ジミー のすべての投稿

9月のがらがらどん

まだまだ暑いですが、みなさんお元気ですか?
久しぶりのがらがらどんの報告です(^^♪

「「笑」という字」 『子どもと家庭のための奈良の民話三』奈良の民話を語りつぐ会
「かえるの王さま」 『語るためのグリム童話1』小峰書店
「七色の小馬」 『語りの森昔話集3しんぺいとうざ』語りの森
「ブレーメンの町楽隊」村上郁再話
「世界でいちばんやかましい音」 『おはなしのろうそく10』東京子ども図書館
「寝太郎」 『日本の昔話1』福音館書店
「ハブローシェチカ」 『語りの森昔話集2ねむりねっこ』語りの森
新刊絵本の紹介

今回も楽しいお話会でした。
聞きに来たのに、どうぞどうぞ、ぜひぜひと勧められて、語るつもりはなかったのに語りましたというかたもおられました。
ですが、あなたは正解です(笑)
ここでは、練習、楽しみ、お試しなど、いろんな語りをいろんな気持ちで語っていい場所です。
お勉強の要素もあり、気楽なお茶会の要素もありなので、気持ちを張り詰めることなく誰でも来ていただける場所です。
今回は、今開催中の「おはなし入門講座」を受講しておられるかたが3人も来てくださいました。
語りを聞いてみて、そしておはなしを勉強しだして、「ああ、おはなしは楽しい。はやく覚えたい」と思っていただけたらとっても嬉しいです。
敷居の低い集まりですから、みなさんどんどんおいで下さいね。
お待ちしております(*^_^*)

児童文学を読む会

先週金曜日、児童文学を読む会がありました。
『児童文学論」リリアン・H・スミス 石井桃子他訳 岩波書店
今回は、第10章ファンタジー P307の4行目からこの章の最後まで進みました。

宿題で、今回の個所に出て来るルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』を読んでくることになっていました。
『不思議の国のアリス』は、子どものための本であると同時に大人のための本でもあるということでした。
ルイス・キャロルが知り合いの子どもに語って聞かせていたこの物語を、同席していた大人が面白いから世の中に出そうと考えて出版されることになった経緯からも分かると書いてありました。
子どもは物語の展開に引き付けられ、大人は〝ルイスの才気に満ちた、皮肉な機知に喜ばされる〟と書いてありました。
わたしはと言えば、いろいろな断片や目にするもの(例えば、ディズニーランドのレストランやサブダの仕掛け絵本や、アリスをテーマにしたショップなど数限りなくありますね)当然知っていましたが、本を読んだことはないという残念な人でした。
今回、ちゃんと読んでみましたが、場面の展開について行けず、まるでわけのわからない夢を見ているような感覚を覚えました。
そして、きっとイギリスのこの時代の大人なら当然知っているだろう知識があれば本当に〝才気に満ちた皮肉な機知〟も分かったんでしょうが、まったく分かりませんでした。
ただ、『鏡の国のアリス』のほうが、面白いと思いました。
またしても、子ども時代に読んでいなかったことを悔やむ…
と思ったのですが、参加者の中では「おもしろかったよ」とおっしゃる人のほうが多かったです。
面白くて引き込まれたというかたもおられましたし、これはわたしにはむいていなかったと結論付けた次第です_| ̄|○
昔ばなしならば全くついて行けるのにと、なんか悔しかったです(笑)

この章で他に取り上げられている本は、他に以下のようなものがあります。
『天路歴程』ジョン・バニヤン(『天の都をさして』のタイトルで省略して出版されています。)
『ドン・キホーテ』ミゲル・デ・セルバンテス
『ガリヴァー旅行記』ジョナサン・スウィフト
『夢を追う子』W・H・ハドソン

知っている有名タイトルもありますが、わたしはどれも読んでいません_| ̄|○
でも、次は、大好きな歴史小説の章に突入です。
わたしは昔から、時代劇と時代小説のファン!
もちろん歴史小説も大好きです!!
次の章にでてくる本を読んでみようと思います(^o^)/

おはなし入門講座〝おはなしってなあに?〟

今年もおはなし入門講座が始まりました。
毎年どんなかたがたが来てくださるかワクワクしていますが、今年は7人で未入園児は無しです。
小さい子どもさんの相手をする楽しいチャンスがなくて、今年はちょっと寂しいかも…(笑)
でも、参加されたみなさんの自己紹介を聞いていると、落ち着いた中にもめらめらと瞳の奥底に強い意志が感じられるような、そんなピシッとした雰囲気も感じられて、お勉強が楽しくなりそうです。

