おはなし初級クラス🐤

きのうは初級クラスの勉強会でした。
ババ・ヤガーの勉強会ってどのクラスもとっても楽しいのですが、初級クラスは、なんといいましょうか、可笑しい。いや、おもしろい。あ、いや、失礼いたしました、興味深い 👻

「ルンペルシュティルツヒェン」 『子どもに語るグリムの昔話1』こぐま社
「エパミナンダス」 『おはなしのろうそく1』東京子ども図書館
「くまのしっぽはなぜみじかい」 『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』
「旅人馬」 『日本の昔話3』福音館書店
「すいとん坊」 『日本の昔話3』福音館書店
「三枚のお札」 『おはなしのろうそく5』
「聞き耳」 『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』
「馬の首」 『おはなしのろうそく29』
「ひとりふたりさんにんのこども」 『おはなしのろうそく26』

これのどこがおもしろいって?
ねえ、ふつうのオーソドックスな選びでしょ?
そやのになんでこんなに面白いんやろう?
きっと、個性やね。それもまだ定まっていない(笑)個性。
みなさんそれぞれに手探りで、どう語ればいいんやろうと思いつつ、けど勇気出して頑張って語ってるんですね。

這えば立て、立てば歩けの親心。
ヤンは、みなさんが自分の語りを作っていかれるのを、側であたたかく見守っております。

え?
そんなコメントで終わったらあかんって?
ほな、ここでみんな暴露してもいいかい?

おはなし研究クラス

名称が変わってから2度目の研究クラスがありました。

レポート付語り
「おおかみと七ひきの子やぎ」
語りのテキストは『語るためのグリム童話』小峰書店を選ばれました。
レポートでは、エーレンベルク稿からのテキスト比較をしてもらい、5版で大きく変わっていることが分かりました。
アジアの類話は、「てんとうさま金の鎖」になるそうです。
やまんばのでてくる話につながるわけですね。
よく知っている話でも、詳しく調べてもらうといろいろ知らないことが分かり、ほんとにおもしろいです。

語り
この日のみ、当日くじ引きにより語り手が決まることになっておりました。
引き当てたかたは、最近うれしくないくじ引きに当たりまくっているそうな。
その勢いで当たってしまったということかな!?
「聞き耳」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』を日常語で(^^)
この話を聞くたびに、「聞き耳ってどんなかたちかなぁ」と思います。
前に語り手さんが、「わたしは貝殻」って言われて、な~るほど、と思いました。
ネリヤの貝なんて、美しいです~。

ヤンさんの語り
「いばら姫」『語るためのグリム童話』小峰書店
キターーーーーー!
わたしの大好きな、い・ば・ら・ひ・め!じゃありませんか~✌(‘ω’)✌
堪能させていただきました(^^)v
つい先日、テレビで坂東玉三郎さんが「京鹿子娘道成寺」の解説をしてらしたんです。
歌舞伎舞踊の解説を聞いていたら、語りの勉強会に来ているような錯覚におちいりまして、まるで鈴木サツさんのCDを聞いて途中で止められなくなった時のような感じになりました。
おはなしを語るのは、芸事とは違うのは分かっているんですが、ヤンさんのいばら姫を聞いていると、玉三郎さんの言っていたのはこういうことかと思いました。
「止まっているときも、動いているときも、一連でなければならない」
語りで間を取るときに、止まっていると感じるくらい長い間を取ることはまずありませんが、それでも短い間のなかにも微妙に差がありますし、それに話す速度の速い遅いが加わって、一定の速度で語ることはほぼありません。
でも、「むかしむかし」から「おしまい」までは一つの流れであり、話によって流れはさまざまに違います。
だから、特に本格昔話では、ほんの少しの語り手のためらいが命取り!
ああ、恐ろしい(T_T)
ヤンさんの語りを聞いていて、滑らかさ、よどみなさに、そんなことを思いました。
ありがとう、ヤンさん、ありがとう、玉さま!

