたちのことを思えば、ぜひともサークルに入って、ボランティアとして続けてほしいと思います。

おはなしとよその子どもたちから、語り手は人生を学ぶことができる。

たぶん、いま、どこのおはなしサークルも、実践の場を模索中でしょう。
いまが、チャンスです。
おはなしって何だろう、なぜこの活動をしているんだろう、目的はなんだろう、そんなふうに仲間たちと話を交わすことができます。ふだんは、当番を決めることで精一杯だろうけどね。

今おはなし会がほとんどないから、新しい仲間が欲しいと切実に思わないかもしれません。
でも、コロナが終息して再開した時、コロナ前よりよいおはなし会をしたいでしょ。今の経験を生かさないと!転んでもただでは起きないこと!
サークルで新しい仲間を育てていきましょう。

てなことを考えつつ、わたしは、みなさんが好きな話を選べるように、再話にいそしんでおります。選択肢は多いほうがいい~

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クリスマスの降誕劇がもよおされます。
12月19日(日)
わたしはクリスチャンではありませんが、クリスマスにはどうしようもない憧れがあります。
子どもの頃、永遠とか、希望とかの感覚を教わった気がします。

こちらから、のぞいてみてください。
朗読劇聖なる夜

12月のおはなし会🎄

12月1日(水)

午前保育だったので、10時半ごろに園の前に行くと、ちょうど、中学生がひとり、おくれて登校するところでした。
わたしを見て、「あ!おはなしのおばあさん?」
わたし「そやで。おはなしのおばあさん」
中学生「なつかしいわあ。あしたお話会があるって聞いたら、わああって、嬉しかったわ」
ほんとに、わたしを見つけたときのその子の顔、ぱっと輝いた。
うれしかったな。
遅刻ということは、何か事情があったわけで、それはたぶんいいことではない。
でも、お話のおばあさんを見つけて、かつての楽しい時間を思い出してくれたんや~

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幼稚園4歳児

ろうそくぱっ
おはなし「あなのはなし」『おはなしのろうそく』東京子ども図書館
てあそび「メリークリスマス」
ろうそくぱっ

おりこうさんのクラスですが、ずいぶん気持ちを開放して聴いてくれるようになりました。

わたし「べつにどこへも、ただ世の中を見たいと思ってね」
子ども「またや~笑」

わたし「夜中になると、そこへ」
子ども「(おそるおそる)おおかみ・・・?」
わたし「そ!おおかみがやってきました!」
子ども「きゃ~~!」

 

幼稚園五歳児

ろうそくぱっ
おはなし「三枚のお札」『日本昔話百選』稲田浩二・稲田和子
ろうそくぱっ

この子たちには初めての日常語の語りでした。
元気でにぎやかなクラスで、うれしくって、わあわあ言ってるので、
わたし「ほら、始まるで!聴きや!」
子ども (一瞬し~ん。)
わたし「あんな、ある山のお寺に、和尚さんと小僧さんがおったんやて」
子ども「ふ~~ん」
全員の目がこちらにくぎ付けになったので、さてこっちのもんやと、思いきりべたな関西弁で語りました(笑)

わたし「それからはな、このあたりにも、鬼婆、おらんようになったんやて」
子ども「え~、前はおったん?」
わたし「おったんちゃうか。知らんけど」
子ども「鬼婆てな、頭の毛が白いねんで」
わたし「お、ばれたか~!」
子ども「ムラカミさん、鬼婆なん!!?」

あ~、おもしろかった。
おもしろすぎて、家に帰ったら声が出なくなっていたo(* ̄▽ ̄*)ブ

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12月9日(木)

小学校3年生 5、6時間目 3クラス合同

おはなし「ヘンゼルとグレーテル」『語るためのグリム童話』小澤俊夫編訳/小峰書店
手遊び「木が折れる」
おはなし「ひなどりとねこ」『子どもに聞かせる世界の民話』実業之日本社
じゃんけん「ちいちゃんぱあちゃん」
おはなし「こびとのおくりもの」『語りの森昔話集1』
・・休憩・・
おはなし「はらぺこピエトリン」『子どもに語るイタリアの昔話』こぐま社
質問・感想タイム

今年も、兵庫県の某小学校まで行ってきました。
3年生の国語で昔話を学習するので、子どもたちに昔話の語りを体験してもらおうというのが、先生方のねらいです。
その体験っていうのがすごくてね、自分たちで語るというのが目的なの。それで、毎年12月にわたしが【見本】をみせて、子どもたちはお正月をはさんで各自1話ずつ覚えて1月に語りの会をするのです。

さてさて、子どもたちは、生まれて初めて語りを聞きます。
めっちゃ元気なクラスでねえ。
ものすごく集中して「ヘンゼルとグレーテル」15分聴くんだけど、終わったら、自分の知っているのとどこが違うか、ハイハイハイって、言い合うの。

ここで予定になかった「木が折れる」をやったのは、「お尻痛い!」って子どもが言ったから(笑)

ずいぶんリラックスしたところで「ひなどりとねこ」。
爆笑していました。

「こびとのおくりもの」は、曜日の歌が何度も出てくるんだけど、2回目からすぐにいっしょに歌っていました。

5時間目が終わって6時間目に突入していたので、いったんトイレ休憩。
それがあだになった・・・笑
わたしの回りにあつまって来て、「ちいちゃんぱあちゃん~!」「月曜日、火曜日~、水曜日~♪」
挙句の果てには、ろうそくに手をかざしっこ。マイクの取り合い。
そこでわたしは声をからしてしまいました(笑)

もちろん「はらぺこピエトリン」は子どもたち「ひいい~」の連発。
ほんま疲れを知らない少女たちでした。

ところが、質問タイムになって一転。
やっぱりものすごく積極的につぎつぎ手をあげるんだけど、質問の内容が、すごかった。「え?おんなじ子どもたち?」って感じ(笑)

「お話はどうやったら覚えられるんですか?」
「どうやったら、目に見えるように語れるんですか?」(わたし、お、目に見えたんや~)
「その人(登場人物)らしく語るのはどうやったらいいんですか?」
「覚えるのにどのくらいの時間をかけますか?」
「一番好きな話は何ですか?」
「図書館が好きなんだけど、先生も好きですか?」
「本は何冊持っていますか?」
などなど、書ききれない(笑)

最後の感想タイムでも、何人も手をあげてくれていました。
うれしかったのは、「本はあまり好きじゃなかったけれど、今日はとても面白かった、グリム童話や昔話を読もうと思う」という子が何人もいたことでした。
はるばる往復4時間かけて行った甲斐があったというものですo(〃^▽^〃)o

学校までの坂道で。まだ紅葉が残っていました。