初回は〝おはなしってなあに?〟ということで、まず最初にヤンさんがみなさんに語ります。
➀「さるの海岸見物」
➁「七羽のからす」
➂「あなのはなし」
初めておはなしを聞かれると想定した、見本のようなラインナップです!
(と、わたしは思ったのですが、まったく違うかも)
➀は、日常語です。そして日本の昔話
➁は、グリム童話、外国の昔話ですね。これはテキストは標準語です。
➂は、ミラン・マラリークの、創作です。
たった3話で、おはなしを勉強するときにざっくり、大きく分類する内容が出そろっております!
でも、3話続けて聞いていて違和感なしです!
あっぱれでございます。
そして、「ああ、おはなしを聞くのは楽しい~」です(*^_^*)

子どもたちにおはなしを語るということは、この「おはなしを聞くって楽しいなあ~」という自分の気持ちが、どんだけ伝わっているかということなのかなあ、と思いながらヤンさんの講義を聞いておりました。
自分が聞くのはもちろん楽しい、だって、好きなんだから。
でも、好きな気持ちを伝えるんじゃなくて、聞いてくれてた子どもたちが「おはなしを聞くって楽しいなあ」と思ってくれるかに自分の気持ちを持って行って、勉強なり練習なりをしないといけないんだろうなあと思いました。
それがヤンさんの言う<子どもとの間に壁がない状態>ということではあるまいか、とか考えておりました。
なめらかに、よどみなく語るように練習するのは、美しく語るためではなくて、聞き手が分かりやすいように、イメージしやすいようになんだと、いまさらながらに肝に銘じたのでありました。
みんなでいっしょに頑張りましょう~~!(^^)!

8月の中級クラス🍉🍧

昨日から、うちのせま~い手入れしていない庭に鳩がきていて、バタバタ、クークー鳴いてるんですよ🕊
あんまり近くにいるんで、怖くて窓を開けられない(笑)
鳩も暑くて、避暑に来てるんでしょうかね。

暑くてもなんでも、おはなし中級クラスは勉強という一本道をまっすぐに突き進みます。
とはいえ、わたしは用事で早退してしまった残念な生徒ですが、当日の語りを報告します<(_ _)>

「世界でいちばんやかましい音」 『おはなしのろうそく10』東京子ども図書館
「七色の小馬」 『語りの森昔話集3しんぺいとうざ』語りの森
「三つのオレンジ」 語りの森ホームページ →こちら
「ミアッカどん」 『イギリスとアイルランドの昔話』福音館書店
ヤンさんの語り
「ヤギとライオン」 『子どもに聞かせる世界の民話』実業之日本社

中級クラスになると、各自の語りに特化したようなアドバイスになりますし、一般的なアドバイスなのか語り手に特化しているのかの境界線の判断がわたしにはできません。
ですから、勉強会後のわたし個人の感想を書かせていただきます。
今日のメニューの各話はすでにテキストとしてはよんでいるはなしばかりでしたが、語り手さんとヤンさんのアドバイスを聞いていますと、自分が持っていた印象とは違ったものになる話もありました。
それが、各話の持つ姿をとらえるということなんでしょうね。
たとえば、「世界でいちばんやかましい音」は、今回の語り手さんは6年生の二番目の話として語ったそうです。
そういわれたら、この話のテキストは「別に悪気はなかったのですが…」を何度も繰り返すところなど、大人がクスッと笑えるような箇所がいくつもあります。
自然の音を聞いて王子が喜ぶというオチも、大きい子どもなら「ああ、そういうことね」という納得のしかたを違和感なくしてくれるでしょう。
新たにおもしろさが分かったというか、今まで気づいていなかったおもしろさを感じることができました。
中級クラスはどの話も、詳しくつっこんで意見交換できるので、楽しいんですよね(*^_^*)
そして、ラッキーなことにわたしが今覚えている最中のおはなしを語ってくださったかたがいたのですよ!
だから、アドバイスはとっても参考になったし、疑問も解けたし、聞かせてもらって語り方のべんきょにもなりました!
次回もまた楽しみにしています~~(^o^)/

