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4月の語りクラス

市役所前のつつじが、今年も綺麗に咲き誇っています。
子どものころ、友達と花の蜜を吸った懐かしい記憶がよみがえります。
ほんのり甘い春の思い出です。
さて、新年度が始まり1回目の語りクラスがありました。

👐手遊び 『ちいさなはたけ♪』👐

語りの発表前に、ヤンさんから勉強会の心構えについて一言。
「ぼーとせず、頭に映像を浮かべてください。浮かばなかったときは、その理由を考える、それが勉強です」
3月の語りクラスの報告でフルーツさんが詳しく書いてくれていますが、このクラスはおはなし会ではありません。気を引き締めて耳を傾けましょう!

語り
➀「かぜをひいたうさぎ」 『語りの森HP』→こちら
➁「花園」 『語りの森昔話集6』/語りの森
➂「春の野道で」 『語りの森昔話集3』/語りの森
➃「サルの宮殿」 『カナリア王子』/福音館書店
➄「女房の首」 『語りの森HP』→こちら

ヤンさんの語り
 「こぶたのリコション」 『語りの森昔話集4』/語りの森

発表のたびに、必ずといっていいほど挙がるのが
「このおはなしはどの学年で語れるのか?」という質問です。
今回のおはなしでは…

➀かぜをひいたうさぎ
大臣、上等の香水、ごきげんとり、という言葉は未就学児には理解できない。
親子で参加されていることが多い図書館のおはなし会では、大人に向けて語る。
大人が笑えば子どももつられて笑うときがある、
ストーリーを楽しむよりおはなしの雰囲気を楽しんでもらう。
また、同じサークルメンバーがその場にいるなら、協力してもらうとよい。

➁花園
5,6年生に語り、その反応を確認して、4年生でも語れるかを考える。

➃サルの宮殿
このおはなしは創作であり、修飾語が多い。テキストに手を入れているが、一文が長く、子どもたちにはイメージするのが難しい。

➄女房の首
怖いおはなしであり、メインのおまけ話として、学童などで語れるのでは。

自分でしっかりとテキストに向き合い、言葉を選び、情景を思い描きながらおはなしを楽しめるのはどの学年なのかーその点をしっかり考えることが大切ですね。
実際に子どもたちに語ってみてどうだったのか、ぜひ様子や感想を教えてもらえると嬉しいです。

次回語りクラスは5月12日(火)です。

最後に…
小澤敏夫先生が4月18日、老衰のためご逝去されたニュースに深い悲しみを感じています。
先生の数多くのご著書から多くを学ばせていただいています。中でも、日本の昔話の五巻本は語りやすく、私自身のレパートリーにも多く取り入れています。
長年にわたり研究を重ね、貴重な財産を残してくださった先生の思いを、これからも微力ながらつないでいきたいと思います。
ご冥福をお祈りいたします。

12月の語りクラス

11月末に開催されました「貧乏神大会」の余韻が残る中、12月の勉強会が始まりました。
その前にヤンさんから貧乏神大会について一言。
☆同じおはなし(テキスト)でも語る人によって違うおはなしになる
⇒語る人の想いが込められるため
⇒語り手の数だけおはなしがある
⇒語りクラスは一人一人その人のおはなしを完成させるための勉強会

一度にあれだけの貧乏神を聞く機会は初めてでしたが、全く飽きることなく、次はどんな貧乏神?と楽しい時間でした。同じおはなしでも「さっき聞いたおはなしやん」となりませんでしたね。
この気持ちを忘れず、日々精進していきましょう!

👐手遊び(山形のわらべ歌) 『レブラディ ボーラディ♪』👐

語り
➀「おいしいおかゆ」 『おはなしのろうそく3』/東京子ども図書館
➁「山寺の化けもの」 『日本の昔話1」/福音館書店
➂「鬼の面 お福の面」 『語りの森昔話集6』/語りの森
④「ゆうかんな靴直し」 『子どもに語るイタリアの昔話』/こぐま社
⑤「トリレヴィップ」 『子どもに語る北欧の昔話』/こくま社

ヤンさんの語り
「さるの婿さん」 『語りの森HP』⇒こちら

個人的に特に「なるほど~」と感じた「おいしいおかゆ」について報告します。

Nさんは「おいしいおかゆ」を図書館で語る予定で発表されました。
アドバイスとして、小さい子どもに語るときはテキストを変更する必要があるそうです。
「、」で文章がつながっており、一文が長すぎるため、小さい子どもにはイメージができません。「、」を「。」に変えればいいそうです。

