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北の魔女見習い

新学期が始まりましたね!

虫の音が心地良いこのごろです。
暑い夏でしたが、お疲れはとれましたか?
今日は9月のがらがらどんでした。
いろんなお話があって、とても楽しかったです。

犬のごろたろう   岡山の民話 立石憲利さん(同名絵本有)
いばらひめ     『語るためのグリム童話』 小澤俊夫  小峰書店
エパミナンダス   『おはなしのろうそく1』       東京子ども図書館
魔法の馬      『ロシアの昔話』 内田莉莎子 編・訳 福音館書店
三枚のお札     『おはなしのろうそく5』       東京子ども図書館
さきざきさん    『かもとりごんべえ』 稲田和子編   岩波少年文庫 
ミスター・フォックス 『語りの森昔話集2 ねむりねっこ』 村上 郁 再話
ちょっとでかけるよ  (再話したてのほやほや)

絵本の紹介  「こわめっこしましょ」  tupera tupera 絵本館
       「おばきゃー!」 藤本ともひこ 世界文化社
       「ゆうえんちでなんでやねん」 鈴木 翼  世界文化社
       「はいちーず」  やまおか ひかる アリス館
        など、たくさん紹介していただきました!
  この夏、レオ=レオ二、いもとようこ、おさるのジョージなどたくさん見てこられたそうです。
  みなさんは、行かれましたか?

(きょう、お菓子たくさんでしたねえ……)おはなしタイムでは、

「犬のごろたろう」の立石さんは、『語りの森昔話集2』の「さるの海岸見物」
(出雲の昔話)でも登場する立石さんです。
岡山の昔話を集め、ご自分でも語られるそうです。
ごろたろうのお墓の横から、梨の木が生えてくるのですが、
お墓の㊤から生えてくるがの、オーソドックスではあるが、
横がオリジナルなら横で、という話が出たほか、
となりのじいが、かじられるのは「おしり」でなく、
「〇〇」というのが、通観岡山にあったとか……。えー!!
次回のリクエストは「とっつこうかひっつこうか」です!
またいらしてくださいねー

「魔法の馬」は「好きな話で完成度が高いものを聞かせてくれてありがとー」の
圧巻の語りでした。私は総会(かな?)の時の「ミスター・フォックス」も好きだったです。
それはさておき、岩波の田中泰子さんの「魔法の馬」が4年生からとしたら、
内田莉莎子さんのは5・6年生からに聞かせたいとのこと。
私は、内田さんの「魔法の馬」しか聞いたことがないのですが、
とにかく、「ばか!なにするんだ!うちをもやす気か!」がつぼなんです。
わたしだけですか?

「さきざきさん」は、鳥取の語り手さんからのものですが、
ジェイコブズの『イギリス民話集』では、「”これから先”̪氏」で載っているそうです。
日本とイギリスの話があまり似ているのでおどろきます、とのこと。
語りもお話にとっても合っていて、楽しかったです。

「いばらひめ」も、すごい良かった!と絶賛。
つむと糸車についてお話したのと、
   
「この子は つむに ゆびを さして ―
「この子は ゆびに つむを さして ―

聞いた時、すっと入るのは? ちょっとしたことなんですが、
聞くストレスが断然違いますよね。

もっと、いろいろ書きたいのですが、今でじゅうぶん長~いので、もうやめときますね。
 
お知らせです。
11月1日 絵本の会 「いわさきちひろを読む」 10:30~12:30
生誕100年の原画展もありますので、その前にこちらをどうそ!

10月6日~12月2日 ブラティスラヴァ世界絵本原画展 奈良県立美術館

次回は、10月14日です。お待ちしております!
   

春のうららのわんこ大会

こんにちは!昨日も今日ももいいお天気でしたね。春ですね~、
でも、花粉がぁ~。そんな行楽日和の日曜日に、
わんちゃんがでてくるお話ばかりを集めて、
「わんこ大会」が開催されました!!

