「日記」カテゴリーアーカイブ

ロシアの昔話

ロシアの昔話って、壮大で、長大で、ファンタジックで、好きです。
ミルクの川とか、ババ・ヤガーの小屋とか、ペーチカとかの大道具も魅力いっぱい。
言葉も、独特の言い回しがあって、口に載せると気持ちいい~

今、プーチン政権がウクライナに侵攻してるけど、それは許せないけど、それとは別に、ロシアの昔話は好きです。

ロシアの昔話の主人公、男の子は、たいていイワンね^0^
日本なら「太郎」みたいなもの。
イワンには2種類いて、ひとりは、怠け者で愚かなイワン。もうひとりは、りっぱで優等生のイワン。どちらのイワンも苦難を乗り越えて幸せになるのがいいな。

優等生のイワンは「牛の子イワン」こちら⇒、「イワンの夢」こちら⇒、「蛙の王女」こちら⇒
愚かなイワンの話はそのうちアップしますね。あ、名前は違うけど、「かますのいいつけ」こちら⇒の主人公エメーリャは怠け者ですね。

「がちょうはくちょう」で、ババ・ヤガーがお風呂を沸かす場面があるでしょう。
それから、「蛙の王女」でイワン王子がババ・ヤガーにお風呂でもてなしてくれと頼みますよね。
このお風呂ってね、蒸し風呂なんですよ。「サウナ」ね。
家の外に風呂小屋があって、ドラム缶みたいな炉に熱く焼けた石を入れてあって、それに水をかけて水蒸気を出すんだって。
サウナは苦手だけど、ロシアの蒸し風呂はいっぺん入ってみたいなあ(^///^)

ロシアにこんななぞなぞがあるそうです。
「春には楽しませ、夏は冷やし、秋には養い、冬は暖めてくれるものはなんだ?」
答えは、「森」
ロシアには広い平原もあるけれど、深い森は、人々にとってなくてはならないものだったそうです。
敵が攻めてきた時とか、許されない男女が駆け落ちするときとか、宗教の対立があって迫害された人とか、森に逃げこんだんだって。
そして、森には、われらがババ・ヤガーがいます╰(*°▽°*)╯
レーシイという森の精もいます。
森は怪奇の森でもあったのです。

とこんな話を紹介してくれているのが、『遠景のロシア』中村喜和著/です。
興味のあるかたは、ヤンの読書日記へどうぞ。こちら⇒

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昨日のおはなしひろばは「王さまだってぜんぶは信じられない」
聞いてね~

 

 

半夏生🎐

今日は半夏生。
「半夏生」って字を見たら、即、水無月を思い出すのは私だけ?
水無月、ほら、ういろうの上に小豆の乗っているあの三角形のお菓子。

調べてみたら、お菓子の水無月は、夏越しの祓に食べるもので、夏越しの祓は6月30日。
そっか、暦の雑節の半夏生は7月2日ごろだから、日が近いからやね。そのころお菓子屋さんに並ぶ。

子どものころからういろうが好きでねえ。
めっちゃ好きでねえ。
水無月は、小豆が載ってるからいやでね(笑)
純粋にういろうが食べたかった。

ところで、どうしてこの季節、半夏生っで言うのかとカレンダーを見たら、「はんげしょうず」ってフリガナがついていた。
はんげが生えるころっていう意味だそうな。
はんげは、カラスビシャクの根っこで、薬草なんだってさ。

昔はそうやって、自然の季節とともに生活していたんだろうなあ。

ああ、ういろうが食べたい。
冷房の部屋にいたら、ちょっと食欲がわいてきたぞ。
けど、買い物に行く勇気がない(*>﹏<*)′

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きのうのおはなしひろばはインドの昔話「さるとわに」
最近おはなしひろばの絵が少し変わったのに気づきました?
パソコンが新しくなって、これまでの設定があれこれ変わらざるを得なくなったんですよ。
何より困っているのがメールのアドレス帳。
最近語りの森からメールが来なくなった人、すみませんが、《お問い合わせ》から連絡ください~

え”~っ💦💦💦

もう梅雨明け~~~?
んなあほな。
梅雨入りや、梅雨明けやて、人間が勝手にいうてるだけで、おてんとさんは、独自にうごいてはるねん。
ほんま、暑いわ。
これから約3か月、暑い暑いていわんならん。
なんか涼しいことでけへんかなあ。

ねえ、語りの森夏休みおはなし納涼大会とかせえへん?
広めの会場借りて、すけすけに席並べて。
入り口で氏名と連絡先書いてもらって。
っていっても、ほとんど身内やと思うけど(笑)

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きのう。夫が畑からじゃまっけなシソを抜いてきた。
結構きれいな葉っぱであんまり虫が食ってなかったから、こら捨てるのもったいないわと思って、夜なべ仕事で葉っぱちぎって洗っておいたら、夫がシソジュースにしてくれた。
材料は、シソの葉っぱとグラニュー糖とクエン酸。あっちこっちの棚を探して調達。
分量は、目分量(笑)
水で薄めてもいいし、牛乳とか無糖の炭酸水で割ってもおいしい。オンザロックにしたら、もっとおいしいよん。

熱中症予防にどうぞ~

 

 

