新しい中級クラスは7名で始まりました。
自己紹介代わりに全員に語ってもらいました。
このクラスも個性があってめっちゃ面白いです。
というか、経験を積んでいるので、いい意味では自分の語りかたに迷いがない、悪い意味では固まってしまう傾向がある。
いろいろな姿の話を選んで、姿に応じた語りをめざすのが、このクラスの当面の目標かなと感じました。
中級では、いろんなところからテキストを選んできてもいいことにしています。
むしろそれで、テキストの勉強になると思っています。どう手を入れたらいいかとかね。
これからが楽しみです。
今日のおはなし
「腰折れすずめ」『おはなしのろうそく16』稲田和子再話/東京子ども図書館
「へこきじい」『日本の昔話1』小澤俊夫再話/福音館書店
「九尾のきつね」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』村上郁再話/語りの森
「語らず姫とかしこい王さま」『大人と子どものための世界のむかし話 インドのむかし話』坂田貞二編著/偕成社
「めしを食わないよめさん」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』村上郁再話/語りの森
「熟し柿でけが」「重荷をわける」『日本の昔話4』小澤俊夫再話/福音館書店
「この世の光」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』村上郁再話/語りの森
“姿に応じた語り方”が、必要なんですね。
まさに、わたしの課題もそこなんで、精進し続けるしかありません。
話の姿を的確にとらえて、語法をもとにテキストを整え、覚える。
姿をとらえるには、原話を読んだ時にひらめくんでしょうかね?
自分が面白いと思ったところはどこなのか、なんでなのかを考えたら、分かってくるんでしょうかね。
“類話をたくさん読む”を、ただ今目指しております。
新しく始まった中級クラスが気になるジミーでした(^^)v
ジミーさん コメントありがとうございます。
姿をとらえて、その話が求めている語りかたで語ることについては、このホームページの《ステップアップ》の最初の項で書いています。
分かりにくいかもしれませんが(これが文章で説明する限界点やね)、勉強会などで私が話したことと合わせながら、ようく読んでください。
まさに中級クラスしょっぱなの課題ですね。状況が一致しました。
あ、そうそう。具体例。
みなさま、『語りの森昔話集2ねむりねっこ』に載せている「三つの五月のもも」は読まれましたか?
その類話で入手しやすいものに「くろいさくらんぼ」(『くろいさくらんぼ』小澤昔ばなし研究所刊)と「いのちの実」(『子どもに語る北欧の昔話』こぐま社)があります。わたしは2話とも面白いと思いましたが、それ以上に『フランスの昔話』(新倉朗子訳/大修館書店刊)所収の「五月の三つの桃」がおもしろいと思いました。この手の話のなかでも、めっちゃ弾けてる、これがこの類話の姿ではないかと思ったのです。それで、語るために再話して『ねむりねっこ』に入れたのです。
新倉先生から贈呈のお礼状をいただきました。その中に、つぎのようなことが書かれていました。
「フランスのゴーロワーズリ―といわれる陽気な笑いのお話で(略)」
やっぱり!
もしかしたらフランス以外ではもっと深刻な姿を持っているのかもしれません。でも、わたしの感性は、これは「陽気な笑いのお話」ととらえるし、そんなふうに語りたいと思います。
ね、こんなところにも、お話の姿をとらえるヒントがある。
アンテナを張っていたいと思うところであります~