朝夕はようやく涼しくなってきましたね。寝るときのタオルケットを布団に変えたいのですが、なかなか布団が干せません…子ども達は運動会に向けて毎日練習、外で思い切り練習できるよう、早くすっきりとした秋晴れになって欲しいです。
さて、先日2か月ぶりに初級クラスがありました。今回も7話の発表がありましたので、報告させて頂きます。
①「さんしょううお女房」 『日本の昔話2』/福音館書店
大山の麓に住んでいるさんしょううおの母娘を助けた若者への恩返しに、娘が人間の姿になり、若者のお嫁さんになります。 ある日、庄屋の奥さんが重い病になり、さんしょううおの生き血を飲ませれば治ることを知ります。娘は母に逃げるよう伝えに行きます。けれども母は「逃げないので、生き血を全部とらず、頭と体の半分を残してほしい」と言います。若者はこのことを庄屋に伝え、無事奥さんの病は治り、母の体も元通りになった、というおはなしです。さんしょううおはトカゲの仲間で、半分切っても再生するのですね。
小さい子どもは「お嫁さんになる」が分かりづらいので、「結婚する」に変えるのはどうかと質問がありましたが、日本の昔話には合いません。このおはなしは高学年向きであり、言葉の意味も理解できるとのことです。
②「マカトのたから貝」 『子どもに語るアジアの昔話2』/こぐま社
「はるか東北の方角にある山を指さしていいました」と出てきますが、方角を言う場合は東北ではなく、北東という言い方が正しいと指摘がありました。
また、「小さなたから貝が一枚落ちていました」の文で重要なのはたから貝ですが、小さなと一枚を強調して語ってしまいました。どの言葉に重きを置くか、常に意識して語りたいです。
③「ヤギとコオロギ」 『子どもに語るイタリアの昔話』/こぐま社
演じる必要はありませんが、ヤギ・ロバ・犬・コオロギのイメージをしっかり持ち、自分が楽しみながら3回の繰り返しを語りましょう。
「串刺しにしてやるぞ」とありますが、滑舌が悪く言いにくいそうです。そんな方は・・・早口言葉の練習をしましょう!1日1回、口をしっかり開けて言うことが大切です。
④「きつねの玉のとりあい」 『日本の昔話1』/福音館書店
めすの古ぎつね、おさんとおじいさんの化かしあいが面白いおはなしです。おさんぎつねはおじいさんが持っている油揚げが食べたいために女に化け、子どもがお腹を空かしているとうそを言って、「化けの玉」と交換してもらいます。
そして、仲間のきつねに殿さまに化けてもらい、おじいさんから玉を取り返してもらいます。
次はおじいさんが神主さんに化け、おさんから玉を取り返し、最後はおさんが仏壇の仏さまに化け、取り返そうとしますが失敗します。
きつねは悪いというイメージをしっかり持って語りましょう。また、化けたときは「絶対に玉を取り返すぞ」という強い気持ちで、また化けたことが分かるように語りましょう、とのアドバイスでした。
⑤「めんどりちゃん」 『語りの森HP』/村上郁 再話
「ホットケーキ」などと同じ 累積譚(登場人物や動物エピソードがつぎつぎと鎖のようにつながって続いていく形式の話)です。繰り返しの部分は歌のようにリズム良く、早口で言えるようにしましょう。
⑥「エパミナンダス」 『おはなしのろうそく1』/東京子ども図書館
私が今まで聞いたエパミナンダスのお母さんは「ほんわか」した言い方が多かったのですが、今回語ってくださったKさんは全てではありませんが、少し怖い(きつい)イメージでした。この語り方なら6年生でも楽しめるのでは、とヤンさんのコメントでした。
⑦「ねずみ浄土」 『子どもに語る 日本の昔話3』/こぐま社
前半をしっかり語り、後半の欲深じいさんが「にゃーご」と猫の鳴きまねをするまでは、聞いている子ども達も次がどうなるか想像できるので、少し力を抜いて語ればいいそうです。
次回、10月9日(火)は中央公民館になりますので、くれぐれもお間違えのないように~(^^)