月別アーカイブ: 2016年7月

2016年後半のがらがらどん日程

家畜小屋の屋根裏で毎月1回行われているがらがらどんの今年後半のスケジュールがほぼ決まりました。
毎月1回の予定が、これからはとびとびになりますのでまとめてお知らせしときます。

7月31日(日)
8月 お休み
9月11日(日)
10月・11月 お休み

8月と10月は事情によりやむなくお休み、11月はみんぱくツアーのためお休みです。
12月の日程は決まっておりませんが開催されます。
お休みが多いですが、休憩しているわけではありませんから、ご理解くださいませ<m(__)m>
休憩していると見えても、違いますからね。
水鳥が水面下で足を必死でバタつかせているように、それはそれは必死で動いておりますよ!
ほんとにほんとです!!

「お話会のプログラムの組みかた」ワークショップ報告 

7月22日に、「お話会のプログラムの組みかた」ワークショップの第1回目がありました。

まずはじめに、講師のヤンさんの語りがありました。
(ろうそくに火をともす)
「アリョーヌシカとイワーヌシカ」『まほうの馬』岩波書店
「かもとりごんべえ」『日本の昔話4』福音館書店
「ちいちゃいちいちゃい」『イギリスとアイルランドの昔話』福音館書店
&ミニブックトーク~夏を楽しむ~
(ろうそくを消しておしまい)

以上は3年生くらいを対象にしたプログラムです。
そして、楽し~くお話を聞いていたのはお楽しみではなくて、すでにお勉強の始まりだったのです(-_-)/~~~ピシー!ピシー!
その後の講義で、お話会をどのプログラムでやるのかは、その時その時の対象によって大変違ってくるということがよくわかりました。
当然わかって今まで語ってきたつもりでしたが、まだまだ私は甘ちゃんでした(;´∀`)
ああ、甘かったというのさえ恥ずかしい限りです(T_T)
定期的にお話会があるのか、聞き手の年齢は同じか違うのか、聞き手同士が知り合いか否か、人数はどれくらいか、etc…
そして今までの記録!
聞き手である子供の成長に視点を当ててプログラムを組み立てるために、学年ごとに毎年の記録を足していく!
そうです、子どもの成長の視点なのです!(^^)!
ということを教えていただいたのでした。

その後、グループに分かれて模擬プログラム作りの時間となりました。
5グループがそれぞれ、与えられた設定でお話会のプログラムを考えます。
選ぶ話は、渡された資料の中にある話の中から選びます。
お話会の設定は次の5つでした。
おなじみの小学2年生(45分)
おなじみの小学5年生(45分)
はじめての小学4年生(45分)
おなじみの図書館(30分)
地域の地蔵盆(40分)
さあ、これをヤン講師は10分で考えてくださいとおっしゃいましたが、うちのグループは無理でした。
ラスト3分の時にまだ主になるお話が決まっておりませんでした(T_T)
そしてホワイトボードにそれぞれ書き出してからの意見交換という名のダメ出しが…
泣いていません、泣いていませんよ、ダメ出し大いに結構、ありがたいことでございます<m(__)m>

聞き手に合わせてお話を選ぶのであって、語り手の都合で決めるのではありませんというのを、改めて実感できました。
ほかの参加者さんたちは、どんなことを思われたか、よかったら聞かせてください。

お勉強を終わって思いますに、どんな話でも出せるように、数限りなくおはなしをおぼえて、おのれの限界に挑戦せよ!ということでしょうか?
きっとそうにちがいありません、頑張ります。
まずは、次回への宿題に向かってGO!

夏のコンサート、無事終了♪

半年かけて練習して、舞台に上がるとアッというまに終わってしまいました。
いまちょっと虚脱感(笑)

新装なったロームシアター京都にて。
ヴェルディのレクイエム。
指揮 西本智実
管弦楽 京都市交響楽団
合唱 京都ミューズ・ヴェルディ・レクイエム合唱団2016 

自分のすべてを出し切って歌いましたよ。
西本さんのタクトと表情を見つめ、楽団の音楽に包まれて、至福のときでした。

ほかの人と声を合わせる喜びって、前に書きましたが、西本さんは「声を集める」と表現されました。
声を一点に集める。焦点は指揮者のタクト。
ひとりひとりが、各パートが、合唱団と楽団が、音を一点に集める。
ひとつの魂になる。

音楽は素晴らしい。

終了後、指導の小林先生がおっしゃったこと。
「たくさんたくさん練習を重ねて、本番はたった一度。それは、形には決して残らない。でも心の深くに残る。それが音楽です」
音楽と語りは同じだと思いました。

さて、冬の第九にむけて、がんばります。

聴きに来てくださったかたがた、ほんとうにありがとうございました。
一期一会。
あの日あの瞬間の出会い。
でも、またあしたからよろしくね。

 ヤン

苦労が報われた…と、いう気のする再話勉強会!?

おらふです!お久しぶりです!お元気ですか?アイス食べ過ぎてませんか?

