マックス・リュティ『昔話の本質』報告
第8章謎かけ姫ー策略、諧謔、才智 つづき
前回は、才智がストーリーに関りを持っているだけだったけど、今回は、才智が中心になっている話を取り上げます。もろに、「謎話」です。
謎をかけたり謎を解いたりする賢い人の話ね。
人気があるのは、謎かけ姫とか、謎解き姫。
みなさん、どこかで聞いたことあると思います。
代表的なのは「トーランドット」。
プッチーニのオペラで有名ですね。
もとは昔話です。
いちばん古い記録は、ペルシャの詩人ニザーミーの叙事詩『ハフト・ペイカル(七王妃物語)』1197年。古いねえ。
それをヨーロッパに紹介したのが、1710-1712『千一日物語』フランス。
それを戯曲風の昔話にしたのが、1762年、イタリアのカルロ・ゴッチィ。
それを戯曲にしたのが、ドイツの1801年、フリードリッヒ・シラー。
それをオペラにしたのが、1926年、イタリアのプッチーニ。
それほど作家や作曲家の興味を掻き立ててきた謎かけ姫「トーランドット」。
その昔話のあらすじを紹介します。オペラじゃなくってね。
ペルシャのトーランドット姫は、結婚したくないので、求婚者たちに謎を出す。謎が解けないものは首を切られる。
しまいに、カーラフ王子がやってきて、謎を三つとも説いてしまう。
謎1、あらゆる国に住んでいて、あらゆる人の友達で、自分と同等の者を我慢できないものは何か?
答え、太陽。
謎2、子どもたちを生んで、その子が大きくなると、飲み込んでしまうものは何か?
答え、海。なぜなら、川は海へ流れ込むが、もとは海から生まれたものだから。
謎3、全部の葉が一方は白くて、もう一方が黒い木は何か?
答え、年。一年は、夜と昼から成り立っている。
みなさんは、この謎解けましたかあ?
次回はどうして謎話が人気があるのか探っていきますね。
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昨日は、月曜更新の日。
《日本の昔話》「ねこの口ひげ」
《外国の昔話》「プレッツェモリーナ」
語ってくださいね~ヽ(✿゚▽゚)ノ
今日は旧暦のたなばたですよ~
晴れるかな~
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