昼間の気温が少し上がり、日差しに暖かさを感じる日が訪れました。とは言え三寒四温、まだまだ寒い日がありますので、油断せずに温かくして過ごすのがよさそうですね。おはなし会テーマは鬼。7名の方が足を運んでくれました。
おはなし「地獄へ行った吉兵衛さん」『語りの森昔話集2ねむりねっこ』語りの森
絵本「ふくはうち おにもうち」内田麟太郎/作 山田孝/絵 岩崎書店
おはなし「まぬけなトッケビ」『おはなしのろうそく30』東京子ども図書館
おはなし「ミアッカどん」『イギリスとアイルランドの昔話』石井桃子/編・訳 福音館書店
絵本「つのはなんにもならないか おにのこあかたろうのほん」きたやまようこ/作・絵 偕成社
おはなし「鬼子母神とザクロ」『子どもと家庭のための奈良の民話一』村上郁/再話 京阪奈情報教育出版
絵本『おにたのぼうし』あまんきみこ/作 岩崎ちひろ/絵 ポプラ社
色んな鬼が出てきました~。地獄の鬼、節分の鬼、韓国の鬼、イギリスの鬼、鬼の子ども、鬼子母神。最後はあまんきみこさんと岩崎ちひろさんが描く優しい鬼でした。おにたが、「おにも色々いる」と悔しそうに言っていたのです。鬼の気持ちを考えたことはなかったなぁと思いました。中国では、鬼というと亡くなった人や魂のことをいうそうです。人の心が作り出したであろう鬼の存在ですが、京都の有名な伝説では「酒呑童子」のはなしがありますね。本当にいたんだよ~と語り継がれてきたものです。目に見えない恐ろしいものを存在しているものとして、語り、描き、おはなしの中で生き生きと動き回る鬼達。お祭りなんかでは実際に鬼が登場して、子どもたちが泣き叫ぶようなことも。そんな鬼達は、私たちの背筋をしゃんとさせてくれる、そんなありがたい存在なのかもと思いました。おはなし会では、「ふふふっ」と笑ったり、先輩の鬼っぷりが最高~と喜んだり、心が温まったりと、大人なのに情操を育むという表現がぴったりな時間でした。心に響くプログラムをがんばって準備していますので、どなたでも気軽にお越し下さい~。
次回:3/21(金)テーマ「桃の節句」