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11月の大人のためのおはなし会

テーマは「おばあさん」常連さん6人の方が来てくれました。

絵本 「はやくあいたいな」五味太郎作/画 絵本館

おはなし「うばすて山」『日本の昔話2したきりすずめ』おざわとしお再話 福音館書店

絵本「おばあちゃんがいったのよ」文ジル・ペイトン・ウォルシュ 絵ソフィー・ウィリアムズ 訳えんどういくえ ブックローン出版

おはなし「じいよ、じいよ」『日本のむかし話2』松谷みよ子 講談社

絵本「名前をつけるおばあさん」シンシア・ライラント文 キャスリン・ブラウン絵 新樹社

おはなし「広岡の腰痛地蔵」『子どもと家庭のための奈良の民話三』村上郁再話 京阪奈情報教育出版

色んなおばあさんが勢揃いしました。孫を大切に思うおばあさんの話、年老いた母の智恵で戦を防いだ話、成仏できずにいるおばあさんの話、自分より長く生きる物に名前をつけるおばあさんの話(いす、ベッド、車など)腰痛持ちおばあさんの笑い話。じーんと心が温まったり、笑った後に悲しくなったりしました。おはなしの中のおばあさん達に共感しますし、語られる言葉は全部本当のこと(普遍的な真実)。おばあさんをテーマに、さまざまな考える材料を与えてもらいました。スタッフで相談して、毎月のテーマを決めてプログラムを組んでいます。新しいおはなしや絵本に出会うのも楽しみなんです~探してくるのは大変ですが(^^)見つけたときは本当に嬉しい。一緒に楽しめたら嬉しいですので、みなさま、ぷらっと遊びにきてください~。

次回:12/19(木)テーマ「おじいさん」

11月のあったかペーチカ

急に寒くなりましたね!最近までが暖かすぎました。あと1か月と少しで年末ですか…そんな気分になっていませんから~色々ゆっくりやっていきましょう~。

魚のなる木 『語りの森昔話集6プレッツェモリーナ』語りの森

みつばちの女王 『語るためのグリム童話4』小峰書店

ルンペルシュティルツヒェン 『語るためのグリム童話3』小峰書店

若返りの水 『子どもに語る日本の昔話3』こぐま社

じいよ、じいよ 『日本のむかし話』松谷みよ子/再話 講談社

三びきのこぶた 『同名絵本』 福音館書店

こぶたのリコション 『語りの森昔話集4おもちホイコラショ』語りの森

9名の参加がありました。おはなしとおしゃべりとチョコレート(^^)さまざまな話題があがりました。まずは、やっぱり語り方のこと。聞き手が見えるように語る。見たことのない物や場所、知らない国の文化などは調べて知ること。文字を読むのではなくてイメージを語る。そこを努力しないことには、他のことを学んでもあまり役に立たないということ。(プログラム組みの考え方等)奈良のグループの方の話では、「おはなしが見えないわよ!」と先生がビシッとご指摘されたとか💛ヤンさんもいつもやわらかーく言ってくださる内容ですが、改めて自分も意識して確認練習してみました。大丈夫なところと弱いところがあるようで、イメージと文字と両刀使いでした!弱いところは、テキストを自分のものにしていない部分で、ペラペラになるまで時間を使うしかないですね。子どもたちの反応で確かめます!また、ヤンさんの「じいよ、じいよ」は、松谷さん再話です。そのすばらしい文学的才能によって、聞き手の感情は、道筋が決まっているそうです。私も以前「いたちのこもりうた」では滝のように涙が出てしまいました。伝承の昔話では、感情は聞き手の中にあります。感情を動かすのもテーマを決めるのも聞き手です。縛りの無い自由さ。個性も成長段階も違う子どもたちそれぞれの合うところにはまるんですね。内側の自分育て。あぁ、道徳の授業時間をおはなし会に充ててほしい( ;∀;)語り手は、おはなしの姿をつかんで「こんなおはなしあるよ」と、そっと手渡す。おはなしを発表するのではなくて、おはなし会で子どもたちとの関わり合いをする、語り手としての大人の在り方を見せること。ほんとうにわかっていくにはもう少し経験がいりそうです。相手は、自分より賢い子どもたちですから、色々と気づける状態で、おはなしだけはペラペラで楽しみたいですね。ペーチカは勉強会ではないのですが、語りに奥行きを与えるような深い話ばかりでした。楽しい交流の時間ですので、どなたでも遊びに来てください~

次回:12月15日㈰10:00~

11月の語りクラス

少し間があきました。ヤンさんが復帰されましたので、4ヶ月ぶり講評ありの語りクラスです。

手遊び 「くーるぽん」

ねずみ経『子どもに語る日本の昔話2』こぐま社

こぶたのリコション語りの森昔話集4/おもちホイコラショ』語りの森

ホットケーキ『おはなしのろうそく18』東京子ども図書館

貧乏神『新しい日本の語り5』藤原ツヂ子語り/ 日本民話の会編/ 悠書館 より再話

森の家『語るためのグリム童話7』小峰書店

ヤンさん あなのはなし 『おはなしのろうそく4』東京子ども図書館

語法からおはなしを理解する、語法を頼りに語りを工夫する、語法が大事!というところに話が行きました。語法の勉強会は幕を降ろしましたが、勉強する機会がなくなるのは心許ない。そこで、新たに語法のクラスを開くことをヤンさんが提案してくれました。受講者が自分で取り組むクラスです。昔話の語法を理解し、浸透させることで、自分で判断していく力を培っていきます。語りもテキスト選びも再話にも、その力が活きてきます。語法クラス?!の参加が楽しみです(^^)