例えば、
*すると、ひとりのおばあさんに会いましたが、そのおばあさんは、女の子のこまっていることをちゃんと知っていて、ちいさなおなべをひとつ、その子にくれました。
→すると、ひとりのおばあさんに会いました。そのおばあさんは、女の子のこまっていることをちゃんと知っていました。そして、ちいさなおなべをひとつ、その子にくれました。
*そのうち、台所がおかゆでいっぱいになり、家のまえの道も、おかゆでいっぱいになり、それから、となりの家がおかゆでいっぱいになりましたが、おなべは、まだ、ぐつぐつ、ぐつぐつ、にています。
→そのうち、台所がおかゆでいっぱいになりました。それから、家のまえの道も、おかゆでいっぱいになりました。それから、となりの家がおかゆでいっぱいになりました。それでも、おなべは、まだ、ぐつぐつ、ぐつぐつ、にています。

「。」に変更するだけで、おかゆがあふれ出す情景が自然にクレッシェンドになります。
ヤンさんからの経験から、1.2年生までは変更したほうがよい、想像する力がついてくれば、ろうそくのテキストのまま語ればいいそうです。
私も一度低学年に語ったことがあるのですが、全くうけずに終わり、それ以来封印しているおはなしでした。
なぜだろう?と思っていた疑問がすっきり晴れ、今後語るおはなしにも活かそうと思いました。

10月の語りクラスで発表した「金の鳥」を小学5年生に語ってきましたので、ここで報告します。
一クラス目、静かに聞いてくれていましたが、反応があまりなく………大好きなおはなしという感情が出過ぎた?きつねのアドバイスは真剣になりすぎ?と反省しつつ、”語り手はおはなしを手渡すだけ”、”聞き手が自分でイメージして楽しむ”を意識して、二クラス目を語りました。

・末の王子が何度も失敗する→「またやん、あほやな」
・きつねが自分を撃ち殺して首と前足を切り落とす→「えっ?!」(全体の雰囲気が引き締まる)
・井戸のふちに腰をおろしておしゃべりをしよう→「(首を横に振りながら)だめだめ」
・2人の兄さんは処刑されました→「良かった~」
・それからはみんなは生きている限り幸せにくらしました→「満足」
子ども達の次々に変わる表情を見ながら、楽しく語れました。
練習するたびに「ええはなしやな」と思っていましたが、今回は初めて子どもに語って、更に好きになりました❤

次回は2月10日(火)です。少し早いですが、よいお年をお過ごしください☺

2025年度おはなし入門講座 第一回

今年もこの季節になりました、そうです…新たな語り手が誕生する、おはなし入門講座です。遅くなりましたが、先月末に第一回目がありましたので報告です☺

今年は4名の受講者を迎え、まず自己紹介から始まりました。
すでに地域のおはなしサークルに所属している方、
我が子の小学校で図書ボランティアをしていたり、保育士として児童館で絵本の読み聞かせをしていたり、習字教室をしていたりと日々子どもたちに接している方々ばかりでした。

この講座は4回で構成されており、
第1回 「おはなしってなあに?」
第2回 「おはなしの選びかた」
第3回 「どうやって覚えるの?」
第4回 「語ってみよう」
語り手になるためのノウハウはもちろんですが、おはなしの魅力などヤンさんが長年子どもに語ってこられた経験からも詳しく説明してくれます。

さて、1回目のテーマは「おはなしってなあに?」です。

➀「おはなし」ということばについて。なにをするの?
大きくとらえると絵本や紙芝居、ペープサートなども含みますが、ここでのおはなしとは、素話(storytelling)です。声(音声)だけで物語を子どもたちに伝えます。

”物語を耳から聞く⇒言葉を頭で想像して楽しむ”

➁絵本と比べてみよう
語り 「七羽のからす」『おはなしのろうそく10』/東京子ども図書館
絵本 「七わのからす」 フェリクス・ホフマン え/せた ていじ やく/福音館書店

まずは語りを聞いて、自分がイメージした「泉」「ガラスの山」を受講者に聞いてみます。もちろん一人一人違うイメージです。
自分が経験したことや見た本や映画が元になっているかと思いますが、それでいいのです。正解がなければ、良い悪いもありません。

”みんな違ってみんないい⇒自己肯定感が生まれる”

一方、絵本に描かれているのは、その作者がイメージした絵になっています。
ただし、語りでは息子たちがカラスになるのは一瞬ですが
絵本ではカラスはまだ人間の足が残っていたりと、徐々に変化しているように描かれています。
メディアの違いですが、グリム童話は昔話として語られていたものであり、絵本になったは最近のことだそうです。

