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やだわ~そんなめんどうなこと~

7/19(土)の図書館のおはなし会、子ども7人、大人6人でした。いつもイラストが切れてしまうのですが、これはトロピカルな葉っぱですよ~

手遊び 蛙の夜まわり

おはなし 「なまくらトック」『おはなしのろうそく3』東京子ども図書館

絵本「なつといえば」新井洋行 アルファポリス

絵本「すいかのたび」高畠純 絵本館

絵本「すてきなステッキ」深見春夫 PHP研究所

絵本「パンパンぱたん」かとーゆーこ PHP研究所

始まりは少なめ子ども4人、3才以下くらいの小さな子どもたちの中に、常連の女の子1年生が一人。「なまくらトック」を上手に聞いてくれました。トックが何度も言います。「いやだわ~そんなめんどうなこと、あなた自分でできないの~?」聞き手を引き込むヤンさんの語り方に、女の子もトリコです。時々にやにや、「この先どうなるの?」という風に聞いていました。そして、ついに雲行きが怪しくなってきて、ありとあらゆる種類のかむもの、さすもの、ちくちくするもの、ぬるぬるするものが、トックの膝にあけられたとき、女の子はとってもいい表情で、私と顔を見合わせてくれました。おはなし会って、そうやってみんなと一緒に楽しみながら、自由に感情表現をしていける場ですね。で、隣で絵本を見ながらちょこんと座っている弟君も、耳は聞いています。時々顔を上げる瞬間が、なんとも微笑ましかったです。2組ほどの親子さんたちは、初めて聞くおはなしがトックとはステキ!毎回が一期一会の空間です。そして、最後の絵本は、リクエスト本でした。暑い日でもおはなしは楽しい~!また来週も来てね(^^)

7月の大人のためのおはなし会

数日前は、まとまった雨が降ってくれましたね。畑の野菜や木々たちも喜んだでしょうか。そして、夏本番!というきびしい日差しと夕立。あぁ、私のシーツはぬれてどぼどぼになりました。さてさて、今回のテーマは〈蛙〉、10名の参加がありました。

おはなし 「かえるの王さま」『子どもに語るグリムの昔話2』こぐま社

絵本 「よるのおと」たむらしげる 偕成社

絵本 「かようびのよる」デゥィッド・ウィーズナー/作・絵 当麻ゆか/訳 徳間書店

手遊び 蛙の夜まわり 

おはなし 「かえる女房」 語りの森HP

絵本 「かえるとカレーライス」長新太/作 福音館書店

絵本 「いろいろかえる」きくちちき 偕成社

おはなし 「にひきのかえる」『新美南吉童話集1ごん狐』大日本図書 →語りの森HPおはなし広場

市の広報にはっきりと告知されたおかげで、新しい方がたくさん来てくれました。常連さんも出来て、目指していたおはなし会の形が出来てきました。嬉しいです。蛙って、無表情で愛想はないのですが、それもかわいいというか、くりっとした目やのどの袋をぷくぷくやってるところをじっーと見ていても楽しい。「かえるの王さま」は、女の子のそのまんまの性格や態度が、蛙にかけられた魔法を解いてくれるというおはなし。ペタペタ湿っぽいかえるの様子が手に取るように感じられました。「かえる女房」は、法事でお経を唱える蛙たちの声が耳に残る楽しいおはなし。ぎゃーぐきゃーぐ。新美南吉「にひきのかえる」は最後の締めに、ほっこりしました。きいろのかえるとみどりのかえるが、自分達の体の色の事でケンカをしますが最後には仲直り、その黄色と緑が鮮やかにイメージされました。新美南吉の美しい言葉のおかげでしょうか。また、絵本でも色んな蛙を楽しみました。おはなし会が終わった後、今回の絵本や出典を手にとっているみなさんの様子が見られました。おはなし会を通して交流をして、なにか新しい巡りが生まれると素敵だなと思いました。語り手も誕生するかも。

次回は8/21(木)、テーマは〈猫〉です。お楽しみに!