今回の講評で印象に残ったことは、‘しかけ’です。「こぶたのリコション」の冒頭で、地名ヴーヴレと聞いたときに「そんなところあるの?」と聞き手の気を引く。つまり、ちょっとかわった所の話と思わせるということ。知らない場所だからと説明的にフランスのヴーヴレとしてしまうと、その効果が弱まるのです。そういう事を意図して、ヤンさんは再話されているそうです。そうか~言葉によって心の動きが変わってきますもんね。全身で聞いている子ども達の感性を、ちょんと刺激するに留まる。高度な内容ですが納得しました。

最後に『ノート式』語りの力p14~p18を読みました。「あなのはなし」を例にとって書かれています。ありえない物を思い描く力、先を予想する力、もともと持っているものを、語りが引き出します。ふだんから語りを聞くことで、人間にとって最も大切な能力の一つである想像力が育まれます。…おはなしに聞き入っている子どもは、どの子もこれ以上にないほど聡明な瞳をしています。(一部抜粋)

今週、2年生のおはなし会があって仲間が「ジャックと豆の木」を語ってくれました。子ども達がおはなしをみんなで共有しながら、内側を生き生きと躍動させている姿がありました。自分が語っている時とは違って余裕があるので、隅々まで子ども達の様子を感じることができました。瞳や表情すべて、ときどき私の顔を見てくれる子もいたり。子ども達に教えてもらう大事な時間です。勉強と実践を重ねて、「おはなし会」のあるべき姿を想像して、よりよく自分で創造していけたらいいなぁと思いました。

次回は12/10(火)です。

10月の大人のためのおはなし会

過ごしやすく、心地よい秋の季節。旅にでたくなります。木々の紅葉ももうじきでしょうか。今回のテーマは「旅」です。5名の方の参加がありました。

絵本「えきべんとふうけい」マメイケダ あかね書房

おはなし「オオナムチとスクナヒコの国作りの旅」語りの森HP

おはなし「ロバの子」『語るためのグリム童話7/星の銀貨』小峰書店

絵本「オレゴンの旅」ラスカル/文 ルイ・ジョス/絵 山田兼士/訳 セーラー出版

絵本「たからもの」ユリ・シュルヴィッツ/作 安藤紀子/訳

まずは、列車で東京を出発して、各所の駅弁を食べながら、この駅弁はどの辺り?とみなさんで会話しながら読み進みました。島根県で幕の内弁当を食べて、列車の旅も終点となりました。そのまま次は、二人の神様が出雲の国を出発!しかも国作りの旅です。名付けられた地名や二人の旅の痕跡が今もその地にあるというのは神話ならではですね。そして、ロバの子です。自分の姿を見たロバの子は、広い世の中に出ていきます。主人公は、本質的な物と出会うためには旅にでなくてはなりません。オレゴンの旅もそこと同じ質を持つ絵本で、道化のオレゴンがサーカスのくまを連れて、北アメリカの森を目指します。くまのいるべき場所へ。その後オレゴン自身は?道化師オレゴンも自分を取り戻し、再び歩きます。最後はたからもの、夢のお告げから、主人公はたからものを探しに長い長い旅にでます。大方は歩きます。でも、目的地で知るのです。「宝は自分の家にあり」(このモチーフ、私はパウロ・コエーリョの『アルケミスト』を思い出します)

みなさんで一緒に旅に出て、色んな場所へ行きました~。無事に家に帰ってきました。心の旅はどこへでも一瞬で行けますね。

次回は11/22(金)テーマは「おばあさん」です(^^)

10月のあったかペーチカ

朝晩と日中の気温差が激しいこの頃ですね。私はさっそく喉をやられましたが、鼻水→咳と症状がでて収まりつつあります。季節の変わり目の体調管理は気を付けたいものです。さてさて、ペーチカは9名の参加がありました。

三枚のお札『子どもに語る日本の昔話2』こぐま社

なぞの歌『日本の昔話2』おざわとしお/再話 福音館書店

ねずみ経『子どもに語る日本の昔話2』こぐま社

ジャックと豆の木『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』語りの森

まほうの鏡『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』語りの森

ジャックと豆の木『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』語りの森

みじめおばさん 語りの森HP

帽子 『世界むかし話第 11巻 インド』光吉夏弥/訳 ほるぷ出版

Mさん絵本紹介

「わにくんのだめだめプレゼント」すみくらともこ/作 みらいパブリッシング

「トドにおとどけ」大塚健太/作 かのうかりん/絵 パイインターナショナル

「かくれんぼ」尾崎玄一郎・尾崎由紀奈/作 ひさかたチャイルド

今回もおはなしを楽しむ時間になりました!簡単ですみません。どなたでも参加できますので、遊びにいらしてください。次回は11/19(火)です。