さて、どぉんなわんちゃんかなぁ?
「かしこいモリ―」 『おはなしのろうそく1』 東京子ども図書館
「ペナンぺと小犬」 『日本の昔話5』 福音館書店
「犬の足」     『日本の昔話3』 福音館書店
「花咲かじい」   『日本の昔話1』 福音館書店
「三びきのくま」  『English Fairy Tales』JOSEPH JACOBS 村上郁再話・訳
「ねこのおんねん」 3Fのみきちゃん
「いぬとにわとり」 『おはなしのろうそく31』 東京子ども図書館
絵本もワンちゃん祭りです。
「ろくべえ まってろよ」「FLIX」「ジローとぼく」「およげ!いぬやまくん」
「とびっきりのともだち」「サイモンは、ねこである」「いっこ、さんこ」等々

「かしこいモリ―」えっ?と思うでしょ?でもワンちゃんカスッと出てましたね!
「ペナンぺと小犬」の犬は、もう、神さまの犬ですから。良かったです。
「犬の足」これを聞けはなぜ犬が4本足かがわかります!
「花咲かじい」これこそ日本の犬のお話のエース!
「三びきのくま」犬ぽい動物?(わんこ大会のもりあげありがとうございます!)
「ねこのおんねん」犬と猫どっちがすき?でいつもででくるから?
(&いぬのいんねん)
「いぬとにわとり」見てるだけ~、見てるだけ~
以上、幅広いわんこのおはなし大会になりました!

「いぬとにわとり」は、いしいももこ作で、ヤンさんがおはなしはじめた
ころには、もう、でていたものなんですって。
「ひとり、ふたり、さんにんのこども」も一緒に載っていたそうです。
今回は年度末ってこともあるせいなのか、昔のはなしがよくでました。
私はまだまだおはなしの年数は浅いけど、地域の「子どもたちのために」
というより、「子どもたちと一緒に」の活動をはじめた元祖の?方々と
(ヤンさんのお仲間?)少しの間活動をともにできたので、私の原点ここだなと
思い返すことができました。
4月からまた新たな1年を迎えます。成長できる1年でありますように!

次回は、4月15日です。もうすぐです!
また、みなさまのおはなしを聞かせて下さいませ。
楽しみに待っています!

11月5日ですよ!

こんにちは!あれよあれよという間に、夏が過ぎ、
最近は、年末年始の準備しなきゃ、なんですかねぇ。
わたくし、初めて「おせち」の注文しちゃいました……
もう、ガムシャラにおせち料理する元気がなくなってしまいました……
ちなみに、いま昭和のドラマ主題歌の特集流れてて、こんな題です。
さて、ちょっと遅くなりましたが、5日のご報告をいたします。

おはなしの題は、
 「りこうなまほうの鳥」『語りの森昔話集』 村上郁再話 語りの森
 「アナンシと五」   『子どもに聞かせる世界の民話』 実業之日本社  
 「やせたメンドリ」  『子どもに語るイタリアの昔話』 こぐま社
 「ユルマを海の神」  『かぎのない箱』 ボウマン・ビアンコ文 
 「頭の大きな男の話」 『日本の昔話4』 福音館書店 
 「かしこいモリ―」  『おはなしのろうそく1』 東京子ども図書館
 「ハヴローシェチカ」 村上郁再話(『ロシアの昔話』岩波文庫より)
きょうは、絵本の紹介もありました!
 「天女かあさん」「ねことこねこ」「へんしんテスト」
 「だじゃれ世界一周」「ぬけちゃった」などなど、たくさん!
 ねことこねこ、は、上から読んでも、下から読んでも、ですよ。

私の今日の一番は、
‵海の神かわいそう……神なのにやっつけられちゃう’
(ユルマと海の神)
どうしても人のかたちをしていると、
イケメンに描いてしまうから、でしょうか。
サルとか、やまんばとか、カッパなら、そうは思わないのに?
でも、思わなくてもやっぱり神的存在。
で、海の神もやっぱりやっつけられるわけです。
命をとる者の最後は、ねぇ……。

「アナンシと五」のあれこれは、とっても、とっても、
すごかった!ここにきている人は、「アナンシと五」の
答えを突き止めた!というかんじです。
またまたぁ、人それぞれの「アナンシと五」があるって?
いえいえ、私は、その話が持っている「姿」があると、
教えていただきましたので、子どもには、その「姿」で、
お話してあげたい、聞かせたげたい、と心にガッチガチに
刻んでいますのですよ!

