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11月の語りクラス

少し間があきました。ヤンさんが復帰されましたので、4ヶ月ぶり講評ありの語りクラスです。

手遊び 「くーるぽん」

ねずみ経『子どもに語る日本の昔話2』こぐま社

こぶたのリコション語りの森昔話集4/おもちホイコラショ』語りの森

ホットケーキ『おはなしのろうそく18』東京子ども図書館

貧乏神『新しい日本の語り5』藤原ツヂ子語り/ 日本民話の会編/ 悠書館 より再話

森の家『語るためのグリム童話7』小峰書店

ヤンさん あなのはなし 『おはなしのろうそく4』東京子ども図書館

語法からおはなしを理解する、語法を頼りに語りを工夫する、語法が大事!というところに話が行きました。語法の勉強会は幕を降ろしましたが、勉強する機会がなくなるのは心許ない。そこで、新たに語法のクラスを開くことをヤンさんが提案してくれました。受講者が自分で取り組むクラスです。昔話の語法を理解し、浸透させることで、自分で判断していく力を培っていきます。語りもテキスト選びも再話にも、その力が活きてきます。語法クラス?!の参加が楽しみです(^^)

今回の講評で印象に残ったことは、‘しかけ’です。「こぶたのリコション」の冒頭で、地名ヴーヴレと聞いたときに「そんなところあるの?」と聞き手の気を引く。つまり、ちょっとかわった所の話と思わせるということ。知らない場所だからと説明的にフランスのヴーヴレとしてしまうと、その効果が弱まるのです。そういう事を意図して、ヤンさんは再話されているそうです。そうか~言葉によって心の動きが変わってきますもんね。全身で聞いている子ども達の感性を、ちょんと刺激するに留まる。高度な内容ですが納得しました。

最後に『ノート式』語りの力p14~p18を読みました。「あなのはなし」を例にとって書かれています。ありえない物を思い描く力、先を予想する力、もともと持っているものを、語りが引き出します。ふだんから語りを聞くことで、人間にとって最も大切な能力の一つである想像力が育まれます。…おはなしに聞き入っている子どもは、どの子もこれ以上にないほど聡明な瞳をしています。(一部抜粋)

今週、2年生のおはなし会があって仲間が「ジャックと豆の木」を語ってくれました。子ども達がおはなしをみんなで共有しながら、内側を生き生きと躍動させている姿がありました。自分が語っている時とは違って余裕があるので、隅々まで子ども達の様子を感じることができました。瞳や表情すべて、ときどき私の顔を見てくれる子もいたり。子ども達に教えてもらう大事な時間です。勉強と実践を重ねて、「おはなし会」のあるべき姿を想像して、よりよく自分で創造していけたらいいなぁと思いました。

次回は12/10(火)です。

10月の大人のためのおはなし会

過ごしやすく、心地よい秋の季節。旅にでたくなります。木々の紅葉ももうじきでしょうか。今回のテーマは「旅」です。5名の方の参加がありました。

絵本「えきべんとふうけい」マメイケダ あかね書房

おはなし「オオナムチとスクナヒコの国作りの旅」語りの森HP

おはなし「ロバの子」『語るためのグリム童話7/星の銀貨』小峰書店

絵本「オレゴンの旅」ラスカル/文 ルイ・ジョス/絵 山田兼士/訳 セーラー出版

絵本「たからもの」ユリ・シュルヴィッツ/作 安藤紀子/訳

まずは、列車で東京を出発して、各所の駅弁を食べながら、この駅弁はどの辺り?とみなさんで会話しながら読み進みました。島根県で幕の内弁当を食べて、列車の旅も終点となりました。そのまま次は、二人の神様が出雲の国を出発!しかも国作りの旅です。名付けられた地名や二人の旅の痕跡が今もその地にあるというのは神話ならではですね。そして、ロバの子です。自分の姿を見たロバの子は、広い世の中に出ていきます。主人公は、本質的な物と出会うためには旅にでなくてはなりません。オレゴンの旅もそこと同じ質を持つ絵本で、道化のオレゴンがサーカスのくまを連れて、北アメリカの森を目指します。くまのいるべき場所へ。その後オレゴン自身は?道化師オレゴンも自分を取り戻し、再び歩きます。最後はたからもの、夢のお告げから、主人公はたからものを探しに長い長い旅にでます。大方は歩きます。でも、目的地で知るのです。「宝は自分の家にあり」(このモチーフ、私はパウロ・コエーリョの『アルケミスト』を思い出します)

みなさんで一緒に旅に出て、色んな場所へ行きました~。無事に家に帰ってきました。心の旅はどこへでも一瞬で行けますね。

次回は11/22(金)テーマは「おばあさん」です(^^)

