野村敬子先生と米山薬師💗

『語りの森昔話集2ねむりねっこ』に山形県の昔話「米山薬師」を載せています。
野村純一先生の『笛吹き婿』(桜楓社、1968年)を読んでいたときに見つけた話です。
めっちゃ面白い! 語りたい! と思って再話しました。
でもね、山形弁のリズムが美しくってね。共通語にするのも、関西弁にするのも、なんだかはばかられて、かなり迷ったんですよ。
迷って、けっこう苦労して、やっぱりみんなに聞いてもらいたい、語ってもらいたいと思って、『ねむりねっこ』に載せました。
みなさん語ってくださってますか?

野村純一先生は鬼籍に入られているので、奥さまの敬子先生に、感謝をこめて『ねむりねっこ』一冊、謹呈しました。
そうしたら、お礼状をいただいて💖、分かったんだけど、なんと、「米山薬師」は敬子先生のお母さまが語られたお話だったのです。
そんな大切なお話を、わたしなんかが再話してしまって。思わず体がちぢこまってしまいました。
でも、先生は「美しい語り口で再話」してあるとお褒めくださって、ありがとうとまで書いてくださいました。
先生は、昔話の伝承をとても大切になさってて、きちんと批判もされるかたなので、とても嬉しかったです。

HPの《日常語》《おはなし入門》にも書いてるけど、あ、トップページにも書いてるけど、昔話は人から人へと愛をこめて伝えられた。だから、お話は語ってくれた人の愛につつまれている。聞き手(子ども)にとってはすごい宝物だよ。
その宝物を全くの他人が手を入れるならば、そのことをちゃんと肝に銘じて、覚悟を持ってやらないといけないって、いつも自分に言い聞かせてるの。
えっとね、私は愛を持って私の聞き手に伝えるのだ、という覚悟ね。
野村敬子先生との出会いは、私にとってはすごい宝物💎

でね、ぼ~っとネット検索してたら、敬子先生のことが書いてあったので、ちょっと古い記事だけど、読んでみてね。
ここから→「昔話を追いかけて」

「米山薬師」 語ってくださいね~

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