研究クラス 👻🐟

今年度初めての研究クラスがありましたので報告します(*^_^*)
いつもならば、当番にあたっている人が語りとレポートを出しますが、今回は語りは無しでレポートだけなので、ヤンさんが最初に「今日は時間があるからみんなでお話会しようか?」とのたまいました。
(え~、聞いてない~)(いきなり~?!)(どんだけ~~)Σ(・□・;)
みなそれぞれが口に出したり出さなかったり、でもこのようなテレビで見るギャグみたいなことをいって反撃の様子を見せながらも、ヤンさんが続けて、「いきなりやから、練習のつもりでいい~」と言われると同時に、次々とホワイトボードにタイトルを書いていったのでした(笑)
つまり、文句言うというより、単におはなしを決めるための時間かせぎだったわけですね。
メニューは以下の通り
「豆の大木」『子どもに贈る昔ばなし14おにとあんころもち』小澤昔ばなし研究所
「アリョーヌシカとイワーヌシカ」『まほうの馬』岩波書店
「かしこいモリー」『おはなしのろうそく1』東京子ども図書館
「ついでにペロリ」『おはなしのろうそく6』東京子ども図書館
「金を生むねこ」『子どもと家庭のための奈良の民話一』奈良の民話を語りつぐ会
「ヤギとライオン」『子どもに聞かせる世界の民話』実業之日本社
「鳥のみじさ」『日本の昔話3』福音館書店
「ブレーメンの音楽隊」(ヤンさん)

覚えたてなのか、もどしながらなのか、得意な話か、背景はそれぞれでしょうし、途中で止まって「あれ、なんでこんなに出てこないの?」とか言いながらも、批評なしの安心感か、開き直りか、みんな言い訳なしに次々と語っていきました(笑)
約一時間、楽しいお話会でした。

次は、レポートの説明の時間。
今回の当番は、わたしでした。
グリム童話の「怖がることを習いに出かけた男の話」(KHM4)です。
この話はとにかく長いので覚えられません。
もし覚えたとしても、お話会の時間枠には入りません。
でも、前から気になっていたんです。
そこで研究クラスの課題にし、この話に関して調べ、類話の中でこれと思う話を見つけてそれを再話クラスで出そうと思ったんです。
レポートは次のように進めました。
この話はKHM4で、初版ではその箇所は「ボーリングとトランプ遊び」という話が載っています。
そして2版からこの「怖がることを習いに出かけた男の話」に差し替えられています。
「ボーリングとトランプ遊び」にほかのいくつかの話を合成したこと、類話がヨーロッパ中に残っていること、その最古のものが「死をさがしに旅に出た男」(『愉しき夜』ストラパローラ)だということが分かったのでこの三つの話を読み比べました。
次に、研究書をあたりました。
心理学的な解釈の本、昔話の研究者の本、わたしが手に入るものを集めました。
この話が、おもしろい話なのか、ゆうかんな男の冒険の話なのか、愚か者が課題をクリアする話なのか、それらのミックスならば重点はどこにあるのか、そんなことを考えながらレポートを進めていきました。
調べている途中で、〝「怖いものなしの王子」(KHM121)とモチーフの比較をせよ〟という本があったので、やってみました。
「怖がることを習いに出かけた男の話」はATU326で、「怖いものなしの王子」はATU590です。
『国際昔話話型カタログ』(小澤昔ばなし研究所)でモチーフ番号を調べ、モチーフを比較しました。
最後は、類話です。
たくさん出てきました。
でも、再話するならどうしても入っていてほしい最後のモチーフ、怖さが分かった理由が入っているのは3話しかありませんでした。
わたしの目的だった、再話する類話を見つけるについては、この3話の中から決めるか、あるいは「怖いものなしの王子」かその類話から決めるかでとどまりました。
いま思案中です(笑)
長いレポートなわりに、結果がだせなかったというのにみなさんお付き合いくださり、ありがとうございました。
そして、説明に時間がかかって呪的逃走話の読み込みができなかったというのも申し訳ございませんでした<(_ _)>
わたしとしては、未完成でも〝悔いなし!〟なんですが、まったく自己満足ですね(笑)
でも、これからモチーフインデックスを使えるということが分かったのでよかったです。
(ただし、わたしは英語が分からないのでグーグル翻訳のお世話にならないといけないんで、なぞな訳と戦わないといけないんですが…)

そして、今回、見学者さんが来られました~✌(‘ω’)✌
抜き打ちお話会も参加され、当初の予定の時間が過ぎてもいてくださり、熱心さに感激しました。
まだ、入会は考え中とのことですが、逃がしはしません、いえいえ、是非ご一緒にお勉強しましょうね(*^_^*)
次回は12月です。(年間で3回なので)
次回もまた楽しみです!(^^)!