10月のあったかペーチカ

朝晩と日中の気温差が激しいこの頃ですね。私はさっそく喉をやられましたが、鼻水→咳と症状がでて収まりつつあります。季節の変わり目の体調管理は気を付けたいものです。さてさて、ペーチカは9名の参加がありました。

三枚のお札『子どもに語る日本の昔話2』こぐま社

なぞの歌『日本の昔話2』おざわとしお/再話 福音館書店

ねずみ経『子どもに語る日本の昔話2』こぐま社

ジャックと豆の木『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』語りの森

まほうの鏡『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』語りの森

ジャックと豆の木『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』語りの森

みじめおばさん 語りの森HP

帽子 『世界むかし話第 11巻 インド』光吉夏弥/訳 ほるぷ出版

Mさん絵本紹介

「わにくんのだめだめプレゼント」すみくらともこ/作 みらいパブリッシング

「トドにおとどけ」大塚健太/作 かのうかりん/絵 パイインターナショナル

「かくれんぼ」尾崎玄一郎・尾崎由紀奈/作 ひさかたチャイルド

今回もおはなしを楽しむ時間になりました!簡単ですみません。どなたでも参加できますので、遊びにいらしてください。次回は11/19(火)です。

椅子に座ってセイゾロイ

秋だ秋だと喜んでいたのも束の間、気温がぐんぐん上がった10/5(土)の図書館おはなし会報告です。子ども7人、大人8人でした。

手遊び どんぐりころちゃん

おはなし 「さるかに合戦」『語りの森昔話集4』語りの森

絵本 「やきいもするぞ」おくはらゆめ/作 ゴブリン書房

絵本「どんぐりのき」亀岡亜希子/作・絵 PHP研究所

絵本「おきにいりのしろいドレスをきてレストランにいきました」渡辺朋/作 高畠那生/絵 童心社

手遊び さよならあんころもち

幼児さんたちみんなが椅子に座って足をぶらり。ジミーさんの語りをじっくりちゃんと最後まで聞いてました。言葉を添えて、子どもたちが分かるように丁寧に語られてましたね!さすがです。小さな子ばっかりだ!と、始まる前はジミーさんも私もドキドキでしたが、なんのその。そのままストーリーのある絵本を。1冊目は、焼き芋を食べたらアレがでます。動物たちのおなら大会とお芋の神様登場!2冊目は、どんぐりを実らせるのをやめた木のおはなし、心温まる絵本。おまけは、「ががががーん、ぞぞぞぞーん、ごごごごーん(そんなのあったかな?)」と衝撃的な状況と共に、色んな擬態語や擬音語がとびだしました。絵本を3冊しか読んでないのに、気が付けばもう時間です。私も子どもたちの顔が見える場所にいましたが、集中して、少し声をだしたり、にんまりしたり、いいお顔をしてました(^^)おつかれさまでした。来週からヤンの復帰です!わいわーい!

9月の大人のためのおはなし会

本日も蒸し暑い日でしたが、テーマは「小さい秋」でした。常連さんと初めての方数人、9名の方が足を運んでくださいました。

絵本「ゆうやけにとけていく」ザ・キャビンカンパニー/作 小学館

おはなし「アリョーヌシカとイワーヌシカ」『まほうの馬』岩波書店

絵本「あきをみつけたよ」平野恵理子/作 福音館書店

おはなし「ちょうふく山のやまんば」『日本の昔話3ももたろう』おざわとしお/再話 福音館書店

絵本「まつり」いせひでこ/作 講談社

『ゆうやけにとけていく』…どんな子にもやってくる。色んな1日があって、色んな子の夕やけ風景が描かれます。よろこびとかなしみがゆうやけにとけていく。そうして静かな夜がやってきますが、最後にはこう言ってくれます。「ゆっくりおやすみ」自分の声で、この絵本の素敵な言葉を受けとめてくれる人がいて、なんというか、味わったっ事のない清らかな幸福を感じさせてくれる絵本でした。『アリョーヌシカとイワーヌシカ』は、あつくてあつくてあせびっしょりです。おはなしが状況にぴったり。終盤、みなさんの雰囲気に飲まれて、大事なところで噛んでしまいました!『あきをみつけたよ』では秋の七草や果物やおやつ、秋の空、鳴き声の素敵な虫たちなどがでてきます。『ちょうふく山のやまんば』は、Jさんの柔らかい日常語でしたので、聞き手のみなさん(ふんふん、それでそれで?!)という風に聞いてくれてました。語り手と聞き手の距離がぐっと近づく様子がうかがえました。そして、『まつり』いせひでこさんの美しい絵と物語で幕を閉じました。まさにこれから迎えるであろう秋を感じる時間になっていたら嬉しいです。初めての方々みなさん帰りがけに声をかけてくださって、来月の案内を受け取ってくれました。大人のためのプログラム、心に響くものを準備して、みなさんでほっこりする時間をつくれたら幸せです~。

次回は10月24日㈭、テーマは「旅」です。