「日常語の語り」カテゴリーアーカイブ

12月プライベートレッスン

もうすぐクリスマスです。🎄
いよいよ今年もあともう少しとなりました。
わたしは、光る君へロスになっておりまして、忠臣蔵の再放送で何とか持ち直そうと努力しているところです。
他にすることいっぱいあるやろというご意見も当然でございますけれど、そこはスルーということで(笑)

12月のプライベートレッスンは2話、どちらも日常語による語りです。
「眠り虫の次郎」『語りの森昔話集3しんぺいとうざ』村上郁再話 語りの森
沖縄の昔話です。
わたしは、『語りの森昔話』の3巻が好きでいくつか覚えましたが、「眠り虫の次郎」は忘れておりました_| ̄|○
今回、改めて聞かせていただくと、とても面白い話だと思いました。
日常語になおして語られたのも、イメージしやすく入りやすかったと思います。
身もふたもない言い方をすると、天帝のお使いのふりしてだます悪い奴になるんですが、成長して知恵を働かせて成功したまじめな人と思えるのが不思議というか昔話のいいところだなと思います。
またどこかで、もう一度聞かせてほしいです。
「笠地蔵」『日本の昔話5』おざわとしお再話 福音館書店
これ、わたしなんですが、1月の大人のためのお話会で語るのでチェックしていただきました。
日常語にテキストを直すのは久しぶりでしたし、いきなり本番というのは語り手として謙虚さに欠ける(あくまで自分の場合)と思ったのです。
自信がなかったということですが、プライベートレッスンで指摘してもらって、自分がここまで来たということと、これはまだ気づけていなかったというのがわかってよかったです。
もちろんどこまで行っても満点はないので、次々と出てくる疑問にド~ンと体当たりする気合で勉強会に臨みます。
声に出して言わないと気力が出てこなくなっているお年頃なので(笑)、この機会に申し上げました<m(__)m>

このあと、ウーカーさんの大人のためのお話会の報告ブログがありますが、ジミーの担当はこれが今年最後です。
今年も勉強会、あったかペーチカ、大人のためのお話会など、いろいろ参加して楽しく語りを聞かせてもらい、時には限界まで集中力を使って勉強させていただきました。
ヤンさん、みなさん、ありがとうございました。
来年も、みんなで元気に続けられますように。
みなさま、どうぞよいお年をお迎えくださいね。

11月のプライベートレッスン

暖かい日と寒い日が交互にきて、気温差がとてもつらい今日この頃。
今日は冷たい風がぴゅうぴゅう吹いていて、寒いほうの番ですっかり着ぶくれしています。

11月のプライベートレッスンは、日常語の語りでした。
「うばすて山」 『日本の昔話2したきりすずめ』おざわとしお再話 福音館書店
60才になった母親を山に捨てに行かなくてはならないのだけれども、できずに隠しておいた母親が、国難を救うというよく知られているお話です。
つまりわたしも昔なら捨てられているのね。
そういう厳しい食糧事情と社会だったんだなと、この話を聞くと思います。

受講者さんは、大人のためのお話会で語るためにテキストを日常語に変えて語られました。
親を山に捨てるというショッキングな内容で始まりますが、日常語になって親しみやすくなっている分、内容はしっかり押さえながらもショック度は緩められて、続く本編の謎解きのほうにすっと心が向かえると思いました。
五寸角の杉の角材、五尺の長さ、が話の中に出で来るのですが、実際に何センチなのかを分かっておいて語ったほうがいいということでした。
語り手がふんわりとしかつかんでいなかったら、イメージが弱いから聞き手にもはっきり伝わるはずがないからですね。
実際に聞き手に示して教えるというのではなくて、語り手のイメージをはっきり確かなものにしておくということでしょう。
なるほどです。
「うばすて山」、最後はたくさんの褒美をもらって、母親と一緒に暮らせることになって、ハッピーエンドで言うことなしのいい話でした(*^_^*)

7月のプライベートレッスン

ほぼ毎日猛暑続きなので、ZOOMで行うプライベートレッスンのありがたさを改めて実感します。
次々に開発される技術についていけないけれど、ヒイヒイ言いながらついていく苦しさも少しは報われたと思う瞬間です(笑)

7月のプライベートレッスンは2話でした。
語り
「黄色いリボン」『語られると怖い話』岡村綺堂、半藤一利他/著 赤木かん子/編 ポプラ社
アメリカ民話です。出典本に解説がありまして、〝語ってもらわないと面白くない話の典型です。朗読するだけでも面白くならないのです。〟とのこと。
ご存じない方のために、どういう結末かは書きませんが、怖い話特集のお話会にぴったりなおはなしです。
どういう風に怖く語るのがいいのかということをみんなで考えました。
怖い話を怖く語るのは当たり前で、声を低くするとか簡単に思いつくと思いますが、いざ一つの話に向き合うとそう簡単ではないというのがよくわかりました。
怖い話といっても、怖さがそれぞれ違います。
そして、始めから全部怖いのか、最後が落ちになっていてそこでド~ンと怖いのか、後半から怖くなっていくのか。
そして、語り手さんの声とかにじみ出る雰囲気がどんな効果をもたらすのか。
「はぁ~~、笑い話は難しいというけれど、笑い話のほうが楽なんじゃないの?」
と思うほど、どうしたらいいんだろうかと頭を使いました。
でも、語り手さんが練習の方向をつかんでくださる結果となりましたし、少人数のプライベートレッスンは、まさに頭を突き合わせて一緒に考えられるからこそできたことかもしれません。