夏に向かってつれづれに☂️

まだ梅雨に入ったばかりだと思ってたのに、暑い😥
確かに夏至は過ぎてるな。
きょうは菖蒲華だって。アヤメハナサクと読む。
季節に合わせた暦って、風情がありますね。暑いとか蒸し蒸しするとか、忘れそう。

愛媛を旅してから、コロナ対策さえちゃんとしたら、旅も怖くないと思えるようになりました。
健康寿命を考えると、これからそんなにあちこち旅できないやろな。
年金生活やし、老後資金も目減りするし(って、もうじゅうぶん老後やけど~笑)、躊躇もあるけど、人生一回きりやしね。
また旅をしたいな。
そう思うと、ちょっと元気になってます。

愛媛の旅で紹介し忘れた今治のタオル美術館の写真を貼っておきますね。
だ~いすきなムーミン展をやってて楽しかった。

これはタオルを作る糸を巻いてあるの。

壁一面に長~いタオルに、ムーミンの絵が織ってある。

これ、玄関ね。

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先日、ひょいと思いついて、読書日記としてブログをつくりました。
読んでも読んだことを忘れるのでね😂
自分のための忘備録です。

絵本は《絵本のこみち》
児童書はこの《井戸端会議》
に載せてるので、それ以外のつれづれに読んだ小説とかいろいろ記録します。
気が向いたらのぞいてみてください。

こちら⇒ヤンの読書日記

ホームズ君🕵️‍♂️ 切りたくもなし

和尚さんが檀家から梨をひとつもらって、それを3人の小僧さんに分けてやります。ひとつしかないから、一番上手に歌を詠んだ者にやるっていうんですね。ただ、歌に条件があって、下の句は「切りたくもあり切りたくもなし」。その上の句を作れっていうんです。

それで小僧さんたちが詠んだ上の句は、こんなのです。
小僧1 うぐいすが踏みちらしたる梅の枝 切りたくもあり切りたくもなし
小僧2 すずり箱長きにあまる筆の軸 切りたくもあり切りたくもなし
小僧3 梨ひとつくれぬ坊主の生首を 切りたくもあり切りたくもなし

和尚さんは腹を立てて、梨を投げつけます。小僧3はそれをキャッチして食べちゃったって話。

話型名は「切りたくもなし」。分布は全国に広がっているそうです。
笑い話の中の狂歌話のひとつです。
狂歌っていうのは、滑稽や社会風刺を詠んだ和歌のこと。
和歌をめぐって風刺したり笑いをとる小咄です。

優雅なのか、お下品なのか、よく分からないけど、おもしろいなあ。
「梨」だから、「切りたくもなし」って、しゃれね。

この小僧さんが詠んだ上の句、ほかの類話にどんなのがあるか調べてみました~
(ひまやね~)

小僧1 十五夜の月にかかりし松の枝
小僧2 寺入りの文庫にあまる筆の軸
小僧3 梨ひとつくれぬ坊主の細首を
山梨県の話

小僧1 月隠す庭の小松の細枝を
小僧2 すずり箱や入りかぬる筆の柄を
小僧3 梨ひとつ惜しむ和尚の生首を
大分県の話

豆腐屋の小僧 今朝とうに豆腐半丁買いにきて
筆屋の小僧 今朝とうに筆を一本買いに来て、筆の毛先が長すぎて
寺の小僧 梨ひとつ惜しむ坊さまの生首を
愛媛県の話

などなどなど。
小僧がふたりしかいない場合とか、和尚さんが小僧3をほめて梨をやるとか、いろんなバリエーションがあります。
ほぼ共通してるのは、松とか梅とか風流なもの筆の軸和尚さんの首、です。

なんで、こんなことを話題にしてるかというとね、先日の再話入門講座で、出雲の「切りたくもなし」が原話として出てね、その狂歌の意味が分かんない~
こんなのです。
小僧1 鶯に踏みにじられた梅の枝
小僧2 父親にけさでもろうた筆の軸
小僧3 梨一つ惜しむ和尚のそっ首を

小僧2が分からない~
けさでもろうた???

「けさで」の意味。
1案 和歌だから、古語を使っていると考えて「け(消)さで」⇒「消さないで」
う~ん、意味不明やね。それに、小僧1「踏みにじられた」は古語なら「踏みにじられし」となるはず。つまり、小僧たちは古語ではなく口語を使っている。
2案 口語なら、地の文を含めぜんぶが土地言葉で語られていることから、「けさで」も土地言葉、つまり方言かもしれない。だれか出雲の土地言葉を教えておくれ~
3案 類話的に見て、筆の軸が長くてじゃまになるって言っていますね。それって、ヒントにならないかな?????
4案 研究者が語り手から聞き取るときに、聞き間違えた。または、書き写すときに書き間違えた。~笑笑笑

と、ヤンの推理は、八方ふさがりです。
ホームズ君、教えておくれ!

さてさてこの原話を持って来てくださったFさんは、どない解決するのでしょうか~?
楽しみ~

再話って、けっこうこういうことがあるんですね。
それで時間がかかるし、しかも、結局は完成できなかったりもするのです。

でも、「切りたくもなし」、いい再話ができて語れたらいいのにな~
楽しみです\(@^0^@)/

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きょうのHP更新は外国の昔話。
ハンガリーの「ヤーノシュと天までとどく木」
高学年向きの長~いはなしです。