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6月 日常語の語り勉強会

今回は語り7話、テキスト3話でした。
語り
天福地福」『日本の昔話2』
だんだん飲み」『日本の昔話5』
産神さまの運定め」『日本の昔話2』
若がえりの水」『日本の昔話4』
花さかじい」『日本の昔話1』
鬼子母神とザクロ」『子どもと家庭のための奈良の民話1』京阪奈教育情報出版
はしごそうめん」『丹後伊根の昔話』
京都府立総合資料館  より再話

テキスト
鷲にさらわれた子ども」『日本の昔話1』
おばすて山」  「語りの森」≪日本の昔話≫
リンクこちら→http://katarinomori13.com/jfolktales.html
ねずみのすもう」『日本の昔話5』

※『日本の昔話1〜5』は福音館書店の 小澤俊夫/再話 です。

今回も色んなおはなしが聞けてとても楽しかったです(^O^)
おまけで「はらぺこピエトリン」(共通語)も聞かせていただきました!こちらも語る人によって雰囲気が随分変わります(^_^)面白いですね〜

今回は全部で10話(ピエトリン入れると11話!)のおはなしについて、勉強(?)しました。
盛りだくさんです。

皆さま、勉強熱心です。

真面目です。

正直です。
………そうです。
今回は、「正直」が話題になりました。
「天福地福」の中で、
「おじいさんは正直だから、つぼのお金には手をつけなかった」という内容の部分があるのですが、これは「正直」ということなのか?と、しっくりこなかったんです。
ちょっとニュアンスが違う気がして…
確かにこのおじいさんは「ばか正直」なのです。でも「ばか正直」ではこれまたおはなしには合わない…
それに昔話では、登場人物の性格づけは言葉でするのではなく、行動によってあらわす、のでしたよね。(昔話の語法ね〜)だから「正直」という表現は、なくてもいいかな、と思いました。おじいさんの行動で性格わかりますもんね~
そして、また
「産神さまの運定め」で、おはなしの冒頭にある「正直な大工がいました」の「正直」これは要るのだろうか?という話になりました。

「正直」って難しいもんですね〜

もう一つの話題、「副詞」について。
「副詞」は名詞以外を修飾する言葉。オノマトペも「副詞」になります。
今回は、その  位置  について、ヤン総監督からお話が。

<副詞は、修飾する言葉の直前におく>

なぁ〜るほど、です。
場面を想像するのに、ものごっつい分かりやすくなりますね!

毎回、必ず、勉強になります…

また、次回、よろしくお願い致します。

m(_ _)m

これはまさに伝承の現場?

春休みが終わり新学期が始まって、久しぶりに子ども達と会った4月某日。
私「みんな元気やった?」
「うん!」
「田舎のおばあちゃんとこ行ったで!」
「バーベキューした!」
わいわいガヤガヤ
私「新しいクラスはどう?」
Aちゃん「仲良しの〇〇ちゃんと同じクラスになってん!」
「ぼくの先生、めちゃ太ってんねんで〜」
「うちの先生、運動苦手って言うてた」
「えーうちの先生は体育大好きやで」
わいわいガヤガヤ
B君「ぼくなぁ〜、国語の教科書の(下)をもらってな、物語全部読んでんやんか〜。ほんならな、あめだまっていう話があってな、あるお母さんが小さい子ども二人つれて渡し舟に乗ってな、その渡し舟にな、腰に刀さしたひげ面の怖そうなお侍が乗ってきてんな。お侍はいねむりしててん。一人の子がお母さんに「あめだまちょうだい」って言うてんやんか。ほならもう一人も「ちょうだい」言うてん。ほんでお母さんがあげようと思ってあめだまの包み出してみたらな、一個しかなかってん。
(しぃ〜〜ん。みんな聞いてる)
ほんでな、お母さんが「舟が向こうに着いたら買ってあげるから、待ちなさい」って言うてんけどな、二人とも「食べたい〜」って言うて泣き出してんやんか。ほんならな、それまで目ぇつぶって寝てたお侍がじい~って見ててん。お母さんはな、寝てたのに起こされたから怒ってはると思って子どもに「静かにしなさい!」って言うててん。ほんならお侍が急に大きい声でな「そのあめだま貸せ」って言うてん。お母さんがおそるおそるあめだま渡したらな、お侍が急に刀取り出して…
(しぃ〜〜ん。みんな固まって聞いてる)
あめだまを刀で2つに切ってくれてん。ほんで子どもにあめだま分けてあげてん。ほんでまたいねむりし始めてん」

私、感動しました。
子どもからお話ししてもらっちゃって、しかもなんていいお話!!(新見南吉「飴だま」)
(;_;)涙出そうでした。
私「B君めっちゃええ話教えてくれてありがとう〜!」
B君「そうやろ?」
私「また、いいのん見つけたら教えてな!
なぁ、私も短いおはなししよっか?めっちゃ短いねんけど(^-^)」
B君「やって、やって!短いってどれくらい?もしかして1分とか?」
私「うーん、もしかしたら1分ないかも」
みんな「やって、やって!」
私「あんな、あるとこに川が流れててん。その川に くつ が流れてきてん。ほんでそのくつん中にな、きゅうりが入ってん。ほんでな、
きゅう、くつ
きゅう くつ
きゅうくつ
言うてんて。おしまい」
みんな「あはは、みじか〜!」
「だじゃれやん〜」
「45秒くらいちゃう?!」
「45秒や!」「45秒!」
私「もいっこあんねん。
あんな、あるとこにな、川が流れててん」
みんな「さっきと一緒やん!」
私「うん。ほんでなその川にな、くつが流れてきてん。」
みんな「同じやん!」
私「うん。ほんでなそのくつん中にな…」
みんな しぃ〜〜ん
私「たい(鯛)が入ってな、
たい、くつ
たい くつ
(みんなも一斉に)たいくつ!
言うてんて。おしまい」
みんな「あははは〜みじか〜!やっぱ45秒やん!」大笑いしてました。
すると、突然C君が「あんな、あるとこに川があってな、くつが流れてきてな、その中にな、たこが入ってな、そのくつがオレのくつでな、あまりにも臭かったからな、くっさ〜〜!!って言うてな、倒れて死んでん!がはははは」

