「日記」カテゴリーアーカイブ

おかゆの岸のつくり方🍚

ロシアの昔話「がちょうはくちょう」『おはなしのろうそく27』東京子ども図書館

うん、きのうは黒パン、今日はおかゆ^3^

あのミルクの川がおかゆの岸の間を流れてるってやつ。
私のイメージでは、おかゆって、やわらかいのね。
トロっとしたおかゆの岸がイメージしにくい。で、硬めのおかゆって、考えてたの。

調べました。

「がちょうはくちょう」の他の人の翻訳。翻訳者のみなさん、おかゆ?
「ババヤガーの白い鳥」『ロシアの昔話』内田莉莎子編訳/福音館書店
⇒ゼリーの岸
「鵞鳥白鳥」『ロシアの民話上』中村喜和編訳/岩波書店
⇒ゼリーの岸
「魔法の白鳥」『ロシアの怪奇民話』金本源之助訳/評論社
⇒ジェリーの岸

あらら。ゼリーなんだ。
おかゆって訳したり、ゼリーって訳したりってことは、私たちの知らないロシア独特の食べ物なんだろうね。

で、きのうの『悪魔には2本蝋燭を立てよ』で確認。
「ロシアの『白米城』」にこうあった。
「ミルクの川が流れ、川岸はキセーリでできていて、野には焼けたシャコがころがっていた、そんな昔のこと・・・」
これ、ロシアの魔法昔話の発端句なんだって。
ミルクとキセーリと焼いた野鳥は、かつてロシア人の食卓になくてはならない物だったそうです。

ロシアの伝統的な食べ物キセーリ。
キセーリって、いまは果物なんかをピュレ状にした飲み物で、ジュースやミルクを入れたくず湯みたいなものなんだって。
やっぱり固形物じゃないね≡(▔﹏▔)≡

ところが、かつては違った!
『ロシア料理物語』(N・I・コヴァリョフ著)につくり方が書いてあって、その訳を引用させてもらうね。

カラスムギのひきわり100グラムに熱湯300グラムを注ぎ、暖かいところに一昼夜置いたものをふるいで濾す。これに塩2グラム、砂糖8グラムを加えてまぜ、バターを塗った深皿に移して涼しい場所に置く。冷めてからそれを切り分ければキセーリの出来上がり。

切り分けるんだから、固形物だ!
レシピからイメージすると、日本の「ういろ」に似ているって。たしかに!

ほら、調べると、イメージがしっかりしてくるでしょ。
ミルクの川が流れているのは、昔のキセーリの岸なんだ。
ういろの岸。
ああすっとした。
ういろにミルクをかけて食べるんだ。可能ですね。味は知らんけど。

伝統的なキセーリはゼリーのようなデザートでも飲み物でもなくって、栄養価の高い滋養に富んだ食べ物、腹持ちのする食べ物だったのです。

+++++++

今日のレパートリーの解凍
「ギーギードア」『おはなしはたのしい』たなかやすこ

《ステップアップ》をリニューアルしたので、活用してくださいね~
いつお話会が始まってもいいように、がんばろう(✿◠‿◠)

マーシャと黒パン🍞

今日は日曜日。本読んでたの。
面白いこと発見。
『悪魔には2本蝋燭を立てよ』齋藤君子著/三弥井書店
副題が「ロシアの昔話 俗信 都市伝説」

そのなかに、「パンとパスタ」っていう項があってね。
ロシア人にとって、パンは神聖な食べ物で、豊かさの象徴でもあるんだって。
日本でいえば神棚のようなところに、いつもパンが供えられて、パンは、神様からの贈り物でもあるし、神様そのものでもあるんだって。

パンを切り分けるのは一家の主人、パンをこねて焼くのは主婦の仕事。
パンを焼くのにペーチカの中に入れるときはしゃべらない。床をはいてもいけない。
タブーが色々あるそうです。

