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ローカル列車の旅🚃その1

コロナ禍のなか、片手にシュッシュを持って旅に出た。

廃線が取りざたされている芸備線(げいびせん)と木次線(きすきせん)に乗りにいった。
新大阪:さくら号
↓ 山陽新幹線
岡山:特急やくも
↓ 伯備線
新見(にいみ)
↓ 芸備線
備後落合(びんごおちあい)
↓ 木次線
宍道(しんじ)
↓ 山陰本線
松江

出発した時は、雨模様でねえ。
お昼ごろ、新見まで来たはいいが、ここからあと芸備線は大雨のため徐行運転。ひょっとしたら運休になるかもとアナウンス。
わたし「ええ~!どれくらい遅れますぅ?」
駅員さん「こればっかりは雨に聞かないと分かりませんねえ」
わたし「木次線に乗りに行くんですけど。備後落合14:42に乗り遅れたら、次は17時ですよねえ??」
旅のおじさん「わたしも木次線に乗りに行くんですけど・・・」
駅員さん「うーん。問い合わせてみますので、ちょっと待ってください」

定刻発車でも1時間ほどの待ち合わせだったので、ここでお昼ご飯にした。
雨がパラパラ降る中、駅前の「きくや」食堂へ。
10人ほどしか入れない、ご主人ひとりでやっている昔懐かしい食堂。
備中そば 670円。
めっちゃおいしい。
普通、そばの具に玉ねぎとかニンジンとか入れます~?鶏肉と薄揚げも入って、そばもこしがあって、美味。

駅に戻ったら、
駅員さん「備後落合駅で、木次線宍道行きの列車が待っています」
すご!
待っててくれるんや!

ジーゼルの1両列車は新見を発車。徐行に徐行を重ね、ごっとんごっとん山の中を進んでいきました。
ときどき、窓に木の枝が当たって、ビシッと音を立てる。
たまに、村があって、どう見ても古民家が、ちらほら。
なつかしい。
最後の一駅で、列車は速度を上げた。一生懸命走っている。かわいい。
それでも、1時間の延着。

備後落合に着いたら、ちゃんと木次線の1両列車が待ってくれていました。
駅員さん「いらっしゃいませ!」
ええなあ、ええなあ。こんないい路線、廃止にしたらあかんで、JR西日本!

木次線は、1日3往復。
沿線は、まるで昔話の世界でした。
写真も撮ったんだけどね、雨の車窓の景色だから、どないもならん(┬┬﹏┬┬)
しかも、スイッチバックのあたりはすごい霧が出てね、きっと絶景なんやろなあと思いながら見つめていました。

とちゅう、亀嵩(かめだけ)駅に停まった。
ここは駅舎にそばやさんがあって、亀嵩そばが食べられるそうだけど、途中下車したら今日中に宿に着けなくなるので諦めた(笑)

木次線沿線は、出雲及び奥出雲地方で、たくさんの昔話が残っていたところ。
立石憲利先生の『出雲の昔話』日本放送出版協会刊にまとめられています。
《日本の昔話》では、亀嵩の語り手による「とりのみじいさん」を紹介しているので、ぜひ見てみてください。⇒こちら

 


新見発備後落合行き普通


備後落合駅


「やっぱり、芸備線がええよのぉ!」


待っててくれた木次線の宍道行き普通

 


木次線の車窓から


亀嵩駅

 

 

 

ミャンマーの語り🔊

世界には様々な文化や言語があって、同じ文化や言語を話す人をグループ分けして、民族って呼んでるようです。
世界中にどれだけの民族があるのでしょうね。

わたしたちと同じアジアのミャンマー(連邦共和国)は、多民族国家です。
そのなかのカチン族に伝承されている昔話の語りを、紙芝居動画で観る、聴く?ことができます。

ジンポーっていう言語で語られています。
ジンポーは、もう話す人がすくなっていて、昔話だけでなくてジンポーも残したいということで、研究者たちが作り上げたサイトです。

例えば、こんな話。ぽちっとしてみて

⇒「畑に行った女」

画面下の右から5番目のアイコンをクリックすると、日本語の字幕が出ます。

ね、これってラフカディオ・ハーンの「むじな」とよく似ているでしょ。「こんな顔」って話の類話ですよね。
でも、細かいところがちょっと違ってて、とくにラストが衝撃!

⇒「人間の青年と竜の娘」

これは異類婚姻譚なんだけど、とっても心が温まるはなし。

昔話がたくさん上がってるから、見てみてね。こちら⇒Kachin folktales
言葉を聞いてるだけで心地よいです。

 

 

 

 

ときどき、ね💦

超大型の台風が通り過ぎましたが、みなさまのところは被害が出てませんでしょうか。お見舞い申し上げます。

さて。
しばらく井戸端会議に出てきませんでしたが、かなり落ち込んでいたのですよ(T_T)

こけた。
階段を昇っていて、最後の一段で、足が引っ掛かった。
なんでや~

落ちたらあかんと思って、体重を前にかけたら、前の壁に顔からつっこんでしまった。

血がぽたぽた落ちるけど、どこがどう切れてるのかわからない。
わたし「押さえるもん持ってきて!」
夫「待っときや!」
なかなか来ないのでどうしてるのかと思ってたら、コットンを2センチ角に切って持ってきた。
わたし「これで、どこ押さえたらええの?」
夫「わからん。血だらけで、傷口見えへん」
わたし「なんでもええから、タオル持ってきて」
なかなか来ないのでどうしてるのかと思ってたら、タオルを氷水で濡らして持ってきた。
おそい!