さてさて、7月15日は再話の勉強会でしたよ~
暑くて、むしむしするなか、遠くからお集まりいただきありがとうございました!
メンバーが一つになって、おひとりおひとりが思いやりと、
お話に対するあたたかな思いを持ってくれて、
いい再話が作りあげられるんだなあ…と、実感した長い一日でした。
ほんとに、ありがとうございました!
 
今日の再話の語りは、
「そんなことない」『日本の昔話13 紀伊半島の昔話』 日本放送協会
「納豆とくそ」『丹後伊根の昔話』京都府立総合資料館/編 京都府
「はしごそうめん」『丹後伊根の昔話』 京都府立総合資料館/編 京都府
 
再話検討テキストは、
「久米の仙人」『今昔物語集三』 岩波書店
「いり豆こわい」『新装 日本の民話7 近畿』 ぎょうせい
「いり豆こわい」『新装 日本の民話7 近畿』 ぎょうせい
「ねずみのよめいり」『日本の昔話13 紀伊半島の昔話』 日本放送協会
でした!

 ひとことひとこと言葉を選んで、語りにあった文章にしていく作業は、
時間がかかりますが、まるで、機を織り美しい反物を作り出すかのよう……
ああ、ほんとに、私のグループのお話、クソミソに終わらないで、
ホントよかったです…

子は育つ

その一

なぜかその生まれ年の子は個性的な子が多くて、クラスがなかなか一つにまとまらないってこと、よくありますよね。学年の特徴っていうようなことですけどね。
いまお話に行っている五歳児がそうなのです。
で、わたし、昔からなぜかそういうクラスが好きなのですよ。
わああって、みんながあっちこっち向いてるんだけど、ある瞬間にすううっとこちらに集中する。その快感!
そして、一致団結するとものすごい底力がある。

だが、それにしても、この子たちは手ごわかった(笑)

きょうのプログラム。
「ヤギとライオン」『子どもに聞かせる世界の民話』矢崎源九郎編/実業之日本社
「半分のにわとり」村上郁再話/語りの森ホームページ

なんか変でしょ?
もともと「ヤギとライオン」だけのつもりだったんですけどね。
子ども「みじか~~~~い」
わたし「もひとつしようか?」
子ども「どんぶらこっこはあかんで~」
子ども「おじいさんとおばあさんは、あかんで~」
わたし(心の中で)くそっ。このくそ暑いのになんも浮かんできいひんやん。
今思えば、「長い話」とか「きゅうくつ」とかすればよかったんだけど、ほんんんっとになにも浮かんでこなかった。そこで、
わたし「ちょっと難しいかもわからんけど聞けるかな?」
子ども「きけるう~~~」
はい、聞きましたよ、「半分のにわとり」
理解できなかったらぜったい聞かない子らやからね。

終わってから教頭先生とおしゃべりしてて、このことを話して、聞けるようになりましたね~!っていったら、すごく喜んでくださいました。担任にいっときますって。
先生がたも、心を砕いてられるのです。園をあげて子ども一人ひとりを育てているのですね。
そして、ちゃんと、子どもは成長するのです。

こういうことがあると、ああ、人間っていいなあって思える。

その二

図書館のおはなし会で。
男の子三人、6年生ひとりと1年生ふたりが楽しそうに一緒にやってきました。ちょっと変わった組み合わせ。
わたし「あんたら、どういう関係?」
6年生「ともだち」
わたし「へえ。ねえ、6年生と友達って、めっちゃいいなあ」
1年生「うん!」

この6年生、1年生たちに、ちゃんとクツはそろえるようにとか、世話を焼くんですよ。そして、1年生たちは、とっても嬉しそうに6年生にくっついてお話を聞くんです。
ほほえましくって気持ちの良い三人ぐみ。
「ギーギードア」も「どんぶらこっこ」も、ちいさい子向きの絵本も、楽しそうに聞いてくれました。

さて、プレゼントカードにシールを張る段になって、6年生が、1年生のころに来てたっていうので、それならカード保存してあるから探すね、お名前は?ってきいたら、
6年生「@@@」
わたし「えええ~っ!ちゃん!?」

かつて、常連さんの3姉弟がいて、Hちゃんは2歳ぐらいからお姉ちゃんたちにくっついてきていたのです。
それでね、プレゼントカードは10回来たらプレゼントがもらえるしくみ。プレゼントは昔話1話をコピーして色画用紙の表紙をつけてホッチキスで留めたもの。ひとりひとり違う話をプレゼントするのです。
Hちゃんのお姉ちゃんのAちゃんは17冊持っていて今までの最多で、TちゃんもHちゃんも10冊以上。そして、プレゼントの本は全部残してあるって!!!
涙が出そうになった。
Aちゃんは高校生、Tちゃんは中学生だって。
みそっかすだったHちゃん、とってもすてきなお兄ちゃんになっていました。
わたし「また来てね」
Hちゃん「(にっと笑って)もう来ないと思う」
わたし「(1年生たちに)またつれてきてほしいやんね?」
1年生「うん!!!」

あたりまえですが、子は育つ。
Hちゃんはとってもいい子にそだっていました。
ああ、うれしい。

子は育つ。
かみさま、ありがとう。

ヤン