7月のあったかペーチカと赤ずきんミニ講座

暑いですね~元気でいたいんですけど、連日のこの暑さはこたえます。うちの犬、毛がふさふさ長めの犬種なんですけどね、真夏に毛皮のコートを着ているようなもんで、さぞ暑かろう!と気にかけていますが、涼しい場所を知っているので、玄関かエアコンの風がくる所に寝そべっております。さてさて、今回は10人の参加でした~

「ひなどりとねこ」『子どもに聞かせる世界の民話』矢崎源九郎/編 実業之日本社

「ほうび半分」『かたれやまんば藤田浩子の語り第5集』藤田浩子の語りを聞く会

「おおかみと七ひきの子やぎ」『子どもに語るグリムの昔話1』こぐま社

「びんぼうこびと」『おはなしのろうそく26』東京子ども図書館

「ヤギとライオン」『子どもに聞かせる世界の民話』矢崎源九郎/編 実業之日本社

「くさった風」『こんにちは、昔話です』小澤俊夫/著 小澤昔ばなし研究所

「おおかみと七ひきの子やぎ」『語るためのグリム童話1』小峰書店

「赤ずきん」『おいしいおかゆ』子ども文庫の会

「暗~い、暗~い」『語りの森昔話集4』 語りの森

Mさん絵本紹介

「おにぎり ぱく!」 はらぺこめがね 白泉社

「あーん」下田昌克/え 谷川俊太郎/ぷん クレヨンハウス

「しずかなおきゃくさま」ヌリア・フィゲアス/文 アンナ・フォン/え 宇野和美/訳 光村教育図書

「1だけかぞえるえほん」カスパーサーモン/作 マット・ハント/絵 今井悟朗/訳 フレーベル館

いつも通り、語りと絵本でほっこりし、おはなし談議を楽しみました。それぞれのおはなしへの思いやエピソードを伺うと、自分もそれらのおはなしを身近に感じ、新たな感覚を得ました。「おおかみと七ひきの子やぎ」は出典が違う二つを聞き比べることになりました!大筋は同じですが、ちょこちょこ違います。おおかみが落ちる所も、井戸と泉とでイメージが変わりますので、へー!と驚きでした。ここまででも十分実りある時間でしたが、今回はさらに、ミニ講座をヤンさんにしていただきました。「赤ずきん」はおらふさんに語ってもらっていましたので、首尾よく始まりました。

話型はATU333「小さな赤ずきん」、グリム童話では、初版(1812年)からKHM26です。私たちがよく知っているのはこちらです。みなさんご存知フランスのシャルル・ペロー(1628-1703)の「赤ずきんちゃん」の方が時代は前です。なんと、グリムが聞き取りをした語り手は、16世紀にフランスから亡命してきたハッセンプフルーク家の姉妹なのです。ですので、ペローの話が元になっていると。ですが、ペロー童話の赤ずきんは、食べられてしまう所で終わります。猟師に助けられることはありません。グリム童話初版の注釈に、ティークの童話劇の影響がみられると書いてあり、そちら「赤頭巾ちゃんの生と死-ある悲劇」をみますと、赤ずきんは助かりませんが、猟師が狼をしとめて終わるのです。そして、赤ずきんとおばあさんが助かる場面、おおかみのお腹に石を詰め込む場面は、グリムが意図的に入れたのではないかということでした。「子どもと家庭のメルヒェン、グリム兄弟によって集められた」は、ペローを元に、近代国家を作るために規範として、グリムが再話したものということをヤンさんは話してくれました。対象と目的に向けての再話。ペローは、宮廷のお姫様に向けて再話し教訓を付けています。誰のために再話をするかが、テキストの違いからよく分かりました。では、ペローは誰から聞いたの?ということで、民間伝承の物を4つ紹介してくれました。主人公の女の子は頭巾を被っていません!そして、女の子が食べられて終わる話と、逃げ出して助かる話とあります。逃げ出す場面は、「おしっこがしたくなった」と言って足に紐や毛糸を結んで、外に出るのです。三枚のお札と同じですね~。こちらも古いモティーフだそうです。他にも色々おもしろいことがテキストからわかるのですが、長くなるのでこの辺にしておきます。今回参考にされた一冊は以下です。

