「日記」カテゴリーアーカイブ

香り高い☕

娘 ✉なんかほしいもんない?
私 ✉え~。引っ越し祝いもしてへんのに?
娘 ✉いつも絵本送ってくれるやん。
私 (心の中で:えらいおばさんになったやん)
私 ✉欲しいもんはワクチン。
で、娘に無視された(笑)

翌日あらためて、おいしいコーヒーが欲しいと言ったら、送ってきた。

手動式のコーヒーミルと、豆。
こだわりの娘だから、こだわりの有機豆。

自分で挽けってか。

朝から、ガリガリガリガリガリ。
たしかに挽きたてのコーヒーは、香りが高くて、うまい(~ ̄▽ ̄)~

雨を見ながら、コーヒーを味わう。
コロナ前はこんな時間を持てなかった。

両手いっぱいにおはなし関係のプロジェクトを抱えて突っ走ってきたけど、体力脳力が衰えてきて、いつ手を引こうかと迷っていたところへ、このコロナ休暇。
思いがけず、この休暇は長い。
考える時間がたっぷりあって、迷いは消えた。今でしょ!
コロナの中でも着々と活動をつないでくれる若い仲間たちがいる。とっても心強い仲間たち。
私たちの世代がやってきたことを、今と将来の時代に合わせて継いで行ってくれると信じる。
サポートなら、このおばあさんにもできるだろう。

濡れた花をながめて、コーヒーの香りの中で、考える。
わたしは、わたしが本来やりたかったことに、帰ろう。
まだ間に合うぞ、午前中は頭が働く○( ^皿^)っ

机の回りに昔話資料を積んで広げて、パソコンたたいて、うんうんうなりながらテキストをねる。
ひとつ再話すると、過去から未来へ、心をひとつ、つなぐことができる。
子どものための文学に、やっと専念しよう。
今までの経験は、みんなこのためだったんだ~(❁´◡`❁)

 

 

花は咲く~🌹

メンバーのかたから、「アンネのバラが咲きました」と、素敵なお知らせとこの写真を頂きました。

こりゃ、行ってじかに見てこなくっちゃ!
きょうはさわやかで、遠くの山も近くに見えるいいお天気。
ウォーキングがてら行ってきましたよ~

モッコウバラも満開!

 

かれんなつぼみ!

ついでにビオラ!

アンネのバラは、アンネのお父さんから贈られてきたバラを大切に育てて、つぎつぎに拡げられていったそうです。

アンネについての伝記(児童書)のおすすめは、こちら。
『アンネ・フランクーその15年の生涯』黒川万千代著/合同出版
読んでみてくださいね~

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今日のHP更新は《外国の昔話》
古代エジプトから伝わっているという「ライオンの王」ですo(*^@^*)o

 

 

断捨離はじめました🚮

ほんまかいな(笑)

コロナ休暇もいたについてきた今日この頃。
そろそろ人生の片づけをと思い立って、今日から、断捨離を始めた。

毎日小一時間なら続くだろう。

小一時間やった。
まずはカバン類から。
なんでカバン?
しらんがな。カバンや。

上の子が幼稚園に入る時に作った手提げ袋!
阪神淡路大震災の後に買ったお出かけリュックの初代。
あの経験から、お出かけは必ず、両手が空くリュックだ。
けど、四つもいらんやろ。背中はひとつや。
まだパンプスをはいていたころのショルダーバッグ。
まだヒールをはいていたころのハンドバッグ。
ブックトーク用の本をはこぶ袋。
どんだけ本を運ぶねん。もう仕事は終わった。

小一時間でカバンは片付いた。
カバンは三分の一に減った。
もう絶対に増やさへんぞと決心する。

明日は何を片付けよっかな~
けっこう気分がさっぱりしたo(*^@^*)o

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今日は更新の日だよん。
《昔話雑学》はアイヌの語りについて。
《日本の昔話》は「天道さま金のくさり」。けっこう気に入ってるの。語ってくださいね~φ(゜▽゜*)♪

 

 

 

