日別アーカイブ: 2016年6月19日

絵本の読み聞かせ講座に行ってきました♪

某市立図書館主宰の絵本の読み聞かせ入門講座に行ってまいりました。
全4回の講座です。

一回目は、「子どもたちに絵本を!」
二回目は、「絵本の選び方」
三回目は、「絵本の読み方 1」←いまココ。
四回目は、「絵本の読み方 2実習編」

絵本って年間どのくらいの数が出版されているんでしょうね。
㈱出版ニュース社発行の「出版年鑑」を資料にした総務省のホームページの情報によると日本の児童書の年間出版点数は近年およそ5000点あたりを推移しているようですが、そのうち絵本が占める割合はどのくらいなのかな。
ともかく絵本は世界中で今日も出版され続けているわけで……。
そんなたくさんの絵本の中から読み聞かせに適した絵本を選ぶなんて、鳥取砂丘に落としたダイヤモンドを探すような途方もないことだと思っています。
どんな絵本にも絵本作家さん、画家さん、出版社の編集者さんたちの想いがつまっていると敬意を表します。
だからいい絵本、そうでない絵本だなんて選ぶのはおこがましいことではあるのですが、集団の読み聞かせに適するもの、母と子でぴったりくっついて楽しむ絵本、子どもが自分で読んで楽しむ絵本といったように用途が分けられることはあると思っています。
それに子どもたちの興味は、それこそ千差万別ですものね。それでも個人で楽しむなら、子どもに付いていくかたちで選書の枝葉を伸ばせられるかなと思いますが、やはり図書館での読み聞かせは難しいと感じています。だって、来られる年齢も性別も人数も、顔だって毎回違うのですから。

そういうわけで。
ボランティアとして地域の子どもに絵本を届けるため、また一人の母親としてわが子と絵本を楽しむために絵本の読み聞かせ初級講座を受講したわけですが。

「まず絵本って何だと思いますか?」
絵本は「絵(芸術)と文学が組み合わさった本」なんですよ。もちろん子どもは絵を見て物語を楽しむので、まず絵ありき。
絵がストーリーを物語ってなくては絵本とは言えません。
でも言われてみればそうなんですよね。
子どもが耳と目で楽しむわけですからね。
そしてお母さんとかお父さんとか、おばあちゃんとかおじいちゃんとか、いつものボランティアのおばちゃんだとかいつものボランティアのおじちゃんだといった周りの人たちの声を聴いて、愛情を感じながら物語を楽しむわけです。
だから同じ本を何度も催促されるのはいいことなんですよ~というお話がありました。同じ話を何度も毎日読まされると大人は飽きますけどね。だから小学生が音読の宿題をめんどうくさがる気持ちはよくわかる。(^_^;)
やっぱり子どもは親の背中を見て育つわけでして、だからうちの子は本嫌いでなんとか本を読ませたいと思う親御さんはまずご自身が本を好きになってくださいね。親がうふふ♥と楽しく読んでいる姿を見ていると、子どもは本って楽しいものなんだと思うはず。
テレビ好きの子を絵本に興味を持たせるには、その子の興味のある分野の絵本をテレビまでの間に並べておくという絵本トラップを仕掛けるアイデアも伺いました。
でもそもそもテレビ好きになっちゃうのって、テレビに子守りをしてもらっていたのが原因では……。
いえいえ、そればかりが悪いとは言いません。四六時中べったりしてられない時だってあるのが現実です。理想としてわかっていてもできないのが子育ての現実なのです。そもそも子どもは親の思う通りには動いてくれませんし、動かそうとしてもダメなんです。
でもつくづく子は親の鏡だなぁと思ってしまう。あ~耳が痛い。

読み聞かせに適する絵本を見分ける目を養うのは、一朝一夕にできることではありませんが、初版から20年以上、ずーっと子どもたちの興味を惹きつけ、再版・増刷を繰り返してきているベストセラーの絵本には、そのヒントが隠されているようです。
子どもと一緒に「あー、面白かった!」「あー、良かった」と最後に言えるような、「もう一回読みたい」と思えるような絵本を見つけたいと思いました。

 

☆講座で紹介された絵本を抜粋して紹介

「あなたこそたからもの」いとうまこと(大月書店)
「いないいないばあ」松谷みよ子(童心社)
「うちゅうひこうしになりたいな」バイロン・バートン(インターコミュニケーションズ)
「おさるのまいにち」いとうひろし(講談社)
「雲へ」黒井健(偕成社)
「しょうぼうじどうしゃじぷた」山本忠敬(福音館書店)
「ぼくのいまいるところ」加古里子(童心社)
「わんわんにゃーにゃー」長新太(福音館書店)
「ばいばい」まついのりこ(偕成社)
「へんてこへんてこ」長新太(佼成出版)