「ハヴローシェチカ」は、グリムの一つ目、二つ目、三つ目と
同じ話ですが、ロシアのこの話は、
一つ目たちは一括りに悪で、
主人公のハヴローシェチカが幸せになる、という話です。
グリムよりだいぶ短いので、このお話が好きな方は、
とっても、いいかもしれません!

あ~、お話したいことはいっぱいあるのに、長すぎますよね~
このあたりで、失礼いたします。
次回は、12月17日、1月21日です。

それから、それから、お楽しみ!予告です。
「岩波文庫児童文学講読会」が開催されます!
 -「ホビット」「指輪物語」などなど、読んでおきたい本って
   たくさんありますよね。それらのほんとうの面白さを……
  つづき、詳細は、いずれまた、です!
 それでは、よろしくお願いいたします!

  

かわっていくもの、かわらないもの

もう10月ですね。お天気でしたね!今日はがらがらどんでした!
気の合う仲間はお話まで気が合うのか……
と、いうことで、手遊びのどんくりころちゃんじゃんけんからはじまり、
 「この世の光」 『語りの森昔話集1 おんちょろちょろ』 村上郁 再話
 「まぬけなトッケビ」 『おはなしのろうそく30』 東京子ども図書館 
 「この世の光」 『語りの森昔話集1 おんちょろちょろ』 村上郁 再話
 「三枚のお札」    『おはなしのろうそく5』 東京子ども図書館
 「まぬけなトッケビ」 『おはなしのろうそく30』 東京子ども図書館
 「アナンシと五」   『子どもに聞かせる世界の民話』 実業之日本社
 「ボタンインコ」『天国を出ていく』エリナー・ファージョン作 岩波少年文庫
絵本の紹介『地球をほる』『こけしがこけて』『ごちそうの木』『ぱかっ』ほか、
でした! 同じ話が2つも!すごいなあ~

スペインの昔話「この世の光」に出てくる‘文字が縦に書いてある本’は
アイルランドなどにも出てくるんですって!
真っ暗のなかに光が一つ(あるじが使っていただろう杖の明かり)、
暗闇のなかを声をたよりに歩く兄弟……
子どもにイメージさせてあげられるように語りたいんだけど、うまくいきません。
でも、何回も語るうちに、おはなしのリズムや言葉もかわっていった、と
「三枚のお札」「アナンシと五」でおっしゃっていたので、
聞き手と呼吸を合わせることで、自分にとってのこのお話の姿も
見えてくるのだろうと思っています。

さて、そして、「ボタンインコ」ですが、私は、やっと、わかりました。
ファージョンを大好きな人は考えなくても理解できるのかもしれませんが、
頭ではファージョンのいわんとしていることはわかるのですが、
子どもの頃はどうしても拒否反応があったというか。
それが、きょうストンときました。
「(スーザンの)‘こいピンクの人生‘といもの(=しあわせな人生)を、
 相手(聞き手)に思ってほしい、というように語る」……
心底このしあわせが尊いものと思えるようになって良かった……
私もこの話覚えて本当に良かった!

ちょっと長くなるのですが、私、「杉山亮のものがたりライブ9」に
行ってきました! 9月25日のゲストが松岡享子さんの日です。
おっもしろかったので、皆様にご紹介いたします。
<午前の部>
手遊び もしもしかめよ
手遊び あり、かに、すずめ、どらえもん、人間の拍手
おはなし 「ねず天パーティー」
松岡享子さんのおはなし 「なまくらトック」
            「おばけ学校の三人の生徒」
松岡享子さんへの質問タイム
言葉あそび なまむぎ~、となりの客は~、ぼうずが屏風に~、
      赤巻紙、青巻紙、黄巻紙、茶巻紙
      東京特許許可局局長  今日急遽休暇許可却下
      右目右耳右眉毛右耳にミニにきび  アンドロメダ座だせ
おはなし 「安達が原の鬼婆」    

<午後の部>
はじめの手遊びは午前と一緒
県名クイズ すべってころんで (答えを会場の人がいう)おおいたけん
      こずかいもらって             とくしまけん
      花がきれいに               さいたまけん      
      山があっても               やまなしけん
      テストで100点                とっとりけん
      涼しい風が                ふくおかけん
      ヤギが三びき               みやぎけん
                   などなどすべての県がありました。
おはなし  「びんぼうくじをひくな」
松岡享子さんおはなし  「ひなどりとネコ」(仲間が語ったもの)
            「ホットケーキ」
           詩「翻訳」
手遊び   カエルのあまごい(藤田浩子さんより)
おはなし  「三方目出鯛」