ねえねえ、おはなしってね💖

ねえねえ、おはなしってね、語ってほしがってるんだって~

インドの昔話を読んでるとね、こんな昔話があったのよ。

ある男が使用人を連れて遠くの村に出かけて行った。
とちゅうで、小屋に泊まって、晩ご飯を食べてから、使用人が男に、「ひとつ、お話をしてくだせえ」っていった。
けれども、男は疲れてたので、そのまま寝てしまった。
男がぐっすり寝てしまうと、四つの話が男のお腹の中から出てきて、話し合いを始めた。
「この男は幼い時からおれたちを知っていたくせに、だれにも話してくれない。こいつの腹の中で無駄に暮らすことはない。こいつを殺して誰かほかの人と暮らそう」
「おれは、こいつがご飯を食べようとしたら、最初のひと口を針に変えよう。そいつを飲みこんだらこいつは死ぬだろう」と、一つ目の話が行った。
「それでも死ななかったら、おれは、道端の大木になって、こいつの上に倒れてやろう」と、二番目の話が言った。
「それでも死ななかったら、おれは、蛇になってかみついてやろう」と、三番目の話が言った。
「それでも死ななかったら、こいつが川をわたるとき、大波を起こしてさらってやろう」と、四番目の話が言った。
使用人は目を覚ましてこの話し合いを聞いていた。
つぎの日、四つの話のいった通りのことが起こるんだけど、使用人が、先手を打って男を助けてやる。
男が使用人になぜ知っていたんだと聞くと、使用人は、それは話せない、もし話したら石になってしまうからといった。けれども、石になった自分を、男の孫に投げつけたら、自分は生き返るのだと。
使用人は一部始終を話して石になり、男の息子の妻が子どもを投げつけたので、使用人は生き返った。  「話されない話」

ざっと、あらすじだけだけどね、強烈におもしろいでしょ。
お話に意思があって、強い感情も持っているのよ。人間に復讐するくらいだからね。
で、お話にしてみれば、人間が自分を話すことで、自分は生きているのね。

だからね、みなさん、知ってるお話は、だれかに語らないとだめなんですよ。
復讐されちゃうよ(笑)

この昔話は、『インドの民話』A・K・ラーマ―ヌジャン編/中島健訳/青土社 に載っています。
この本の序論に、物語は、解釈という行為においてのみ繰り返し存在することが可能になると書いています。「解釈」っていうのは、話を聞くときに起こるし、それを語る時にも起こりますね。ほら、同じ話でも、聞く人によってとらえ方が変わるし、語り手によっても違う話に聞こえる時ってありますよね。つまり、ひとりひとり解釈が違うということなのね。そういう意味では、「再話」も「解釈」ですよね。ある資料を読んで私が解釈したのが、わたしの再話。ね。

そこで、はたと気が付いた。
同じ話型の話でも類話がいっぱいある理由に!
だって、地球上に今生きている、そして、今まで生きてきた人たちが、ひとりひとり解釈したら、同じ構造の話でも細部のみならずテーマまで変わって当然だって。
究極の多様性!!!

ラーマ―ヌジャンさんは、ある物語を知っていたら、それを語ることは、他の人々(聞き手)に対してだけでなく、物語そのものに対する義務なんだっていいます。
伝承は手入れが行き届いた状態に、伝達される状態に保たねばならない。さもないと、やっかいなことが起こるよと、「話されない話」はいっているのです。

はい、語りの森のテーマですね。
気に入ったお話を、あなたの愛する人に語ってください。

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今日は午後におはなしひろばを更新します。
エチオピアのかわいいおはなし「うさぎ」
すぐ覚えられるから、聴いて、伝えてくださいね~

 

 

あたらしい春にむかって~🎉

年度が変わろうとしています。
この一年は、コロナ禍で混迷の年でした。
全国の図書館や学校等々でのおはなし会も、中止になったり、再開するか否かで、みんなが、たいへん頭を痛めた年でした。

おはなしおばさんは、ボランティアなので、おはなし会の有無は、依頼主の判断にお任せするほかありません。
けれども、新しい年度にむけて、言いたいことはあります。
子どもたちにとって、読書ボランティアとの生(なま)の関りが、いかに大切かを、依頼主のみなさんで、あらためて確認してほしいということです。
おはなし会は、夜の会食とちがって、十分な感染対策をとることができます。その気持ちを強く持てば、実施できると思うのです。次善策としてのオンラインもあります。

2001年に『子どもの読書活動の推進に関する法律」が施行されたころから、全国各地のボランティアによるおはなし会も活発になりました。
ヤンもその流れの中で、子どもたちにおはなしを語る機会に恵まれてきました。
この法律は、今でも生きています。

けれども、例えば学校の場合は、指導要領の改訂が10年にいちどあって、授業のおはなし会の有無は、それにも左右されます。
今年度は、小学校で新しい指導要領が実施される年でもありました。新しい指導要領では、英語や道徳やプログラミングなどの授業時間が大幅に増えて、現場の工夫が求められます。そのなかで読書活動をどう工夫するか、おはなし会をどう位置付けるか、先生方に任されているのです。たいへんな苦労だと思います。
そこへこのコロナ禍です。
もう一度言います。
子どもたちの育ちにとって、読書ボランティアとの生(なま)の関りが、いかに大切か。

さて、語り手の皆さん。
どんな状況の中でも、自分にできる精一杯のことをして、語りの文化をつないでいきましょう。
口伝えによる伝承はほとんど途絶えてしまいましたが、わたしたち現代の語り手がいます。
語りは、時を越えて世界じゅうの人々からいただいた贈り物です。わたしたちが途絶えさせてはなりません。

さてさて、それで、わたしには何ができるかな?
わくわくしながら考えます。
新しい春です。