もう、全員大笑いです。
あまりにもみごとな三段落ちです。
もう、おかしくっておかしくって、本当に全員お腹抱えて大笑いです。

そして私は思いました。
初めのB君のえー話もそうだし、C君の大爆笑ばなしもそうですが、大昔からお話ってこうやって伝承されてきたのかなぁ…って。
えー話を知ったら「誰かに教えてあげたい」って思うし、面白い話聞いたら、自分なりにアレンジして「更に面白くして誰かに伝えたい」って思うし。
(あれ?これは関西人だけですか?)

そして、「くつ」 の話で確認できたこと。
子どもは3回の繰り返しが好き。
子どもがそういった形を求めている。
→昔話の形式意思
まさに語法やん〜

ちょっと違いますか?

おはなし会でも、勉強会でもない報告ですが、子ども達としゃべってて、めちゃくちゃ幸せになったので、ここに書かせて頂きました。

そして、またまた長くなってしまいました。
4月の抱負はどこへいってん…

日常語の語り勉強会の報告

5月17日の報告をさせて頂きます。
あっという間に1週間がたってしまいました(;^_^A 遅い報告で申し訳ないです…

今回は語り5話、テキスト4話でした。
語り
みいさん」「語りの森」日本の昔話
はしごそうめん」『丹後伊根の昔話』京都府立総合資料館  より再話
鳥のみじさ」『日本の昔話3』
豆と炭とわらの旅」『日本の昔話2』
しょうとんどの鬼退治」『日本の昔話2』

テキスト
だんだん飲み」『日本の昔話5』
天福地福」『日本の昔話2』
産神さまの運定め」『日本の昔話2』
かっこうとほととぎす」『日本の昔話2』
※『日本の昔話1〜5』は福音館書店の 小澤俊夫/再話 です。

今回も色んなおはなしが聞けてとても楽しかったです(^O^)

ヤン総監督のご指導の中で
①日常語のテキストにする際の「助詞」の扱い。
②「かっこうとほととぎす」のようなきびしい話の場合は、なるべく難しい言葉は使わないようにして、分かりやすい言葉でさらっと語る。
という点が、特になるほど!と思いました。

そして、日常語の場合、同じおはなしでも語る人が違うと、全然違う味わいが出て、ほんとに面白いです!
今回は、自分も語るおはなしがいくつかあり、その味わいの違いを味わいました〜

また来月、よろしくお願いします~(*^_^*)

日常語の語り勉強会の報告です

あっ!という間に 桜がピンクから鮮やかな黄緑色になってしまいました。
皆さま 進学・進級 おめでとうございます。
おしゃべりこびと かぶ です。新年度の抱負としては、話を短くまとめることです。
がんばります。よろしくお願い致します<(_ _)>
4月5日に日常語勉強会がありましたので、ご報告いたします。
新規加入メンバーを迎え(AKB48ならぬBBY16 あ、ババヤガーね。ヤン総監督も含む)今年度は16名での勉強会です。

語り
「あずきとぎの化けもん」 『日本の昔話3』
「おしら神さまの田植え」 『日本の昔話2』
「干支のおこり」 『日本の昔話1』
「いたちの粟畑」 『日本の昔話4』
「糸ひき婿」 『日本の昔話5』
「猫の嫁」 『日本の昔話5』
「大工と鬼六」 『日本の昔話2』

テキスト
「産神さまの運定め」 『日本の昔話2』
「豆と炭とわらの旅」 『日本の昔話2』
「若がえりの水」 『日本の昔話4』
「木魂の嫁入り」 『日本の昔話1』
「鬼子母神とザクロ」 『子どもと家庭のための奈良の民話1』 京阪奈教育情報出版
「みいさん」 『子どもと家庭のための奈良の民話2』 京阪奈教育情報出版
※『日本の昔話1〜5』は 福音館書店の 小澤俊夫/再話 です。

語り は、いつものようにおはなし会形式でします。
今日は7話も聞けてほんとのおはなし会のようです。
日常語で語ると、語り手の人柄がダイレクトに伝わってきて、どのおはなしもあったか〜く感じます。
冷たい人は いなかったということね…(^.^)
テキスト は、自分の日常語に直したものを読んで、ヤン総監督・他のメンバーに聞いてもらいます。
分かりにくい表現、想像しにくい場面などを教えてもらって、直します。
私は今日は語りをさせてもらったのですが、練習すればするほど、そのおはなしが好きになって、しまいには自分の子どものように愛おしくなってしまいます。
(もちろん標準語でもそうだけど(^_-)
日常語は、自分の中から出てきたものだから「子ども」みたいなもんか?
そして、なぜか日常語だと覚えるのも早い!(私だけですか?)

16人いれば16通りの日常語。
人と同じ「子ども」はいない。
(何のこっちゃ分からん話になってきた(^_^;)

来月もとっても楽しみで〜す!
皆さま、よろしくお願い致します!

byかぶ