少し間があきました。ヤンさんが復帰されましたので、4ヶ月ぶり講評ありの語りクラスです。
手遊び 「くーるぽん」
ねずみ経『子どもに語る日本の昔話2』こぐま社
こぶたのリコション『語りの森昔話集4/おもちホイコラショ』語りの森
ホットケーキ『おはなしのろうそく18』東京子ども図書館
貧乏神『新しい日本の語り5』藤原ツヂ子語り/ 日本民話の会編/ 悠書館 より再話
森の家『語るためのグリム童話7』小峰書店
ヤンさん あなのはなし 『おはなしのろうそく4』東京子ども図書館
語法からおはなしを理解する、語法を頼りに語りを工夫する、語法が大事!というところに話が行きました。語法の勉強会は幕を降ろしましたが、勉強する機会がなくなるのは心許ない。そこで、新たに語法のクラスを開くことをヤンさんが提案してくれました。受講者が自分で取り組むクラスです。昔話の語法を理解し、浸透させることで、自分で判断していく力を培っていきます。語りもテキスト選びも再話にも、その力が活きてきます。語法クラス?!の参加が楽しみです(^^)
今回の講評で印象に残ったことは、‘しかけ’です。「こぶたのリコション」の冒頭で、地名ヴーヴレと聞いたときに「そんなところあるの?」と聞き手の気を引く。つまり、ちょっとかわった所の話と思わせるということ。知らない場所だからと説明的にフランスのヴーヴレとしてしまうと、その効果が弱まるのです。そういう事を意図して、ヤンさんは再話されているそうです。そうか~言葉によって心の動きが変わってきますもんね。全身で聞いている子ども達の感性を、ちょんと刺激するに留まる。高度な内容ですが納得しました。
最後に『ノート式』語りの力p14~p18を読みました。「あなのはなし」を例にとって書かれています。ありえない物を思い描く力、先を予想する力、もともと持っているものを、語りが引き出します。ふだんから語りを聞くことで、人間にとって最も大切な能力の一つである想像力が育まれます。…おはなしに聞き入っている子どもは、どの子もこれ以上にないほど聡明な瞳をしています。(一部抜粋)
今週、2年生のおはなし会があって仲間が「ジャックと豆の木」を語ってくれました。子ども達がおはなしをみんなで共有しながら、内側を生き生きと躍動させている姿がありました。自分が語っている時とは違って余裕があるので、隅々まで子ども達の様子を感じることができました。瞳や表情すべて、ときどき私の顔を見てくれる子もいたり。子ども達に教えてもらう大事な時間です。勉強と実践を重ねて、「おはなし会」のあるべき姿を想像して、よりよく自分で創造していけたらいいなぁと思いました。
次回は12/10(火)です。