その一
なぜかその生まれ年の子は個性的な子が多くて、クラスがなかなか一つにまとまらないってこと、よくありますよね。学年の特徴っていうようなことですけどね。
いまお話に行っている五歳児がそうなのです。
で、わたし、昔からなぜかそういうクラスが好きなのですよ。
わああって、みんながあっちこっち向いてるんだけど、ある瞬間にすううっとこちらに集中する。その快感!
そして、一致団結するとものすごい底力がある。
だが、それにしても、この子たちは手ごわかった(笑)
きょうのプログラム。
「ヤギとライオン」『子どもに聞かせる世界の民話』矢崎源九郎編/実業之日本社
「半分のにわとり」村上郁再話/語りの森ホームページ
なんか変でしょ?
もともと「ヤギとライオン」だけのつもりだったんですけどね。
子ども「みじか~~~~い」
わたし「もひとつしようか?」
子ども「どんぶらこっこはあかんで~」
子ども「おじいさんとおばあさんは、あかんで~」
わたし(心の中で)くそっ。このくそ暑いのになんも浮かんできいひんやん。
今思えば、「長い話」とか「きゅうくつ」とかすればよかったんだけど、ほんんんっとになにも浮かんでこなかった。そこで、
わたし「ちょっと難しいかもわからんけど聞けるかな?」
子ども「きけるう~~~」
はい、聞きましたよ、「半分のにわとり」
理解できなかったらぜったい聞かない子らやからね。
終わってから教頭先生とおしゃべりしてて、このことを話して、聞けるようになりましたね~!っていったら、すごく喜んでくださいました。担任にいっときますって。
先生がたも、心を砕いてられるのです。園をあげて子ども一人ひとりを育てているのですね。
そして、ちゃんと、子どもは成長するのです。
こういうことがあると、ああ、人間っていいなあって思える。
その二
図書館のおはなし会で。
男の子三人、6年生ひとりと1年生ふたりが楽しそうに一緒にやってきました。ちょっと変わった組み合わせ。
わたし「あんたら、どういう関係?」
6年生「ともだち」
わたし「へえ。ねえ、6年生と友達って、めっちゃいいなあ」
1年生「うん!」
この6年生、1年生たちに、ちゃんとクツはそろえるようにとか、世話を焼くんですよ。そして、1年生たちは、とっても嬉しそうに6年生にくっついてお話を聞くんです。
ほほえましくって気持ちの良い三人ぐみ。
「ギーギードア」も「どんぶらこっこ」も、ちいさい子向きの絵本も、楽しそうに聞いてくれました。
さて、プレゼントカードにシールを張る段になって、6年生が、1年生のころに来てたっていうので、それならカード保存してあるから探すね、お名前は?ってきいたら、
6年生「@@@」
わたし「えええ~っ!Hちゃん!?」
かつて、常連さんの3姉弟がいて、Hちゃんは2歳ぐらいからお姉ちゃんたちにくっついてきていたのです。
それでね、プレゼントカードは10回来たらプレゼントがもらえるしくみ。プレゼントは昔話1話をコピーして色画用紙の表紙をつけてホッチキスで留めたもの。ひとりひとり違う話をプレゼントするのです。
Hちゃんのお姉ちゃんのAちゃんは17冊持っていて今までの最多で、TちゃんもHちゃんも10冊以上。そして、プレゼントの本は全部残してあるって!!!
涙が出そうになった。
Aちゃんは高校生、Tちゃんは中学生だって。
みそっかすだったHちゃん、とってもすてきなお兄ちゃんになっていました。
わたし「また来てね」
Hちゃん「(にっと笑って)もう来ないと思う」
わたし「(1年生たちに)またつれてきてほしいやんね?」
1年生「うん!!!」
あたりまえですが、子は育つ。
Hちゃんはとってもいい子にそだっていました。
ああ、うれしい。
子は育つ。
かみさま、ありがとう。
ヤン
ええ話や~。
Hちゃんに連れて来てもらってた一年生もまた、何年かしたら小さい子を連れて来てくれるんでしょうね~。
ヤンさんの「ヤギとライオン」また聴きたいな~。
ええ話や~
こんな話聞きたかった!
わたしも、びっくりでした!Σ(ノ°▽°)ノ
みんなが帰ってからヤンさんに説明してもらうまで、小さい頃のHちゃんと今の姿がつながらず…
ほんとに嬉しかったです。
その次の図書館のお話会は、おらふ&ジミーが当番でした。
その日、首は座ってるけど、おすわりはまだな赤ちゃんが来てたんです。
もちろん、ママが一緒ですよ。
終了後、カードを作る子が多くてわやわやしまして、気がつくと赤ちゃんはシールを貼らずに帰ってしまっていました(T_T)
嗚呼、残念と思いながら、館長さんに挨拶してると「あの赤ちゃん連れたお母さん、子供の時ここに来てましたよ。」
(≧∇≦)
なんと! 子供さんが出来て、カムバック組だったんですよね~
そこで一句
子が出来て 親子で楽しむ お話会
ああ、いいなあ~