昨日、オンラインによる日常語の語りの入門講座が行われました。
前回までは、日常語で語ることの思いや意義、どういう効果があるかなどをお勉強しましたが、今回はいよいよ共通語テキストを自分の日常語のテキストになおすやり方のお勉強です。
資料を元に、テキストにどうやって書き入れていくかを一行ずつ実際にやってもらいました。
『ノート式おはなし講座語りこの愉しき瞬間』ですと、P56の〝日常語のテキストの作りかた〟のところです。
P58に、「三人のどろぼう」の話で、具体的に書き入れ方を示しています。
今回は、ヤンさんが日常語で「とりのみじいさん」を語られ、元の共通語テキストにその通りに書き込むという作業を一緒にやりました。
そして、次回までに各自が1話選び、同じ形式で自分の日常語に変えて提出します。
今まで特に自分の言葉遣いを意識せずに使っていたところが、日常語のテキストを作るということになると改めて意識しなければなりません。
みなさん気になるのはアクセントでしょうか?
自分のアクセントは、いったいどこのもの?と迷うのは、○○弁と呼ばれるざっくりした区別にはっきり分けられないアクセントで各自が言葉を使っているからでしょうね。
それに気づいたときに、じゃあ日常語のテキスト作りでいったいどの言葉で作ればいいのかと分からなくなる、みたいな(笑)
アクセントは、近畿圏(昔の都のあった圏内)と、その東のほうと西のほうで、ふたつに分かれるのだそうです。
全国的に見ると、○○弁としてそれぞれがまた違いますよね。
そして、人は年代に連れて移動することがありますし、そのたびに違う言葉使いを上書きしていくので、言葉が混ざり独自の言葉使いになっていきます。
みんなが、違う楽譜を持っているような感じでしょうか?
わたしは、それぞれが自分だけの楽譜を持っているような感じがしっくりきます。
ですから、○○弁と✖✖弁が混ざっていてアクセントもちゃんぽんでもそれはその人の言葉ですから、そこは迷わないでいいそうです。
どうしても迷ったときは、自分の家で使っている言葉、自分の子どもにしゃべるときの言葉を思い出して、初めての日常語テキストを作ってみましょう。
次回はみなさんの日常語テキストがそろいますので、どんな話をどんなふうに日常語に変えてこられるのか、とっても楽しみです(*^▽^*)