だいたいね、どんなひどい出血でも、すぐに傷口を強く10分押さえたら止血できるそうですよ。

あれから一週間がたちました。
おかげさまで、切り傷は、化膿もせずに治りましたが、打撲のせいで、いっときはお岩さん状態でした。
そして、そして、そして膝が・・・(┬┬﹏┬┬)!
で、落ち込んでます。

もともと膝が悪いんですよ。
でもね、毎日毎日筋トレを続けて、痛いながらもごまかしごまかし歩けてたんですよ。
それが、一瞬にして、ぱあ~~~ですヽ(≧□≦)ノ

今日はやっと、壊れた眼鏡を修理してきました。
親切なご近所さんに車に乗せてもらって行ってきました。
遠くの親戚より近くの他人とは、よういうたもんです。
ありがたいことです。

ときどきね、こけます。

ご迷惑をおかけした日常語クラスの皆さま申し訳ありませんでした。
幼稚園のおはなし会も中止になって、残念です。ああ、生きるエネルギーが・・・ぷすん、ぷすん・・・

階段上の壁がへっこんでますが、なかったことにしてます。

みなさまの温かいおことばが、骨身にしみました。
ありがとうございました。
これからも、どうかよろしく。・・いや、もうこけへん!

 

 

 

問題と答え

関西では、小中学校で2学期が始まりました。
夏休みが終わるの、早いねえ(⊙o⊙)
ヤンが子どものころは、夏休みって7月24日から8月31日って決まってたけど。
9月1日から2学期、秋!って、季節感がなくなっちゃったねえ。

ところでね、学校のお勉強っていったら、問題が出てそれに答えるってパターンがほとんどやね。先生が質問して、はい!はい!って手を挙げて。ドリルとかテストとかも。
で、どこまでできたかで点数がついて、成績が出て、評価される。
体育とか音楽とか美術とかでも、課題があってそれを解決っていうかやり遂げるっていうか。ほら、逆上がりなんかね。あれは、できるかできないかの課題やね。努力したかどうかではなくて。心の葛藤も問題じゃなくてね。

いかに効率よく早く正答にたどり着くか。
それで成績が出て、その成績が、進学を決めて、その学歴が就職を決めて、人生が決まる。って、ちょっと極端ないいかただけどね。それがレールに乗るってことですよね。
国の成長ってことを考えたら、このパターンはとっても効率的かもしれない。

ところで、わたしたちが節目節目に受けてきたテストの問題には、必ず正解があった。だって、テスト作成する先生が、問題と答えを作るんだから。答えのない問題は作らないよ。まるとぺけ、つけられないもん。

でもね、今まで生きてきて思うのは、実人生で出会った課題に正解はあったかなってこと。

いろんなことに出会って、苦しいときとか難しい局面とかもあった。その目の前のことに、その時できる精いっぱいの対処をしてきたけど、それが正解だったのかな?
いや、正解ってあったのかな?
正解のない課題を解きながら歩いていくのが、人生じゃないのかな?

若い人たちが、感受性の強いその時期に、正解を求める方法ばかりを身につけて、それでいいのかなあと思う。それって、将来自分の人生をひらいていくのに、ほんとうに役に立つ努力なんだろうか。

正解のない問いを、宙ぶらりんの状態で、ずっと心に持ち続けることの大切さ、面白さを、子どもたちに経験させたいなと思う。それはひとつの能力だから。
学校で無理なら、学校の外や家庭で。
音楽や絵画、文学には正答がない。それが芸術のいいところ。

そして、カリキュラムが詰まってても、学校で、子どもたちがお話を聞く機会をねじこみたい。
お話のおばちゃんは、物語の媒体となって、つまり答えを自分の中に持たないで、子どもたちに宙ぶらりんの楽しさを伝えよう。
って思った学期初めでした~(^///^)

 

 

 

第九団員募集🎵

何年も、毎週歌ってきたのに、歌わなくなって2年半。
おはなしの練習してても、すぐにのどがかれてくるようになりました。
老化か???
いや、声帯も筋肉なので、筋肉は使わないと弱ってくるからやと思います。
毎日1時間は声を出しますが、先生についてやる発声練習とは、質が違います。
だいたいが暑いの苦手やし。
声よりため息のほうがよう出る。

さて、団から、今年は12月の第九やりますの連絡が来ました!
感染対策の詳細文までついて。
うん、これなら安心といいたいところですが、わが家から練習会場までバスと電車を乗り継いで1時間半。ラッシュの時間帯です。しかも、ロビーで飲食禁止になったから晩ご飯を食べる場所がない。京都の繁華街で晩ご飯食べる勇気はない::>_<::

ぐだぐだとごめんなさい。
この冬もあきらめます。
でも、募集が来たのはうれしかった。先が見えないと言いつつ、動き出すエネルギーがうれしい。非日常を日常にしないために。

ヤンもヤンなりに大事やなと思うことをがんばります。
毎日、新しいおはなしを紹介していきますね~

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読書日記、更新しました。
『清少納言がみていた宇宙と、わたしたちのみている宇宙は同じなのか?・・・新しい博物学への招待』池内了著

たとえば、すばるって星あるでしょ。あのすばるって名前は、日本語だって知ってた?日本書紀に出てくるのよ。
清少納言も、「星はすばる、ひこぼし、・・・」って言ってるし。
そんなちょっとしたうんちく、小学校のおはなし会のまくらとか、ブックトークのまくらに便利なんよね~

きょうは大文字送り火。
コロナ、豪雨、おさまりますように。