杉山亮さんは「おはなし」ももちろんすごいのですが、つなぎというのか、
それも含めて「おはなし」のようになっていて、すごかったです。
おもしろかった!「しながわさん」にあってみたくなっちゃう。

松岡享子さん、学校以外でおはなしするのは1年ぶりだそうです。
……ご病気されたとのことで、声が以前よりハードボイスなかんじで、
―自分でも自分の出した声にびっくりしてしまう、とおっしゃっていましたが、
おはなしは、ほんとに心がこもっている語りでした。
子どもに喜んでもらいたい、楽しんでもらいたい、
という気持ちがとっても伝わってきます。
会場のみんなが松岡享子さんの背中をおっていて、そしてそれでよかったんだと
感じているような気がしました。ほんとに愛すべき人なんだと思いました。
本を買ったとき、「楽しかったです。ありがとうございました」と挨拶すると、
まるで私を覚えていたのかなと思わせてくれる笑顔。
ほんとうにいつも素敵な笑顔なのです。
ライブでないと受け取ることのできないものをたくさんもらいました。
こんな機会をくださってありがとうございました!

 

9月の中級講座

朝晩涼しくなり、秋かな~、と思っていたら、今日まだ暑かったですね。
9月8日は、中級講座でした。優秀なメンバーが増え、
ペーペーの私にとっては、いまだに緊張の日々が続いています。
どうぞどうぞ今後ともよろしくお願いいたします!
今日のレポートは、
「お百姓と地主」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』 村上郁 再話 語りの森
語りが、
「妖精の女王からのおくりもの」 『島めぐりイギリスのむかしばなし』
 アイリーン・コルウェル 新読書社
午後は、呪的逃走の続き「皮っ子」、というメニューでした。

アイリーン・コルウェルさんの『島めぐりイギリスのおはなし』は
中央図書館にもあり、パラパラと読んではいましたが、
語りできくと、とってもヨーロッパの香りのするステキなおはなしでした。
このおはなしには、「アランの島のはなし」とまず最初に記されていて、
もともとその島に伝わる伝説だろう、とのご指摘。
主人公のおばさんが、カエルのすがたになる女王を疑問に思ったり、
高い塀が行く手を阻むと、
「まさか、あれをとびこえようっていうんじゃなかろうね?」
と、何事も当然の出来事として受け入れない。
これは、昔話にはないこと。
昔話としてきいている子どもは、
「あれっ?」と思うと離れてしまうかもしれない。
さらに、「妖精」が土台にないところで、それをはどうわからせるのか?
やっぱり、おはなしの前に、「~に伝わっているおはなし」
と言って語る方が、子どもは入りやすいということです。
普段昔話ばかり語っているから、
いざ、伝説を語るとなると、語り方って難しそう。
テキストも伝説の形式であるわけだし。
でも、コルウェルさん語ってたのでしょうねぇ。聞いてみたかったなぁ。

「お百姓と地主」は『世界のメルヒェン図書館』の
「動物の恩返し」を語っていたものの覚えなおしです。
絶版になっていて、あまり目にすることもない本ですが、
なにか懐かしいかんじのする本です。

もう暑くて、暑くて、やっと、、8月21日ごろから手を付け始めて、
小学生の夏休みの宿題のごとく、慌てて仕上げたレポートでした。
誤字脱字ごめんなさい。(万年の万とかぬけてました!)
やろうとしてたことも、間違えたり……(せかっくOKもらってたのに)
でもでも、がんばりましたよ!
長年の謎にもケリをつけました!
これでやっと「お百姓と地主」が自分のものになった気がします!
話型を探し、類話を探し、やり残したこともありますが、
(「仏教伝説として3世紀に記録されている」のところとか)
わたしとしては、これでやっと一区切り。
でも今回は楽しかった~。
いろんな本読んだり、おはなし読んだり、
何かをみつけられるって、楽しいですね!

え!なになに、次回からは、おねえさまが復帰されるかも!?ですって!?
(勝手におねえさまにしてごめんなさい~)
きゃー楽しみ!!お待ちしておりますー!!!