長いなあと思っていますね、でも、あとちょっと<(_ _)>
「銀貨」前回の指導をもとに、テキストの修正をしたものをこの日確認しました。
呪的逃走のおはなしの読みあい。
今回はハンガリーでした。
次はケルトのおはなしです。

以上、今回も楽しかったです(^^)v

おはなし会終盤 🌷

3月5日(月)

支援学級 朝学習
絵本 『チョコレートパン』長新太
絵本 『アリからみると』栗林慧
絵本 『かげはどこ』木坂涼文/福音館書店
絵本 『それから それから』谷川俊太郎文/柚木沙美郎絵
絵本 『どうながのプレッツェル』H・A・レイ作

どれから読むか、5年生が仕切ってくれます。
本の姿によって上手に感じ取って返してくれるようになりました。
この子たちは、自分のクラスでの授業のおはなし会にも参加していますが、クラスに溶け込んで楽しんでくれます。

幼稚園四歳児 一クラスずつ二回
てあそび ろうそくぱっ
おはなし 「かきねの戸」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』村上再話
てあそび ろうそくぱっ

はじめに「垣根」の説明をしようとしたのですが。
わたし「垣根って、知ってる?」
子ども「知ってる!」
わたし「(疑い深く)ほら、家のまわりにね、」
子ども「垣根の垣根のまがりかど~🎵」
はい、三番まで一緒に歌いました(笑)

3月6日(火)

中学2年生 朝学習
詩 「すてきなひとりぼっち」谷川俊太郎/同名詩集/童話屋刊
おはなし 「一足のくつ」ロダーリ作/岩波書店

中学校のおはなし会も今回で一年が過ぎました。
助っ人も含めて10人のチームで全クラスを廻りました。
集中力のある生徒たちでした。
お行儀が良すぎて、率直な反応が返ってこないので戸惑いましたが、嬉しそうに楽しそうに受け入れてくれているなということは感じました。
ほんまに、まっすぐに見つめて聞いてくれるのですよ~

3月7日(水)

小学4年生 授業 一クラスずつ二回
おはなし 「いばらひめ」『語るためのグリム童話』小峰書店
おはなし 「へびのむこさん」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』村上再話 (仲間)
おはなし 「雪女」『日本の昔話5』福音館書店
ブックトーク 「平和」

3月8日(木)
小学4年生 授業 一クラスずつ三回
おはなし 「いばらひめ」『語るためのグリム童話』小峰書店
おはなし 「へびのむこさん」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』村上再話 (仲間)
おはなし 「雪女」『日本の昔話5』福音館書店
ブックトーク 「平和」

この二日間は、同じ学校。5クラスを二日に分けてやました。
いやあ、1~4クラス目までは、なんとよく聞く、何と成長したんだろうと、感心しました。
内心、ちょっとおとなしすぎと違う?とつぶやいてしまった。
で、5クラス目でずっこけました(笑)
上から押さえつけるのでなく、子ども本来の好奇心を開かせる方向で、おはなし会の時間をすごさせたいと思うのです。
おはなし会の時だけでなく、そんな学校生活が送れるように祈っています。
先生とじっくりお話がしたい。ひざ詰め談判(笑)

さて、今年度の学校関係は、あと月曜日の1年生朝と幼稚園3歳児でおしまい。
なんとなんと、今年は一度も風邪で穴を開けることがなかった。拍手~👏

明治のイクメン👨

講談社学術文庫に『イザベラ・バードの日本紀行』ってのがあってね。けっこうおもしろくて好きなのです。
イザベラ・バードはイギリスの大旅行家。
体調がよくないから療養のつもりで日本を旅しようと思ったんだって。
1878年っていうから140年前のことです。徳川幕府がたおれてたった10年後。
なんて勇気のある女性なんでしょう。通訳はつけていますが、ほとんどひとり旅だよ。
結局、療養どころかたいへんな旅だったんだけど、見聞を書き残してくれています。

でね、この紀行文が当時の日本をすべて表しているとは限らないけどね、子どもや親についての観察が興味深い。
日光を旅したときのこんな記述があるの。
夕方ね、「男たちが帰ってくると、活気が少々増します。お風呂で威勢よくお湯を使うばしゃっという音が聞こえ、そのあと男たちは幼い子供たちの遊び相手をします。・・・子供たちは両親といっしょに遅くまで起きており、おとなの会話にもすべて加わります。」
ううむ。昔話も語られたのかなあ。
「これほど自分の子供たちをかわいがる人々を見たことはありません。だっこやおんぶをしたり、手をつないで歩いたり、ゲームをやっているのを眺めたり、いっしょにやったり、しょっちゅうおもちゃを与えたり、遠足やお祭りに連れていったり、子供たちがいなくては気がすまず、また他人の子供に対してもそれ相応にかわいがり、世話を焼きます。父親も母親も子供を自慢にしています。」
ふうん。当時のイギリスではそうではなかったんだ。あ、いや、世界を旅行した人だから、これって、日本独特の風景だったんだ。
このあたりの描写は、現代日本と似ているよね。ここまで濃くないかもしれないけど。でも、つぎの描写にはびっくりした。
「毎朝6時に12人から14人の男が低い塀に腰をかけ、2歳以下の子供を抱いてあやしたり遊んでやったりして、その子の発育のよさと利口さを見せびらかしているのを見るのはとても愉快です。・・・この朝の集いの主な話題は子供のことのようです。」
父親が出勤前に子守をしてる! イクメン!
男も女も子どもをかわいがったんやなあ。