テキストを日常語にする
「ちょうふく山のやまんば」『日本の昔話3ももたろう』おざわとしお/再話 福音館書店
この話、いいやまんばの話でわたしも好きなんでうれしかったです。
お月見が出てくるので秋に語るのにぴったりです。
ヤンさんから、「これからは、テキストを自分で日常語に変えて、覚えて、勉強会には語りから出してみてはどうか…」と語り手さんに提案がありました。
回を重ねられて自分で日常語テキストをつくる力がついてこられたということで、ヤンさんが提案された瞬間に立ち会えたことになぜかわたしが「おおっ、出ました通行手形!」と、感動したのでした。
やり続けることで進んでいけるというのを横で見られるということは、自分も頑張ろうと思えて元気をいただきました。

季節柄、セミの抜け殻とセミの死骸をよく見ますが、人によって平気か平気でないかが違うようで、両方絶対気持ち悪いとか抜け殻は大丈夫だけど死骸は無理とか…
わたしは両方平気なんで、死骸でも指でつまんでポイッと捨てますが、抜け殻か死骸かの会話に「ああ、夏やなぁ~」と思った次第です(笑)
ではまた、次回のプライベートレッスンで~(^O^)/

6月のプライベートレッスン

今日で6月もおしまいです。
一年の半分がもう過ぎてしまいました。
今月のプライベートレッスンの報告です(^^)

1日目
語り
「魚のなる木」語りの森HP外国の昔話 → こちら
日常語のテキストになおす
「ぼっこ食いあねさま」語りの森HP日本の昔話 → こちら
ひとりで一度に2話、エントリーされました。
〝せっぱつまっている〟とはおっしゃっていましたが、なんというエネルギーでしょうか!
すごいです。
つぎつぎと話を覚えていかれる熱意に頭が下がります。
「ぼっこ食いあねさま」は、8月の大人のためのお話会用の怖いおはなしです。
わたしもその日のための怖い話をただいま覚えております。
7月の語りクラスにエントリーしているので〝せっぱつまっている〟状態で、わたしも頑張らねばと決意を新たにいたしました。

2日目
テキストを日常語になおす
「しんぺいとうざ」『語りの森昔話集3』語りの森
こちらは残念ながら参加できませんでした。
原話(『丹波和知の昔話』稲田浩二編/三弥井書店)を見つけられ、それを読んでからテキストにトライするということを先に聞いていました。
興味がわいて期待値が上がるというのに参加できず_| ̄|○
「しんぺいとうざ」は好きな話なので、語られる日を楽しみにしております。

連日の雨…☔
自分は張りぼての人間か? と思うくらいわたしは雨でぬれるのが嫌いなんです。
大学生くらいの男性が、結構な雨でみんなが傘をさしている中、たたんだ傘を右手に持ち、左手は荷物なしの状態で平気でぬれながら道を歩いているのを見ました。
「なぜ? Why?? 持っているなら傘させよ」
まったくわたしには異星人に見えました。
梅雨明けまで、わたしにとって理解できない光景が他にも見られるのかも…。
それはそれで生活の彩というか、単調な生活に一石を投じておもしろいかもしれません(笑)

5月のプライベートレッスン

なんにも考えないでいたら、一週間にブログを三つ続けてわたしが書いている…。
いろんな人が書くのがいいと思うのに、先のことを考えるのを忘れ、気付くのが遅すぎる。
自分の無計画さに直面しています(苦笑)

さて、今月のプライベートレッスンは2話
日常語による語り
「油かけ地蔵」 『大和の伝説増補版』高田十郎等/編 大和史蹟研究会
研鑽を重ねられて、自分の力で日常語によるテキストを作られ、プライベートレッスンでは語りを出されるようになりました。
素晴らしい!
毎月熱心に続けておられたことがこんな風に実を結ぶのだと見せていただきました。
この油かけ地蔵の話は奈良の伝説ですが、京都にも油かけ地蔵はあるそうです。
ですが、話の中身は違うそうです。
お地蔵さんに油をかける…
それだけ聞いたら謎ですが、内容を聞いてみたらそれぞれに面白いです。

語り
「オオナムチとスクナヒコの国作りの旅」 語りの森HP日本の昔話 → こちら
日本の神話で、オオナムチは大国主命の別の名前だそうです。
中学校で語るそうです。
日本の各地を二人…と言ってはいけない二柱でまわって国作りをしていくので、ストーリーには三回の繰り返しも、山場も特にありません。
そして、地名がたくさん出てくるという、ロードムービーのようで聞いていてとても楽しく、覚えるのは絶対に避けたい(とわたしは思った笑)話でした。
アイヌの話もそうですが、日本の神話もわたしにとっては一段高い所にあるような気持ちがします。
手が出ないわけではないけれど、ちょっとためらうという、こういうのをチキンな奴というのでしょうか(笑)
でも、面白い話がいっぱいあるし、いつかは日本の神話にも挑戦したいです(^O^)/

今月も楽しい勉強会でした!