➂「おはなし」がひきだす子どもの力
語り 「あなのはなし」『母の友』123号/ミラン・マラリーク作

くつしたにできたあなが、ドーナツ、カエル、ツバメ、ヒツジと一緒に旅をします。みんなはオオカミに食べられますが、あながオオカミのお腹の中に入ると、
あながオオカミを飲み込んでしまう、とういおはなしですね。
有り得ないものを思い描く力、そしてオオカミが出てきたらどうなる?
つまり「想像力」が必要なおはなしです。
日常生活の中でも、「これをしたら、どうなる?相手はどう思う?」と考える力です。おはなしはこの「想像力」を育てるのです。

また、子どもは繰り返しを覚えるのが上手です。
このおはなしも「オオカミだってこわくない」という言葉が何度も出てきますが、途中からは「オオカミだって」と言うと、
子どもたちが「こわくない」と続けてくれることもあります。
おはなしの中に出てくる言葉の意味が分からなくても、繰り返し出てくることで記憶として残ります。
これが成長の過程で実体験と結びついたとき、「これのことか」となります。
おはなしを通じて言葉を獲得していくのです。

”想像力・思考力⇒自分で思い描く力。生きていく上で一番重要な力”

おはなしの偉大さを再認識する内容でした。
語りを続けていると雑念が出てくることもありますが、おはなしの力を信じ子どもたちにおはなしを届けようと思いました。

毎年感じることは、語りの経験者が受講しても十分ためになる内容です。むしろ経験者が聞くとより理解でき、新たな気持ちで語りに取り組めるのではないかと感じます。

この入門講座、元々はがらがらどんが主催で開催されていましたが、ご縁があり、ききみみずきんが主催を引き継ぎ今年で6年目になります。
こんな素晴らしい入門講座を毎年無料で受講できます!メンバーは募集中ですので、興味のある方はぜひお声かけください。

受講者の皆様・・・宿題は「おはなしのテキスト」を元におはなしを沢山読んできてください。次回は10月21日(火)、「おはなしの覚え方」です。

 

9月の語りクラス

残暑が厳しいですが、お店には秋の食材が並び始めましたね!今年は秋刀魚が安くて美味しい☺食欲の秋になりそうです。
さて、2か月ぶりの語りクラスがありました。

事前にプライベートレッスンを受け、テキストに手を入れたおはなしを発表してくれた人が多かったです。
出典もほぼかぶることなく、日本、外国、アイヌ、日常語とバラエティに富んでいました。全体で約1時間半の語りですが、楽しいおはなしに耳を傾けていました。
では、報告です。

👐手遊び『たまごをポン♪』👐
たまごをポン!とわりまして そのままたべたら なまたまご~♪
たまごをポン!もひとつポン!とわりまして じゅうじゅうやいたら めだまやき~♪
たまごをポン!もひとつポン!もひとつポン!とわりまして ぐるぐるまいたら たまごやき~♪
たまごを・・・もひとつ・・・もひとつ・・・もひとつ・・・とわらないで おなべでコトコト ゆでたまご~♪
たまごをポン!もひとつポン!もひとつポン!もひとつポン!もひとつポン!とわりまして ふんわりおおきな ホットケーキ♪

語り
 ➀「美しいおとめ」 『おはなしのろうそく28』/東京子ども図書館
 ➁「おおかみときつね」 『語るためのグリム童話4』/小峰書店
 ➂「地主のはなよめ」 『太陽の東月の西』/岩波少年文庫
 ➃「三枚のお札」 『おはなしのろうそく5』/東京子ども図書館
 ➄「ひとつぶのサッチポロ」 『アイヌの昔話/萱野茂』
 ⑥「つるの恩返し」 『語りの森昔話集3』/語りの森

ヤンさんの語り
「雨の日も晴れの日も泣く」『稲田コレクション』
稲田浩二氏が1967年から1978年に日本各地29都府県で現地録音取材した日本昔資料からです。

同じ場面は同じ言葉で繰り返される。
昔話の語法であり、この点が創作とは違うのです。創作では少しずつ言い方を変えていることが多く、語り手は覚えにくいですね。

「おおかみときつね」の中で、
おおかみは自分のことを「わしは」と言っていますが、一番最後だけ「おれは」になっています。
また、同じように「赤ぎつねよ、わしに何か食い物を持ってこい。さもなければ、おまえを食っちまうぞ」も
1回目と2回目は「さもなければ」ですが、3回目のみ「さもないと」になっています。
聞き手は気になりませんが、語り手が覚えるとき気になるようであれば、「わしは」と「さもないと」に統一して問題ないそうです。