そして、子どもについての観察です。
「とても素直で言うことをよく聞き、両親の手伝いをよくし、自分より年少の子供たちの面倒をみます。それに、わたしは遊んでいるときの子供たちをずいぶん見ましたが、怒っていることばを耳にしたことはおろか、不機嫌な顔をしているのを見たことすら、一度もありません。」
いいなあ、いいなあ。
いじめなんてありえない。
でね、これは、おとなが子どもをだいじにするからじゃないかなと思うの。

災害があったり、飢饉があったりしたら、こんな平和な光景ではないんだろうけど。
でも厳しい時代だからこそ、肉親の愛が必要だったんじゃないかなとか、いろいろ考えてしまいます。

『イザベラ・バードの日本紀行』いちど読んでみてください。

お話会はつづく・・・ 🌹

2月26日(月)

小学5年生 授業 一クラスずつ二回
おはなし 「がちょう番の娘」『語るためのグリム童話』小峰書店
おはなし 「この世の光」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』村上再話 (仲間)
おはなし 「かめの笛」『ブラジルの昔話』かめの笛の会/東京子ども図書館
ブックトーク 杉みき子と外国のファンタジー

「がちょう番の娘」、やっと聞かせられるようになりました。5年生になって、1、2学期は、男の子が主人公の冒険ものをやって来たので、女の子が主人公の話をしたいと思ったのですが、子どもたちの成長ぶりを見て、「灰かぶり」よりもっと大人の「がちょう番の娘」がいいのじゃないかなと思ってやってみました。実は苦手なのですが。でも、うまくいきました。
どこをどうやってうまくいったのか、ちょっと言葉で説明は無理(笑)
ところで、先生の話では、子どもたち、教室に戻ってからずっと「フィンフィンフィン🎵」と歌っていたそうな。

3月1日(木)

小学2年生 授業 一クラスずつ二回
おはなし 「三枚の鳥の羽」『語るためのグリム童話』小峰書店
おはなし 「悪魔の話」語りの森ホームページ《外国の昔話》 (仲間)
おはなし 「アナンシと五」『子どもに聞かせる世界の民話』矢崎源九郎編
ブックトーク 世界の昔話

「三枚の鳥の羽」、楽しんで聞いてくれました。とくにふたりの兄さんたちが登場すると、そのまぬけさとか欲深さとかを嗤ってたので、うん、テーマつかんだなと思って嬉しかったです。けど、「でぶでぶのひきがえる」というたびに笑うのにはちょっと困りました(笑)
「悪魔の話」、めっちゃよかった。再話した本人がいうのもなんですが、ええ話です。2年生~3年生の始めにぴったりかな。ただ、「かしこいモリー」を経験した後がいいと思います。みなさん、語ってください。これ、語りの森昔話集の第3巻に入れよう(笑)
出ました、アナンシ・テスト(笑) この2年生が一番わかってくれました。

3月2日(金)

小学4年生 授業 二クラスまとめて一回
おはなし 「いばらひめ」『語るためのグリム童話』小峰書店
おはなし 「小石投げの名人タオ・カム」『子どもに語るアジアの昔話2』こぐま社
おはなし 「雪おなご」『日本の昔話5』福音館書店
ブックトーク 科学の本

行事の都合で、二クラス合同でやりました。
もちろん楽しんでくれたんですよ。でもね、ふたつのクラスの雰囲気が微妙に違っていてね、落ち着かなかった。
いえ、仲は良いと思うのですよ。ただ、し~んと聞いてわっと笑いたいクラスと、初めから笑いたいクラスとだったから、し~んクラスが、初めからクラスに「しずかにしてよ!」「黙って聞いて!」ってもんくをいうのです。それをまとめながら語るのが大変(笑)
まあ「いばらひめ」であれだけ笑われたのは初めてでしたが(笑)

今週はこれだけ。
今日の午後は例によって図書館のお話会です。
来週は月曜から木曜までぶっ続け。風邪ひかんようにしても、花粉は飛んでくるよお😿