タブーを守って焼き上げたパンは、お守りになるから、新生児のゆりかごに入れたり、旅に持って行ったり、引っ越しに持って行ったり。

その神聖なるパンが、黒パンなんだって。
ライムギや大麦で作る。
19世紀になってやっと、ロシアの南部に小麦栽培が増えてきて、小麦のパン,つまり白パンが食べられるようになった。それもぜいたく品だったわけ。
ロシア中部北部では、ほとんど黒パン。
大麦しか取れない地域の黒パンは、翌日になると斧でたたき割らなければならないほど固くなってしまうそうです。

ロシアの昔話「がちょうはくちょう」『おはなしのろうそく』で、マーシャとペーチカのやり取りのところ。
マーシャは黒パンは嫌、うちには柔らかなふわふわした白パンがあるっていうでしょ。
たしかにここはマーシャが我儘でぜいたくだってわかるところだけど、そんな食糧事情もあったのね。
そしてそれだけじゃなくて、宗教的にも意味があったんだ。
神さまの贈り物に対する不敬。
それを戒める目的が、このモティーフにはあった。

背景を知ると、話が深まるね~ φ(* ̄0 ̄)

+++++++

今日のレパートリーの解凍
「さんびきのこぶた」『イギリスとアイルランドの昔話』石井桃子編訳

おはなしひろばはお休みですm(__)m

 

 

 

 

日常語で語ろう🤗

《日常語で語ろう》リニューアルしました。
スマホでも見やすくなったので、訪れてくださるとうれしいです。
自然な語りを目指しています。

今日のレパートリーの解凍。
「世界でいちばんきれいな声」『おはなしのろうそく11』東京子ども図書館
こがもが、どんな声にも驚きとあこがれを持っていること、いいなあと思います。
自分以外の何かを素直に受け入れる力が、本来、あるんだなあと思います。
そんなふうに生きていけたらいいな(✿◕‿◕✿)

《絵本のこみち》📚

絵本のこみち、リニューアルしました。
出版社が了解している本については、表紙絵をつけました。
活用してくださるとうれしいです。

今日のレパートリーの解凍
「おおかみと七匹のこやぎ」『語るためのグリム童話集1』小澤俊夫監訳/小峰書店

昔話集のアンケート、皆様の参加を心からお待ちしています。ほんとに。

 

 

 

 

わあ💖いいな~😄

わたしたち、ずうっとこれで守られてきたんやね
憲法記念日やから、読んでみよう ^0^
語釈付きだよん。

++++++++++

日本国憲法 前文

日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、
われらとわれらの子孫のために、
諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、
政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないやうにすることを決意し、
ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。

協和:互いに心を合わせて仲良くすること。
自由:自分の心のままに行動できる状態。
恵沢:めぐみ。
主権:事柄の最終的な決定をする権力。

そもそも国政は、国民の厳粛信託によるものであつて、
その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。
これは人類普遍原理であり、この憲法は、かかる原理に基づくものである。
われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。

国政:国の政治。
厳粛:ごまかしやふまじめを許さない、きびしさのあること。
信託:信用して任せること。
権威:下位の者を強制し服従させる威力。
権力:他人を強制し服従させる力。
福利:幸福と利益。
享受:受け収めること。
原理:根本の理論。

日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。
われらは、平和を維持し、専制隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会におゐて、名誉ある地位を占めたいと思ふ。
われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。

専制:独断で政治を行うこと。
隷従:人の言うなりになること。
偏狭:心の狭いこと。

われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。

日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。

++++++++++

すごいね。
「日本国民」って、私たち一人ひとりだよ。
私たち、これに守られてきたけど、逆に、守ってもきたんだ。すごい!

ヤンは中学3年のとき、社会の時間にこの前文と、9条と、25条を暗唱させられたの思い出した ^3^

 

今日のレパートリーの解凍は「ひとりふたりさんにんのこども」o(*^@^*)o

これは夕方の写真