『赤頭巾ちゃんは森を抜けて』ジャック・ザイプス  廉岡糸子・横河寿美子・吉田純子/訳 阿吽社

赤ずきんの変遷を通して、語り手が今の時代について考える事が大事だと、ヤンさんはまとめられました。講座を受けられた方、感想はコメントにどうぞよろしくお願いします。

次回ペーチカは、8/3(日)です。

おなべでぐつぐつ

連日暑い日が続きましたが、6/21(土)図書館のおはなし会は子ども17人、大人7人。たくさんの人が集まってくれました。

手遊び じゃがいも  めだした

おはなし「三匹の子ブタ」『イギリスとアイルランドの昔話』石井桃子訳/福音館書店

絵本「にこにこばぁ」新井 洋行/作 えほんの杜

絵本「やさいのおなか」 きうち かつ/作・絵 福音館書店

絵本「パパカレー」 武田 美穂/作 ほるぷ版

絵本「かえるとカレーライス」 長 新太/作・絵 福音館書店
絵本「ノラネコぐんだんカレーライス」 工藤ノリコ/作 白泉社

おはなしはじーっと良く聞いていましたね。あぁ、もっと子ども達の顔を見ればよかった(*_*)「にこにこばぁ」はリクエストの一冊。その女の子はすごく嬉しそうにしていました。ばぁ~のところを身体で表現していて、かわいらしかったです。そして、オオカミをぐつぐつ煮て晩御飯に食べてしまったところから繋がって、材料を揃えて、カレーを作って食べました!「やさいのおなか」って、みんなで一緒になって楽しめていいですね。パパカレーでは、バナナを入れましたので、みんなで「えー!?」との反応(^^)この日はちょうど夏至でしたが、夏至×カレーとテーマを決めたのかしら!?テーマで繋げるおはなし会、みんなで楽しみました。晩御飯にカレーを作った家あったかな~

6月の大人のためのおはなし会

暑くなってしまいました。しとしと降る梅雨が恋しい…洗濯物はよく乾いて助かりますが。今日はほとんど常連さん、8名の方が来てくれました。嬉しい~!テーマは「へび」。

おはなし「アリ・ムハッメドのかあちゃん」『世界の民話8中近東』ぎょうせいより再話

絵本「へびながすぎる」ふくながじゅんぺい/作 こぐま社

絵本「へびくんはらぺこ」ブライアン・ワイルドスミス/作・絵 らくだ出版

おはなし「主がそうなら道具もそう」語りの森HP

絵本「みりょくのみ」五味太郎作 クレヨンハウス

おはなし「へび女房」『家庭と子どものための奈良の民話二』村上郁/再話 京阪奈情報教育出版

おはなし「へびの天のぼり」語りの森HP

へびに出くわした時って、ドキッとしますよね。太い紐やなんかも、見間違えては、ひー!っと全身反射。太古のむかし、人類が爬虫類に脅かされてきた名残でしょうか。巻き付かれたり、丸のみにされたり?!そして、エデンの園でイブをそそのかして知恵を与えたのもへび。はたまた、へびは縁起が良い生きものとしても知られています。子どもの頃、脱皮した皮はお財布に入れてました。恐ろしいけど、魅力あふれるへび。おはなしを聞いている時は、自分が想い描くへびですし、嫌な感じはまったくないから不思議です。また今度へびと出会ったときは、違った眼差しをへびに向けられるかもしれないと思いました。先輩方お二人の語り、頼もしい限りです!ジミーさんは、関西弁で外国の笑い話を。Nさんは、心温まるおはなしとしんみりするおはなし、最後の「へびの天のぼり」については、そうやって語ればいいんや~!と再話者ヤンさんも納得しておりました。テーマに浸る楽しいおはなしの時間、どなたでも遊びに来てみてくださいね~(^^)

次回は7/18(金)、テーマは〈蛙〉です。