今日、1年生の朝学習おはなし会で「三匹のくま」を語ってきました。
3回の繰り返しオンパレードですが、子どもたちは「またか~」と言いながら、喜んで聞いていました☺

次回は11月11日(ポッキーの日 笑)です。

最後に案内です。
➀新しい仲間が増えました🙌地域のサークルに所属されており、今回は見学でしたが、次回早速発表してくれます!
➁11月30日に「語りの森総会」と題して、「貧乏神」大会が開かれます。発表者全員が国内外の「貧乏神」を語ります。飛び入り参加もOK、午前は発表、午後からは交流会です。どなたでも参加できますので、気軽にお越しくださいませ~♪

6月の語りクラス

 

先週火曜にありました、語りクラスの報告です。

👐手遊び 『じゃがいもほりにいこ♪』
じゃがいも ほりにいこ~ 花さか ひらいた~✋ はさみで ちょんぎるぞ~✌
えっさかほいさか じゃんけんポン👊

語り
➀「かしこいモリー」 『おはなしのろうそく17』東京子ども図書館
➁「うろこ玉」 『語りの森HP』
➂「トレディチーノとオオカミ」 『語りのメソッド イタリアの民話をたずねて』三弥井書店
➃「だればいちばん兄さんか」 『子どもに語るモンゴルの昔話」こぐま社
➄「靴をはきつぶしたお姫さま」 『語りの森HP』

ヤンさんの語り
「おおかみときつね」 『語るためのグリム童話4』小峰書店
小学4年生向け、「ごんぎつね」/新美南吉作を学習するときに「きつね」をテーマで語られるそうです。
弱い立場のきつねが強いおおかみに勝つ。確かに子どもたちの世界でも同じような状況がありますね。
私もこのおはなしを覚えたのですが、まだ一度も子どもたちに語っておらず、語りたくなりました。

さて、今回は全てのおはなしで「テキストに手をいれる」が話題にあがりました。
手をいれるべきか、また入れるならどのように、どの言葉を変えて、付け足せば
聞き手がよりイメージできるのか。

例えば、「かしこいモリー」でモリーが大男の家に戻る場面が3回繰り返されますが
少しずつ言葉が違います。
➀もどっていって、大男の家にしのびこみ、、ベッドの下にもぐりこみました
➁大男のうちへ出かけ、中にしのびこみ、またベッドの下にかくれました
➂大男の家にもどり、ベッドの下にかくれました

語り手の立場なら同じ言葉に揃えたくなりますが、
同じ言葉で繰り返すと、どの場面か分からなくなることがある。
言葉が違うことで、今はこの場面を語っているとはっきり分かる。

また、テキスト通りに覚えて、初めて不備が自分で分かるようになる。
語り歴5年未満の初級クラスでは、「テキスト通りに覚える」のが基本と言われていましたね。

では、手をいれたほうが 良いのほうがよい例
※「かしこいモリー」で王さまがモリーにいう場面
むすこの嫁にしてやるがなあ ⇒ むすこと結婚させてやるがなあ
このおはなしは低学年向けであり、嫁にしてやるという意味が理解できない子どもがいる。

※「うろこ玉」でねこが加えていたうろこ玉を川に落とした場面
川の中をくまなく探しましたが ⇒ 川の中を隅々まで探しましたが
動物のくまが頭に浮かんでしまう。

テキストに手をいれるのは、聞き手(語り手)がきっちりとイメージできる(おはなしについてこれる)ために入れるべきであって、単に覚えにくいからという理由だけでいれるものではないということを再認識した勉強会でした。

次回は、7月8日(火)です。

最後におはなし会の報告です。この勉強会の前に1年生朝学習のおはなし会にいってきました。
♪オルゴール
🕯ひとり、ふたり、さんにんのこども
📚ふしぎなナイフ
♪オルゴール

4月のクラスでヤンさんにアドバイスをいただいたおはなしを語ってきました。
3人の子どもを思い切り演じ、少し笑われましたが(笑)、3人いるんだとイメージはしてもらえたと感じました。
途中からは子どもとやりとりしながら楽しく語れたのですが、最後の場面で

ジェニィ とけいが、ひとつ、ふたつ、みっつなりました。 「何時かな?」
子ども  ・・・???
ジェニィ 三時です。  「何の時間かな?」
子ども  「おやつ!」
ジェニィ そうおやつの時間です。

とけいを立てて語らなかったのが原因でしょうか。来週にもう一つのクラスで語る予定ですので意識して語ってきます。